トレンドの正体

※この記事は、2019年1月31日に特定の人向けに公開したものを再編集して公開しています。

まずは、お題を

突然ですが、ちょっと下のチャート図を見て下さい。

これ、ポンド円の1時間足チャートに20期間移動平均線を表示したものです。以前、「エントリーのタイミングをどう考えるか?トレンドフォロー編」の記事の中で解説に用いた画像なんですが・・・覚えてますかね?

赤丸Bで上昇トレンドが確定したとすると、それ以降に20SMAを表示して

  • 価格が20SMAを上抜いたところで買う
  • 価格が20SMAで反発したところで買う
  • 価格が20SMAを完全に下抜いたら決済

という極めてシンプルなルールでトレードを試みました。

すると、裁量なので個人差が生まれますが、大体6、7回トレードして5回ほどの勝利になります。この程度の回数じゃ正確な勝率は導き出せませんが、この場面だけで言うと勝率70%以上ということになりますね。

トレードは、特に凝ったことをやらなくとも、シンプルに対応することで、十分通用するということを説明したんですが・・・

ただ、この移動平均線を使ったトレード、実は王道の20SMAを使っているから機能しているというわけではありません。

実は、期間をいくつに設定しても勝てるんですよ。

なぜでしょう?

 

シンキング・タ~イム!!

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

さて、分かりましたか?

まぁ、正解するかしないかよりも、考えることの方が重要です。

考えましたか?

では、今回の記事はこのチャート図を題材にして、トレードに対する本質的な部分に少し迫ってみようかと思います。

皆さん、自分なりの考えを持ちながら、読み進めていってください。

まずは相場環境を確認

どの様な期間の移動平均線を用いても機能するかどうかを確認する前に、まずはこのチャート図の相場環境を確認しておきましょう。

先ほどのポンド円1時間足の素のチャートが、下図になります。

ぱっと見て、上昇トレンドです。

では、まずはこのチャートに「トレンドは上ですよ」ということを意識するために、トレンドラインを引いてみましょうか。

すると、こんな感じになります。(チャート画像を保存した日が異なるので、下図は上図よりもやや時間が経過しています)

Aを起点にトレンドラインが引けます。既に出来上がったチャートのなので上手く引けてますが、リアルタイムでこのラインが引ける様になるのは、早い人でC、確実なところで言えばDの部分だと思います。

緑色で囲った部分がトレンドラインから突き抜けていますが、ご存知の通りBOZ流のライン引きでは、これをオーバーシュートとして片づけ、これを横切ってもOKということになっています。

これにより、遅くともDのポイントで、トレンドラインが引けることになり、上昇トレンドの根拠が1つ完成です。

さらにこの上昇トレンドを根拠づけるのが、先ほどの緑色で囲ったオーバーシュートの部分です。

オーバーシュートとは「行き過ぎ」のことです。相場というものは常に過熱を帯びると行き過ぎるもので、行き過ぎた後は、一気に戻ってしまいます。

このオーバーシュート、1時間足では数本のロウソク足で形成されてますが、4時間足では2本の包み足であり、陰線を付けた後に長い下ひげを伴った大陽線で形成されています。これ、上昇示唆の形ですね。

さらに、この2本を1本にまとめるとプライスアクションで言うところのピンバーになります。しかも長ヒゲだけでなく陽線も大きめです。完全な上昇示唆ですよね。

しかし、なぜこの大きなオーバーシュートが上に向かう根拠となるかというと・・・

下に大きく下げた時に売りを建てた人たちが多数いるはずですが、その中には、一気にせり上がった時に捕まったまま逃げきれずに、まだ売りポジションを持ったままの人たちが数多くいるからです。

つまり、含み損を持った損切り予備軍がたくさんいるってこと。売り方の損切りは、買い決済です。しかも投げ売りならぬ投げ買いですから、上昇力が強い。(今回は下につけたオーバーシュートですが、もちろん上につけたオーバーシュートの場合はこの反対となります)

ですから、オーバーシュートは大きければ大きいほど上昇示唆(反対の場合は下降示唆)になるわけですね。

さて、次に最も大切なダウ理論。ダウ理論を活用するために、高値安値に注目する必要があるんですが、下の図をご覧ください。

一見すると、高値安値が規則正しく切り上げているわけではなく、ゴチャゴチャしていて、何が何だかわかりません。

こういった場合、スイングラインを引く一定のスキルがないと難しく、おまけにそのスイングラインの引き方すら、いくつかの見解があり、人によって引き方が違ってきます。

じゃあ、どうしたらいいの?

ということですが、よくわからない場合は、俯瞰して見ます。ロウソク足の表示を小さくして全体をより広く見る様にするか、1つ上の時間軸を見ると良いです。

俯瞰することで、余計な波は見えなくなり、大切なポイントとなる波と高値安値が浮き彫りになりやすくなるんですよ。下は、時間軸を上げた4時間足チャートです。

赤丸が低値で青丸が高値ですが、随分とスッキリとしましたね。オーバーシュート部分を無視すれば、高値安値も順調に切り上げているのが分かると思います。

ちなみに、この4時間足のチャートからの判断は、1時間足よりもっとシンプルですね。

下降トレンドを上抜けた後、再度下落を2回ほど試しますが(2回目はオーバーシュートの部分)、いずれも下降トレンドラインがサポートとなって跳ね返されています。つまり、オーバーシュートが終わったことで、やはり上昇する根拠が強くなっています。

では、1時間足に戻ってみましょう。

4時間足で確認した高値安値を1時間足で強調し、それ以外の高値安値は薄くしてみました。こうしてみるとトレンドラインが確定したDのポイントよりも、早く上昇トレンドが発生していることが掴めると思います。

が、

最も大切なのは、誰の目から見てもわかるトレンドです。高いスキルを持った一部の人にしか分からないものは、相場参加者の多くが分からないわけですから。

なので、スイングラインのスキルがあまりない人でも、

「これ、上昇トレンドじゃね?」

と分かるようなポイントを考えることも大切です。

となると、やはりトレンドラインが遅くとも引けた赤丸Dのポイントまで待って上昇トレンド確定と思った方が、確実ですね。

 

ということで、Dの時点までくると上昇トレンドを裏付ける

  • ダウ理論
  • トレンドライン
  • オーバーシュート

という3つの強力な根拠が揃ったことになります。

移動平均線の期間を変更してみよう

では次に、移動平均線の期間をどの様に設定しても、本当に勝てるのかを考えましょう。

いくつかの期間に変更して、見ていきます。エントリーのルールは、先ほどの20SMAの時と同じで、移動平均線を上抜くか反発で買うこととします。エグジット(利確・損切り)も先ほどと同じで、移動平均線の下抜け確定としましょうか。

では、まずは10MAから行きますか。

やはり裁量で判断するので、エントリーの回数やポイントは人によってやや異なるとは思いますが、基本的に青色とオレンジ色の丸の部分でエントリーすることになると思います。

青色はほとんどの人が利確できるエントリーポイントで、オレンジ色がほとんどの人が損切りか良くてチャラで終わったエントリーポイントです。

ちなみに、チャート画像に印をつける際、最後の方でエントリーできるポイント2箇所つけ忘れてました。1つは青丸になり、もう1つはオレンジ色になります。見れば分かりますよね。

