これがBOZ流!ライントレードの基礎3

さて、BOZ流ライントレードの基礎第3回目です。前回は、時間の優位性のお話をしましたね。

今回は、1つのポイントだけでラインを引くというお話からしようかと。

1つのポイントだけで引けるラインとは?

前々回では2つ以上のポイントを直線で引くというルールをお話したんですが、実は1つのポイントだけで有用なラインを引くこともできます。

もちろん、1つのポイントだけなので、斜め線は引けません。水平線のみです。

ただ、いくつかの注意点があるので、それを踏まえながらお話を進めていきたいと思います。

1.チャート画面上の最高値と最安値

ま、これは図で説明しなくとも分かる通り、開いたチャート画面上で最も高い山と最も低い谷に引くというやり方です。

まぁ、チャート画面上で最も高い価格と低い価格ですからね。目に付くので意識はされやすいです。

ただ、注意しなくちゃいけないのは、しょせん画面上で見えている範囲での判断でしかない、ということです。小さな時間軸であれば、大きな時間軸のほんの一部を切り取ったにすぎませんからね。

なので、本当にその高値安値が機能するかどうかは分からないんですね。下の図を見てください。ユーロドルの5分足です。

パソコンの画面いっぱいにチャートを開いていたとしても5分足という小さな時間軸だったり、表示環境が違ったりすれば、相場の全体像は全く把握できません。なので、上図で引いた最高値と最安値が、本当にチャートポイントになるかは、甚だ疑問です。

1時間足で、俯瞰して見てみましょう。

赤い丸の部分が、先ほどの5分足チャート画面の最高値と最安値です。ご覧の通り、ラインを引いた意味が全くないことに気づくと思います。

こういったことを防ぐには、前回お話した様に、大きな時間軸からラインを引いていくということが重要になってきます。大きな時間軸、つまり俯瞰した状態からラインを引く(ポイントを見つける)作業をしていれば、無意味な線を引きづらくなります。

また、実際のところ、チャート画面の最高値・最安値にラインを引いた後に、時間軸を上げてチャートを見ると、その高値安値は、他のポイントでラインを引いたところと合致していることが、結構多いです。つまり、大切なポイントが小さい時間軸だとチャートからはみ出して気が付かなかっただけ、ということです。

そういった意味でも、やはり大きな時間軸からラインを引いていくことで、無駄な手間を減らすことができるわけです。

2.週足・日足の大きな波の頂点

週足や日足といった大きな時間軸の場合、大きな波の山や谷は、例えそれが単独のポイントであっても、市場参加者からは十分に意識されます。あまり深く考えずにラインを引いてもOKです。

3.前週・前日の高値安値

前の週の最高値と最安値、前日の最高値と最安値は、市場参加者の多くに意識されています。

一定の条件が揃えば「今日の高値を抜けたら買い」だとか、出動する条件になっていたりする手法もあったりしますしね。

ただ、「意識されるポイントの1つ」ではあるんですが、通常のライントレードとしてのポイントの見つけ方(山と谷)と合致しないことがほとんどなわけで、値動きの反応も違うことが多くなります。

そのため、常のラインとは区別した方が良く、例えば点線や破線にするとか、色を変えるとかで、対処すべきです。

4.ダウ理論を利用した直近高値安値

前回お話した様に、市場の値動きには時間の優位性というものがあり、直近の高値安値は意識されやすくなります。

ただ、何でもかんでも直近の高値と安値なら良いわけじゃありません。条件があります。それは、

  • ダウ理論上の上昇トレンドが起きている場合の直近安値
  • ダウ理論上の下降トレンドが起きている場合の直近高値

こう言われても、ちょっと分かりづらいと思うので、詳しく解説していきます。

ダウ理論においては、

  • 上昇トレンドとは、高値と安値がそれぞれ切上げ続けて上昇している状態のこと
  • 下降トレンドとは、高値と安値がそれぞれ切下げ続けて下降している状態のこと

ですよね。ですから、トレンドが発生している場合、直近の高値や安値がきちんと更新され続けているかを、市場参加者は気にして見てるわけです。具体的に言うならば、

  • 上昇トレンドの場合は、直近安値が切りあがっているか?
  • 下降トレンドの場合は、直近高値が切り下がっているか?

という点に、注目しています。

なので、例え単独のポイントであっても、トレンドが発生している場合は直近の高値や安値に水平線ラインを引くことが出来るわけです。

ただし、このラインの取り扱いは、物凄く注意が必要です。その注意点とは、

  • 直近しか通用しない
  • ルールに沿った山と谷を選ぶ必要がある

ということです。詳しく見ていきましょう。

直近しか通用しない

ここで引くラインとは、トレンドが継続するのかしないのかを見極めるためのラインです。

例えば上昇トレンドの場合、直近の安値を現在の価格が下回った瞬間、「トレンドは終了」となります。それを見極めるためのラインですから、その役目が終われば終了です。

ラインを割らずに、新たな谷を付けて上昇をはじめ、直近の高値を抜けば、そのラインは消し、新たな谷にラインを引きます。

ラインを割ってしまえば、上昇トレンドは終了し、レンジか下降トレンドに移行する可能性が大です。直近安値の役目は終了するので、ラインは消すことになります。

いつまでもラインを残しておくと、混乱や過ちの源になるので、注意が必要です。

ただし、この直近しか通用しないというのは、トレンド継続中の時に限ります。トレンドが終了して反転した場合、これらのポイントは、再びラインの引ける注目ポイントとなる可能性がありますので、混同しないでください。

ルールに沿った山と谷を選ぶ必要がある

恐らく、初心者にはこれが一番厄介かも。なぜなら、直近の山と谷なら何でも良いってものじゃないからです。

選ぶ山と谷のルールは、以下の通りです。

  • 上昇トレンドの場合、高値を更新した波の始まりとなる谷にラインを引く
  • 下降トレンドの場合、安値を更新した波の始まりとなる山にラインを引く

この2点だけです。言葉だけだとややこしいですね。図で説明します。

イメージできましたか?まぁ、これは、簡単な例です。

次の例は、もう少しややこしくなりますので、要注意です。

少し難しいですかね?イメージできるまで、ガン見してください。

でも、次はもっとややこしいです。前々回でお話したスイングラインを引いたことない人は、ちょっと覚悟して覚えましょう。

上昇トレンドの場合、高値を更新しない小さな波は無視する(正確に言えば、より大きな波の一部として捉える)のが、スイングラインのルールです。同様に、下降トレンドの場合は、安値を更新しない小さな波は、より大きな波の一部として捉え、結果として無視されます。初心者の方には、ちょっとややこしいですかね?

