エントリーポイントの狙い方(1)

今までこのブログでは、エントリーポイントに関するお話を何度かしてきました。

が、今回はちょっとその「まとめ」的なところから入って、そこから少し実践向きな内容をお話していこうかと。

このブログの読者さんからすれば、もうお馴染みの話で始まりますが、そこは復習だと思って読み進めてください。それが基本となって、その後は今までには触れていないお話まで突っ込んでいきますんで、期待してくださいね。

それでは、始まり始まり~!

勝てない人のエントリーパターン

トレードで勝てない人というのは(まぁ自分も昔はそうでしたが)

  • 買えば下がり売れば上がる
  • 損切りすれば元の方向へ反転する
  • 損切りしてドテンすれば往復ビンタ

ということが、怖いくらいに繰り返されます。

どうしてそんなことが起きるかというと、頭では色々とテクニカルを駆使して分析した気になっていても、実際はロジックではなく、欲望に振り回されてトレードしてしまっているからです。

勝てない人の典型的なパターン1

勝てない人は、まだ値動きが大きくない局面で、

「ここから価格が大きく伸びたら勿体ない!」

という感情から、価格を後追いしてしまいがちです。

上図の様に、値動きに釣られて後追いしながらトレードしてしまうと、買ったところが高値になりやすく、売ったところが安値になりやすくなります。

値動きを後から追っかけているわけですから、当然ですよね。

また、直近高値を上抜いたりすると「ブレイクした!価格がここからグングン伸びたら勿体ない!」と慌てて飛び乗ってしまいますが、そのブレイクは結果的にダマシとなり、やはり高値掴みとなってしまいます。

これって全て、値動きを後から追いかけてしまうから、そうなってしまうんですよねぇ。

勝てない人の典型的なパターン2

ところが、一旦価格が大きく動き出した(トレンドが始まっている)のを見てしまうと、勝てない人の行動パターンは、感情によって変質します。

「あー、既に価格は大きく動き出してしまって勿体ないことをした。大きく上に伸びちゃった後だから、ここから追いかけても魅力がない。むしろ伸びた分だけ戻してくれる値幅の方が魅力的!」

ってことで、値ごろ感からトレンド中に逆張りを繰り返します。

上昇トレンド中に、値ごろ感で売りをし続けますが、その度に担がれて損切りを繰り返してしまいます。

そして、逆張りを諦めたところで価格は大きく下がり出す・・・

トレンドが始まってしまっているなら、値動きが小さい時の様に値動きの後追いしていても、実際は逆に十分勝てるはずなんですよ。

ところが、実際に価格が大きく動き出してしまった後は、欲望によって後追いは止めて、逆張りをしてしまうんですね。

結果として、まるで相場にからかわれているかの様に、やることなすことすべてが逆を行ってしまって負け続けるのが、勝てない人のエントリーポイントです。

全ては、感情に振り回され目先の値動きに振り回されてしまっているだけで、実際はロジックでトレードしていないことが原因なんですよね。

正しいエントリーポイント

では、勝つためのエントリーポイントとは、実際どの様なものなんでしょうか?

既に何度もお話していますが、正しいエントリーポイントの概要を、以下にまとめてみました。

レンジの場合

価格が上下に行ったり来たりしている場合、つまりレンジ内で価格が上下している場合は、

レンジ上限に到達して反転したところを売り、レンジ下限に到達して反転したところを買います。

またレンジブレイクの際は、ブレイク直後に飛び乗るとダマシに引っ掛かりやすいので、下図の様にロールリバーサールでエントリすることを基本にします。

ブレイク後のレジサポ確認後の反転を狙うわけですね。

(ただし、レンジ内取引が出来ないレベルの小さな値幅のレンジやフォーメーションの場合は、ロールリバーサルを確認せずにブレイク後に飛び乗ってもOKです)

先ほどの勝てない人の典型的パターン1と見比べてみて下さい。

勝てない人は負けるべくして負けるポイントでエントリーし、勝つ人は勝つべくして勝つポイントでエントリしているのが対比されて、分かりやすいと思います。

トレンドの場合

トレンドというのはダウ理論に習って定義するならば、

  • 上昇トレンドは高値低値を切り上げ続けている状態
  • 下降トレンドは高値低値を切り下げ続けている状態

というのは、もうお馴染みの話です。

で、トレンド時におけるエントリーポイントというのは、基本的に2種類あります。

上昇トレンドを例にとって説明すると、

  • 直近高値を越えたポイント
  • 直近低値を下回らずに反転上昇したところ

の2つです。図で示すと、

直近高値を越えた上図エントリーポイント1か、直近低値を下回らずに反転上昇した(低値を切り上げた)エントリーポイント2でエントリーすることになります。

では、この2つのポイント、どの様な特徴があるんでしょうか?

詳細は「エントリーのタイミングをどう考えるか?トレンドフォロー編」に譲りますが、端的に説明すると

エントリーポイント1でエントリーする場合、エントリーの難易度は低いですが、損切り幅は大きくなりますし、含み損になった場合、それに耐える金額と時間が大きくなりがちです。

逆に、エントリーポイント2でエントリーする場合は、押し目を付けた後に反転上昇するタイミングを捉えるため、テクニカルの技術が必要になります。

しかし、損切り幅がポイント1よりもはるかに小さくなるため、リスクリワード比(利益が出た場合の値幅と損失が出た場合の値幅の比率)が良く、また含み損に耐える時間も少ないというメリットがあります。

で、僕がエントリーポイント2を狙うことをお勧めしているのは、既にブログの読者さんは承知のことと思いますが、もう少しこの点について、お話しますね。

低く買って高く売るということ

昔からトレンドフォローのスタイルは

「高く買って、より高く売る」

と言われていますし、また相場格言でも

「押し目待ちに押し目無し」

とも言われているのは、ご存知だと思います。

ただ、ことFXトレードに関しては、株式トレードと比べると、少し勝手が違います。

株式相場というのは、数年に渡って長期にトレンドが続く大相場が、当たり前のようにあります。トレンド形成期間が長いんですね。

こういった相場つきでは、トレンド方向に沿ってガンガン売買した方が吉と出ることが多いので、新高値更新で買うという手法も有効な場面がかなり多くなります。

しかし、外為相場というのは、「永遠のレンジ相場」と言われる通り、株式市場の様に長くトレンドが続くことはそれほど多くなく、上下に行ったり来たりする機会が多くなります。

ですから、高値安値更新でエントリーしていると、買ったと思ったら価格は下に向かい出し、売ったと思ったら逆に上に向かい出したりと、値動きに振り回されてしまいがちになるんですよ。

また、ご存知の通り、高値低値更新(ブレイク)でのダマシも、かなり多いですよね。ブレイクしたと思ってついていくと、反転して損切り・・・なんてのは当たり前に起こるのがFXの世界です。

つまり、FXトレードにおいては、高値低値更新でエントリーしていくというのは、リスクが大きくなりがちで、得策とは言い切れないことになります。

エントリーポイントとはつまり反転ポイント

以上のことから、エントリーポイントをまとめると、

  • レンジ内取引ではレンジ上限下限に到達して反転したらエントリー
  • レンジをブレイクしたら、ロールリバーサルによってレジサポに一旦戻ってきてから反転したところをエントリー
  • トレンド時は、押しや戻しを付けて反転したところをエントリー

ということがエントリーの基本になり、要するに全ての局面において

反転ポイントがエントリーポイント

ということになります。

そう、いつだって反転を捉えてエントリーするのが基本なんですよ。

下手くそな図で申し訳ありませんが、上図の様に反転を始めたところを捉えながらエントリーするのが正しいポイントです。

正しいエントリーとは、常にジグザグと描く波の山越えで売り、谷越えで買うということになるんですね。

エントリーポイントを「反転ポイント」に絞り込むことで、反転にのみ集中して検証と練習を続ければ良い

というメリットが生まれます。

そう、これがBOZ流の考え方でした。

とってもシンプルですよね。

 

ただし!