で、緑色の丸なんですが・・・

緑丸Aは、通常ここを反発したと捉えますが、その前に3回ほど上昇を止められています。正直手を出しづらいところなので、このラインを越えられないなら見送る場面です。

また、緑丸Bのところは、人によって判断が違うでしょうが、僕なら反発したと捉えない箇所です。

以上の様に見ていくと、10MAを用いてエントリーした場合、計13トレード、10勝3敗です。おまけにその3敗もほぼ建値かその付近で損切りできますから、利大損小という理想的な展開です。

では次に、40MAを見ていきましょう。

同様に、青色の丸は利確できるエントリーポイントで、オレンジ色の丸は損切りで終わるエントリーポイントです。 

計8トレード、6勝2敗です。

当然ですが、期間を増やすほどトレードチャンスは少なくなります。

また、「移動平均線の角度は無視で」というルールにしてましたが、移動平均線の期間をこの程度の期間まで大きくしていくと、角度も重要になってきているのが分かると思います。

MAが下向きの時は反発・上抜けをスルーというルールにすると、オレンジ色の丸は2つともスルー。また、最初のオレンジ色の丸の次の青丸もスルーになります。

そうすると、結果は5戦5勝0敗になりますね。

次に75MA。

エントリーポイントはザックリと青丸で囲っただけにしてます。もう、解説しなくともお分かりですね。

この様に見ていくと分かる通り、移動平均線の期間を変更してみても、結果的に勝ててしまうわけです。

他の期間のMAに関しては、ご自分で試してみてください。結果的にどの期間に設定しても勝てることになりますから。言わずもがな、期間が大きすぎるとトレードがほとんど出来ない状態になりますが・・・

また、単純移動平均線(SMA)だけでなく、指数(平滑)移動平均線(EMA)や加重移動平均線(WMA)などを用いて調べてみるのも面白いかもしれません。いずれにしても、結果勝てることになりますから。

なお、上記は解説のため、ほんの数回の結果で勝率を出していますが、実際に検証する際は、ほんの数回・数十回程度のトレード回数では統計上意味をなさないです。予め、考慮しておいてください。

なぜ、期間を変更しても機能するのか?

さて、上図の様な上昇トレンドで移動平均線を用いた場合、どの様な期間に設定したとしても、結果的に勝つことが出来るということが分かったと思います。

では、期間をどの様に設定しても結果的に勝てるのはなぜでしょう?

 

以前、この質問をTwitterで僕が出した際、この質問に対する皆さんの考えはほとんど、

移動平均線の性質に意識が行き過ぎ

ていました。

このブログ記事を読んで考えた人も、恐らくほとんどの人が、移動平均線が機能する理由を、移動平均線の性質に理由を求めたんじゃないでしょうか?

皆さん、移動平均線の方に意識が行き過ぎなんですね。

もっと言いましょうか。

 

皆さんは、トリガーばかりに意識が行き過ぎです。

 

そして、トレードの本質はそこにはありません。

 

僕は「これがBOZ流!ライントレードの基礎(6)」の中で、

手法には、セットアップとトリガーが存在する

とお話しています。(読んでない人は、読んで!必ず)

トリガーとは、実際にエントリーする時の具体的な合図のことでしたよね。エントリーのタイミングを計る時のものです。ほとんどの人は、このトリガーが手法そのものであると誤解しています。

しかしこのトリガーは、前提条件があって初めて有効です。そして、その前提条件が「セットアップ」というわけです。

実はトリガーというのは別の言い方をすると、「買いなら買い」「売りなら売り」と予め決まっている前提条件の中で、損失や利益、精度を最も効率的に行えるポイントを知らせる合図のことです。

つまり、

買う(売る)という方針が既に前提条件によって整っている中で、効率的な売買が行えるポイントを見つけるために用いるのがトリガー。

ということです。

じゃあ、その前提条件が整うって?

はい、それが「セットアップ」でしたね。

セットアップとは、トリガーを発動させるための前提条件のことです。このセットアップが完了することなく、トリガーを発動させることはありません。というより、セットアップを無視してトリガーを発動させることは、無意味以上に危険です。

じゃあ、今回の解説、トリガーは何でしたっけ?

移動平均線ですね。

じゃあ、セットアップは?

 

・・・

 

・・・(考えてください)

 

・・・

 

・・・

 

・・・(考えましたか?)

 

・・・

 

・・・

 

ヒント:トリガーは価格が移動平均線を上回るか反発するかでしたね。では移動平均線を表示させる前に何を解説してましたっけ?

 

・・・

 

・・・(もうお分かりですよね?)

 

・・・

そうです。

セットアップが完了したのは、「上昇トレンドが確定した」というところです。もう一度、その時のチャート画面を見てください。

上昇トレンドが確定したのは、Dの場面でしたね。

その根拠は、

  • ダウ理論上、上昇トレンドは継続している
  • 遅くともDの場面でトレンドラインが引ける
  • 大きなオーバーシュートがある

かなり強い根拠です。もう上がるしかない。

もっと言ってしまえば、下降トレンドやレンジが発生する根拠が見当たらない。

つまり、「上昇トレンド確定」というセットアップが完了した以上、「買う」という行為は確定。あとは、「いかに効率的に買うか?」という視点で、トリガーを待つだけなんですよ。

僕は、

「セットアップが重要。極端に言えばトリガーなんてどうでも良い」

という話をしているはずです。

もし「買う」ためのセットアップが完了していたら、その前提条件がなくなるまでは、基本的に何をやっても(トレンドの最高値未満で買えば)ほぼ勝てるんですよ。

どの様に移動平均線を用いたとしても。また、それ以外のインジケーターを用いたとしてもです。

結果的に、何をやっても勝てるんですよ。

証明してみせましょうか?

トレンドの正体

まずは、今まで解説に用いてたチャートの状況をもっと明確にするために、上図の期間よりも先に進んだチャート画像を新たに取得しました。それが、下の図です。

トレードはダウ理論を核にして行います。ダウ理論における上昇トレンドは、

  • 高値を切り上げ続けている
  • 低値を切り上げ続けている

ことで成立するんでしたよね。

ですから、高値が切り下がり低値が切り下がった時点で、上昇トレンドは終了と判定することになります。

で、ここで上昇トレンドが確定した時点から、トレンドが終了した時点までを確定させて、上昇トレンドの範囲を明確化します。それが、以下の図です。

赤い丸が先ほどまで解説してきて上昇トレンドが確定してセットアップが完了した場面。

その後、高値が切り下がり(緑丸)低値も切り下がってトレンドラインを割り込みました(青丸)。ここで、トレンドの終了が確認できるわけです。

では、ここに20MAを表示してみましょうか。

見やすい様に色を変えてみました。緑色の枠で囲った部分が上昇トレンドが確定している範囲で、青丸で囲った部分が20SMAを下回った部分です。

では、ルールを決めましょうか。

損切りは、ダウ理論を利用して、直近低値を下回ったところ。利確はとりあえずエントリー値よりも価格が上昇していることが分れば良いので、直近高値を更新したらどのタイミングでも良しとしますか。

では、先の解説とは逆に、20MAを下回ったところで、買ってみてください。

 

「え!?下回ったところで買うの?」

 

はいそうです。

 

「でも、ちょっとそれは・・・」

 

つべこべ言わずにやってみてください。

 

で、負けましたか?

負けるどころか、勝ちましたよね?