前々回でお話した様に、BOZ流ではスイングラインは波形分析に用いることにしていてライントレードでは(大切だけど)基本的には使わない、と言いました。

が、この場合のライン引きは、トレンド分析の上に成り立っていますから、どうしても波形分析からは切り離せないんですよ。

しかし!

上図の様なケースというのは、1つ上の時間軸で見ると、×印をつけたラインの谷は、谷として認識されず1辺の波にしか見えなくなります。

なので、BOZ流のルールである、大きな時間軸からラインを引いていくということを守れば、基本的にスイングラインの引き方を知らない人でも、混乱せずに済むはずです。

ただ、トレンドの直近高値安値は「直近」なだけあって、わざわざラインを引かなくとも認識できる範囲内かと、僕は思ってるんですね。

ラインは多ければ多いほど、むしろ混乱を招く原因になりがちです。

なので、ある程度慣れてきたら、これにはわざわざラインを引かなくても良いかと。ラインを引かずとも認識できるように、日ごろから意識づけしていくとが大切です。

5.トレンド継続を示すブレイクポイント

最後に、「これはちょっと補足程度でいいかなぁ~」という感じで、ご紹介。

先ほど、ダウ理論においては、

  • 上昇トレンドとは、高値と安値がそれぞれ切上げ続けて上昇している状態のこと
  • 下降トレンドとは、高値と安値がそれぞれ切下げ続けて下降している状態のこと

であるとお話しました。そして一方の

  • 上昇トレンドの直近安値
  • 下降トレンドの直近高値

にラインを引くというお話をしたんですが、今度はもう一方の

  • 上昇トレンドの直近高値
  • 下降トレンドの直近安値

に注目します。

しかも、注目の仕方は直近高値安値の更新前と後の2つです。どういうことかといえば・・・

上昇トレンドを例にとって、図を交えながら説明しましょう。

「高いところで買って、より高いところで売る」というトレンドフォローを行なう場合は、この直近高値を更新するかどうかに注目します。直近安値を切り上げた後、直近高値を切り上げることで、「トレンド継続が確定した」と判断するわけですね。

また、トレンド継続が確定した後の押し目として、ブレイクした高値の山から引いたラインがレジサポとして機能する可能性があります。押し目の目安の1つとして注目されるわけですね。

ただ、このポイントは「まぁ意識しておけば良い程度」で、わざわざラインを引くまでもないかな、というのが僕の正直なところの見解です。理由を述べると、ちょっと長くなり過ぎるし、話が大きく反れそうなんで割愛しますが。

いずれにせよ、トレンドに対するラインは直近のポイントですし、ラインをわざわざ引く必要はないかと。意識できるのなら、それでOKです。

トレードスタイルについて

どの時間軸までラインを引くべきか?

価格推移が生み出す波の山と谷。基本的にラインは、どの時間軸においても引くことが可能です。

そのため、小さな時間軸、細かな波にまで注目していけば、縦横無尽にラインを引けますから、チャート画面はラインだらけになってしまいます。

しかし、既にお話した通り、より時間軸の大きい方に優位性があるため、時間軸を小さくすればするほど、ラインの有効性も低下していくわけです。

じゃあ、どの時間軸までラインを引けば良いのか?という話になってきますが、それはトレードスタイルによるところが大きいです。

ただ、BOZ流ライントレードでは、ラインを引くのは1時間足まで(ただし、パターンラインは分足でも引きます)ということにしています。

その理由ですが、そこにはトレードスタイルが大きく関係してくるので、ここではちょっとそのお話を。

BOZ流はデイトレードが基本

僕のトレードスタイルは、基本的にデイトレードです。で、このBOZ流ライントレードも、必然的にデイトレードのために構成されています。

そのため、ラインを引くのも1時間足が最適としているんですね。

ですから、数日間ポジションを保有するスイングトレードであれば、無理に1時間足まで引かなくとも、細かくても4時間、通常は日足で十分かもしれません。

1日に繰り返し繰り返し取引行なうスキャルピングであれば、もっと細かく引く必要があるかもしれません。

ただ、同一通貨ペアでは1日にチャンスが数度しか訪れないデイトレードからすれば、ラインを引くのは1時間足までにすることは、とても重要になってきます。

1時間足とそれ未満との隔たり

時間の優位性から、ラインの有効性は時間軸が大きくなればなるほど増し、小さくなればなるほど減りますが、その落差は1時間足とそれ未満の分足とで、かなり大きくなります。

分足では、ラインを無視されることが極端に多くなるんですよ。

恐らく、資金量の大きい市場参加者の多数は1時間足以上を気にしていて、分足に注視する大口は少ないからかと。

そのため、BOZ流ではラインを引くのはやはり1時間足までというルールにしています。

環境認識と手法について

トレードを始めたばかりの方でも、「環境認識」や「手法」という言葉を聞いた方は多いかと思います。

環境認識とは、現在の相場環境がどの様な状況下にあるのか?を見ることを言います。

  • トレンドは発生しているのか?レンジなのか?
  • 今は売り方が優勢なのか、買い方が優勢なのか?
  • どの辺りの価格帯が市場参加者に注目されているのか?

これらを見極めることが、環境認識となります。

そのため、相場というものを俯瞰的に見る必要があり、比較的大きな時間軸のチャートで、こういったものを確認していくんですね。

それに対して、手法というのは、エントリーやエグジットするための条件です。有効だとする条件を1つ、もしくは複数用意しておいて、それら条件が合致したらエントリーし、それら条件が合致したらポジションを解消する、というのが手法となります。

  • 移動平均線による、ゴールデンクロスやデットクロス
  • オシレーターが◯◯したら買い、△△したら売り
  • プライスアクション

細かく例を挙げていったらきりがありませんが、こういったものを手法というんですね。

で、ラインを引くという行為は、環境認識で用いるというのがBOZ流の考え方です。そのため、あまり小さな時間軸にラインを引くということに意味がなくなります。

パターンラインについて

ラインは1時間以上に引くというルールが、以上の説明から分かったと思います。

ただし、パターンラインに関しては分足にも引いていきます。

なぜか?

答えは簡単です。フォーメーションは分足でも有効なことが多いからです。

プライスアクションだとか酒田五法だとか、ロウソク足の形状や並び方によって値動きを判断するやり方があります。

で、そのロウソクの並び方・・・実は小さな時間軸で見るとフォーメーションを形成していることがほとんどなんですよ。

前々回、2本で構成される包み足は1本にすると長ヒゲのロウソク足になるって話はしましたよね。覚えてますか?これです。

こういった感じで、ロウソク足を分解していくと、小さい時間軸ではパターンが形成されたりするんですね。

他にも例を挙げると、例えば下はユーロドルの1時間足チャート。

正確に言うと、5分足チャートに1時間足のロウソク足を表示させたものなんですが、矢印で示した下降トレンドの起点となったこのロウソク足の形状、小さな時間軸で見るとどうなるか分かりますか?

