ダブルボトムについて

前略、恥の上から

先週末9月8日(日)、僕は台風の関東上陸を避けるため、深夜までの仕事の予定を切り上げて、夕方には家に戻ってきてました。

で、時間が空いたのでツイッターに週明け9日の相場観(?)でも呟こうかと、こんな画像を用意してました。

ポンド円の4時間足9月8日時点のチャートです。

でも、ここまで作成したところで止めちゃいました。(* ̄∇ ̄*)ゞ テヘッ♪

僕がツイッター利用する本来の目的は、相場分析を披露したりポジション先出することではなく、

むしろ逆で、自分の損切りやミス・トレードを晒すことで、自己修正の一端になればな、という想いからです。

まぁ、やっちゃいけないという決まりはしてないんですが、その数日前にポジショントークを繰り返していたので、心のどこかにドヤ顔が覗かせてしまっているんじゃないかという危惧が、頭の片隅に浮かんできたんですね。

といういことで、画像作成途中で取り止めたわけなんです。

が、やはりこの危惧は的中していた様で、僕は次の日、自分のちょっとしたスケベ心から、ミス・トレードを犯してしまいます。

なので、今回はこの反省を込めて、自分のミス・トレードを題材に、この時の相場分析を振り返っていこうかなと。

主題は、「ダブルボトム」についてです。ダブルトップについても、要領は同じになるので、上手く読み取ってくださいね。

では、行ってみましょう。

ダブルボトムを考える

ダブルボトム前説

まず、上の画像、完成させちゃいますね。それが、コレ。

ぱっと見で分かる通り、有名なパターン「ダブル・ボトム」ですね。

こういった場合は難しく考えず、セオリー通りに

  1. ネックラインを越えたら買う
  2. もしくは、ネックラインを越えた後に押し目を作り、再びネックラインでサポートされて反発したところを買う

という風にトレードすれば良いことになります。

ただ、1.の通りにネックラインを越えてすぐ買った場合、次の押し目が大きい場合は耐えられずに損切りしてしまい、その後から急上昇!なんて初心者あるあるになりやすいわけで。

このパターンがダマシだったらそれこそ損失は大きいわけですし。

ということで、推奨されるのは2.ということになります。

ですが・・・

じゃあ、ネックラインってどこよ?

って話にもなるんですよ。

ネックラインについて

ダブルボトムに関するネックラインの考え方で、最も一般的なのは、コレ。

ネック・ポイントに水平線を引いたものをネックラインとするものです。

ところが例1とは別に、こんなのも、あります。

この例2のパターンも、見たことある人は割といるんじゃないかなぁ。ネックとネック直前のスイング・ハイ(波の山となる部分)を結んだラインをネックラインとするものです。

上図ではネック直前のスイング・ハイがネックよりも下にあるので、ネックラインは右肩上がりとなっていますが、

このネック直前のスイング・ハイがネックよりも上にある場合は、その両者を結ぶネックラインは右肩下がりになります。

しかし、ネックラインの引き方は、この2つだけじゃないんですねぇ。下図の様な引き方もあるんですよ。

この例3の引き方は、知らない人の方が多いと思います。

(でも、この図を見た途端に、「あれ、チャネル?」なんて気づく方もいるかと思います。これ、凄いヒントですが、今回は話がそれるんで各自自分の頭で考えてくださいね)

ですが、

まぁ、ネックラインの引き方の種類があるってことを知ってる知らないは、極端に言ってしまえば、どうでも良い話です。トレードをする身にとっては実際のところ、

「じゃあ、この3つはどれが正しいの?」
「3つとも有効性があるとしても、どう使い分ければ良いの?」

ということになると思うんですよ。3つのうち、どれを選択すべきか迷っちゃうんじゃないでしょうか?