 

これ、頭で分かってても、実際には欲望に釣られてなかなか出来ないことなんで、頭で覚えるのではなく、身体に刻み付ける様にしておいてください。

なお、この辺の詳しい解説は、「ジグザグと描く波の渡り方」をご覧ください。

エントリーポイントの探り方

厄介なトレンドの押し戻し

エントリーポイントとは、反転ポイント。

これは分かったと思います。

レンジの場合は、レンジ上限に達して反転したら売り。レンジ下限に達して反転したら買いです。

レンジをブレイクしたら、ブレイクとなったレジサポをもう一度試して反転したら(ロールリバーサル)、反転した方向にエントリーです。

しかし、実は厄介なのはトレンド時です。

トレンド時には押し戻しを付けて反転したらエントリーですが、じゃあ一体その押しや戻しはどこまで進んでから反転するんでしょうか?

後付けで、「ここが押し目を付けたポイントです」とドヤ顔するのは簡単です。

しかし、僕らは先の見えないチャートを見ながら、押し目はどこまで進んで、どこに達したら反転してトレンドを再開するのか?ということを考えてトレードしなくちゃいけません。

じゃあ、トレンド時の押し戻しを狙ったエントリーはどの様に考えたら良いのでしょうか?

エントリーポイントを考える2つの視点

押し戻しからのエントリーポイントを探るには2つの視点が必要です。それは、

  • 価格の到達点を探る視点
  • 価格の反転を確認する視点

です。以下に、説明を加えます。

到達を探る視点

到達を探る視点とは、押しや戻しはどれくらいまで進行するのだろうか?ということを考え、価格のその到達ポイントを探る行為です。

要するに、価格がどの辺りまで押し戻しをつけるまでエントリーを「待つ」のか?ということですね。

上昇トレンドで例えるならば、

上昇トレンドの中、値動きを後追いするのではなく、まずは価格が押し目をつけるのを待ちます。

そして、下げてきた価格がどこで下げ止まるのかを、テクニカルを用いて予め想定します。

到達ポイントを探るためのテクニカルの代表格は、

  • ライン(レジサポ等)
  • 移動平均線
  • フィボナッチ

ですかね。

以下は、テクニカルを用いて到達ポイントを探った具体例です。

上図を見ると、下降トレンド中、直近安値がレジサポとなって、戻しの到達ポイントになっていることが分かると思います。

また、上図の青丸Bは、移動平均線が価格の戻し到達ポイントの例です。

詳しくは「チャート・デザインのすすめ(5)」を参照してください。

以上が、価格の到達ポイントを探る視点です。

反転を確認する視点

エントリーポイントを確定するには、もう1つ別の視点が必要です。

それは、反転確認。

押し戻しが想定したポイントに到達した後、きちんと反転し、トレンド方向へと再び価格が進みだすのかどうかを確認する作業です。

なぜなら・・・

到達ポイントを想定していても、実際に価格はそのポイントを越えて更に進んでいくかもしれません。

想定していたポイントに到達したからといって、無闇にエントリーしても、そこを越えて価格が進んでしまったら、損失を招いてしまいます。

ですから、

想定していた到達ポイントで価格が止まり、そして反転してトレンドが再開したことを確認してエントリーする必要があります。

反転確認をするためのテクニカルとして代表的なものは

  • プライスアクション
  • 移動平均線
  • オシレーター

などがあります。

下の図は、移動平均線とオシレーターを用いて反転確認を行った例です。

見ての通り、まず移動平均線によって到達が確認された後、そこできちんと止められ反発しているのが、赤い丸部分で分かると思います。

それと同時にストキャス(オシレーター)が青い丸で反転を示唆しています。

これによって、下降トレンド中の戻しが終了しトレンド再開したことが確認できたので、ショートでエントリーすることになるわけですね。

これら反転確認に関する詳しい内容は、先ほどと同様、「チャート・デザインのすすめ(5)」を参照してください。

以上が反転確認の概要です。

2つのポイントの優先順位

必ずしも到達確認と反転確認の両条件が揃ってなければエントリーは出来ないのか?と問われれば、

「そんなことはない」

というのが僕の答えです。

しかし、そこには注意が必要です。

価格の到達確認と反転確認では信ぴょう性が異なります。2者のうち、より重要なのは、「到達確認」になります。

理由は簡単です。

テクニカルを用いて反転確認を行なう際、その反転示唆がきちんとしたチャートポイントでないところで起きても、実際はダマシを連発します。

つまり、きちんとしたチャートポイント(到達ポイント)でテクニカルが反転を示唆しなければ、反転確認におけるテクニカルの判断は、信ぴょう性が薄いということです。

しかし、それに対して、到達ポイントだけでエントリー判断しても、上手くいくことは結構あるんですね。

ただ、そのためにはプライスアクションやトレンドの強弱等の判断に熟知している必要があります。

なので、到達確認の後に反転が確認されたという2つの条件が揃ったところでエントリーするのが基本だということは、必ず覚えておいてください。

 

さて、ここまでが今まで僕のブログに散らばっていたエントリーポイントに関する概要のまとめになります。

では、ここからはより実践的な内容に入っていくことにしましょう!

と思ったんですが、ちょっとまとめ記事の割には長くなってしまいました。

ということで、続きは次回でお話することにします。

「なんだよ。肩透かし喰らっちまったじゃねーか!」

と思う方もいるかもですが、今回のお話は絶対避けて通ってはいけない基本中の基本です。これを抑えていないと、次回のお話は分かったつもりでも、実践では使いこなせなくなります。

なので、復習だと思ってこの記事を再度頭に叩き込みながら、次回作を待っていただけたらな、と思います。

それじゃあ、また。

これがBOZ流!RCIの本当の使い方(3)

さて、これまでマトモな情報の乏しいRCIについて、その本当の使い方を2回に分けてお話してきました。

で、今回はその第3話目です。

ということで今回は、短期線についての解説とRCIの期間を決めるためのヒント、そしてRCIと移動平均線を利用したトレードのやり方でも紹介しようかな、と。

公表するのは、今のところこの辺までですが、それでも十分に実践的な内容になると思うので、ご覧ください。

それじゃぁ、始まり始まり~!

RCI短期線について

前回までの記事では、RCIの中期線と長期線については触れていますが、短期線に関しては、あまり触れていません。

なぜかというと、中期線や長期線と同列で扱うのは、ちょっとなぁ・・・と思うからです。

では、RCIにおける短期線とは、他の線に対して、どの様な立ち位置なのでしょうか?

ちょっと整理しながら、解説していきますね。

RCI短期線と移動平均線の関係

RCIは移動平均線をオシレートするというのが、RCIの適切な見方であるという話は、前回・前々回に渡ってしてきました。

なので、当然RCIの短期線も移動平均線をオシレートします。

しかし、RCIの期間が短期の場合、中期線や長期線と同様に、同期をとった移動平均線と同時に表示させるわけにはいきません。

RCI(9)に対応する移動平均線は、期間が約3.46となり、小数点以下を端折れば、SMA(3)もしくはSMA(4)ということになります。

ということで、仮にSMA(3)をチャートに表示すると、こんな感じになります。

SMA(3)くらいになると、値動きにかなり忠実にそって描かれます。ただまぁ、ロウソク足に絡みまくってるので、とっても見づらくなりますが。

で、ここで思い出してもらいたいことがあります。それは、

SMA(1)とは、単に各ロウソク足の終値を結んだ線

ということです。

じゃあ、実際にSMA(1)も同時に表示してみましょうか。

絡みまくり過ぎて識別しづらいので、ロウソク足を拡大して表示してます。青色の移動平均線がSMA(1)です。

でもまぁ、これでも見づらいと思います。

なので、ここで更にもう1つ思い出してもらいたいことが。それは、

ラインチャートとは、単にロウソク足の終値を結んだだけのチャート

ということです。つまり、ラインチャートとはSMA(1)のみを表示したチャートなんですね。

ということで、見やすくなるように、今度はロウソク足ではなくラインチャートとSMA(3)を表示してみますね。すると、こんな感じに。

黒い線で表示されているのがラインチャートで、赤い線がSMA(3)です。

これを見ると、SMA(3)はラインチャートをやや滑らかにして表現していることが分かると思います。

つまり、これはどういうことかというと、

「移動平均線SMA(3)は、価格(終値)そのものの推移を、多少のノイズを取り除いて表現したもの」

と捉えることが出来ると思うんですよね。

であれば、RCIは移動平均線をオシレートしているというコンセプトを踏まえるならば、

RCI短期線は、ノイズを取り除いた価格推移そのものをオシレートしている

と解釈できることになります。

ですから、わざわざ見づらくなる様な超短期の移動平均線を表示することなく、「RCI短期線は価格推移そのものをオシレートしている」と端的に解釈して、実際のトレードに用いた方が、シンプルです。