20MAを下回ったところで買っても、価格は直近下値を下回る前にエントリーポイントを越えて上昇しています。

これを見れば分かる通り、移動平均線を上抜けようが下抜けようが、結局はどこで買っても基本的には勝つんですよ。

いや、移動平均線だけでなく、どの様なインジケーターを用いたとしても、ほぼ勝つことが出来ます。

例えばこれ、MACD。

俗にエントリーポイントと言われているところを、ザックリと印つけてみました。

先ほどと同じルールでやってみると、最後の青丸部分は逃げきれない人多そうですが、それ以外はほぼ利確できます。

じゃあ、次はストキャスティクス。パラメータは弄るの面倒なので、見やすい様にラインの色を変える以外はデフォルトのままでやってみます。

ストキャスティクスは、パラメーターを「5-3-3」でやってしまうとダマシを連発するので有名ですが、それでも圧勝です。

最後の4回は損切りする可能性が高いですが、それでも微益決済か建値決済で逃げる余地はありますよね。

まぁ、他のインジケーターでも試しにやってみて下さい。

何をやっても勝てますから。

 

もちろん、目をつぶっていても、です。

 

目をつぶって、チャートを見ずに自分勝手なタイミングで適当に買って見ても、勝てちゃいますよ。

流石にそれは言い過ぎだと思います?

じゃあ、やってみますか。

緑色の四角で囲った部分が、上昇トレンドの部分でした。

では、この四角い部分を、目をつぶって適当に指差ししてみて、そこをエントリーポイントとしてみて下さい。

そして、直近低値を下回る(損切りする)前に、そのポイントよりも価格は上昇しているかどうかを確認してみましょう。

何度も何度も試してみてください。

 

で、負けましたか?

恐ろしいほどの高確率で勝ちましたよね?

 

勝てる可能性が低くなるのは、下図の通りトレンド終了の直前のM字の波動(青と赤で示したライン)だけのはずです。

しかも、このM波動で買ったとしても、損切りせずに建値決済や微益決済で済むことが多いです。

高確率で損切りとなるのは赤丸で囲った最高値圏か、最後の調整波(赤色のライン)だけです。

それ以外は、どこでエントリーしようとも、直近低値を下回る前に確実にエントリーポイントよりも上昇して利益になるんですよ。

 

で、これがトレンドの正体です。これがトレンドの本質なんです。

 

上昇トレンドというのは、高値低値を切り上げていく構造であるため、トレンド終焉の場面、つまり最高値圏かトレンド最後の調整波で買わない限りは、エントリーポイントよりも確実に価格は上昇するんです。

端的に言ってしまえば、

上昇トレンド中は、インジケーターに関係なく、買って買って利確しまくって、最後の1回だけ利確できずに直近低値を下回って損切りになる。損切りになったらトレンド終了だと思って買いを控えれば良い。

ただ、それだけなんですよ。

「セットアップが重要、トリガーは極端に言えばどうでもいい。」

という意味が、分かったでしょうか?

「上昇トレンド確定」というセットアップが完了していたら、後はどこで買っても高確率で勝てる。目をつぶって買っても勝てるんです。

トレンドとは構造上、そういった本質を持っているんですよ。

ところが、

多くのトレーダーの視点はトリガー、つまりインジケーターの動きばかりに集中し、見当外れのトレードをしてしまっているんですね。本質から全く離れたところで、トレードしているんです。

 

セットアップが重要。トリガーはセットアップが大前提でしか意味をなさず、単に売買を効率化するためのもの

 

このことを、繰り返し繰り返し、頭の中に叩きこんでください。

ということで、僕が出した質問の答えは、

「移動平均線の期間どころか、それを上抜けしようが下抜けしようが、上昇トレンドというセットアップが完了していれば、どこで買っても、高確率で勝てるから」

ということになります。

億トレーダーが生まれる日

億を稼いだトレーダーというと、何やら有能な技法や能力を持っている様に思いがちですが、実はそうでもなかったりします。

先に示したポンド円のチャート図はわずか数十日間のトレンドですが、株式市場なんかはトレンドが数年に渡ることは当たり前の様にあります。

「永遠のレンジ相場」と呼ばれるFX市場でさえ、数か月に及ぶトレンドもありますし、トレンドが長続きしない代わりにレバレッジを株式よりも大きくかけることができます。

そんな金融市場で、上昇トレンドが発生している最中にトレードを始め、直近低値を下回らない限り損切りせずに買って買って買いまくり、利確しまくっていたら、倍々ゲームで資産がみるみる増えてしまうんですよ。

下手に勉強して知識を蓄えてしまい、トレードして上手くいかない恐怖を知ってしまう前の「無知」な状態が、むしろ億トレーダーを生む重要な要素になっていたりします。

だから、億を稼いだトレーダーは次から次へと消えていくんですよ。

自分は巧みな手法と巧みな判断力を用いてトレードして稼いでいるつもりでいても、実は単に「上昇相場」という環境の中で泳がされていただけ。まるで、お釈迦様の掌で暴れてただけの孫悟空かのように。

そして、そんな上昇相場が終わってしまえば、今までのその手法とやらは通用せずに、億を稼いだ期間よりも遥かに早い勢いで資産を溶かしていくわけです。

トリガーの意味

じゃあ、トレンド中はどこで買っても勝てるなら、適当に買ったらいいじゃん!

ということに、最終的にはなりますよね。

ただ、それではあまりにも効率が悪すぎる。含み損を長く持ちすぎたり、リスク・リワード比が悪すぎたり。

また、トレンドが発生したと思っていても、直ぐに終わってしまうかもしれません。もっと大きな時間枠で見たら、そのトレンドは単なる調整波でしかないことも当たり前のようにありますから。

だから、僕らトレーダーはトレンドが発生しているからといっても、単にどこでも買って良いという言葉で済ますわけにはいかないんですよ。

  • 含み損が発生しても、出来るだけ小さく短いポイントで
  • リスク・リワード比が良いポイントで
  • 実際の損切りも、打撃が大きくなり過ぎないポイントで

そんな風に効率化を図るために、出来るだけ効率的なトリガーを設定する必要があるんですよ。

逆に行ってしまえば、トリガーとは、トレードの効率化を図る単にそれだけのことなんです。

自分の性格や資金状況、ライフスタイルなどにあったトリガーを探す。

そんな意味合いで、インジケーターを用い出すと、今まで見えていたチャートの景色は、少し違って見えてくるようになるのかもしれませんね。

 

さて、今回はこれにてお終い。皆さんの目から鱗が落ちてくれたら、幸いです。

それじゃあ、また。

 

価格の値動きを生み出すゾーンのお話

本来なら「優位性」についてのお話をするつもりだったんですが、書いている途中で、僕の中の曖昧な部分が露呈してしまって、進行がストップした状態になっています。

まぁ、このブログは自分のために書いている様なものですから、更新するのは自由・・・

と言いたいところなんですが、このブログを印刷してテキスト代わりにしてくれている方が何人かいる様なので、このまましばらく放置というのも気が引けるわけで。

ということで、ちょっと場つなぎ的に、

値動きの見方、考え方

を一部分ですが、お話しようかと。

それでは、始まり始まり~。

値動きの規則性

とりあえずは、かなり基本的なお話から入っていきますが・・・

値動きを見る際、まずは高値低値に注目します。そしてそに一定の規則性がある場合、僕らにとってそれはトレードをするための大きな手助けとなります。

例えば、これ。

ユーロドルの1時間足ですが、典型的な下降トレンドを描いています。

しかも、赤い実線で分かる通り、高値に規則性があるのでトレンドラインが比較的キレイに引けます。

トレンドラインの辺りで反転したら売り、という極めて教科書的な相場局面ですね。

おまけにこの下降トレンド、高値と同様の規則性が低値にもあり、破線で示した通り、トレンドラインと平行にラインを引くことができます。

ですから、短期売買の場合は、実線のトレンドラインで売って、この破線を目安に利確を繰り返すということも可能ですし、ずっと売りっぱなしでトレンドラインを上抜けたら利確するというトレードの仕方もあるわけです。

 

えっと、こんな基本的な話、退屈ですか?