ダウ理論で見る

でも、僕から言わせると、「ネックラインはどうしたら良い?」という問題は、それほど深刻に考える必要がないと思うんですよねぇ。

そもそも、WボトムやWトップ、それにヘッド・アンド・ショルダー(三尊)なんてのは、単にダウ理論上でトレンドが崩れた後に逆方向へトレンド転換し出した時の典型的な形をパターン化したものでしかないんですよ。

このことについては、機会を見ていずれまとめてお話します。

ただ、今回はダブルボトムについてですので、これについて少しお話していきましょう。

まずは、典型的なダブルボトムを見てみましょうか。

この場合の教科書的なエントリーポイントは、先ほどもお話した通り、

  1. ネックラインを越えたところの星マーク1で買う
  2. ダマシを回避するため、ネックラインを越えた後に一旦押し目を付け、ネックラインで止められ反転した(青丸g)のを確認して星マーク2で買う

ということになります。

しかし、これをダウ理論で見ると、もっと色んな事が見えてきます。

上図の様な典型的なWボトムをダウ理論で見た場合、

b → d は高値を切り上げておらず、
c → e も低値を切り上げてません。

なので、eで上昇をはじめてもdを越えるまでは「下降トレンドは継続、今は調整中」ということになります。

そして、d → f と高値を切り上げた段階でようやく「下降トレンドは少なくとも一旦終了」と判断できることになります。

しかし、単に高値を切り上げただけで、低値は切り上がってませんから、上昇トレンドとは判断できないため、星マーク1は買いポイントとはなりません。むしろ、見送らないと危険な場面です。

仮に星マーク1で買ってしまい、その後に大きく下落した場合、

単にWボトムのセオリーだけで見たら「ダマシにあってしまった」という理解で終わる場面ですが、

ダウ理論で見たら、「買ってはいけない場面で買ってしまったミストレード」ということになるんですよ。

なので、ダウ理論で見た場合は、ネックラインで反転上昇した青丸gの場面にきて初めて

高値を切り上げ、低値を切り上げた

ということになり、ここにきてようやく上昇トレンドが発生する可能性が大きく高まったという判断となるわけです。星マーク2は、その可能性に賭けると共に、ネックラインのレジサポ機能が効いているということを根拠に買いを仕掛ける場面ということになります。

なお、上昇トレンド発生をさらに根拠づけるのは赤丸fを切り上げた場面になります。

高値を切り上げ続けた

という継続性が根拠に1つ加わるため、星マーク3でエントリーする方が、より低リスクということになるわけです。

なお、ネックラインが機能せず、さらに価格を切り下げたとしても、eを下回らずに反転上昇した場合でも、赤丸fの高値を抜けば、

高値更新→低値更新→さらに高値更新

という図式となり、「上昇トレンド開始」と判断可能となるため、星マーク3で買いエントリーがOKとなる局面です。

この様に、Wボトムをダウ理論で見ていくと、通り一遍な解釈には留まらず、深く値動きを解釈していけることが分かると思います。

では、上図のWボトムが少し崩れた場合も見てみましょうか。

例えば先のダブルボトムのネックラインの例2の図を例にとってみると

これなんてのは、ダウ理論で見た場合、

上図の様になるわけで、

a → c と低値を切り下げてますが、b → d と高値を切り上げた時点で下降トレンドは少なくとも一旦終了と判断します。

で、その後は、レンジか上昇トレンドへと転換すると判断するわけですが、

c → e と低値を切り上げたことで、上昇トレンドが発生したかな?と判断できます。

dを上抜き、d → f となった時点で、高値切上げが継続されたことが確認でき、上昇トレンドは濃厚ということですね。

gの場面でネックラインで反転上昇することで完全に上昇トレンドが発生していることが確認できたことになります。

となると、Wボトムの買いポイントのセオリーである星マーク3は、このケースの場合でいえば、むしろ保守的過ぎるぐらいの買いポイントです。星マーク2で仕掛けても問題のない局面ですし、むしろ攻める意味では星マーク1で仕掛けても構わないわけです。

また、ネックラインをgが割り込んだとしても、eを下回らずに反転上昇すれば、これまた絶好のエントリーポイントになります。

以上の様に、Wボトムもダウ理論で見ることで、ネックラインに拘らずにトレードが可能になりますし、また一律に「Wボトム」としてエントリーポイントも固定して見る必要はないわけなんですね。

 

ダブルボトム再び

Wボトムをダウ理論で見れば、無理にネックラインを規定する必要はないことはわかりました。

ただ、問題が1点。

Wボトムのネックを上抜けた後に一旦押してから反転上昇するポイント(先の図で言えば青丸g)を見つけるのは、リアルタイムでチャートを見続けていられるのであれば十分対応は可能でしょう。

しかし、リアルタイムでチャートを見ていられない場合は?