5分足を覗いてみましょうか。

ダブルトップを形成してますね。1時間足だとよく分からなくとも、5分足だとフォーメーションを形成していたことが分かります。

この様に、フォーメーションの場合は小さな時間軸でも機能することが多いですし、比較的早めに反転や継続を示唆してくれますので便利です。

なので、パターンラインに関しては、1時間未満の分足でも積極的に引いていく(引かなくとも認識できるなら、無理に引くことはありませんが)ことが、必要になってきます。

 

以上のことからBOZ流ライントレードは

  • デイトレードに用いる
  • ラインは環境認識として用いる
  • ラインは1時間足以上に引く
  • ただし、パターンラインは分足に引いてもOK

というスタイルで構築されていると思ってください。


さて、今回はここまでです。

ラインの引き方や考え方の解説はこのくらいにして、次回からは、実際のチャートにラインを引いてみる具体的な解説をしていきます。かなり実践的なところまで踏み込んでいくつもりなので、楽しみにしてください。

それじゃあ、また。

 

これがBOZ流!ライントレードの基礎2

さて、前回からお話している BOZ流ライントレードの基礎第2回目です。

前回のお話から分かったことは、

  • ラインはヒゲ先に合わせてキレイには引けない
  • ヒゲ先よりも終値の方がキレイに引ける
  • しかし、だからといってヒゲ先と終値に優先順位はおかない
  • ラインを引く時に、ヒゲを横切っても良く、それはオーバーシュートと判断する
  • オーバーシュートしているのであれば、ロウソク足の実体を横切っても可

ということでした。

そして、そんなラインの引き方は重要なポイント2つ以上が直線で結べる場合にラインを引く、というものでしたね。

まぁ、重要なポイント1つだけでラインを引くやり方もあるんですが、これにはちょっと色々と注意すべきこともあるので、もう少し後回しにしようかなと。

ということで、まずはとっても大切な「時間」のお話から。

時間の優位性

前回は長くなり過ぎたので今回に持ち越しましたが、とっても大切なことがあります。それは、

時間の優位性

です。そして、これには2つの面で捉えておく必要があります。

1.時間軸の優位性

ライントレードにおいては、時間軸の優位性を意識する必要があります。要するに、より大きな時間軸の方に優位性があるというものです。これはMTF(マルチ・タイム・フレーム)の考え方の1つでもありますね。

これについて、解説していきましょう。

波と時間軸の関係

別にエリオット波動について勉強したことがなくとも、市場の価格変動の波は、

「フラクタル構造」(入れ子状の構造)

になっていると、聞いたことがある人もいるかと思います。大きな波の中には複数の波があり、さらにその波の中にも複数の波があるという・・・

まぁ、図で見た方が早いかもしれませんね。

上の図だけだと、分かりにくいかもしれないので、もう1つ下の画像で見てみましょう。

波の1辺の中には、小さな複数の波があり、その小さな波の1辺にも、さらに小さな波が複数あるわけです。

逆の言い方をすれば、小さな波を統合していくと、より大きな波を描くことができ、その大きな波を統合していくと、さらに大きな波を描くことが出来ます。

で、ちょっと語弊があるかもしれませんが、前回お話した「スイング・ライン」は、この波の構造を割り出すことにも役立ちます。

スイングラインとは、なんでもかんでも高値と安値を結んでいって波のラインを描くのではなく、一定のルールに従って、小さな波は統合し、スイング・ハイとスイング・ローを導き出していく、というものでしたね。

で、そんなスイング・ラインで描かれた波も、時間軸を上げると更に大きなスイングラインで統合され、より大きな波が描かれることになるわけです。

実際のチャートで見てみましょうか。

ユーロドルの日足ですが、例によって横着してZigZagを使って波を表示してます。

では、緑色の矢印で示した最後の波の1辺に注目してください。ZigZagによって引かれた1辺の波の中には、ぱっと見でも2つの波が存在しているのが分かると思います。

じゃあ、4時間足に切り替えてみましょうか。

日足で表示されていた緑色の矢印部分の波の頂点は、上図4時間足では、Aの部分になります。AとBの山で構成される大きな波が2つ、ZigZagを使って波を描くと数個の波が形成されているのが分かります。日足の時と比べると、随分と見え方が違ってますね。

じゃあ、次は1時間足。

今度はAの山がはみ出してしまって、Bの山しか見えなくなりました。ちょっとロウソク足のサイズを縮小して、俯瞰して見てみましょうか。

日足ではたった1辺しかなかった波が、1時間足まで来ると、数えるのも面倒になるくらい沢山の小さな波で構成されているのが分かると思います。

大きな時間軸の波の中には、小さな時間軸の波が複数で構成されて、入れ子状態に。同様に、小さな時間軸の複数の波は、より大きな時間軸では1つの波に統合されていく。

これが、価格推移が描き出す波の性質なんですね。

このことを、もっと単純化して言えば、

  • 時間軸が大きいチャートになればなるほど、大きな波がクローズアップされる
  • 時間軸が小さなチャートになればなるほど、小さな波がクローズアップされる

となります。

さて、ここで前回のお話を思い出してください。僕はこのBOZ流ライントレードにおいては、スイングラインを重要視しないと言いました。

なぜなら、大きな波から小さな波までは、時間軸の大きさに合わせてクローズアップされるからです。小さな波は小さな時間軸で、より大きな波はより大きな時間軸でクローズアップされます。

日足なら日足、1時間足なら1時間足と、各時間軸の波の山と谷を見て重要なポイントをそれぞれ探してラインを引いていけば、無理にスイングラインを意識しなくとも、適切なラインが導き出せていくようになるんですね。

まぁ、実践的なラインの引き方は、後に譲るとして、今はもう少し時間軸の優位性について勉強していきましょう。

より時間軸の大きいチャートで引かれたラインの方が重要

さて、より大きな時間軸になればなるほど、大きな波がクローズアップされることは分かりました。

では、大きな波と小さな波、どちらが重要なのでしょうか?