ということで、ここで改めてデフォルト値を用いたRCIとそれに対応した移動平均線を表示してみます。

何をどう見れば良いか、もうお分かりですね。

  • 赤色のRCI(52)は、赤色のSMA(20)をオシレートしている
  • 青色のRCI(26)は、青色のSMA(10)をオシレートしている
  • 黒色のRCI(9)は、価格(終値)推移そのものをオシレートしている

分かりやすくいってしまえば、そう判断すればよいわけです。

ここまでの話、理解できましたか?

それでは、もう1歩踏み込んでRCI短期線を見ていきましょうか。

RCIのもう1つの不思議

RCIというオシレーターは、前々回の冒頭でも触れた通り、値幅ではなく、価格の順番と期間の順番の関係性を探るオシレーターでしたね。

RCIは、オシレーターのくせに、値幅を一切考慮しないという不思議な存在です。

じゃあ逆に、値幅を重要視しているオシレーターって何でしょうか?

「値幅」を非常に意識して計算しているオシレーターの代表格と言えば、

ストキャスティクス

が挙げられると思います。

  • RCI = 値幅を一切考慮しないオシレーター
  • ストキャスティクス = 値幅を重要視したオシレーター

この2つのオシレーターは、相反する思想のもとに存在していると言えるかもしれません。

じゃあ、そんなRCIとストキャスティクスを対決させてみたら、どんな結果になるでしょうか?

想像すると、面白くないですか?

両者を比べてみて、的確なサインを出す方を採用すれば良いわけです。

では、やってみましょう。

期間はどちらも「9」にしてみますね。RCI(9)とStochastics(9-3-3)で表示してみます。

すると、こんな感じ。サブウィンドウ上段がRCIで下段がストキャスです。

なんか・・・

 

違うというより、むしろ似過ぎじゃね?

 

これが、RCI短期線の不思議というか妙技です。

値幅を全く考慮しないRCIは、値幅を重要視するストキャスティクスと非常に似た動きをするんですね。

もちろん、全く同じというわけではありません。この2つをシステム化して自動売買で検証すれば、大きな差が出てきます。

が、表現したがってる部分というか、重要なポイントはかなり同じタイミングで示唆してくれています。

つまり、裁量トレーダーであれば、RCI短期線を用いることとストキャスティクスを用いることは、非常に似た様な効果を発揮してくれるということです。

RCI短期線を用いるということは、ストキャスティクス的なオシレーターの見方もできるということになるわけでですね。

さて、ここまでの解説、理解できたでしょうか。

RCI短期線の特徴をまとめると、以下の2点になります。

  • RCI短期線は、ノイズを省いた価格(終値)推移そのものをオシレートしている
  • RCI短期線は、ストキャスティクスと同じような解釈でトレードに活用できる

ということになりますね。この2点、頭に叩き込んでおいて下さい。

それでは、次に進んでいきましょう。

RCIの期間の定め方

基本的にデフォルトに沿って期間を「9-26-52」とすると、極めて短期的な視野でのチャート判断になります。これは、前回にお話しましたね。

では、どうやってRCIの期間を決めたら良いのか?

まぁ、言ってしまえばいつものごとく

 

自由にやったらいいさ

 

ということになるんですが、あんまりアバウト過ぎても

コラ!( ̄⊿ ̄)o”三(  ̄0 ̄)/”☆ピシ!!

って怒られるかもなんで、ちょっと説明をしておきますね。

長期線の選び方

RCIの長期線ですが、これに関しては

「まずはどの大きな波に乗るのか?」

という視点が重要です。

で、自分が乗りたい大きな波をどう規定するかですが、これはまず最初に移動平均線を用いて決めます。

例えば、僕はこのRCIの記事の中で、75SMAを大きな波の流れとして紹介していますよね。

こんな感じでしたね。

で、この75SMAの流れに乗りたいのであれば、それと同期をとったRCIの期間、つまりRCI(195)を設定すれば良いわけです。

まぁ、これに関しては各自が獲りたい波を選択するしかなくて、僕がどーのこーの言う部分ではないのかなぁ?と。

良く分からないとか、戸惑ってしまう人は、RCI(195)とSMA(75)を用いても全然OKですよ。

ただし、MT4の場合、確実に重くなりますけどね・・・

中期線の選び方

では次に、中期線の選び方なんですが、これもやはり長期線と同様に、はじめに移動平均線ありきで決めます。

で、考え方としては、

  • まずは大きな波に乗るための長期線を決める
  • その後に、その大きな波の中にある小さな波を移動平均線で決める

という手順になります。

じゃあ、ちょっとここ最近ボラが高めだけど値動きが素直なドル円の1時間足を表示して見ますね。

まず、大きな波はSMA(75)とRCI(195)で捉えるとしましょうか。

上図で示した様な大きな波の一辺に乗りたいわけです。

で、この大きな波の一辺にある、小さな波に乗ることを、次に考えます。

この小さな波を捉えるにも、まずは移動平均線を用います。

例えば、20SMAを表示して見ましょうか。

もし、この20SMAという小波の流れに乗ることを考えるのであれば、20SMAと同期をとったRCI(52)を表示して・・・

実際は、こんな感じのトレードの仕方になると思います。

20SMAが描く波の上昇局面を獲りに行くことになるわけですね。また、20SMAが横ばいとなって価格がまたぎ出したらレンジと判断して、レンジ内取引(逆張り)でトレードします。

こういった小波の決め方は、各自のトレードスタイルや生活スタイルの中で決めていくことになると思います。

ですから、人によってはもう少し細かい波に乗っていきたいと考える人もいると思います。

その場合は、もう少し短い期間の移動平均線で考えてみることになります。とりあえず、10SMAを表示して見ましょうか。

20SMAの時よりも、細かく波の動きに沿って表示してくれてる感じですね。

この10SMAが表現する流れに乗りたいのであれば、同期をとったRCI(26)を表示して、

20SMAが描く波の上昇局面を獲りに行くトレードになるわけですね。

もう一度確認しますが、RCI中期線の期間の決め方は、

  • まずは大きな波に乗るための長期線を決める
  • その後に、その大きな波の中にある小さな波を移動平均線で決める
  • 決めた移動平均線の期間に対応したRCIの期間を設定する

という手順となります。

期間設定の注意点

注意点その1

まず、中期線を決めようとする時にやりがちなんですが・・・

より値動きに沿った移動平均を求めようとすると、どんどんと移動平均線の期間が短くなっていきます。

しかし、それをやってしまうと、最終地点は値動きそのものになってしまいます。

でも、値動きそのものをオシレートするのは、RCI短期線でしたよね。

ですから、RCI中期線に値動きの忠実さを求める必要はありません。

自分が獲りたい小波を抽象的に上手く表現してくれる期間を表示すれば良いだけです。

その際に必要なのは、自分のトレードスタイルや性格などの個人差を自分で把握していることです。

チャートの前に長くいられる人であったり、より細かい売買を好むのであれば、10SMAの様な短い期間を設定すればよいですし、

逆に、あまりチャートを長い間見ていられない環境の人だったり、細かく売買するより、もう少しゆったりとトレードしたいのであれば、20SMAの方が向いているかもしれません。