特に指値を置く予約注文を出してトレードしたい場合は、

「ここ辺りで反転するんじゃないか?」

という見立てをもとに、指値注文を出しておく必要があります。反転するポイントを予め想定しておく必要があるわけです。

じゃあ、どうしたら良い?

となるわけで、やはりダウ理論だけじゃ反転ポイントを推測することは難しくなります。

そこで再びですが・・・やっぱりWボトムのネックラインの概念を用いて反転ポイントを探る必要が出てきます。

あー、なんかイタチの追いかけっこだ。

では、そうなる前に、もう1度最初の方に提示した図を見てみましょうか。

これは、押し目を付ける可能性の高い範囲を示したものです。

では、先ほどのネックライン3種類の解説に合わせて3本のラインを引くとどうなるでしょうか?以下がその図です。

ちょっと見づらいですが・・・

緑色のライン1は、ネックラインの例2で示した、ネック(上図のエロいポイント)とその直前のスイング・ハイを結んだラインです。

青色ライン2は、ネックラインの例3で示した、ボトム2点を結んだラインと平行なラインをネックに合わせて引いたものです。

黒色ライン3は、ネックラインの例1で示した典型的なネックラインで、ネックを基点に水平線を引いたものです。

赤色ライン4ですが、発想は黒色ライン3と同じですが、ネックのヒゲ先に引くとオーバーシュートする可能性を考慮したものです。

よって、1~4の範囲で押し目を付ける可能性が高いと判断します。

 

しかし、

 

実際にこの範囲内のどこか1つに指値注文を出すとなると、正直このゾーンは広過ぎです。ざっと見ても1~4までは75pipsの値幅があり、デイトレの場合で言えば

これじゃあ、話にならねぇ!

というレベルなんですよね。

では、どうしましょう?

建玉操作による指値注文

別に今回のWボトムに限った話ではなく、押しや戻しをピンポイントで予測するというのは、実際のところ至難の業です。

なので、こういった場合は建玉操作を行なうことで、損失拡大のリスクを分散させます。

これ、以前お話しましたが、覚えてますかね?

指値を建てるゾーンが決まっているということは、既に損切りする位置も決まっているので、最大の損失幅も予め想定できます。

なので、これを基点にして建玉するポイントを複数に分けることで、リスクを分散させる方法をとります。

これ、いわゆるナンピンに当たるのですが、俗に危険だと言われるナンピンとは全く別物の建玉操作で、むしろピンポイント1発でエントリーするよりもリスクを軽減する目的で行なうやり方です。

(詳しくは、「建玉操作としてのナンピンについて」をご覧ください)

では、具体的なやり方を順を追って説明します。

まずは、見やすい様に4時間足を1時間足にしてみてみましょう。

週明け9日月曜日の午前8時の終値までを表示して、その後の値動きは隠してみました。

ラインの色と番号は、先ほどの4時間足と対応しています。

緑色のライン1は、ネックラインの例2で示した、ネックとその直前のスイング・ハイを結んだラインです。

青色ライン2は、ネックラインの例3で示した、ボトム2点を結んだラインと平行なラインをネックに合わせて引いたものです。

黒色ライン3は、ネックラインの例1で示した典型的なネックラインで、ネックを基点に水平線を引いたものです。

赤色ライン4ですが、発想は黒色ライン3と同じですが、ネックのヒゲ先に引くとオーバーシュートする可能性を考慮したものです。

以上を考慮して、1~3に指値を分散させておきます。また、損切りのポイントは4の少し下に置くことになります。

それでは、順を追ってみていきましょう。

週明けは下窓を開けて相場が始まりました。

上図チャートは午前8時が終わった時のものですが、この時点ではセオリー通りにほぼ窓埋めは完了しています。

で、窓を埋めた後の展開を見ます。先週末の終値を越えていくようであれば、そのまま買いますが、この後に再び落ちてくるようであれば買うことは出来ないので、この場面では見送りです。