 

退屈ですよね。

でも、「分かってる」「知ってる」と言いながら、こんな単純な相場つきですら獲れないのが、典型的な負け組の思考パターンです。

トレードに限らず、どの様な仕事であっても、基本は大切です。基本的なこと、当たり前のことを、当たり前に出来るようになって、初めて一人前と呼べるようになります。

そのためには、繰り返し繰り返し基本練習をするわけです。スポーツなんかも同じですよね。

 

では、話を元に戻します。

値動きを見る時は、高値低値に注目し、規則性があるなしを見極めます。そうやって、その局面がトレード可能かどうかの判断材料にするわけです。

上のチャート、もう少し時間を進めてみましょう。

先ほどのトレンドライン(赤色の実線)をブレイクした後の上昇局面でも、やはり高値低値に規則性があり、平行な線(青色の線)が引けます。

典型的な下降フラッグですね。下降トレンド途中の調整局面(戻し)ですから、この低値を結んだラインを下方ブレイクしたら、再び下降トレンドが始まります。

先人たちは、この様に相場をパターン化する知恵を、僕らの後世に残してくれたんですね。実にありがたいことです。

では、この後お話する内容を深く理解してもらうために、もう少し教科書的、基本的はお話を続けてみます。

下の図はドル円1時間足チャートですが、赤い丸で囲った部分を皆さんはどの様に見るでしょうか?

例えば、こんな感じでしょうかね?

レクタングル・フォーメーション、いわゆる平行レンジです。高値と低値が水平線で結ぶことができますね。 

しかし、こんな見方をする人もいるかもしれません。

変則的ですが、三角保ち合いですね。高値低値が徐々に狭まってきて、煮詰まったところで上方にブレイク、といった捉え方ができます。

平行レンジと三角保ち合い、2つの見方が出来るわけですが、どちらかが正解でどちらかが間違いというわけではありません。

両者の見方とも、高値低値に規則性を見出しているわけですから。

高値低値に規則性が続いている以上、高値で売って低値で買うというトレードが可能となりますし、その規則性が破られたら、破られた方向についていくというのが基本的(教科書的)な戦術となるわけです。

 

では、高値低値に規則性がない場合、どうトレードしたらよいでしょうか?

例えばこのチャートとか。

ユーロドルの15分足ですが、このチャート全体の値動きに規則性があるとは、ちょっと言えません。

値動きに規則性がないということは、価格がどのタイミングでどちらの方向に進むかも予測できないということです。

こういった値動きの時にリアルタイムでトレードすると、買えば下がるし売れば上がるを繰り返したりします。出来れば手を出したくない相場つきです。

前々回も言いましたが、こういった規則性を見出せない局面は、「分からない」とハッキリと判別できる意識を持つことが大切です。

では、次のチャートはどうでしょうか?

これ、ポンド円の15分足ですが、この値動きを見てどう思いますかね?

全体的に見れば価格は下降している様に見えますが、上に跳ねてみたと思ったらガラッと下げてみたり。ポンド円らしく値動きが荒いですねぇ。

で、このチャートから見える値動きに、トレード可能な規則性はあるんでしょうか?

う~ん・・・ある様な、ない様な・・・

まぁ、「ない」と思えば、「ない」でOKです。トレードしなければ良いだけですから。問題なのは、「ある」とも「ない」とも判断せずにトレードしてしまうことです。

が、しかし

この値動きからは、未来の値動きを示唆する情報が見え隠れしているんですよ。目を凝らして見てください。このチャートからは、ある一定の規則性が導き出されます。

分かりましたか?

実は、このチャートは最近のもので、先週木曜日3月28日16時を過ぎた辺りからの値動きを敢えて隠しています。

なぜ隠したかというと、この28日16時までの値動きを見て、この後どの様に価格が推移するのかを考えてもらいたいからなんですね。

僕らトレーダーは、過去から現在までの価格の値動きを見て、未来の値動きを模索するのが仕事でから。

さて、このチャートから、値動きの規則性を見出すことが出来ましたか?

「できた様な、できない様な・・・」

そうですか。じゃあ、この値動きを僕が、

「これ、チャネルですよ。きっとそう。多分そう。いや、そうであってくれ・・・」

とか言ったら怒りますか?怒りますかね、冗談は後にしてくれって。

でも、本当にこの値動きは、チャネルを示唆しています。正確に言えば、チャネルを形成し始める直前の形です。

では、この値動きがこの後なぜチャネルを形成していくのかを、ちょっと解説していきましょうかね。

平行するラインの内部構造について

レクタングル・フォーメーションの内部構造

ちょっと先ほどのドル円1時間足チャートをもう一度見てもらいましょうか。

高値低値に水平線が引ける平行レンジでしたね。四角形で囲むことができるこの平行レンジのことを、レクタングル(四角形)・フォーメーションと言います。

で、こういった平行レンジの内側の値動きは比較的不規則に動くのが特徴です。なので、ライン際辺りで売買しないと痛い目を見たりします。

ただ、そんな平行レンジでも、その内部に1つのポイントが現れることが数多くあります。

それは、高値を結んだレジスタンス・ラインと低値を結んだサポート・ラインのちょうど真ん中、このレンジの半値部分です。

このレンジの半値に注目するというテクニカルは、まぁまぁ知られているので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

では、ちょっと注目して見るために、30分足に切り替えて拡大してみましょうか。

このレンジの中値辺りに水平線を引いてみましたが、この真ん中のラインで何度も止められているのが分かると思います。

平行レンジを形成している場合、その中値に注目することは、トレードを行なう際に重要なポイントになるわけです。

では、この平行レンジの値動きをもう少し細かく見ていくと何が分るでしょうか?ちょっと、じっとこの値動きを見てください。

何やらレンジ上限で価格の揉み合った塊が、次はレンジ下限に移動して揉み合って塊を作り、次は再びレンジ上限に移動して揉み合って・・・

と、この赤いラインを境にして、揉み合っている価格の塊が上下に移動しているのが分かりますかね?