他にも、色んな期間があります。各自が最も判断しやすく、また取引しやすい期間を選ぶことが大切です。

注意点その2

例えば、同じ10SMAでも、相場つきによって波の捉え方が違ってきます。

ボラティリティが大きくなると、同じ10SMAでも上手く小波を表現してくれないこともあります。

またボラティリティが小さい場合は、10SMAを用いるとむしろゴチャゴチャして判断しづらいことも出てきます。

同じ期間設定でも、その相場つきによって、波の捉え方が変わってくるんですよ。

しかし、期間設定を移動平均線で求める際、参考にするのはあくまで「過去」の値動きでしかありません。

僕らは、予知能力者ではありませんから、過去から現在までの価格の流れを見て、その流れの特徴が今後も続くと仮定して取引を行なうしかないんですよ。

過去の値動きを加工して、過去から現在までの価格推移の傾向を炙り出すのがインジケーターの仕事ですから、当然っちゃ当然の話です。

そのため、トレーダーは各自、

  • 違う相場つきになっても、同じ期間設定で対応できる柔軟性を磨く
  • 相場つきに合わせて、期間設定を変える柔軟性を磨く

のどちらかを選択して、その技術を高めていく必要があります。

期間設定は、常に固定しておいた方がやりやすい人は、その数値で常に検証・練習した方が良いです。

逆に、相場つきや通貨ペアによって変えた方がやりやすいと思う人は、直近の値動きに合わせて期間を設定してください。そして、その値動きが今後も続くと仮定して取引をします。

もちろん、選択した期間と相場つきが合わなくなったと思ったら、一旦その期間での取引は中止して、今の値動きに合った期間を再度見つけてから取引を再開します。

この辺は、各自がやりやすい、扱いやすい方法を選んでください。自分が最も扱いやすい期間を見つけるのが、自分にとって最も適したトレードになるはずです。

とまぁ、こんな感じで期間の設定のやり方のヒントを話しました。次に、実際のトレードのやり方の一例を解説していきましょう。

RCIを使ったトレードの考え方

ちょっとRCIを使ったトレードのやり方を、検証ソフトを使って解説しようかなと思ったんですが、そういえばRCIって僕の知る限り、検証ソフトでは実装されてないんですよねぇ。

ということで、既に出来上がったチャートを使いながら、軽く解説していこうと思います。

次のチャート図は、先ほどの使ったドル円の1時間足。

設定は、先ほどの解説に準じて

移動平均線は

  • 10SMA
  • 75SMA

RCIはそれと同期をとった

  • RCI(26)
  • RCI(195)

そして、直近の値動きそのものをオシレートするとした

  • RCI(9)

を使います。

長期線でトレードの基軸を決める

で、まずは基本的な見方として、

トレードの基軸となるのは、大波を表現した移動平均線とRCIの長期線です。今回のケースで言えば、75SMAとそれと同期をとったRCI(195)です。

緑色の線がそれですね。見やすい様に太くしてみました。

この流れがトレードを行なう上での礎となります。つまり、

  • 75SMAが上を向いていて、かつRCI(195)が上昇及び高値圏に張り付いている間は、上昇トレンドと判断し、買いで入る順張り
  • 75SMAが下を向いていて、かつRCI(195)が下降及び低値圏に張り付いている間は下降トレンドと判断し、売りで入る順張り
  • 75SMAが横ばいで価格が75SMAをまたいでいる時は、レンジと判断し、逆張り

ということになります。

これら3つの内、いずれかの条件が揃った場合、「セットアップが整った」「セットアップ完了」ということになるわけですね。

もう少しチャートを使って、具体的に説明しましょうか。

メインチャートの①の矢印の部分を見てください。

75SMAが下を向いています。なので、75SMAが下降トレンドを示している間は、常に売り(ショート)で入ることだけを考えます。

またこの75SMAの下降トレンドの根拠づけをRCIで補強します。RCIの①の矢印の部分を見てみましょう。

このチャート画面から見える範囲で言えば、RCI長期線は低値圏で張り付いています。下降トレンドを同様に示唆していますね。

ということで、移動平均線とRCIの長期線2つを根拠にして、①の流れが続く限りは(セットアップ)、常に売りのタイミングを計る(トリガー)ことになります。

①の下降トレンドが終了したかどうかは、

  • 75SMAが横を向き出した
  • RCI(195)が上を向き出した
  • 価格が75SMAをまたぎ出した

の3つで判断します。つまり、レンジに移行したかどうかを判断するわけですね。

では実際にレンジに移行した局面を見てみましょうか。下図のピンク色の四角で囲った部分を見てください。

まず75SMAの下降する角度が緩やかになっているのが分かると思います。

しかし、これは一時的に下降トレンドが緩やかになっただけのケースも考えられます。

ですから、まずは価格が75SMAをまたぎ出すのかを見ます。

下降トレンドが継続している場合は、価格が75SMAを上抜いても、直ぐに引き戻されて、再度75SMAの下で価格は推移することになります。

しかし、上図のピンク色の四角で囲った部分を見ると、価格は75SMAを上抜いた後、一旦直ぐに引き戻されますが、再び上抜いてきて、75SMAをまたぎ出しました。

あれ?

と思ったら、RCI長期線を見ます。低値圏で張り付いていたRCI長期線が上を向き出しているのが確認できると思います。

ここで、「下降トレンドは少なくとも一旦終了。レンジだな」と判断することになります。

では次に、ピンク色の四角で囲った部分が終わった辺りを見てください。

価格が75SMAの上で推移し出し、75SMAが上を向き出します。RCI長期線も低値圏を上抜けました。

ということで、上昇トレンドが発生した可能性が大という判断をすることになります。結果、②という大きな流れが出ていますね。

そして、

  • 75SMAが上を向いている
  • 価格は75SMAの上で推移している
  • RCI(195)が上昇及び高値圏に張り付いている

という条件(セットアップ)が整っている間は、常に買いのタイミング(トリガー)を計ってトレードすることになるわけです。

さて、ここまで長期線を使ってトレードの基軸を固める例をお話しました。次に、実際の売買のタイミングを計る考え方をお話します。

RCI短期線でタイミングを計ろう

上のタイトルを見て、

「あれ?RCIの短期線?次は中期線を見るんじゃないの?」

と思った方もいると思います。

実はちょっと語弊があるかもしれませんが、端的に言ってしまえば、RCIの中期線はそれほど重要ではないです。

移動平均線とRCIを用いた場合、まず身に着けてもらいたいのは、

  • 大きな波に乗るための移動平均線とRCI
  • 小さな波に乗るための移動平均線
  • 実際のトレードでタイミングを計るためのRCI短期線

です。これだけで、十分トレードできるんですよ。

むしろ、RCIをいきなり3本で用いるというのは、前回お話した通り、情報が煩雑になってしまい、判断しづらくなってしまいます。

つまり、「RCI中期線を用いない方が最初はトレードしやすくなる」というのが、僕の考え方なんです。

まずは、移動平均線とRCIの長期・短期線だけでトレードする感覚を身に着けてから、その補強としてRCIの中期線を用いてもらう手順を踏んだ方が、良いと思うんですよね。