トレードするかどうか様子見をします。隙間時間を使って見ればOKかと。

で、次に正午終値のチャート。

完全に1~4のゾーンに入り込んだので、2もしくは3まで押しは続くと想定します。

2のラインのすぐ上に通常のロットの半分、残りの半分は3のラインのすぐ上に指値注文を出します。もちろん、いずれも4の直下は損切り注文を置くのが大前提です。

ただし、もう少し突っ込んだ話をすると、

AのスイングローとBのスイングハイのスイングに対して、23.6%(フィボナッチ指数)戻す付近にちょうど2のラインが位置してるんですね。

ということで、本来の僕であれば、2のラインのすぐ上に通常のロットの2/3を置き、3のラインのすぐ上に残り1/3を置くという判断をします。

じゃあ、結果を見てみますか。

ご覧の通り、2のラインで反転上昇をはじめています。

ということで、3のラインには届きませんでしたが、通常ロットの2/3で反転上昇局面を指値で捉えることが出来たわけです。

この後、ライン1を越えたのを見たら、残りの1/3を追撃買いすることも可能ですね。

というわけで僕は爆益を・・・と言いたいところなのですが、冒頭でお話した通り、僕はここまで分かっていながら、ちょっとしたスケベ心を出してしまったために、指値に1つもかからずにこのエントリーチャンスを台無しにしてしまったのです。

計画は信念をもって

僕がミスを犯した経緯は、以下の通りです。

僕は日曜日の時点で、上述の通りの計画を持っていたのですが、

実際は「面倒くせーや」という安易な理由で、建玉を分割せずに先のライン2のところ1点に指値注文を出していたんですよ。

しかし、僕は仕事に入る直前の9日当日の午後4時を回った時点でチャートを確認したら、ロウソク足が強めに陰線を描いてたんですね。

で、ちょっと怖くなった。

もちろん、押し目を付けて上昇するだろうという自信はあったので、買い方針を撤回はしなかったんですが、問題は斜め線のウィークポイントでした。

ライン2は水平線ではなく右肩上がりの斜めラインです。

なので、価格の下落が早ければこのラインに到達するのは低い価格ですが、下落が遅ければラインに到達するのはより高い価格となります。

下の図を見たら、分かりやすいかも。

下落の勢いが強い場合はAのポイントで斜めラインに到達しますが、下落の勢いが弱ければBのポイントで到達するため、同じラインに到達するにしても価格に高低差が生まれます。

なので、予め指値を置く場合は、Aのみを想定すると価格はラインに到達せずに反転してしまう可能性があります。必ずBの様に到達が遅いことを考慮しなければいけません。

要するに僕が置いたライン2の上の指値の位置は、上図で言えばBを想定したものであったわけです。

しかし、目先の値動きを見てしまった僕は、

「もっと早めにラインに到達するかも!?」

と思ってしまったんですね。

おまけに、

「下落の勢いが強ければ多少オーバーシュートするかも!?」

とも思ってしまったわけで。

こうなってしまうと、僕の心の片隅から、勿体ないお化けが顔を出してしまいます。

「もう少し下に指値を置けばもっと儲けられるのに・・・勿体ないな」
「ストップまでの位置が遠いから、万が一損切りになったら勿体ないな」

そんな勿体ないお化けにスケベ心を揺さぶられてしまい、この直後に指値注文を下にずらすという、全く計画性も根拠もない行為をやってしまったんですよ。

そんなわけで、実際の価格は僕の指値注文の5pips上で反転上昇してしまったという結末に至りました。

う~ん・・・ダメっすねぇ。

分割して建玉するというのは、実際の損失額を軽減させる目的があるので、その相乗効果として心理的負担も軽減できるんですよ。

にもかかわらず、面倒くさがって建玉を分割しなかったせいで、目先の値動きで欲望と恐怖を揺さぶられちゃったわけです。

技術によってメンタル部分は十分に軽減できるのに、ちょっとした心の油断で技術すら疎かにしちゃったら、意味ないですよねぇ。

ということで、この失態を晒すことで、今後の僕のトレードに活かせたらな、と今回の記事を書かせてもらいました。

そして、この失態も併せて、この記事を読んでくれた人も自分のトレードに活かせてもらえたらな、と。

そんなこんなで、今日のお話はこれでお終いにします。それじゃあ、また。

 