図にすると、こんな感じです。

こう見ていくと気が付く通り、

平行レンジとは、

  • レジスタンスとサポートラインの間を上下している
  • 中値を境にして、価格の揉み合いが上下に移動している

という2つの捉え方が出来ることになりますね。

もちろん、レクタングル・フォーメーションの内部では、こういった値動きが必ず起きるというわけではありません。

レンジ幅の大きなフォーメーションですと、内部では上昇トレンドと下降トレンドが繰り返されることも多く出てきます。

ただ、多くの傾向としてこの様な値動きが起こるということは、シッカリと頭の中に入れておいてください。

チャネル・ラインの内部構造

さて、レクタングル・フォーメーションの値動きは分かりました。

しかし、これは何も水平線で囲まれたレンジだけの現象とは限りません。斜め線であっても、高値低値を結んだラインが平行であれば、同じ様な現象が見受けられます。

ではここで、以前お話した「2017年12月14日午前まで続いた下降チャネルの内部構造について」の画像を見てもらいましょうか。

平行する2つの斜め線、いわゆる下降チャネルが展開されている局面ですが、これの内部構造はというと、

揉み合う価格帯(ゾーン)を形成しつつ、ジリ下がりになっていますよね。

ゾーンが上下に移動しているのが、先ほどのレクタングル・フォーメーションでしたが、このゾーンがジリ下がりになって形成されている値動きが、下降チャネルというわけです。

で、面白いことに、この移動するゾーンに注目してその節目をラインで結んでいくと、

上図の緑色ラインを見れば分かる通り、やっぱりこのチャネルラインの幅の真ん中あたりに、チャネルラインと平行の線が引けるわけです。

相場って、不思議ですね。テクニカルって、面白いですね。

ただし、ここで2つ注意点が。

チャネル・ラインの中央付近にできるラインですが、これは単にラインというわけでなく、この辺りで揉み合うことでゾーン(値動きの域帯)を形成することが多くなります。

上図のチャートで言えば、こんな感じになりますかね。

さらに、もう1点。

緩やかなチャネルの場合、先に見た様に水平な揉み合いの塊の移動になります。

ところが、チャネルの角度が急な場合は、この塊が水平な揉み合いではなく、視覚的に斜めの塊になるなど、変形してしまうことが俄然多くなります。

ラインの角度が急だということは、値動きが激しくなるわけですから、揉み合いの塊も水平ではなく変形してしまうのは、まぁ、当然と言えば当然なんですけどね。

また、レクタングル・フォーメーションと同様に、チャネル幅が大きい場合は、揉み合いの塊よりも、チャネル内での上昇トレンドと下降トレンドが数多く見受けられるようになり、レンジ半値にポイントとなるラインが引けない状態になったりします。これも、ちょっとチャート図を載せておきましょうか。

まぁ、単純化して言うと、レクタングル・フォーメーションにしろチャネルにしろ、高値低値に平行なラインが引けるフォーメーションの場合は、基本として

  • ライン内にトレンドを形成しながらキレイに上下するパターン
  • 揉み合いの塊を形成しながら、その塊が上下に移動していくパターン

の2パターンが両極にあるということを頭の中に入れておいてください。実際の相場では、それらのパターンが入り混じって値動きが形成されていきます。

逆説的に考えてみよう

実はこのレクタングル・フォーメーションとチャネル・ラインは、その展開が物凄くバラエティーに富んでいて、とても面白いんですが、

正直、このお話をしていくと、めっちゃ長くなってしまいます。

なので、ちょっとチャネルラインに対する根本的な発想の1つだけを、これからお話しようと思います。

 

まず、これまで解説してきたチャネルラインを端的にまとめると、

  • 高値低値に規則性があり、2つの平行な斜め線が引ける
  • 価格はその中を、トレンドを形成しながら上下に移動するか、揉み合いの塊を形成しながら移動する(両者混合あり)
  • チャネル幅の半値あたりに、チャネルラインと平行するラインが引ける

ということになります。これが基本形。

しかし、この発想は、

  1. 高値低値のラインがあって、その中で価格は移動する
  2. 移動している価格はチャネル幅の真ん中あたりにさらにラインが引ける値動きを形成する

という順番になるかと思います。

じゃあ、ここでこの発想を逆転してみたらどうでしょうかね?チャネルを形成する値動きの発想を、逆転させてみるんです。

どういうことかというと、先の順番とは逆に、

  1. まず、主軸となる価格帯(ゾーン)が形成される
  2. そのゾーンを時折、上下に大きくはみ出して値動きが形成される
  3. その上下にはみ出した高値と安値には規則性があって、よく見ると主軸となるゾーンと平行するラインが引ける

ということなんです。図を使って説明すると、

1.実は、主軸となる価格帯(ゾーン)が存在している。

2.そのゾーンを主軸にしつつ、価格は度々そこから大きく上下にブレながら価格は形成されていく。

3.しかし、その上下にブレた価格はゾーンに対して同じ値幅しか伸びないため、結果的に高値を結んだラインと低値を結んだラインは、ゾーンに対して平行になる。

という思考的過程を経て、チャネルラインは形成される。

・・・と、考えるわけです。

さて、この壮大な仮説、果たして実際の相場で使えるんでしょうか?

 

つか、僕もう実際のトレードに使ってますから、仮説じゃないです。

 

では、実際の相場に当てはめて、ちょっと解説していきましょう。ちょうど解説向きの相場が先週に展開されてたんで。

チャネルが形成される状況を実際に見ていこう

さて、それではこの記事の比較的最初の方に提示したポンド円の15分足チャートをもう1度見てみましょうか。

おやおや?

先ほどはこのチャート見せられても「?」な感じしかしてませんでしたが、ここまでこの記事を読んでいたら、なんか見えてきませんか?見えてきましたよね。

主軸となるゾーンが見えてきたと思います。

揉み合いながら推移する価格の塊が、規則性をもって並んでいる様に見えます。

これが価格推移の主軸となるゾーンだと仮定します。そしてこのゾーンは下降トレンドを形成していそうなので、トレンドラインを引いてみました。赤いラインがそれです。

次に、このゾーンからブレて飛び出た価格の高値に下降トレンドラインと平行の線を引いてみます。

次に、今度はゾーンから下の方向にもブレる可能性も考えます。最も多いパターンはこのゾーンのトレンドラインが、チャネルラインの半値になるパターンです。

なので、ゾーンから飛び出た価格の高値と同値幅を求め、そこにトレンドラインと平行うなラインを引いてみます。

それでは、引いたチャネルラインが機能するかを確かめるために、時間をずらしてロウソク足を表示していきます。

チャネルの下方ラインが効いてそうな感じですが、まだ確かではありません。しかし、ゾーンのトレンドラインは確実に効いてますね。もう少し様子を見てみた方が良さそうです。

では、次を見てみましょう。

もう完全にチャネルとして引いた下方ラインが効いてますね。

この段階で、ゾーンのトレンドライン、そしてその上下に引いたラインに規則性があることが判明しました。

ここまでくれば、かなりの高確率でチャネルが形成されていると判断できますよね。

 

ということで、セットアップ完了。

 

後はトリガーを引くだけです。チャネル上部ラインで反転したら売るか、ゾーンを下抜けるかゾーンで反転下落したら売るという戦術になります。

チャネル下部ラインで反発上昇したら買うということもアリですが、この場合買った後にジリ下がりする可能性もあるので、あまりお勧めはできません。

ちなみに僕は、お勧めできないと言いつつも、上図の赤丸部分で2回に分けて買いました。

仕事の合間にチャートを見てたんですが、売るタイミングには出くわせなかったんですね。

トレードチャンスはないと諦めてたんですが、夜なかなか眠れなくて、未明までお酒を飲みながらチャートを覗いていたんですが、チャネル下方ラインに到達して下落が阻まれている場面にようやく出くわすことが出来ました。