5分足でしか気づかない波のポイントは、5分足以下の小さな時間軸のチャートを見ている人しかわかりません。1時間足の波なら、1時間足以下のチャートを見ている人しか気づきません。

そして、日足チャートを見ている人には、5分足や1時間足でしか気付かない波のポイントを認識することはありません。

つまり、波のポイントは、より上の時間軸のチャートからは認識されないのです。小さな時間軸になればなるほど、そのポイントを見る人は少なくなっていきます。要するに、

時間軸が大きくなるに従って、そのポイントを見ている市場参加者は多くなるわわけで、必然的にそこに流れる資金量も大きくなる。

ということです。おまけに、時間軸が大きくなるほど大口が増える傾向にあるとも言われています。

資金の流れる量は、時間軸の大きさに比例するというわけですね。

さあ、ここまで言えば、もうお判りでしょう。より大きな時間軸のラインの方が重要だということに。

なので、小さな時間軸のチャートばかりに注目していると、日足や週足の重要ポイントを見逃してしまうことが度々出てきます。下のチャートはユーロドルの5分足です。

青丸から赤丸のところまでチャート画面いっぱいに下降トレンドが描かれています。さて、この下降トレンドは一体どこまで続くのでしょうか?

実は、赤丸のところまで続きます。ここが下値となって反転上昇していくんですね。このチャートじゃ分からないと思いますが。

ということで、1時間足に拡大してみます。

ほら、バイーンとかなり大きく反転上昇しているのが分かりますよね。おまけに、5分足の端から端までに渡っていた下降トレンドは、俯瞰して見れば、上図の青丸から赤丸のたった一部でしかなかったことも分かります。

で、赤丸から大きく反転上昇しているのがこのチャートからは見てとれますが、この赤丸部分で反転した根拠はどこにあるんでしょうか?このチャートからもわかりません。

なので、日足に拡大してみます。

ここにきて、ようやく反転上昇した理由が分かりましたね。日足チャートでなければ気づくことが難しい、レジサポがそこにあったんです。

しかもこのラインは、大きな反発を起こしています。大きな時間軸でのラインは、大きな資金が流れ込むため、大きな値動きを生むことが分かるかと思います。

以上のことから、

より大きな時間軸の波のポイントを使ったラインの方が、より重要。レジスタンス・サポートの機能も高く、また反発、抜けた時の値動きも大きくなる。

ということが分かったと思います。では、次に行きましょう。

より時間軸の大きいチャートで認識できないポイントのラインは機能しにくい

これは、上記の逆を考えれば容易に想像がつくかと思います。

小さな時間軸でしか認識できないラインは、より上の時間軸を見ている人たちからは意識されないわけですから。

例えば5分足で「ここはポイント!」と思ってラインを引いてみても、そのポイントが上位足で必ずしも確認できるとは限りません。下の図を見てください。

これはユーロドルの5分足ですが、いくつものポイントで止められているラインをとりあえず4本引いてみました。効いてそうですね。

じゃあ、1時間足を見てみましょう。

ちょっとラインを引いた意味が薄くなってきたのが分かるかと思います。解説をしますと、

まず①のラインですが、ラインを引いた意味が全く不明になってしまっています。ポイントが見当たらないわけで。

②のラインは、一旦下落してた価格がサポートされて反発、その後下抜けますが、このラインが次はレジスタンスとなって上昇してきた価格を抑える役目を果たしています。機能していますね。

しかし、このラインもその後、再度上昇してきた価格に勢いよく上抜けられてしまっています。サポートラインが1度破られるとサポレジになりますが、そのサポレジが再度破られたわけですから、次にこのラインが機能するかは、非常に怪しい、ということが分かると思います。

③のラインですが、これはポイントがあるようでないような、微妙なラインになってしまってます。レジスタンス機能を果たしていて、一瞬突き抜けた感もありますが、これをオーバーシュートと判断するならば、再度下落してきた際にサポートされる可能性はあります。

が、前回お話しましたが、ラインというのは、誰が見ても分かるようなラインを引くというのが肝なわけです。「ひょっとしたらこうじゃないか」とか「こうとも考えられるかな」というラインは、市場参加者の大多数の支持は得られません。

この点、忘れがちなので改めてもう一度丁寧に言わせてもらいますが、

「小口のごく少数の特異な人達や自分にしか分からない様な秘密のラインを引いたところで、意味なんてねーんだよ、何度言ったら分かるんだ、このボケが。」

ということになります。ぜひ気を付けていただきたいポイントです。

次に④のラインですが、これはもうラインが機能していませんね。ハッキリとした波の頂点でラインが引かれているわけではありませんし、多めにみて何度かサポートされていると見たとしても、その後は2回破られています。

5分足ではサポレジが1度破られた風にしか見えなかったのに、1時間足ではサポートが破られ、その後レジスタンス機能が働かずに再度破られている様に見えちゃうんですよ。見え方が全然違う・・・怖いですねぇ。

以上の様に5分足で引いたラインを1時間足で見ると、いきなりラインを引いた意味が薄くなってしまったのが、分かるかと思います。

じゃあ、さらに日足で見てみましょうか。

ロウソク足を拡大したりもして見てみましたが、日足に至ってはもう、このラインを引いた意味が見当たりません。つか、チャートがゴチャゴチャしてしまって邪魔なだけになってしまいました。

この様に見ていくとわかる通り、小さな時間軸だけでラインを引いても、上位足でそのポイントが確認できなければ、上位足でトレードする人たちからは無視されます。

小さな時間足でしか引けないラインでは、多くの資金の流れは期待できません。となれば、ラインのレジスタンスやサポートの機能も小さくなっていくというのが、分かると思います。

 


ここで1つ、話がそれますが付け加えておきましょうか。

小さな時間軸でしか認識できないラインも、その時間軸の中では、どこかしらでサポートされたりレジスタンスされたりしているから、ラインを引くわけですね。

ところが、上位足でそのラインが無視されるのであれば、上位足を見て参入してくる大口トレーダーによって、そのラインはいとも簡単に突破されてしまうわけですよね。

つまり、小さな時間軸でしか認識されないラインとは、反発する実績があるけど、大口が参入すれば簡単に突破されるライン・・・

であれば、そんな性質を利用して、スキャルピング的にはトレードに活用できるかもしれませんね。ご参考までに。


 

2.直近の優位性

さて、時間の優位性にはもう1つの重要事項があります。それは、

同一の時間軸においては、チャートポイントは現在の時間により近い方、直近の方に優位性がある

ということです。遠い昔のポイントよりも、現在に近いポイントの方が優先されるわけです。

こちらの理由も簡単です。意識される価格ポイントというのは、過去になればなるほど遠のき、現在に近ければ近いほど意識されます。チャート上の直近のポイントは、最も意識されるポイントとも言えます。

そのため、ラインを引いた根拠となるポイントが、過去のものになればなるほど、そのラインは機能しにくくなりますし、逆にその根拠が現在に近ければ近いほど、そのラインは機能しやすくなります。

また、以前まで機能していたラインの近くに、直近で新たなポイントが出来た場合は、以前のラインが無視され、新たなポイントから引かれたラインが機能することが多々あります。

現在の時間により近い方に優位性があるというのは、言葉で説明するより、図で見ると「なんだ、当たり前のことじゃん!」ってなりやすいので、図を使ってみてみましょう。

AからXにかけて上昇してた価格は、Xのラインをオーバーシュートしてから反転下落しました。波の大きさからいえば、Aのラインが最も強そうです。

しかし、Aまでこの価格が落ちるかどうかは疑問です。その前にはCライン、Bライン、Zラインという関所があるわけですから。

というわけで、まず最初に注目するのは、Cライン。現在の価格に最も近いラインですし、これは「現在の時間に最も近いポイント」でもあるわけです。

では、どうなったか?