ということで、先ほどのチャートからRCI中期線を消したものを見てみましょう。

ある程度の経験者なら、これまでの解説を踏まえていれば、上図をぱっと見ただけで、

「ホントだ。RCI中期線ない方が、むしろトレードの判断しやすそう」

というのが分かる思います。

ではまず、上図の上昇トレンド部分を例にして、トリガーについて解説していきますね。

順張りトレードを始める前に

まず、下の図を見てください。

緑色の四角で囲った部分は、RCI長期線も加えて判断した上昇トレンド局面です。

RCI長期線を見なくとも、その前から75SMAは上をむき出し価格はその上を推移し出していますから、

「上昇トレンドが始まった」

と判断しても良さそうです。

しかし、それは結果論でしかありません。その後の展開がチャートに表示してあるから分かるだけなんですよ。

リアルタイムでチャートに向き合った場合、75SMAの上で価格が推移し、75SMAも上を向き始めたと思ったら、直ぐに価格は75SMAを下抜けて75SMAも上を向くのを止めてしまうことだってあるわけです。

いわゆる「蛇行」も横ばいの1つです。

しかし、リアルタイムで次の展開を今か今かと待ち続けるトレーダーからすれば、そんなちょっとした上げ下げに釣られてミスを繰り返すことだって考えられます。

ましてや75SMAは、このケースで言えばトレードの基軸です。そんなことに振り回されては、まともなトレードなんて出来ません。

なので、RCIを補強として使い、確たる基軸を築くわけです。

ということで、もう一度。

上昇トレンドを規定する(セットアップが整ったと判断する)ための、

  • 75SMAの上を価格が推移している
  • 75SMAが上を向いている
  • RCI(195)が上を向いている(出来れば低値圏にはいない)

という3つの条件を踏まえた、緑色の四角で囲った部分を「上昇トレンド局面」と判断します。

で、この局面では「買いでエントリーする」ことしか考えません。

このブログでは繰り返し言ってますが、上昇トレンド中に売りを考えるのは、順張りできちんと獲れる様になり、余裕が出てきた上級者になってからチャレンジする様にしてください。

勝つために、余計なことを考える必要は、一切ないです。出来ること、やらなくちゃいけないことを、愚直にただひたすらやることが大切なんです。

トレードで勝つためには、高度で複雑な分析力など、必ずしも必要ではありませんんし、ましてやアナタの勝手な思惑や欲望など、不必要以外の何物でもありません。大切なのは、素直さです。

ということで、次に進みましょう。

RCI短期線で順張りのタイミングを計る

えっと、この解説に入る前に、出来れば僕の

トレンドの正体

の記事を読んでください。読んでおいた方が、更に理解が深まるずです。

読みましたか?

ホントに?

ジーッ (@ ̄_ ̄) ・・・・・

じゃあ、解説に入ります。

RCIを使って順張りのタイミングを計るのは、とっても簡単です。

単純に、RCI短期線が反転したところを狙えば良いだけです。

  • 上昇トレンドの際は、RCI短期線が下降を止めて反転上昇したポイント
  • 下降トレンドの際は、RCI短期線が上昇を止めて反転上昇したポイント

をとらえてエントリーすれば良いんですね。

ちょっと確認してみましょう。

RCI短期線が反転上昇を始めたところを、赤・青・緑・黒・灰色破線で囲ってみました。

「直近低値を下回ったら損切り」というルールを条件にエントリーした場合、トレンド終盤の黒丸以降を除けば、全て利確が可能なエントリーです。

ただ、大雑把すぎるのでもう少し詳しく解説します。

赤い丸の部分は、見れば分かる通り、非常に有効なエントリーです。特に解説する必要はないでしょう。

 

次に、青色の丸を見てください。なぜ青色で区別したかというと、この部分は10SMAが下を向いており、また価格も10SMAの下を推移しているからです。

こういった場合のエントリーはリスクが高まります。

青丸aは象徴的で、直近低値をどこにするかで損切りしていた可能性のある場面でもあります。

また、仮に損切りしなかったとしても、山の頂上から下り始めた直後での買いエントリーですから、含み損を長く抱えるという非常に非効率なエントリーになります。

こういった場合は、勝率を気にするタイプのトレーダーであれば見送り、少なくとも価格が10SMAを上抜いてからエントリーすることで、リスクを低く抑えることが可能になります。

ただ、青丸b~fを見れば分かる通り、その場合はRCI短期線の反転ポイントよりも高い価格で買うことになりますから、利益は薄くなります。

リスクをとるか収益幅をとるかという、トレードオフな関係にあると言えますね。

(ただ、この問題を回避するために、実はRCI中期線を用いるんですよ。これに関しては後述します)

次に、緑色の丸部分を見てください。3つ並んでますが、何も3回エントリーする必要もあまりなさそうな局面ですよね。一番左側の緑丸でエントリーするだけで良いじゃないか、と思ってもおかしくありません。

ただ、僕らは常にチャート画面の前にいるとは限りません。

最初の緑丸の場面に出くわせなかったら、どうします?この局面を逃してしまった場合は、次の山を越えてから次の谷間(押し目を拾うポイント)が出現するまで待ちますか?

それでも良いですが、見逃してしまった場合は、他の緑丸でエントリーすれば良いことになります。そういった意味で、無理に谷間を狙う必要もないわけです。

次に、黒丸について解説します。

ここでエントリーした人は、ほぼ損切りしてしまう局面です。つまり、トレンド終焉と判断して良い局面なんですね。

で、これを回避する方法はありますが、別のテクニカルを用いることになります。

なので、RCIと移動平均線だけでトレードする場合は、この事実を受け入れる必要があるんですね。

まぁ、損切りは受け入れる気持ちがなければ、トレードなんてできませんけどね。

ただ、「トレンドの正体」の記事でもお話しましたが、上昇トレンド中は買って買って買いまくり、最後1回の損切りが、トレンド終焉を告げることになります。

なので、それ以降のRCI短期線の反転ポイント(灰色点線で囲った丸)では、そもそも買いエントリーをしないことになります。

以上、トレンド時に順張りでエントリーするやり方について、簡単に解説しました。

ちなみに、エグジットの方法ですが、これは

  • RCI短期線が高値圏もしくは高値圏付近で反転下落を始めたポイント
  • 価格が10SMAを終値ベースで「完全に」下回ったと判断したポイント

となります。他にもやり方は色々あります。各自が自分のスタイル、メンタルと相談しながら決めれば良いと思います。

そう、自由にやったら良いさ。

ということで、次にレンジ局面を見ていきましょう。

RCI短期線で逆張りのタイミングを計る

レンジ局面の際は、レンジ内取引(高値から反転した局面で売って、低値から反転した局面で買う)、つまり逆張りでトレードすることになります。

で、この場合もRCI短期線を用いるわけです。だって、RCI短期線はストキャスティクスと似た様な動きをするんでしたもんね。

やり方は簡単。

トレンド時の順張りと要領は同じで、RCI短期線が反転上昇したポイントで買って、反転下落したポイントで売ります。

上図は、先の章で解説したものですが、ピンク色の四角で囲った部分がレンジと判断する部分でしたよね。

この時のRCI短期線を見てください(黒い線)。

このRCI短期線の反転局面で売買を繰り返します。

ただ正直な話、上図はあまりお手本の様なレンジ局面ではありません。また、レンジの形成の仕方によってはRCI短期線の反転で取引するより、RCI中期線の反転で取引した方が効率的なことも多々あります。

この辺りのことは、今回は解説しません。ただ、それほど難しいことではないので、各自で積極的に検証・研究してもらえたらな、と思います。

RCI中期線を用いた順張りのやり方

さて、ここからは先ほど「別に使わなくてもトレードは十分にできる」とディスったRCI中期線を用いたトレードのやり方をお話します。

トレンド時に順張りトレードを行なう場合、RCI中期線はエントリーのタイミングを計るためには用いません。

エントリーやエグジットを判断する場合に、判断に困る時が出てきます。その際に、RCI中期線を用いて、エントリーやエグジットを実行するか見送るかを判断します。

RCI短期線でタイミングを計る解説をした際、ちょっと効率の悪い時がありましたよね?青丸の部分です。

この時に判断する根拠づけとしてRCI中期線を用います。

ちょっと、RCI中期線を表示して見ます。見やすい様に中期線は太線にしてあります。

まずはRCI短期線が反転した青丸aのポイントを見てください。

価格は10SMAを下回り、10SMAも下を向いている局面です。見送るべきかエントリーすべきか、判断に悩む場面でしたよね。

この場合、RCI中期線を見ます。

この時のRCI中期線は、高値圏から反転下落したばかりです。つまり、10SMAはまだまだ下降する可能性が高い。

ということで、見送りが決定する場面です。

では、次のポイントbはどうでしょう?