「あと数時間で仕事の仕度しなくちゃいけないし、もうタイミングはここしかないかな」

ということで、買ったんですね。なので、自分でやっておきながら、こういったエントリーはリスク高めなので、あんまりお勧めはできません。

じゃあ、時間をもう少し経過させてみますか。

チャネルの下方ラインで反発した価格は、見事ゾーンのトレンドライン(チャネルの半値となるライン、以下ミドルライン)に到達しました。

ちょうどこの時、僕は休憩に入ったところで、スマホでこの瞬間を確認しました。しかし、利確はしなかったです。チャネル上方のラインに到達すると思ってたんで。

しかし、価格はミドルラインに阻まれて、再び下落。下値を試します。

では、この後、どうなったか見てみましょう。

その後、価格は一気に跳ね上がり、見事にチャネル上方ラインに到達してから反転下落を始めます。

まさに、チャネルとしてあるべき値動きとなったわけです。

ちなみに僕は、このチャネル上部のラインに到達するタイミングを、上図の青丸付近だと予想していました。これ、例の「水平線と斜め線が出会ったところ」ですね。今回はややズレてしまいましたが、まぁ誤差の範囲内かと。

ついでに言っておくと、僕は緑丸のところで利確しました。

この後、ドテン売りをしようか迷ったんですが、連日の仕事疲れと、前日ほとんど寝ていないのと、そしてエントリー後に一旦ジリ下がりして神経を使ったために、再度エントリーする気力はなく、諦めました。往復で獲れた場面でしたが、まぁ仕方がないですね。

 

とまぁ、以上で今回の解説は終わりにします。

ただ、繰り返し言いますが、「知ってる」と「使える」は天と地の差があります。

バットの振り方を「知ってる」からといってヒットが打てるわけではりません。使える様に、繰り返し繰り返し練習することでしか、ヒットを打てるようにはなりません。

そしてそれは、トレーダーも同じことです。

もちろん、チャネルの解説に関してはこれだけじゃ収まりきらないほどたくさんあります。

しかし、基本的な考え方、捉え方はある程度説明できたんじゃないかなと思います。この基本をしっかり身に着けて、実際の相場で応用を含め、使える様になってもらえたら、僕としては幸いでかなと。

それじゃあ、また。

環境認識から現状認識へ

さて、前回は相場の局面についてお話しました。今回は、より実際のトレードにつなげていける様に、もう少しこの局面についてを掘り下げていきたいと思います。

その前に、環境認識

本題に入る前に、ちょっと確認しておきたいことがあります。それは「環境認識」についてです。

今、トレーダーの間では当たり前の様に使われている「環境認識」の意味って、実はとっても曖昧な気がします。人によって結構差がある気が。

ただまぁ、他の人が使う「環境認識」はさておき、僕の場合は

環境認識とは、相場の秩序を見出すこと

としています。これに関しては、既に「これがBOZ流!ライントレードの基礎5」にて詳しく説明しています。必ず確認しておいてください。

僕が使う「環境認識」を、他の人たちが使っている環境認識と混同していると、後々、混乱を招く可能性がありますんで。

まずは、過去を知ろう

過去は知識

前回は、相場には様々な局面があることを見てきたわけですが、何だかんだ言っても、それは過去の局面でしかありません。既に終わった局面です。

僕らトレーダーは、今現在から未来の値動きに向けて売買を行なうわけで、過去に完成された局面でトレードするわけではありません。

「じゃあ、今まで見てきたことなんて、意味ないじゃん!」

ってことになりそうですが、確かにそこで終わらせたら意味はありません。

しかし、過去の局面が認識できる様にならないと、これから起こる局面も認識できるようにはなりません。完成した局面を知らないのに、形成途中の局面を知ることなど不可能です。

なので、僕らトレーダーは過去に起こった様々な局面を認識できる様に学習し、そしてトレーニングをしていくべきなんですね。

過去は、知識なんです。

  • 上昇トレンドが進行している局面
  • 下降トレンド中に戻しを形成した局面
  • レジスタンスで跳ね返された局面
  • サポートをブレイクした局面
  • 下降フラッグを形成している局面
  • 平行レンジ(レクタングル・フォーメーション)の局面
  • その他、様々な局面
  • そして、「分からない」という局面

トレードに携わった先人たちは、僕たちに様々な局面があることをパターン化し、形式化して残してくれました。

それらを、きちんと学び、過去のチャートからそれを読み取ることが出来るようになること。それが、知識であり、トレードをするうえでの下地となっていくわけです。

過去の局面を認識できる力を持つことで、過去から現在、そして未来へと繋げていく基礎体力を身に着けていく必要があります。

驕ることなく、過去から学びましょう。歴史は繰り返します。

現状認識

過去から現在へ

僕らトレーダーは、現在の価格と未来の価格との差益を得ることを目的としています。

しかし、未来のことは誰にも分かりません。

では、見えない未来をどうやって探っていくのでしょうか?

その一つの手段として、チャートがあり、テクニカルがあります。

過去から現在に至るまでの、価格が通ってきた道程を辿っていくことで、これから価格が向かうであろう道程を推測しようとすることです。

「過去から現在まで、価格は上昇を続けている。そして今現在も、その状況を維持している。であれば、今後も上昇を続ける可能性は高いだろう。」

「過去から現在まで、価格は一定の規則性をもって上下動を繰り返している。そして今現在は、その規則性に合わせて上昇から下落に転じる節目にきている。であれば、この後は下落に転じる可能性が高いだろう。」

その様に考えます。

過去から現在に至るまでの道のりを確認し、今現在はどの様な状況下にあるのかを把握することで、これから進むであろう道程を模索するんですね。

そして僕は、この模索する作業のことを、

「現状認識」

と勝手に呼んでいます。

現状認識とは

先ほど「現状認識」とは、

過去から現在に至るまでの道程を見ながら、現在はどの様な状況下にあるのかを明確化していくこと

と説明しました。これをちょっと別な角度で説明するならば、

現状認識とは、環境認識で見出した相場の秩序の中を移動する値動きを、実質トレード可能なところまで具体的に落とし込んでいくこと

になるかと思います。

何言ってるか分からない?

じゃあ、具体的に見ていきましょう。

局所しか見てないと・・・

下の図は、一昨日(2019年2月19日)朝のポンド円5分足チャートです。(画像を制作した日とこの記事をアップした日がずれてしまったため、画像で「昨日」となっているのは実質「一昨日」、画像で「一昨日」となっているのは実質「3日前」となります。その辺はご了承ください)

爆上げですね。1日で、2円ほどの値幅を上昇しました。

では、ちょっと時間を2019年2月19日の朝、窓を開けて始まるところ(赤丸で囲った部分)まで巻き戻します。

すると以下の様になりますね。

相場はアセンディングトライアングル(通常は上抜ける確率の高いパターン)を形成していて、朝イチで窓開けして下抜けしました。

窓埋めが完了した後は、このトライアングルがレジスタンスとなって下落を始めます。

上抜けではなく下抜けだったことを除けば、あとはセオリー通りの展開です。

ですから、これが5分足レベルの局所的な展開であると最初から心得ていて、この下落の波一辺を獲るだけのつもりなら、理想的なトレードになります。

しかし、この展開が極めて局所的なものであることを理解せずに、天井を獲った気になっていたなら、それは大きな問題です。

先のチャート図で分かる通り、この後に価格は3日前(2019年2月18日)の窓を埋めることなく、爆上げを始めるんですから。逃げきれなければ、大きな損失を被っていたことになります。

では、目先の値動きに惑わされず、全体の流れ、局所的な流れ、それらをどうやって把握していけば良いのでしょうか?