突き抜けましたね。でも、このCラインは無視されたのでしょうか?

違いますね。Cラインの辺りで揉み合ってますよね。売り方と買い方との争いがあったのが見てとれます。結果としてこの時は売り方が勝利し、ラインを突き抜けて下落を続けました。向かう先は、直近のラインBですね。


ちなみにですが、5分足とか小さい時間軸のチャートしか見ていない初心者は、大体このCラインの揉み合いで生殺しにあいます。下落しているので売ると反転上昇して損切り。上昇したので買うと反転して損切り。散々痛めつけられた後に、下落が再開し、「あー、方向性は当たってたのに」といって自分を責めたりするんですね。自分のメンタルの弱さを持ち出して。でも、単に技術がないだけなんですが。心当たりありませんか?僕はあります。だって、勝てない頃の昔の僕の話なんだもん。


では、その後の展開は?一気に見せちゃいます。

はい、見事にBラインに阻まれて反発上昇しました。しかしその後Cラインには届かずに再度下落。一旦ロウソク足2本分は反発しますが、結局は長い上ヒゲを付けて再度下落し、次はBラインを一気に抜けます。またまた売り方の勝利です。

しかし、問題は次です。もう、結果は見せちゃってるので分かると思いますが、まだこの部分が見えてなかった時、僕たちはZとAのどちらのラインに注目したら良かったのでしょうか?

現在価格に近い価格はZです。しかし、「時間」から考えるならAの方に優位性があると考えられますよね。おまけにZのラインはAを谷とする波に2度破られているという経緯があります。Aの方に注目が集まっていそうですね。

で、チャートで結果を見ると、やはりそんな感じ。

Zは確かに意識されていそうな値動きです。ただ、Cラインの様に揉み合わずに、すんなりと抜けてしまっています。抜けた後に、再度小さく上昇した時のレジスタンスの役割は果たしてますが、Aラインに到達した後の大きな反発では、簡単に抜けてしまっています。

Zは意識されてはいるんですが、それほど大きくはない。むしろ大きな波の谷であり、より直近のAで引かれたラインの方に、多くの人の意識が集まっているのが、分かります。

以上のことを見ていくと、トレードをするにおいては、

  • より大きな波をポイントとしたラインの方が重要
  • より現在の時間に近いポイントの方が重要

ということが、わかりました。

時間の優位性に基づいたルール

大きな時間と新しい時間に優位性が働くということが分かったので、ラインを引く際のルールは、次の様に定義できます。

  • ラインは大きな時間軸から引いていく
  • ラインは常に新しく引き直す

マルチ・タイム・フレームとして、同じ通貨ペアの違う時間軸のチャートを同時に表示している人の中には、

「いや、色んな時間軸のチャート見てるから、ラインを引く順番は関係ない」

と思う人もいるかと思いますが、これは自分がトレードする際の意識づけに大きくかかわってきます。しかも、正直なところライントレードに関して言えば、マルチ・タイム・フレームの必要性は薄いかと。

その点に関しては、いずれお話しますが、基本的には、

  1. 週足チャートでラインを引く
  2. 週足チャートの時間軸を日足チャートに切り替えてラインを引く
  3. 日足チャートの時間軸を4時間足チャートに切り替えてラインを引く
  4. さらに1時間足チャートに切り替えてラインを引く

と言った具合に、大きな時間軸から順次画面を切り替えてラインを引いていく様にしてください。もちろん、お使いのチャートソフトが、画面を切り替えても、引いたラインを残す機能があることが大前提ですが。(中には、時間軸を切り替えると同時に引いたラインが消えてしまうものもあります)

また、時間軸ごとに引いたラインの色や太さを変えていくのも1つの手です。1時間足を見ながら、「このラインは日足で引いたもの、このラインは週足のやつだな」と一目でその重要性を区別できるからです。

これは日々の作業において、とても大切なことなので、きちんと実行するようにしてください。

 

さてさて、時間の優位性をお話しただけで、めっちゃ長くなってしまいました。疲れましたよ、僕は。

ということで、今回はここまで。

次回は、1つのポイントだけでラインを引くやり方からお話する予定です。

それじゃあ、また。

 

これがBOZ流!ライントレードの基礎1

 

僕のトレードスタイルは、いわゆる「ライントレード」と呼ばれるものを軸として構成されています。

で、ブログも心機一転はじめたことだし、今日はこのライントレードについて、僕なりの考え方でもお話しようかと。

ライントレードとは?

概要

ライントレードとは、簡単に言えば、チャートを見て重要だなと思うポイントをつないでラインを引き、そのラインを価格が越えたら越えた方向にエントリーし、そのラインで反発したら反発した方向にエントリーするというものです。

ただ、この説明はちょっと簡略化し過ぎかなぁ。もうちょっと具体的に言うと・・・

ライントレードは、レジスタンスラインとサポートラインを探す作業からはじまります。

そして、見つけ出したレジスタンスラインとサポートラインの性質を利用してトレードします。ラインまで到達して反発したら反発した方向へ、ラインを突き抜けたら、抜けた方向へとエントリー。

エグジットする目標は、価格が向かっている方向にある次のレジスタンスラインやサポートラインになります。

とまぁ、ざっくりと言えばそんな感じですかね。ただし・・・

ライントレードには流派がある

実は、ライントレードには、流派の様なものがあります。ライン1つ引くのにも、Aさんの言うやり方とBさんの言うやり方は、違っていたりします。

最も顕著なのは、

  • ラインは、ロウソク足のヒゲ先で引く派
  • ラインは、ロウソク足の実体の端で引く派

ですかね。しかし、それ以外に関しても色んな主義主張があって、一体どの人の言うことを聞いたら良いか、正直分からなくなるくらいです。

で、ここでお話しするのは、BOZ流です。

そう、僕のライントレードのやり方、考え方です。僕が今まで、色んなライントレードの方法論に触れ、実際に自分で右往左往しながら、僕が僕なりに積み上げてきた考え方、やり方です。