RCI中期線は低値圏に到達しかけています。つまり、間もなく10SMAは反転上昇する可能性が高いわけで。

ということで、ここは価格が10SMAを上抜くのを待たなくとも、積極的にエントリーの判断を下して良い場面ということになります。

では、次にポイントcはどうでしょうか?

ここは正直なところ、RCIと移動平均線だけでは判断しづらい場面です。RCI中期線もゼロ・ライン付近にいますから。

高値安値やライン、プライスアクション(つまり値動きそのもの)を併用すれば、cでエントリーできるんですが、RCIと移動平均線だけだと、ちょっと難しいかなぁ?

ここは、保守的に10SMAが価格を越えるのを待ってエントリーした方が良いかもしれませんね。

で、次のポイントd,e,fの3つですが・・・状況は先のcと似た様なものです。

が、ポイントdを過ぎた辺りではさすがにこの局面が「レンジっぽい振る舞い」であると気づいた方が良いです。

ちょっと図で解説すると、

赤い四角で囲った部分を見てください。

RCI中期線は高値圏に到達せず、ゼロ・ラインをまたぎ出しています。(ちなみに、上昇トレンド中のRCI中期線は低値圏に到達しないことは多いです)

これ、価格がレンジ的振る舞いになった時に起こりやすい現象です。


この局面で、価格がレンジ的振る舞いをし出していることは、RCI中期線以外でも数多くの示唆があります。

例えば価格そのものが示唆しています。低値こそ切り上げていますが、高値はほとんど切上げられなくなっていますよね。つまり、上昇力が低下して、レンジ的な振る舞いになってきたと判断できるわけですね。

さらには、先ほど20SMAを表示させた時に解説しましたが、この局面では20SMAは横を向いており、その20SMAを価格はまたいで推移しています。

20SMAの視点から見れば、やはりレンジですね。

RCIの扱いに慣れてきたら、他のテクニカルも併用できる様になると、より優位なトレードが出来るようになりますから、チャレンジしてみて下さい。


ということで、ポイントdで反転上昇してから後の局面からは、

「ここはレンジ内取引した方が良い」

と判断できると思います。

でしたら、単純にRCI短期線の反転で売買すれば良いわけです。

さらに、エグジットの判断も、RCI中期線を用いて補強することが可能です。

ポジションを持っていると、ちょっとした値動きで利確したくなるのは、誰もが経験あると思います。

例えば、こんな場面。

赤い丸で囲った上ヒゲ。

その後の展開が見えてるチャートでは大した局面ではありませんが、リアルタイムで先の見えない中、この上ヒゲを見てしまうと

「ここが山の頂上?」

となって利確したくなります。その次のロウソク足も陰線ですから、チキン利食いを誘うのに一役買っています。

しかし、この時のRCI中期線はまだ反転上昇してまもないころなので、まだまだ上に伸びそうです。

ですから、思わずチキン利食いをしてしまうことを防ぐことが出来るんですね。

また、その後の、薄い緑色で囲った場面。

こういった部分も、冷静に見れば、10SMAはシッカリと上を向いていてロウソク足もその上で推移し続けてるので利確場面とは思えませんが、

実際にポジションを持ってリアルタイムでチャートを眺めていると・・・

「10SMAにへばりついているから、いつ下抜けるかもわからない」
「実際に価格は度々10SMA下抜けを試みて(下ヒゲが10SMAの下にある)いる」

ということで、ヒヤヒヤしながら、チャートを見つめ続けることになる人、絶対に多いはずです。

しかし、これもRCI中期線を見れば、10SMAはまだ反転しないと分かります。

やっぱり、チキン利食いを防ぐ効果があるんですよね。

この様に、RCI中期線は、エントリーやエグジットのタイミングを計る道具というより、その際の判断の裏付けとして活用することが出来るわけです。

必ずしも必要ではないけれど、あると心強いのが、RCI中期線の役割ということになります。

 

・・・ということで、移動平均線とRCIを用いたトレードのやり方、考え方を解説してみました。

RCIの解説は、以上となります。今の段階で公表できるのは、この位までかな?

もちろん、ここまでのRCIの解説は、僕のRCIにおける考察でしかありません。ひょっとしたら、僕の解説以上に有効なRCIの使い方がこの世に既に存在するかもしれません・・・

し、ないかもしれません。

 ( ̄ー ̄)ニヤリ

ということで、僕の解説が皆さんのRCIの活用の一助になれたとしたら、それはそれで嬉しい限りです。

それじゃあ、また。

これがBOZ流!RCIの本当の使い方(2)

さて、前回の「これがBOZ流!RCIの本当の使い方(1)」では、

「RCIはMAをオシレートする」

という基本コンセプトをもとに、RCIとMAの同期をとる算出方法とその利点をお話しました。

ただまぁ、基本コンセプトが分かったところで、実際のトレードとの距離はまだまだあるかなぁ、と思いますので、今回はもう少しRCIを掘り下げてみたいと思います。

それでは、はじまりはじまり~!

RCIの特徴を掴もう!

デフォルトから見える景色

まずはデフォルトを規定する

前回は移動平均線の期間を「10-20-75」、それと同期をとったRCI「26-52-195」を用いて、RCIの解説をしました。

まぁ、RCIに限らずどんなインジもそうですが、使う道具の本質的なものをきちんと把握しているのであれば、設定値は各自が最もしっくりくるものを使えば良いと思ってます。

ただ、インジの本質的なものを掴むために考察していくには、汎用性の高い設定値で検証していった方が効率的なんじゃないのかなぁ、と僕は思ってるんですね。

ということで、僕は普段インジの考察には、デフォルト値を用いて行います。インジの開発者や使い方を確立した人が用意した標準の設定値を用いれば、そのインジのもつ本質的な部分を効率的に把握できるんじゃないかと。

しかし、前回もお話しましたが、RCIの標準となるパラメーターの数値は、良く分からないのが現状です。

ただ、以前から

  • RCI1本のみの表示では、期間6(または7)
  • RCI3本を表示する場合は、期間9-26-52

という設定値が割と主流であるため、ここにヒントがあるんじゃないかと。多くの人が使うには、それなりの理由があるんだと思うんですよね。

そもそも、僕がRCIに興味を持ったきっかけというのも、実は「9-26-52」という設定値が理由でした。

随分と昔の話になりますが、僕がまだトレードで負け続けていた頃、ネット上で付き合いのあったトレーダーの中で唯一勝っていた人が、一目均衡表とRCIを使っていたんですね。

前回、RCIは時間との関係性を重要視しているオシレーターといえるとお話しましたが、ご存知の通り、一目均衡表も時間を重要視したテクニカルです。

しかも、一目均衡表で重要視されている数値も「9-26-52」。RCIで良く使われる数値と同じなんですね。

このことが、僕がRCIに興味を持つ直接的なきっかけだったんですが、その後、色々とパラメーターを弄ってみて、

やっぱりRCIのパラメーターは、「9-26-52」という最も代表的な数値設定が、最も汎用性が高いんじゃないかと思うに至っています。

この数値設定は、特に優れているというわけではありませんが、

RCI(26)は10SMA、RCI(52)は20SMAという比較的用いられやすい移動平均線の数値に対応していること等、RCIの全体像を炙り出していくのに、最も適してるんじゃないのかな?と。