俯瞰して見よう

過去から現在の流れを見ようとして、チャートの左側から右側へと価格を追い、それでも足りないので、チャート左側からはみ出している過去をスクロールして巻き戻し、そうやって過去を辿っていくと・・・

迷子になります。

森の中を漂うかの様に、今自分がどこにいてどこに向かっているのか、分からなくなってしまうんですね。

なので、チャートを俯瞰して見ます。

そう、まるでナスカの地上絵を見るかの様にね。地上にいる時には、何も感じることが出来なかったものが、鳥の様に地上はるか上から見ると、1つの大きな絵であることに気づきます。

それと同じように、チャートも俯瞰して見ることで、全体像が浮かび上がってきます。

そして、チャートを俯瞰するということは、チャートの時間軸を上げていくということに他なりません。

ちょっと見てみましょうか。先ほどのポンド円5分足で見た状況を、俯瞰して見るとどうなるでしょう?

まずは、ポンド円日足から。(一昨日の朝以降の値動きは表示してません)

環境認識からすると、価格は3本の水平線からなる等間隔の値幅を移動しており、またその推移はチャネル構造を形成しています。

この環境の中、価格は具体的にどの様な動きを見せているんでしょうか?現状認識の作業を始めてみましょう。

まずは赤い丸に注目。これ、正月明けに大幅下落たんですが、結局は長い下ひげを付けて、当日中にチャネル内部に見事に収まってしまいました。

なので、この後はチャネル上限にむけて上昇を始めることになります。

ポイント1:日足ではチャネル下限から反発し、上限に向けて価格が上昇していることを認識

ところが、真ん中の水平線を越えた辺りで、チャネルラインに到達することなく反転下落。真ん中のラインをまたいで何やら揉み合ってます。やや尻下がりになってますねぇ。

今、この現状はどんな局面なんでしょう?

これは、反転下落の示唆?それとも、上昇途中の調整局面?

でも、よく見ると何だかこの揉み合いにも規則性がありそうです。

上昇フラッグっぽいですね。うん、上昇フラッグだ。

高度を下げて細部を確認

高いところから俯瞰することによって、全体像が掴めてきます。先ほどのポンド円ではチャネルの上限ラインに向かって価格が進んでいる最中でした。しかもその上昇途中で揉み合っている場面。形成しているのは、上昇フラッグです。

では、今現在の局面をもう少し詳しく見るために、時間軸を少し下げて見ることにしてみましょう。

イメージとしては、今飛行している高さよりも少し高度を下げることで、確認したい部分をよりハッキリと見ようとする行為ですね。

以下は、ポンド円の4時間足です。

やはり相場は秩序ある動きをしてますね。比較的キレイな上昇フラッグを形成しています。

上昇フラッグは、上昇の継続を表すパターン。上抜けする確率が高いわけですから、やはり上昇過程の調整局面。

しかも、赤い丸を見てください。ラインにタッチしている場面は結構ありますが、波形としての反転ポイントは上に3つ、下に3つの計6点。

トレンド継続を示唆するフォーメーションの基本形は、反転ポイントが6点です。つまり、7回目の反転はなく、ブレイクする可能性が高い。

おまけに、例の水平線と斜め線が出会うポイントに近づいてきています。

そして今、上昇フラッグの上限ラインにまさにタッチしている状態にあります。

ブレイクの可能性の高い局面に今、あるわけです。

ポイント2:現在は上昇フラッグを形成しており、上値ブレイクの可能性の高い局面にある

では、もう少し高度を下げて、この状態を見てみましょう。下の図は1時間足です。

俯瞰せずにいきなり1時間足を見ると、この平行する2つの斜めラインは、上昇フラッグには見えませんよねぇ。チャネルラインに見えてしまいます。

これ、大きな違いですよ。

チャネルラインとして見ていたら、反転下落が濃厚に思えてくる場面ですが、上昇フラッグとしてみると、ブレイクする可能性の強い場面です。

同じラインでも、全く違う意味合いに見えてくるわけですから、注意しなくちゃいけません。

では、現状認識の作業をさらに続けます。

4時間足以上で表示していた水平線は、1時間足レベルまで来ると、ゾーンとして認識した方が良く、水色の部分がそれにあたります。

それ以外は、50pips程度の間隔でラインが引けています。秩序ある動きです。

価格は上昇フラッグ下限のラインで反発した後は、押し目らしい押し目も付けずに強く上昇しています。上昇に対して強い動意があると考えられます。

そして現在は、上昇フラッグ上限の斜め線と1時間足で引ける水平線とが重なった赤い丸の部分で、揉み合ってます。この水平線を抜けたらブレイクと判断しても良さそうですね。

こうやって見ていくと、4時間足で見た時よりも、相場が煮詰まってきているのが分かります。ブレイクするか反転するのか?いずれにせよ、そろそろ決戦の時です。

ポイント3:強い上昇を伴って、フラッグ上限ラインまで達して揉み合っている。しかも、水平線と斜め線が出会っているところ。そろそろ決戦の時。

さて、俯瞰した状態から徐々に高度を下げていくことで、

全体から部分へ
過去から現在へ

と、現状を把握していきました。この様に、環境認識から、より具体的な値動きに対する考察を行っていくことが、現状認識となります。

では、ここまでの流れを、ちょっと復習していきましょうか。

全体像からの流れをきちんと把握しておこう

さて、今現在の状況を全体像から徐々に細部へと落とし込んでいったわけですが・・・

忘れてはならないのは、この全体像からの流れです。

僕なんか特にそうなんですが、俯瞰した状態から徐々に細部へと落とし込んでいっても、結構その流れを忘れがちになってしまうんですよ。

気が付くと、全体像を忘れて、分足なんかの局所的な流れだけで判断してしまいがちになります。

なので、この流れをきちんと踏まえておきましょう。忘れそうなら、各時間軸ごとにメモっておくことも大切です。

では、もう一度、全体像からの流れを振り返ってみましょう。

現状認識として、

  1. 日足:まず全体像として、チャネル構造の中でチャネルライン上限を目指して上昇中の局面。
  2. 4時間足:上昇途中の調整局面である上昇フラッグの局面。しかも、基本パターンとして上抜けの可能性の高い局面で、上昇フラッグのレジスタンスラインにタッチしている。
  3. 1時間足:強い上昇を伴って上昇フラッグ上限まで到達。水平線と斜め線が出会っているので、そろそろ決戦の時。

とまぁ、こんな感じになります。

現状認識のポイントは、

  • まず、環境認識によって、相場の秩序、規則性を確認する
  • 大きな時間軸から、徐々に小さな時間軸へと下げて確認していく
  • 各時間軸での局面をそれぞれ把握する
  • 全体から部分に向けて、その流れに整合性があるのか把握する

といったことになりますかね。

各時間軸において、局面を把握していくわけですが、分からない局面がその中にあれば、トレードは出来ません。だって、分からないんですから。

また、全体から部分に向けて、その流れの中に整合性がなければ、それも「分からない」ということになります。

例えば、全体像は上昇傾向にあるのに、高度を下げると途中で下げるのか上げるのかわからなくなる場面。つまり、調整局面なのか反転する局面なのかもハッキリしない場合。

こういった場合も、分かるまで待つ、その局面が調整局面なのか反転局面なのかハッキリするまでは、トレードは出来ないことになります。

では次に、実際にトレードを行なうための準備を始めます。

そして未来へ

現状認識は終わらない

僕らトレーダーは、現在の状況を把握して「はい、お終い」というわけではありません。

繰り返し言いますが、僕らトレーダーは、現在の価格から未来の価格への差額を利益とすることを目的しているわけですから、

未来に向かって、価格がどう進むであろうか?