どこよりも分かりやすく、そして結果的にはどこよりも深い解説と実践性を目標に、BOZ流のライントレードを説明していこうと思っています。

ラインの種類

引かれるラインは、大まかに区別すると

  • 水平線
  • 斜め線

の2つになりますが、この2つは性質が異なるため、実際にこのラインに到達した場合の対処(エントリーなど)も異なります。

さらに言えば、この斜め線も

  • トレンドライン(トレンドを表すライン)
  • パターンライン(パターンを表すライン)

の2つに分かれ、やはり性質が異なるため、対処も異なります。

基本的なラインの引き方

波の頂点(山と谷)について

チャートを見て重要だなと思えるポイントを見つけ、そのポイント2つ以上が直線で結べる場合、そこにラインを引いていきます。

じゃあ、その重要なポイントって何?って話ですが、見るべき箇所は、

ジグザグと描かれた波の頂点(山と谷)

です。まずは、下のチャートを見てください。

価格は波を打つ様にして、上下しながら移動しているのが分かると思います。その波は小さなものから大きなものまで、様々です。

で、この波の中から、主要となる波の山と谷に注目してラインを引くことが、基本となります。

主要な波の見つけ方は、別の機会に譲るとして、今回はZigZagという波を描いてくれるインジケーターで、主要な波を表示してみましょう。下図が、それです。

赤い線で結ばれた波打つ線が、主要な波です。この波のラインをスイングラインと呼び、スイングラインの山をスイング・ハイ、スイングラインの谷の部分をスイング・ローと呼びます。

で、このスイング・ハイとスイング・ローに注目して、ラインを引いていくわけです。

なぜでしょう?その理由は、

ライントレードにおいて大切なのは、誰が見ても分かるようなラインを引くこと

だからです。多くの人が注目するようなラインだからこそ、そこで活発に売買が行われます。だからこそ相場は動くわけで、ここにライントレードの醍醐味があります。

ただ、個人個人がそれぞれの感覚で波を見ていっても、どれが重要か、どれが主要かなんて、やっぱり個人の主観になります。

そこで、一定のルールに従って主要な波を割り出すことで、市場参加者のより多くの人が注目する波に見当をつけるわけです。

小口のごく少数の特異な人達や自分にしか分からない様なラインを引いたところで、意味はないんです。

特に注意しなくちゃいけないのは、ラインを引くことに一所懸命になって「あーでもねぇ、こーでもねぇ」って考えていくと、たまに迷宮に迷い込んでしまたりするんですよ。昔の僕の様に。そして、

「え?この部分とこの角度に注目してラインを引くと、こんなところで反転してる!凄い!これ、凄い発見だ!」

なんて、勘違いし出すんです。

あのね、ラインは相場の謎を解明するために引くんじゃないんですよ。

市場参加者の多くが注目するポイントにラインを引いてくのが、ライントレードの目的なんです。

ですから、このスイング・ハイとスイング・ローに注目することが大切なんです。分かっていただけたでしょうか?

しかし!

ここまで力説しておいても申し訳ないんですが、実は・・・

BOZ流ライントレードにおいては、それほどスイングラインを重要視していません。

確かにスイング・ハイとスイング・ローは重要です。ただ、この後説明していくんですが、実はそれに囚われていると、実際のラインを引く時に、

「とっても引きづらいし、たくさんの矛盾にぶち当たる」

ということが起きるんですね。そこで、BOZ流ライントレードにおいては、ちょっと違った考え方でラインを引くことにしていて、

スイングラインは波動分析として用い、ライントレードでは「まぁ大切かな」程度

の位置づけにしています。なので、慣れないうちは、手当たり次第にジグザグした波の山と谷を見ていって、

「誰にでも分かりそうな大きな波と、小さな波があるなぁ」

くらいの意識づけするくらいで、OKです。

ラインを引くポイントは?

ここまで説明してきた様に、波の頂点(山と谷)を利用してラインを引いていくわけですが、実際にラインを引く際は、この波の頂点の中でも、

  1. 何度も同じ価格で止められているところ
  2. 一度、波の山(谷)を突き抜けたが、再度戻ってきた時に今度は反発して谷(山)を描いたところ(レジサポ・サポレジ)
  3. フォーメーション(フラッグ等)を形成している箇所
  4. 斜め上に上昇している波の谷、斜め下に下降している波の山
  5. 斜め上に上昇している波の山、斜め下に下降している波の谷

以上5点に注目して、ラインを引いていきます。

「あー、でもなんか分かりづらい!」

すみません、わざとです。この後きちんと説明するんで、少々我慢を。

ただし、初心者は必ずこの順番でラインを探してください。

なぜなら、この順番がラインの優先順位となるからです。

正確に言えば、1と2のラインの機能しやすさは、同等か2の方が上だったりもします。

ただ、市場参加者から注目される度合い、レジスタンス・サポートの機能しやすさ、実際のトレードのしやすさ、ラインの見つけやすさ等を考慮すると、この順番が優先順位となります。

では、もう少し詳しく見ていきましょう。

1.何度も同じ価格で止められているところ

いわゆるレジスタンス・ラインとサポート・ラインの代表格を探します。水平線ですね。下図を参考にしてください。

2.一度は波の山(谷)を越えたが、再度戻ってきた時には反発して谷(山)を描いたところ

いわゆるレジサポとかサポレジと呼ばれる水平線を探す作業です。

レジスタンスラインは1度破られると、今度はサポートラインとして機能するようになります。これをレジサポと呼びます。

逆にサポートラインは1度破られると、今度はレジスタンスラインとして機能するようになります。これをサポレジと呼びます。

ただし、レジサポ(サポレジ)はさらに2度3度と破られると、次からはレジスタンス(サポート)として機能しづらくなっていくので、ラインを引く時は注意しましょう。

3.フォーメーション(フラッグ等)を形成している箇所

継続パターンや反転パターンなどのフォーメーションが発生していたら、そこにラインを引きます。(フォーメーションの説明は、別な話題になるので割愛します)

