ここ最近のドル円相場用いてセットアップの解説

ここ最近、時間と体調の都合でブログ更新できてない(いつものことじゃん、とか言うな)ので、今日はサクッと短めで記事書いちゃおうと思います。

内容は、先月末辺りからのドル円相場のチャート解説。長くならない様に、セットアップくらいまでに留めようかな、と。

今回は、いつもと違って本当にサクッとした解説に留めるんで、実際に自分でチャートひらいて、この記事に合わせて、

「あーでもねぇ、こーでもねぇ」

って感じで、自分で手を動かしながら読み進めることをお勧めします。

それでは、始まり始まり~!

とりま、ラインは2本でOK

Xとか覗いてると、なんかどーでも良いラインをいくつも引いて、占いみたいな解説してるの、たまに見かけるんですが、

基本、ラインなんてそれほど多く引く必要はないです。

なぜかって?

だって、水平線にしろ斜め線にしろ、効いてる様に見える線なんて無限に近く引けるから。

で、沢山ライン引いちゃえば、そりゃーどこかしらに当たって効いてる感出せちゃいますからね。

でも、そんな程度じゃ、実際のトレードでは勝てるはずもねぇ。

ということで、ここ最近のドル円相場のチャート解説を僕なりにします。

が、普段このブログでのチャート解説と言えば、環境認識から現状認識までを解説するのが常ですが、今回は省略します。

出来れば、自分なりに週足から1時間足までを自分なりに現状認識してから、ここから先の記事を読み進めてもらった方が、学習としては効果的かも。

ということで、下の図をご覧ください。ドル円の1時間足チャートです。

水平線が2本だけ引いてあります。上の線は週足からも引けるラインで、下の線は日足から引けるけど実際は4時間足以下でしか表示しないラインです。

勘違いしてほしくないんですが、この2本のラインは、今この時点のチャートを見て引いたラインではありません。このチャート図に表示されている値動きが出来る前に、とっくに引いているラインです。(ただし、微調整はしてありますけど)

で、見ての通り、上昇トレンドから上の水平線で止められ、その後は下の水平線を一旦オーバーシュート(上図赤い四角Zの部分)した後は、再度上のラインに到達していますよね。

で、僕の場合、上図赤丸Aで上値を止められたのを確認して、セットアップが完了です。

どんなセットアップかと言えば、

「基本この2本の水平線の中をレンジ移動」

というセットアップです。

もう1度、チャート見てください。

上昇トレンドから最初の週足レベルの水平線で止められますが、その後はZまで強く下降してますよね。

BOZ波動論を読んだ方はお判りでしょうけど、上昇の推進波に対して調整波となる下降は強すぎです。

なので、原則としてZから再度上昇しても直近高値となる上の水平線を越えることはなく、この後はレンジ展開になりやすい環境にあるというのが、予め想定できます。

(ファンダメンタルズ的に言えば、この日は円安抑制のための口先介入がありましたから、大きく下落。高値警戒感が出てきた感じです)

ただ、Zのオーバーシュートがこの2本の水平線エリアの内側に戻ってきた段階では、レンジがどの様な形で展開するかは分からないんですね。

下降チャネル(上昇フラッグ)なのか?並行レンジなのか?トライアングルなのか?

なので、次の展開を見守らなくちゃいけません。

で、次の画像。(2本の水平線、混乱しない様に上の方を赤色に変えました)

オレンジ色の斜め線を見てください。下降する青色の波動は強いのですが、それと同等の強さで上昇波動は返してきます。

この時点で、もう1度高値を目指す想定ができます。

で、実際に高値(赤い水平線)に到達しますね。でも、越えられない。

で、越えられないことを赤丸Aで確認できた時点で、このレンジの形が高値を切り下げる下降チャネルやディセンディング・トライアングルではないと分かります。

想定できるのは、高値を切り下げないレンジ。つまり、高値も低値も切り下げない並行レンジ(レクタングル・フォーメーション)か、高値を切り下げず低値を切り上げていくアセンディング・トライアングルのどちらか。

ただし、ここで注意!

並行レンジであったとしても、教科書的な解説にある様な、

こんな分かりやすい綺麗なレンジが来るとは思わないことが大切。

何度も言いますが、

レンジ内部の値動きは、基本的には「不規則」

なんですよ。だから、レンジ高値で売ったら綺麗にレンジ低値まで到達してくるとは思っちゃいけない。

そういった想定で、実際のトレードは臨む必要があるんですね。

で、もう既に結果は見えてるので、後付け解説しちゃいますが、結論としてこのレンジは、

並行レンジの中に並行レンジが。つまり、レンジの入れ子状態です。

が・・・

別に特別な値動きではないですよ。良くある値動きです。

既に他の記事でも何度か解説している通り、別に並行レンジでなくともチャネルであっても、その内部構造ではクラスター(つまり小さな並行レンジ)を形成しているというのは、ごく普通の値動きでなんですよ。

なので、これに惑わされてしまうのであれば、それはただ単に

検証不足
練習不足

でしかありません。

チャートの前に居て、トレードしながら一喜一憂ばかりしてるくせに、実はチャートなんて大して見ちゃいないということです。

 

あれ?ひょっとしてまさか・・・

ちょっとやったくらいで、トレードで大金手にできるとか思ってんの?

え?バカなの?

ねぇ、ほんとバカなの?

そんな都合の良い話なんてないことくらい、小学生でも分かるよね?