を模索することが必要です。

そして、これがいわゆる「シナリオ作り」ということになります。

ところが、実際に未来に向かってトレードするには、先ほどまで行った現状認識レベルでは、まだまだ認識不足ということになります。

だって、

先ほどまでの現状認識レベルだと、単純にブレイクすることしか考えてないじゃないですか。

まぁ、単純にブレイクしてくれればしめたものですが、そうは問屋が卸さないのが相場というものです。

上がるのか、下がるのか?それともレンジなのか?

それぞれの可能性が模索できるところまで、現状認識を詰めて考えていかなくちゃいけないんですね。

そういった意味で言えば、

未来が模索できるレベルまで現状を把握できない限り、現状認識は終らない

とも言えます。

そして、そのレベルまで現状を把握できないのであれば、やはりそれは「分からない」局面であり、その人にとってはトレード不可能な局面ということになります。

トレード可能となるレベルとは?

では、トレード可能になるまでのレベルまで現状認識を行なうというのは、一体どういうことでしょう?

具体的に言うと、次の3点です。

  1. 価格がどちらの方向に進む可能性が高いか分かる
  2. 上がる、下がる、レンジの3パターンを想定できる
  3. 各パターンのリミット(目標値)とストップ(損切り値)を想定できるチャートポイントが認識できる

1の「価格がどちらの方向に進む可能性が高いか分かる」ということを、一般的に「優位性(エッジ)」と呼びますが、これに関しては次回説明するつもりです。今回は、軽く流して聞いておいてください。

2の「上がる、下がる、レンジの3パターンを想定できる」ですが、これは3の「各パターンのリミットとストップを想定できるチャートポイントが認識できる」ということが出来なければ、想定できません。

逆に言えば、3が想定できれば2は必然的に想定できるわけです。

なので、本来は1と3でOKなのですが、あえて2を用意しているのは、巷でいうシナリオ作りは、上がるか下がるかの2パターンしか用意しないからです。

僕はこれがいつも不思議でした。

相場は、「上がるか下がるか横ばいの3パターンしかない」ということを誰もがドヤ顔で説明するくせに、シナリオ作りに関しては上がるか下がるかの2パターンしか用意しない。

これって、おかしくないですか?おかしいですよね?

しかも、「トレンド3割、レンジは7割」と言われているんですよ。レンジに直面する機会がとっても多いはずなのに。

このレンジを想定せずに、エントリーポイントを決定するから、いざエントリーしてみたらレンジに巻き込まれて、

いつまで経っても決済できない。
結局は損切り。よくて建値や微益で決済。
ポジション解消した後に思惑通りに上昇。

といった「トレードあるある」が繰り返されるんじゃないかと。

ということで、現状認識をどこまで具体的に落とし込むかというと、

  • 価格がどちらの方向に進む可能性が高いか分かる
  • 上がる、下がる、レンジの3パターンを想定できる
  • 各パターンのリミットとストップを想定できるチャートポイントが認識できる

の3点になります。

では、先ほどのポンド円の局面を使って、未来を模索できるレベルまで現状認識を続けていきましょうか。

もう1度、ポンド円の1時間足を見てください。

先ほどお話した様に、価格は上昇フラッグの下のラインで反発してからは、ほぼ押し目を付けずに勢いよく上昇しています。4時間足で確認すると、大陽線が出ていますので、やはり強い上昇示唆となります。

なので、今まで見てきた現状認識からはこの上昇フラッグ上限を高い確率で上抜けることが想定できます。

しかし、絶対ではありません。あくまで可能性の話ですから。

なので、このラインに阻まれて反転下落した場合を考えてみましょう。

通常、パターンを形成している場合は、その上限ラインで反転すれば下限ラインまで向かいます。

なので、この場合も、フラッグの下限ラインまで進む可能性が考えられます。

しかし、そうなるにはちょっと気になるところがありますよねぇ?分かります?

水色のゾーンです。

ここは4時間足以上で認識できるラインで、幾度となく争った形跡が比較的広範囲にあるため、ライン一本よりもゾーンとして認識しておいた方が良いと判断したところです。

このゾーンは結構強い。

なので、フラッグ上限から反転下落しても、このゾーンに阻まれる可能性は高いわけで。

となれば、再び上昇を目指す可能性もあるし、先ほどの上値とこのゾーンの間でレンジとなる可能性もあるわけです。

さらにもう1つ。もしフラッグ上限のラインで阻まれて反転下落した場合、この上昇が完全に否定されるには、どの程度下げた時でしょうか?

やはり、水色のゾーンを下抜けたところですね。このゾーンを下抜けたら、次のラインに向けて下落する可能性が高くなり、完全な反転下落です。

しかし、このゾーンを抜けずに反発するなら、これは上昇途中の押し目かレンジ下限となることが想定されます。

イメージしてみましょう。

イメージをしてみる時、

誰の目から見ても、そう映るかどうか?

この視点は、結構大切です。

「ここまで落ちたら、誰が見ても反転下落だろう」
「ここで反発したら、あー、これ押し目だ。やっぱ上に向かうんだろな」

そんな風に、誰が見ても思えるポイントを見つけることは、とても重要です。

現状認識の必要性

さて、ここまで現状認識について、具体例を挙げながら説明してきました。要するに、実際のトレードに使えるシナリオ作りが出来るまで、具体的に落とし込む作業が、現状認識となるわけです。

で、全体から部分へと落とし込んでいく作業をしていけば、相場の局所的な状況に振り回されることは少なくなります。

これ、最初に見たポンド円5分足チャートですが、

この状況に直面しても、冷静に対処できるはずですよね。

アセンディング・トライアングルを窓を開けて下抜けた後の下落局面を獲りに行くつもりであれば、先ほどの水色ゾーンで利確できるはずです。

また、買い方針ならば、この下落局面は良い押し目買いのポイントとして捉えられていたと思います。

で、結果はもちろん、ご存知の通り。1時間足で確認すると、

素直に上にブレイクこそしませんでしたが、水色のゾーンで押し目を付けて、見事に上昇し、日足レベルのチャネルラインまで到達しています。

まさに、シナリオ通りの展開かと。(でも、僕自身まさか当日中に日足レベルのチャネルラインに到達するとは思ってませんでしたが)

全体を踏まえていれば、局所的な値動きに振り回されることは少なくなるんですね。大局を踏まえて局所で振る舞うことが、可能になります。


さて、今回はここまでです。環境認識から現状認識まで落とし込む作業を説明しました。

次回は、「優位性」についてお話します。セットアップについてまでは、まだまだかかりそうですが、お楽しみに。

それでは、また。