  • フラッグやペナントなどには、その形を形成するラインを引きます。
  • ダブル・トップ(ボトム)やヘッドアンドショルダーは、ネックラインを引きます。

ちなみに僕は、フォーメーションに引くラインを、「パターンライン」とか「フォーメーションライン」などと勝手に呼んでいます。

4.斜め上に上昇している波の谷、斜め下に下降している波の山

いわゆる、トレンドラインを引きます。上昇トレンドの場合は斜め線のサポートライン、下降トレンドの場合は斜め線のレジスタンスラインとなります。

ただ、このトレンドラインは随分と曲者で、これを引くためのルールは流派によって様々です。

BOZ流では、後ほど述べるラインの引き方でを参考にしてください。水平線と同じ引き方をします。

5.斜め上に上昇している波の山、斜め下に下降している波の谷

考え方としては、トレンドラインとは反対側を見る感じですかね。上昇する波にレジスタンスライン、下降する波にサポートラインがある様なら、そこにラインを引いていきます。

 

多くの場合、トレンドラインと平行になるラインが引けることが多く、チャネルラインと呼ばれます。

ただ、必ず平行であるとは限りません。この場合、1つ上の時間軸で見ると、上昇(下降)ウェッジやトライアングルといったフォーメーションだったりもします。

 


 

さて、以上がラインを引く際のポイントですが、もう1度、優先順位をまとめてみます。

  1. 水平線(レジスタンスラインとサポートライン)
  2. 水平線(レジサポとサポレジ)
  3. 斜め線(フォーメーションに引くパターンライン)
  4. 斜め線(トレンドライン)
  5. 斜め線(チャネルライン)

先にも述べましたが、あくまでこれはラインを引く際に総合的にみた優先順位です。

トレードのしやすさ(ラインが機能しやすい、仕掛けがしやすい等)で言うと、

  1. 水平線(1と2)とフォーメーション(3)
  2. チャネルライン
  3. トレンドライン

という順番になりますので、混同しない様に。

実際のチャートを見てみよう

では、実際のチャートを見ながら説明していきましょうか。これから、BOZ流ライントレードの肝の部分へと徐々に入っていきます。

まずは、冒頭で示したものと同じロウソク足チャートを見てみましょう。

で、ここにラインを引いていくわけなんですけど、ちょっと説明を分かりやすくするために、このロウソク足チャートを一旦ラインチャートに切り替えてみます。こんな風に。

ラインチャートは、まぁ言ってみればロウソク足の終値だけを結んだチャートのことです。

で、(異論はあると思いますが)まずはこれにラインを引いていきます。

ラインの引き方ですが、今のところは難しく考えず、ジグザグした波の山と谷の部分を2箇所以上結べる様なラインを引いていきます。完全に山と谷の頂点にならなくても良いです。とりあえずは、大体な感じで。

そうすると、こんな感じになるでしょうかね。

まぁ、細かく見ていけば、もっと色んなラインが引けるかもしれませんが、先にもお話した様に、

大切なのは、誰が見ても分かるようなラインを引くこと

です。そう意識していくと、大体は上図の様な感じになるかと。

じゃあ、ちょっとラインの位置はそのままで、このラインチャートを先ほどのロウソク足チャートに戻してみます。

終値しか示さないラインチャートにラインを引いたので、ロウソク足のヒゲは全てはみ出しています。

「終値でラインを引く」という流派の人なら、それで良いかもしれません。でも、そうは問屋が卸しません。

実はこのライントレード、もともとは欧米のトレーダーで行なわれていたトレードのやり方なんですが、そもそも欧米で一般的に使われていたチャートはロウソク足ではなく、バーチャートでした。(ロウソク足は、日本で発明されたテクニカルですからね)

最近はバーチャートでも始値と終値を表示しますが、もともとバーチャートは高値安値を重視したものです。本来は高値安値しか必要としない「バー(棒))」そのものだったわけです。

なので、欧米のバーチャートを用いていたトレーダー達からすれば、バー(棒)を横切る様なラインは認められなくなります。大切なのは、高値と安値、つまりバーの先っぽ(ロウソク足でいうところのヒゲ先)ですから。

じゃあ、先ほど引いたラインの位置はそのままで、バーチャートに切り替えてみましょう。

当然のごとく、ガッツリとバーを横切るラインばかりです。

なので、今度はこのバーチャートを用いて、バーを横切らない様にバーの先っぽを基準にラインを引いて見ましょうか。

う~ん・・・見ての通り、上手く引けない。どうしてもバーを横切ってしまいます。

しかし、おかしいですよねぇ。本来、ライントレードの主流となってもおかしくない欧米のオールドトレーダー達のやり方だと、上手くラインが引けないだなんて。

で、僕は思うわけですよ。今と昔は違うって・・・

一昔前と違い、トレードにおけるネット環境が整うに従って、トレードに参加する人の数は激増しました。それに伴って、色んな手法や事情、考え方に基づいて売買が行われるようになったわけです。

つまり、売買を行なおうとするポイントが、多種多様になってきたというわけです。なので、皆が一律に同じ場所で売買を行うわけではないはずです。

例えば、全てのトレーダーが同じ価格に注目していたとしましょうか。仮にそれを100円とします。で、102円にあった価格が100円付近まで下落してきました。

じゃあ、「買おう」と思っているトレーダー全ては、100円ちょうどで買うと思いますか?違いますよね。

100円ちょうどで買うトレーダーもいるでしょうし、100円を切ったら、「安い」と思って買う人もいるでしょう。100円辺りまで下落した後に反発したら買う(つまり100円以上で買う)トレーダーもいるはずです。

つまり、全員が100円という価格に注目していたとしても、実際に買う価格は千差万別なんです。

 

もちろん、逆もまたしかりで、売りたい人も100円のラインを基準にして、千差万別な売りたい価格帯があるわけです。

なので、全員が100円というラインに注目していたとしても、100円というラインでピタリと止まることはないわけです。

となれば、ロウソク足チャートでラインを引く場合、ヒゲ先(高値安値)で引かなくちゃならないとか、実体の端(終値)を基準に引かなくちゃならないとか、そういったルールは、

絶対ではない

ということになります。じゃあ、どうしましょう?どうやって、ラインを引きましょうか?

BOZ流ラインの引き方・考え方

ラインを引く時の一般的な優先順位

ラインを引く際に、「ヒゲ先で引く派」と「ロウソク足の実体で引く派」がいることは既に述べました。ということはつまり、

  • 高値安値(ヒゲ先)に注目する派
  • 終値(実体)に注目する派

がいるということですね。

では、高値安値と終値、僕らがトレードする際はどちらに優先順位を付けたら良いでしょうか?

結論から言ってしまえば、優先順位は高値安値の方が終値より高いということになります。理由は、簡単です。

  • ダウ理論にしろ、スイングラインを描画する時にしろ、多くのテクニカルで注目するのは高値安値だから
  • 市場の開いている時間が決まっている株式とは違い、FXは24時間休むことなく相場は開いているため、日や時間単位での節目(始まりと終わり)の感覚が薄い。よって、FXでは株式よりも終値に対する意識も低い

ということで、終値よりも高値安値がFXのトレードにおいては、優先順位が高いことが、一般的です。

ヒゲ先の注意点

でも、ちょっと待った!