ライン引きの手引き(2)

さて前回は、間違って引きやすい水平線と正しいアプローチで引いた水平線を比較して解説をしました。

で、今回は前回のチャートをもとに斜め線を引く解説をする予定だったんですが、やっぱ辞めました。僕自身の説明力の不足さも相まって、混乱するんじゃないかと思うので。

まぁ、基礎シリーズではお話していますが、水平線であろうが斜め線であろうが、どちらが良いのかではなく、正しいアプローチであればどちらもきちんとした成果が出せます。

なので、ここでは水平線に対してもう少し詰めてお話ししておいた方が良いんじゃないかと。

欲張って「あれもこれも」となる前に、1つのことに長けていることの方が、トレードの上達は早いと思うんですよね。別のことに手を出すのは、その後からでも遅くはありませんから。

ということで、前回解説したのは、このチャート図のところまででした。

で、このラインが機能しているということで、例のごとくこのラインと等間隔にラインを引いてみます。するとこんな感じ。

さて、このチャート見て、何か気づきませんか?

チャート下部のラインが、あまり機能していませんよね。

赤い丸の部分、最初の方はラインが意識されている様ですが、次第に機能しなくなっています。

なぜだと思います?

思い出して欲しいのですが、水平線とは魔法の杖でもなんでもなく、市場参加者が注目する価格帯に線を引いただけのものです。

なので、この辺りにはここで引いた129.17付近の水平線よりも注目される価格帯があると考えられます。

じゃあ、それは何でしょう?

端的に答えを言ってしまえばそれは、

 

キリ番

 

です。実は、この場面では129.00というキリ番が意識されています。

ということで、ここにラインを引いてみましょうか。ついでに130.00というキリ番にもラインを引いてみます。区別しやすい様にキリ番ラインは赤色にしておきますね。

上図Aの部分を見てください。129.00のキリ番にラインを引いてみると、こちらのラインの方が意識されているということが分かると思います。

129.00のキリ番ラインに到達するまでは、その手前の129.17付近に引いたラインが意識されている様ですが、一旦それを下回るとこのラインはほとんど意識されず、むしろ市場は、

129.00を越えるかどうかに意識が向かっています。

129.00を越えさえないという買い手の意志と、129.00越えを試そうとする売り手の意志とのぶつかり合いですね。

そして、この攻防戦は割と分かりやすい形で買い方が勝ち、売り方は敗走。価格は上昇を始めます。

上図チャートを見ると分かる通り、この価格の上昇中、等間隔に引いた黒色ライン(129.47と129.77のライン)は明らかに機能していています。

その後、等間隔に引いた13.07ラインの手前、キリ番13.00ラインにくると、一旦止められてしまいます(緑色で囲ったBの部分)。やはりキリ番は意識されている様ですね。

しかし・・・

価格がこのキリ番13.00ラインと等間隔13.07ラインを一気に突き抜けた後は、等間隔ライン13.37付近のラインで止められ反転下落しますが・・・

この後、キリ番13.00ラインは機能しなくなります。下の図を見てみましょう。

青丸で囲ったCの部分を見れば分かる通り、キリ番13.00ラインは全く機能していないと言ってよいほど、ライン上を何度もまたいでいます。

キリ番ラインどころかその上にある等間隔13.07ラインも繰り返し越えては戻される形となっています。(水色の丸①の部分)

これは、この2つのラインの価格帯が機能していないというよりも、むしろこの価格帯が意識されているがゆえに、このライン周辺での売り買いの攻防が激しくなっていると考えられます。

