ラインとゾーンと曖昧なレンジの話(1)

前回の記事更新から1年近くが経ちました。随分とお久しぶりです。

何度かお話している通り、ブログ更新のモチベーションを下げていた最大の原因はずっと使い続けていた画像編集ソフト「Fireworks」が既に廃盤となっていて、今時のPCでは使えなくなってしまっていたからです。

操作性が全く違うソフトを、今更学び直す気は全くねぇ!

( ̄へ  ̄ 凸

ってことで半ば諦めてたんですが、つい先日「Affinity」っていうソフトをダウンロードして試してます。

で、説明書も見てないですがFireworksと使用感が割と似ていて、直感的に操作が出来そうなので、練習がてら久しぶりにブログを更新しようと思ってます。

そう、今回記事を書く理由は、画像処理ソフトの練習のためです。

( ̄ー ̄)ニヤリ

とは言え、今回の内容はちょっと初心者向けではないかもしれません。恐らく今回も巷ではあまり見かけないレベルのお話になっていくと思うので、このブログの常連さん以外は理解し辛い面が多々あるかもしれないのは覚悟しておいてくださいね。

それじゃあ、始まり始まり~!

ラインのお話

下の図は、先日6月25日21時半頃のゴールド(XAU/USD)の15分足です。

4本の水平線が引いてあります。上のチャートは15分足ですが、引いてあるラインはいずれも1時間足以上のチャートから引いたものです。

で、ちょっと画像を保存しておくの忘れたので、文章の説明だけになってしまいますが、

4本のうち、まず最初に引いたのは上から2番目の水平線です。なぜこのラインを最初に引いたのかというと、これは日足チャートから引いたものだからです。ラインを引くには大きな時間軸から引くんでしたよね。

日足にラインを引く作業が終わったら、次に時間軸を4時間足、1時間足と落としていってラインを引いていきます。

すると、1時間足まで落とし込んで、ようやく上から1番目と3番目のラインを引くことが出来ます。(3番目のラインを引くには結構過去まで遡る必要がありますが)

一番下(上から4番目)の水平線は、過去に4時間足から引いたラインではきちんと機能できていないので、現在の1時間足で3回下値を試したところにチューニングし直しています。

この様にして1時間足まで落とし込んで引いたラインを15分足で見たチャート図が、この図になるわけですね。

で、今回注目してもらいたいのは、一番下のラインを除いた上の3つのラインです。

ラインと言えば、その機能は「抵抗」ですよね。レジスタンスやサポートになるラインのことです。

なので、単純にこの図を見た場合、上の3本の水平線はそれぞれ抵抗線として機能すると思われがちです。

しかし、今回のこの3本というのは、その性質がちょっと違っているんですよ。

ゾーンのお話

ゾーンを可視化してみる

それでは、先ほどのチャート図をもう一度見てみましょう。

上の3本のラインの中で最も中核となるラインが真ん中のラインでした。日足レベルから引けるラインでしたよね。

ただ、このラインは日足や4時間足でトレードする場合は「誤差」ですむ範囲を内包してますが、1時間足以下のチャートでトレードする場合は、その誤差が大き過ぎるんですよ。

なので、もうちょっとその誤差の範囲を限定していく必要があるんですね。

で、その誤差の上限と下限が1時間足まで落とし込むと上手く引ける様になり、それが上から1番目と3番目のラインというわけです。

つまり、この3本のラインというのは、

  • 1番目がゾーンの上限付近を示し
  • 2番目がゾーンの中核を示し
  • 3番目がゾーンの下限付近を示している

ということになるわけですね。これを可視化して図に表すと以下の様になります。

この緑色で覆った域帯を「ゾーン」として認識する必要があります。

一口に「ゾーン」と言っても

ただ、ここで1つ注意しなくちゃいけないことがあります。

実は「ゾーン」と僕は一口に言ってますが、そのゾーンにはいくつかの種類があります。

(本来であれば、きちんと概念化・体系化して別の呼び名を用意した方が良いのですが、僕は「お教える人」としては、そこまでまだたどり着いてません)

で、大抵の場合「ゾーン」というと

「ライン1本では誤差が生れるので価格帯という一定範囲の域帯として捉えることで、その域帯自体が抵抗帯として機能するもの」

という感じで使われることが多いと思います。

しかし、今回図で示した

このゾーンというのは、このゾーンの中に入り込む自体が難しいものというよりは、むしろ逆で

「帯の中には入りやすいゾーン」

になるんですよ。

言ってる意味、分かりますかね?

僕が言ってる「ゾーン」ですが、今説明したいゾーンには性格の異なるゾーンが2つあって、例えるならば

  1. 入るのを拒みたがるゾーン=密集地帯
  2. 入りやすいしその域帯を埋めたがるゾーン=空白地帯

があるんですね。

で、1番目の密集地帯(入るのを拒みたがるゾーン)は、基本的にクラスターによって形成されます。(実際は密集地帯じゃなくても入るのを拒みたがるゾーンがありますが、それは割愛)

そして2番目の空白地帯のゾーンはむしろ逆でポジションが密集していない地帯であり、比較的入るのが容易になります。

詳しい説明は省略しますが、この空白地帯のゾーンというのは、SMCなど海外のS&M系のトレードを学んでいる人であれば、FVGと似た様な原理と解釈してもらえればOKです。知らない人かつこのブログでトレード勉強したい人なら「需給関係をベースにしたトレード入門(1)」を参照しておいてください。