高値安値が終値よりも優先順位が上なのは、分かりました。

でも、先ほどチャートにラインを引いてみた時に、終値だけのラインチャートでは割とすんなり引けたのに、バーチャートではとっても引きにくかったはず。

優先順位が上の方が、ラインを引きづらいだなんて、なんだか矛盾しています。

そこで、先ほどの「今と昔は違う」の話に戻ります。ヒゲ先が絶対というわけではないという話ですね。

昔とは環境も情報量も違います。なので、一昔前にはなかったことが、今の相場では起こるんですね。例えば、

  • 相場過熱による一時的な行き過ぎ
  • 強引に値を動かそうとして失敗した足跡
  • ストップ狩り

大きな指標発表(米国の失業率など)があると、相場が上下に大きく乱高下したりします。また、一方向へ大きく動いたものの、結果としてそれは相場が過熱しただけの行き過ぎで、その後大きく戻すことも珍しくありません。

この様な事象は、結果としてチャート上に「長いヒゲ」となって足跡を残します。

また、大口が強引に価格を動かそうとすることがあるそうです。しかしそれに失敗すれば、価格は素早く元に戻ります。

更には、ストップ狩り。サポートラインやレジスタンスラインの外側にはストップ注文が並んでいます。詳しいことは省略しますが、そのストップ注文を狙って価格を動かし、自己の利益にしようとする連中がいるんですね。その場合の値動きは、自作自演の様なものなので、価格は大きく動いた様に見えて、結果的には元の値に戻っていきます。

もちろん、こういった行動の結果が、「ヒゲ」という足跡となってチャート上に残っていくわけです。

まぁ、そうでなくとも、相場では様々なことが起こります。様々な人や機関が様々な考えや手法によって市場に参加してくるわけですから。色んな思惑が重なって、相場は行き過ぎ、しかし結果的にはそれが修正されてみたり。

繰り返し言いますが、そういった事象が「ヒゲ」という形でチャートに足跡として残っていくわけです。

もちろん、全てのヒゲがそうだという話ではありません。ヒゲの中には、行き過ぎを表すものが含まれているという意味です。

じゃあ、そんなヒゲまで大切にして、「ラインはヒゲ先で引く」というルールを絶対視しますか?

考えてもみてください。例えば実際のトレードでは、

「レジスタンスを越えたから買ったのに、戻ってきてしまって損しちゃった。結果としてダマシだったんだよねー。」

ということは、よくある話です。これは、ダマシだったんですよね?

じゃあ、そのダマシのヒゲ先に改めてラインを引き直しますか?ダマシでつけたヒゲを見て、「ヒゲ先で引かなければならない。ヒゲを横切ってはいけない」とか言って、ラインを引き直しますか?引き直さないですよね?

ヒゲ先でラインを引くというルールを絶対視するのは、現実問題としてちょっと無理があるんですね。これは、先ほどバーチャートで示した様に、バーを切らずにラインを引くルールだと上手く引けないということにも繋がっています。

ということで、以上の理由から、BOZ流ではラインを引く際にヒゲ先がはみ出てても全然OKというスタンスを取っています。

ラインからはみ出すヒゲは、「オーバーシュート」(行き過ぎ)として処理します。まずは、このルールを頭に入れておいてください。

BOZ流での優先順位は?

となると、終値と高値安値の優先順位はどうなるんでしょうか?

結論から言うと、BOZ流ライントレードでは、終値と高値安値に優先順位はつけません。

確かにヒゲ先にラインを引くことは、絶対ではありませんが、高値安値を重視するテクニカルが多数ある以上、大切であることには変わりありません。

では、終値はどうかと言えば、やっぱり重要だったりします。先ほど終値しか示さないラインチャートでラインを引いたら、割としっくりした形で引けたのを覚えてますか?

様々な人の主張がどうであれ、現実のチャートでは終値の有効性が、如実に表れているんですよ。この現実を無視する理由はどこにもありません。

実は、気づいている人がどれ位いるか知りませんが、時間の節目直前において、値動きの攻防が見受けられることが多々あります。

15分足なら15分単位で、1時間足なら1時間単位で、ロウソク足が切り替わるその直前の数十秒で、値動きが激しくなることが結構多いんですね。

例えば、こんな経験ってありませんか?僕は昔、結構ありました。

この例から分かる様に、終値って重要なんです。終値がどうかで、同じ価格で安値を付けたとしても、その後の印象と展開は全く違ってきます。

他にもいくつかの理由があるんですが、上に挙げた理由から考えても、「終値だって重要」ということが分かると思います。

以上の理由から、BOZ流ライントレードでは、終値と高値安値に、線を引く絶対のルールは設けないとともに、どちらも大切なので優先順位もつけないという方針をとっています。

実体は絶対に横切ってはならないのか?

実はもう1点、気にしなければいけないことがあります。それは、ロウソク足の実体は、絶対に横切ってラインを引いてはいけないのか?という点です。

基本的に、多くのライントレードでは、実体を横切らない様にラインを引くことになっています。まぁ、当然っちゃ当然ですが。

でも、本当に当然なことなんでしょうか?

実はこれに対して、僕は若干の異論があります。下の図を見てください。

2つのロウソク足を時間軸を上げて1つにすれば、長いヒゲをつけることがあります。

となると、BOZ流ではヒゲを横切ってラインを引いても良いことになっているので、ロウソク足の実体を横切ってもOKってことになりそうです。

でも、早計に判断するのは間違いです。ラインがヒゲを横切る場合は、オーバーシュートとして処理するという話でしたね。

なので、実体を横切ってOKなのは、これがオーバーシュートになる時だけです。具体的に見てみましょう。

まぁ、そんなに悩むこともないですね。周囲から突出してラインを突き抜けているロウソク足の実体は、単純にオーバーシュートと見なして、そこを横切るラインもOKです。

もちろん、それ以外はダメですが。

 


 

ということで、今回はここまで。

まだ触りの部分しか話してないつもりですが、ここまでの説明が随分と長くなりました。ライントレードについて、シッカリとした認識を持ってもらおうとすると、結構な時間を費やす必要があるんですねぇ。僕もこの記事書くのに、ここまでかなりの時間がかかったので疲れちゃいました。

次回は、ここまで解説してきたことをもとに、更なるBOZ流ライントレードに踏み込んでいきたいと思います。もっと実践的な解説になると思いますよ。

それじゃあ、また。