ということで、これ以降の僕のRCIの解説においては、特段の説明の無い限りは、

  • 短期線=9(黒)
  • 中期線=26(青)
  • 長期線=52(赤)

をデフォルトとしてお話することにしますね。前回の設定値とは違ってるんで、間違わない様にして下さい。

ちなみに、RCI短期線と同期する移動平均線の期間は小数点が出てしまい、表示する場合は3か4ということになると思いますが、この場合、同期する移動平均線は表示しません。

その理由は後ほど解説します。でもまぁ、表示してもロウソク足に絡んでゴッチャになり過ぎるだけなんですけどね。

RCIを使うトレーダーの傾向

過大評価されたRCI

複雑に絡み合う3本のRCIを見ていると、相場に対して深い洞察ができる様な気がしてきます。

情報量が多く、また複雑であればあるほど、人は高度な分析をしている様な気になってしまいがちですから。

そういった理由からなのか分かりませんが、最近の傾向として、RCIの3本の線は相場のフラクタルな波を表現しているかの様に思っている人が増えている様な気がしています。

しかし、それは全くの誤りです。

フラクタルな波は、実際の値動きが描く波でしか表現されていません。そして、その波を抽象化しているのは、RCIではなく、移動平均線です。

RCIは、その移動平均線の過熱感を表しているに過ぎないんですよ。

ちょっと説明しますね。

移動平均線は、一定の期間の終値の平均値です。

で、もちろん、その計算には「価格そのもの」を用いています。

ドル円が昨日は「100円」、今日は「102円」だとすると、その価格自体の値を用いて、

SMA(2) = (100 + 102) ÷ 2 = 101

という計算をします。「価格そのもの」を使って計算しているわけですね。

ですから、移動平均線は価格推移の平均値として、実際の波の形を抽象化して僕らに提示してくれます。

見ての通り、期間の短いMAはより小さな波を、期間の長いMAはより大きな波を抽象化しています。そして、実際の値動きに準じて、沿う様な形で表現されます。

ですから、相場が描く波がフラクタルな構造であるというのを、抽象化して表現してくれているのは、移動平均線です。これ、前回にお話しましたよね。

しかし、RCIはオシレーターです。オシレーターは、価格そのものを用いて計算していないんですよ。

100円と102円の差額である<2円>という「値幅」だったり、価格の高い方から数えた「順番」を用いるなどして、計算するのがオシレーターです。

RCIも同様に、価格そのもの(100円とか102円とか)は全く用いずに、計算を行っているんですね。

ですから、RCIは価格の推移に沿う様にして動くわけではないんですよ。価格の推移を表現しているわけじゃなく、価格推移の過熱感を振り子状にして表現しているんです。

RCIは、価格の波の構造を表現しているわけじゃないんですね。

このことを、語弊を覚悟で、もっと分かりやすく例えるならば・・・

オシレーターは、実際の気温の変化(価格推移)ではなく、体感での温度差をグラフにしたようなものです。グラフの真ん中が「快適」、上に向かうほど「暑い」、下に向かえば「寒い」という体感グラフです。

前日の気温が18℃だったのに、いきなり今日が24℃になれば、

「今日は暑いな」

と感じます。気温の変化(価格推移)グラフも体感の変化(オシレーター)グラフも、急上昇します。

しかし、同じ24℃が続けばどうでしょう?

実際の気温変化(価格推移)のグラフであれば、横ばいですよね。

しかし、24℃の日が続けば体感ではそれに慣れてしまい、快適に過ごせるようになります。「暑い」とは感じなくなりますから、体感の変化(オシレーター)のグラフは「快適」に向かって下降していくわけです。

また、24℃が1週間続いた後に21℃に気温が下がった場合は、

気温の変化(価格推移)グラフは、単純に3℃分だけ下降します。ただし、18℃の時よりは上に位置します。(当たり前~)

ところが、体感の変化(オシレーター)グラフは、「肌寒い」と感じるので、「寒い」に向かって下降します。しかも、気温が18℃の時よりも位置は低くなったりします。

グラフにすると、こんな感じでしょうか。

つまり、体感グラフ(オシレーター)は、気温の推移(価格の推移)と同じ様に動くわけではないということです。

実際の価格が上昇していても、オシレーターは下降する時もありますし、またその逆もあります。それがオシレーターというものです。

ですから、RCIは決して相場の波の構造をそのまま表現してくれているわけじゃないんですよ。

では、ここで根本的な話。

僕らがトレーダーとして取引しているのは、価格差(実際の気温差)であって、決して過熱感の差(体感差)ではないんですよ。

ということは、過熱感(オシレーター)は一旦実際の価格推移(メインチャート)に情報を変換して判断する必要が出てきます。

複雑ですよね。決してシンプルとは言い切れません。

じゃあ、そんな複雑な情報を1本じゃなくて3本も同時に表示したとしたら?

「情報はより多く、より複雑になる」

当然です。

そして、複雑で大量の情報というのは、判断を鈍らせる大きな原因の1つになります。答えを出すのに時間がかかりますし、誤った解釈の可能性も多くなります。

しかし、RCIを3本使ってトレードしようとすると、その複雑な様子が何やら相場の奥深い事実を教えてくれるような感じがしてきます。

なので多くの人は、RCIがオシレーターの1つに過ぎないという事実を忘れてしまい、相場のより多くを、RCIのみで把握しようとし過ぎてしまうんです。

で、僕はその点が、RCIの最大の弱点だと思っているんですよ。

実像とはかけ離れ、過大評価された中でRCIを利用するのは、せっかくのRCIの良さまで潰してしまいます。

ということで、等身大のRCIを見つめるという意味で、RCIを使った場合の傾向を、もう少し具体的に炙り出してみたいと思います。

短期的指向

まずはここで、RCI3本とそれに対応する移動平均線を表示しておきます。

これ見て、何か気づいた人いますかね?

RCIだけを見ていると気づきづらいですが、それに対応した移動平均線を表示すると、RCIの傾向が見えてきます。

そう、実はRCIは極めて短期的視点でしかチャートを見ていない。

一般的に20SMAは、

  • 長めのスパンでMAを複数用いる(例えば、20-50-100)人からすれば、短期移動平均線
  • 短めのスパンでMAを複数用いる(例えば、10-20-40)人からすれば、中期移動平均線

になります。

つまり、20SMAは、チャートから見える相場全体を見ようとした場合は、比較的短期の動向を探るものなんですね。

しかし、20SMAに対応するRCIは52期間ですから、RCIにとってみれば長期線です。RCI単体で判断するということは、移動平均線で言えば、20SMA以下の流れだけで相場を判断していることになりますから、その視点は極めて短期的です。

恐らく、デフォルト値よりも、もっと長い(例えば僕が前回見せた期間195の様な)期間設定をしてRCI使ってる人って、それほど多くはいないんじゃないかなぁ?むしろ、デフォルト値よりも更に短く期間をとってる人の方が多い気がします。

ですから、RCIを主体として用いる人は、基本的に短期的視野でチャートを見ている傾向にあります。

もちろん、それが悪いって話はしていません。そもそもRCIはオシレーターなので、短期的動向を探るためにあって、長期的動向を探るために開発されたものではないですし。

ですから、そのつもりで見てトレードしているのであれば、それは正しい使い方です。

でも、多くの人は、それに気づかずに使ってるんじゃないでしょうかね?