Aの場合は、129.00ラインを死守しようと、このライン際より上での攻防でしたが、

Bの場合は、130.00ラインを一旦越えられてしまっているので、それを押し戻そうとする売り方と、そこを押し返そうとする買い方とのラインをまたぐ形での攻防です。

つまり、意識はされているが故にラインをまたぎながら揉み合っているという状況ですね。

しかし、この攻防に変化が現れるのが水色の丸部分②のところです。

水色の丸①では13.07ラインを何度もオーバーシュートしていましたが、水色②の場面では、ピタリと止められています。高値が切り下がりました。

そして、130.00ラインより下で価格が納まった状態で市場の日付は変わります。②の後に小さな下窓が開いてますが、そこが日付の変わり目です。

日付が変わってアジア市場では、緑色の丸D群を見れば分かる通り、130.00ラインが意識されている様ですね。この価格帯まで来ると、価格は反転してしまいます。

じゃあ、その後の展開を見ていきましょうか。

キリ番130.00ラインが意識されつつも、緑色の四角で囲った様に、なんだかんだ言ってレンジはレクタングル・フォーメーションを形成。

その後、強く下方ブレイクしますが、その途中経過では黒ラインは効いています。

ただ下値を付けて強く戻した辺りから、ラインはキリ番も黒ラインも効いているとは言えない状態になります。

青色の丸で囲ったEを見てください。先ほどのチャートのCと同様、2種類のラインは確かに意識されていて、この一帯で買い方と売り方による攻防が激しく行われています。

そして、それが故にこの2つのラインは、実際のトレードを行なううえで機能しているとは言いづらい状態となっています。

で、このEでの激しいもみ合いに勝負がつくと、価格はブレイク前のレクタングル・フォーメーションの下限ライン(129.77)目指して上昇を始めます。

しかし、Fの部分を見てもらえば分かる通り、この黒ライン129.77には届きません。

ラインに届かず反転した場合は、「上昇も力尽き、ここまでか・・・」と判断し、売りを検討するのが定石です。

が、後付け解説でその様に言うのは簡単です。実際のトレードでは、どのタイミングで「届かなかった」と判断するかは難しいんですよ。

様子を伺っている間に、今度はその下の黒ライン129.47ラインにも届かず反転し、揉み合いを形成。ようやく下のラインにタッチしたと思ったら、Gの部分で見られる通り、効いてるのか効いてないのか、ラインをまたぐようにして揉み合ってしまってます。

正しいアプローチで引いたラインが意識されているのは、分かった。でも、レジサポとしての機能がハッキリしていなくちゃ、トレードできないじゃん!

ってなると思うんですよね。確かに、その通りです。

実際、ラインをまたいで攻防が繰り返されている時って、いわゆる「乱高下」って傾向も多く、手を出さないのが得策です。

ただ、ちょっと様子を伺っていれば、もう少し見えてくることもあるんですよ。

 

BOZ流ライントレードの骨格が、

「価格は等間隔に引かれた水平線の間を移動している」

であるのは、既に何度もお話しています。

いわゆる、同じ値幅での値動きを様々な形で繰り返すのが、その時々の相場環境だということなんですが、今回のケースも、結局は同じなんですよ。

ちょっと、下の図を見てください。

緑色の枠で囲ったXを見てください。価格は、黒ライン130.70と129.77を上限としたレクタングル・フォーメーションを形成して揉み合っていますよね。値幅はちょうど30pips。

で、同じく緑色の四角で囲ったYとZを見て下さい。同様に、同じ値幅30pipsで価格が揉み合っているのが分かると思います。

Zは比較的分かりやすいレンジを形成しているので、このレンジ下限を抜けたら売りだということが分かると思います。

Yはちょっとややこしいので解説しますが、

一応Yもこの値幅で揉み合ってるんですが、青丸aの下値を付けた後に青丸bでこの値幅をブレイクして高値を更新します。

その後、価格は再びYのレンジ内に戻ってきますが、cでは黒ライン129.17に支えられる形で低値を切り上げて、再びこのYの値幅を越えていってますよね。

これ、ダウ理論での高値低値を切り上げ始めたということで、上昇トレンドが発生したと判断する場面です。つまり、絶好の買い場面なわけですよ。

この様に、「価格は同じ値幅を形成しながら移動している」ということを把握しておけば、一見ラインが機能して見えない局面でも、トレードに活用できる場面が結構あるんじゃないかと。

相場って、面白いですね。

ということで、今回はこの辺でお終いにします。それじゃあ、また。