ただまぁ、せっかくなんで「マーケットプロファイル」を用いてその原理を説明しときますね。

この15分足チャートに、マーケットプロファイルを表示すると、下図の様になります。

マーケットプロファイルについては既に何度か解説しているのでスルーしたいところですが、一応解説しておきますが、

マーケットプロファイルというのは、どの価格帯でどれくらいの売買が行われたのかを縦の波で表示するテクニカルです。

「どれくらいの売買が行われたのか?」というのは、本来「出来高」を用いることになるんですが、FXの場合にはその出来高を知ることができません。なので、金額は別として売買の数をティック数としてその量を表したのがマーケットプロファイルです。疑似的な出来高として利用されるテクニカルなんですね。

で、波の山が大きければ大きいほど、その価格帯でのティック数が多かったということで、そこが抵抗帯になりやすくなります。

そしてこのティック数が溜まるところが「クラスター」の部分です。ヨコヨコでもみ合いながらクラスターを形成している箇所にティックは溜まっていき、そこが抵抗帯となりやすくなります。

なぜ、抵抗帯になりやすいのかというと、売買が多く行われて揉み合った価格帯というのは、そこで売った売り手がそこを上抜けさせない様に売り注文を出す場所になりやすく、逆にそのクラスターで買った買い手はそこを下抜けさせない様に更に買い注文を出す場所になりやすいからです。

当然、その抵抗帯を上抜けてしまえば売り手は損切(つまり買い注文)するので、価格は上昇を加速させやすくなります。逆にその抵抗帯をした抜けてしまえば買い手は損切(つまり売り注文)するので、価格は下落を加速させやすくなるわけですね。

ということで、クラスターが積み重なれば積み重なるほど、そこは強い抵抗帯になるわけです。

さて、ここまで言えば何となく気が付くと思いますが、逆にクラスターなどほとんど形成されず、一方的に価格が進んでしまった域帯というのは、

注文はスッカスカの空き地状態

といういことで、ちょっと買えばすぐに上がり、ちょっと売ればすぐに下がってしまうというゾーンになってしまうわけです。

なので、そんな空き地状態のゾーンに価格が入り込んでしまったら、そのゾーンの範囲内を価格が埋めてしまいやすいんですよ。

で、見ての通り、3本のラインで可視化したゾーンの箇所のマーケットプロファイルは山ではなく谷の状態。つまりティックが積み重なってない箇所なわけです。

そう、空白地帯。

なので、下からこのゾーンに侵入してしまえば、ゾーン上限まで到達しやすい環境にあるわけなんです。

ただし、この空白地帯の上の価格帯にはティックが溜まった山が積み重なってます。

なので、空白地帯のゾーンは簡単に侵入できても、その上の抵抗勢力を超えて上昇していくには更なる買い圧力が必要になるわけで、この空白地帯のゾーンを埋めてしまった価格は踵を返して再び元来た道を後戻りしやすい傾向にあります。(あくまで「傾向」であって、「絶対」じゃない)

ではちょっと、この抵抗帯と圧力の方向をチャート図に書き込んでみますね。

すると、こんな感じ。

赤色で示した帯が侵入しずらいゾーンで、緑色で示した帯が侵入しやすいゾーンですね。

ただちょっとこの図だけを見ると、疑問を持つ人が出てきそうです。

なぜかっていうと、

このチャートを見る限り、上の赤いゾーンでは丸で囲った小さなクラスターしかなく、抵抗力は小さそうです。しかもその小さなクラスターよりも上の方までを僕は赤いゾーンとして塗り潰しているんですよ。

「何か、おかしくね?」

ってなりますよね。

でも、それはこの15分足しか見てないからです。

これを1時間足で俯瞰してみると、

この赤いゾーンの価格帯では、過去に大きく揉み合ってクラスターを形成しているのが分かると思います。

しかもその後に、上図1と2でリテストが行われており、立派な抵抗線として機能しています。

さらにこの赤いゾーンの下限である部分も、過去のもみ合いで何度も跳ね返されている箇所であり、直近でも上図3でやはり跳ね返されている形跡がありますよね。

なので、「この上にある赤いゾーンは強いぞ」ってなるわけです。

おまけに今は下降トレンド継続中。15分足でもまだ否定されていないだけでなく、より大きな時間足においても下降トレンドは絶賛継続中です。

なので、先ほどの15分足チャートを見る場合は、

こんな感じで見た方が良いんですね。

なので、下の方の赤いゾーンから抜け出した価格は、理屈から言えば、

「緑のゾーンを簡単に通過して、その上にある赤いゾーンの下限までは届いちゃうけど、その赤いゾーンに阻まれてそこでは少なくとも一旦は止められて、その後は再度下落しやすい環境」

って想定できるはずですね。

でもまぁ、これはあくまで「基本」のお話です。実際の相場は、基本通りの値動きしかしないというわけではありません。原理原則を基に様々な値動きを形成していきます。

それでは、実際の値動きがこれからどう起こっていくのかを、これから解説していきましょう。

でもその前に、「レンジ」を理解しておく必要があります。

なので、実際の相場解説の前に、レンジのお話でも・・・

 

と言いたいところなんですが、今回のお話はこの辺にしておきます。あんまり引っ張り過ぎると、またブログ記事を書くテンションが下がって止めてしまう可能性があるので。

(* ̄∇ ̄*)ゞ テヘッ♪

ということで、運が良ければ次回をお楽しみに!

それじゃあ、また。