とりあえず大谷翔平を目指して日々頑張ってる野球キッズ達にでも謝っとけ。

 

としか言いようがありません。

とは言え、実際のデイトレは大変

まぁ、戒めになる様にキツい言い方をしてますが、実際のところ、この相場をデイトレで獲るのは、そう簡単じゃないのかな?とは思います。

後付け解説するなら、めっちゃ簡単な相場ですけど。

既に出来上がったチャートを見て、規則性を見出すことなんて、簡単なんですよ。

でも、値動きが形成途中のリアルタイムでチャートを見ていたら、価格は上を行ったり下へ行ったりとするわけですからねぇ。

特に、今回の様な相場つきは、

レンジの中にレンジが作られる「レンジの入れ子状態」なわけですから、細かいことを言うと

「セットアップも入れ子状態」

なわけです。セットアップしたレンジの中に、更にレンジのためのセットアップがあるんですからね。

ということは、実際にエントリー判断するトリガーもややこしくなりがちで、特に小さな時間軸で無暗にトリガー引こうとすると、騙しにあいやすくなります。

 

僕がね、「初心者や勝てない人は、まずはトレンドだけを狙え」と繰り返し言っているのは、そういうことなんですよ。

レンジは、トレンドを獲りに行くよりもずっと難しいからなんです。

とりあえず、ヒントをチラホラと

今回の記事は、冒頭でもお話しした様に、サクッと終わらせるつもりで書いてます。

なので、細かいことはあまり説明するつもりはないんですが・・・

ただ、ヒントだけでも1つ2つ紹介しておきましょうかね。

ラインで見る場合

青色の波動とそれと同等の波動、この力関係の中で値動きの攻防が繰り返されます。

そして不規則に動きやすいレンジ内部でポイントとなりやすい箇所って、どこでしたっけ?覚えてますか?

そう、「半値」です。

なので、とりあえずこの青色の斜め線で示した波動の半値をフィボでも引いて調べてみてください。

あとは、2本の水平線のレンジ内部にもフィボ当てて考えてみてください。

自ずと見えてくるものがあると思います。

ボリンジャーバンドを使う場合

インジに関しては、何度も言っているように、各自が認知しやすく、検証と練習を繰り返して熟達したものを使うべきですから、どのインジを使おうと、それはトレーダーそれぞれの自由です。

ただまぁ、今回はこういった相場つきに強みを発揮しやすいボリンジャーバンドを表示させておきますね。

以下がそれです。

もちろん、紹介するだけですから、これ以上は何も言いません。

ボリンジャーバンド使いの人は、あれこれと頭を悩ませながら、検証と練習を繰り返して使いこなせるようにしてください。

補足

このブログの常連さんたちには、もう言う必要ないと思ってますが・・・

ちょっと補足として、波の捉え方について言及しておきます。

上図チャートの前半では、上昇トレンドを形成して、赤い水平線に到達しています。

そこから勢い良く加工をしてZを形成するわけですが、良く見るとチャート緑丸(2か所)の低値を切り下げています。

これを見て、

「ダウ理論上では、低値を切り下げたから上昇トレンドは終了だ。ここから下降トレンド」

みたいな判断をする人がいる様です。

が、それは大きな間違い。

まず、低値を切り下げた場合、「上昇トレンドは終了」と判断できますが、そこから下降トレンドが開始するわけではありません。

下降トレンドが発生したと判断できるのは高値切り下げと低値切り下げが発生した時です。

なので、緑丸の低値を切り下げたとしても、正しい判断は

「とりあえずここで上昇トレンドは一旦終了かな。レンジに移行するかもしれないし、この後下降トレンドが発生するかもしれない。また、上昇トレンドが再び再開するかもしれない。」

ということになります。

それだけじゃあ、ありません。

このチャートは1時間足です。この緑丸の部分を更に上の時間足で見てみてください。

4時間足で見ると、この緑丸の部分なんて波の谷にはなってませんよ。せいぜい分かるのは、更にその下の赤い四角で囲ったレンジの箇所です。

しかし、このレンジの箇所ですら日足で見ると、横ばいの波ではなく単なるコマ足1個にしか過ぎません。

近視眼的な相場の見方は、禁物です。

トリガーとは、現実対応のための技術

僕はいつもトレードをスポーツになぞらえて説明しますが、例えば・・・

ピッチャーが投げ終わった後、その映像を見て、

「この時は、この様にバットを振るべきだった」

というのは、簡単ですよね。

でも、僕らはいつだってプレイヤーなんですよ。

今まさに飛んでくるボールを打ち返さなくちゃいけない。

どの様なボールが来るかをいくつか「想定」し、実際に飛んできたボールに合わせて「現実対応」しなくちゃいけないんです。

それが、プレイヤーである裁量トレーダーのすることなんですよ。

で、その現実対応が、「トリガー」なんです。

セットアップに対して、

どのタイミングでエントリーの引き金を引くべきなのか?どのタイミングで手仕舞いをするべきなのか?

ということを判断する技術が、裁量トレーダーにおけるトリガーです。

 

で、今回僕がなぜこの相場に関して記事を書いたかというと・・・

この相場つきで各自がセットアップの取り方とトリガーを、繰り返し繰り返し検証・練習して欲しいんですね。

レンジ相場の検証と練習において、この相場つきは絶好の練習場になると思うんですよ。

出来れば、過去検証ソフトを使って、先の値動きが見えない状態で練習してみることをお勧めします。

 

ということで、今回は手短ですがこの辺でお終いにしようと思います。

それじゃあ、また。