逆張り指向

オシレーターの最たる特徴というのは、

「逆張り指標」

であるということです。

ですから、RCIを単体、もしくは主体として用いる人は、意識しているしていないにかかわらず、自ずと逆張り指向になりがちです。

RCIを使って上手くいかない人は、どんな相場つきの時であっても、チャートに向き合う度に、自然と逆張指向になっているんですよ。

下のチャートの右下部分を見てください。

RCIを見ていると、この緑色の四角で囲った①の辺りで、売りを意識し始めます。

で、その後の経過を見ると・・・

RCIは短期的視点で見ているので、もちろん少しは下げてみせます。

しかし、そんなニヤケ顔も束の間で、

結局は上げてしまいます。

しかし、今度は緑色四角②でのRCIの振る舞いを見て、また売りを意識し始めることになります。

で、やはり短期的には下がるわけですが・・・

やっぱり上がってしまいます。

そして、再度③の辺りで、売り時を意識し始めるわけです。

で、結果は・・・

やっぱり、一旦下げた後に大きく上昇してしまいます。

まぁ、スキャルっぽく小さく獲りたいだけなら、それはそれでOKなんでしょう。

しかし、この上昇は見ての通り、100pips以上になります。

100pips以上も上昇し続けている間、ずっと売り時を考えているのって、完全に視点が間違っています。むしろこの局面というのは、積極的に買い時を探す場面のはずですよね。

RCIがオシレーターであるという、本質的な部分を理解していないと、こういったことは陥りやすい点ですから、注意が必要です。

ただまぁ、RCIを使っていると、相場の天底を捉えたりすることもありますから、上手くいった人は、そのイメージが強烈になるんでしょうね。より逆張り指向が強くなってしまいます。

でも、反転を捉えるのは、何もRCIに限った話じゃありません。ほとんどのオシレーターが反転を捉えるために開発されており、RCIはその中の1つに過ぎません。

RCIを等身大に捉え、謙虚な気持ちで用いることが大切です。

RCIから見える景色を広げるために

先ほど、RCIを用いる際の傾向として「短期的視点でしかチャートを見ていない」ということをお話しました。

で、もともと短期的視野の範囲内でトレードする気でRCIを用いているのであれば問題はないんですが、そうでなければ、これはRCIの弱点ともなるわけですね。

ということで、この弱点を補うために考えられるのは

  • MTF(マルチ・タイム・フレーム)を駆使する
  • RCIにもっと長期の期間設定をする

ということが、考えられます。

MTFを駆使する場合

RCIを主軸に使う人は、他のテクニカルを使う人以上に、「フラクタル構造」や「MTF」に気を使っている感じがしていたのは、僕だけじゃないと思いますが、そこには上述の様な理由が根本にあると思います。

要するに、1つの時間軸で見る視点が短期的なので、相場全体の動向を把握するには、さらに上の時間軸を見て判断する度合いが大きくなるということです。

ただ、RCIを主体としてMTFを駆使するって、結構大変なんですよ。

だってね、普通に考えれば分かると思いますが、例えば

  • 「4時間足の長期視点」+「1時間足の長期視点」+「5分足の長期視点」
  • 「4時間足の短期視点」+「1時間足の短期視点」+「5分足の短期視点」

のどちらの方が連携とってトレードするのが難しいと思いますか?

いわずもがな、後者の方が難しくなるんですよ。

4時間足は1時間足の4倍なので、短期視点同士でもまだ連携とりやすいとは思いますけど、

1時間足は5分足からすると12倍(60分÷5分=12)という大きな比率です。間に15分足を挟まないと、落差が大き過ぎますよね。

ですから、RCIを主体でMTFって、実は他のテクニカルを用いる時よりも、簡単ではない、というか忙(せわ)しなくなるんですよ。

で、こういった風に時間軸との間の落差が大きい場合、

  1. 何となくその落差を感覚で埋められる人
  2. 落差を感覚で埋められない人

が、出てきます。

これが、同じ設定値、同じ手法でやっても勝てる人と勝てない人が出てくる理由の1つです。

なので、1の人は放っておいても成果が出しやすいですが、2の人は頑張っても成果が出ないし、その理由が分からない。

だから、その暗黙知(言語化できない感覚的なもの)を形式知(言語化・数値化・図式化することが出来るもの)として、明確に意識してトレードに臨む必要が出てきます。

単純に「慣れ」として片づけられない側面って、あるんですよ。

また、人によってはMTFを駆使する環境が整っていない人もいますし、チャートアプリの操作が苦手で色んな時間軸を渡り歩くのが下手な人もいると思うんですよね。

それ以外にも、他の通貨・証券・金利等の相関を見ながらトレードする人は、MTFを必要以上に駆使するというのは、負担が大きくなりやすいわけで。

となれば、MTFでトレードするにしても、出来ればもう少しゆったりとやりたい人って、結構多いと思うんですよね。

であれば、考えられるのは・・・

RCIに長期視点の期間設定を用いる

MTFの忙しなさを回避するには、RCIの期間を長くしたものを用いることが1つの案となります。例えば、前回僕がやった様に75SMAに同期させたRCI(195)を用いるとかね。

上図は、僕が前回やった設定と同じで、RCI(26-52-195)とそれと同期するSMA(10-20-75)です。

長期線をより長い期間にすることで、相場全体の大きな流れが把握しやすくなると思います。RCIの長期線(緑:195)も、見事に大きな波の過熱感を表現してくれているのが分かると思います。

トレンドの出ている時の使い方は、至って簡単です。

75SMAの方向を確認して、上に向かっていたら、次にそれと同期をとったRCI(195)を確認。RCI(195)が上昇もしくは上限に張り付いている間は、「上昇トレンド」として判断。

後は、同期をとったMAの反応を見ながら、短期線や中期線が下降した後に反転したポイント(つまり、押し目を付けたポイント)を拾っていけば良いだけです。

下降トレンドの時は逆ですね。

まぁ、このやり方は、前回もお話したと思いますけど。

ちなみにですが、1時間足75SMAは4時間足20SMAの近似値となります。なので、1時間足RCI(195)を表示するということは、4時間足RCI(52)を1時間足チャートで見ていることと同じになるわけです。

(詳しくは、「時間軸に関係なく流れの目線を固定しよう」をご覧ください)

ただねぇ・・・

僕がそうやって説明しているくせに言うのもなんですが、RCI長期線にこのレベルの長い期間を設定すると、

チャートソフトが重くなる!

んですよ。各時間軸を切り替えながら見る人からすれば、ちょっとイラッと来る時もあるかもしれません。

また、デフォルトである「9-26-52」を、単純に長い方向に「26-52-195」などの様にずらしてしまうと、今度は実際のエントリーでタイミングを計る時に、反応が遅くなってしまうんですね。

タイミングをとるには、やはりもっと短い期間も併せていかないと。

なので、チャートの切り替えが重くなるのが気にならなければ、RCIの本数を増やすということも考えられます。設定期間を「9-26-52-195」にするとかね。

ただ、RCIを4本、5本と増やすと、判断に迷いやすいですよ。

先ほどお話した様に、オシレーターは価格の推移に沿っては動きません。なので、複雑に動く線を増やせば増やすほど、迷いが生じやすくなります。

ということで、RCIにこれから取り組みたいという人に向けて、僕から提案するとすれば・・・

RCIの役割を明確にする

RCIで全てを把握しようなんて思わずに、RCIには主としてオシレーターらしい役割を与えた方が良いと思うんですよね。

何だかんだ言っても、RCIは所詮オシレーターなんですから。

オシレーターというのは、既に説明した通り、

  • 短期的動向を探るためのツール
  • 逆張り指標

です。

言ってしまえば、エントリーやエグジットのタイミングを計るためにあるものなんですよ。

ですから、相場全体の観測はメインチャートに任せてしまうことが大切です。そこに表示させたロウソク足やライン、MA等のトレンド系インジケーターで判断する。

で、RCIは実際のエントリーやエグジットのタイミングを計るために、つまりトリガーとして用いる。

そういった役割分担を担わせた方が、特にまだRCIの扱いに慣れていない人には効果的かな、と。

例えば、

この様に、RCIにはデフォルト値を用いて、そこに同期したSMAを表示。さらに、より長期のMA(上図では75SMAと200SMA)を表示しておいて、

  • 相場の状況を把握するのはMAを含めたメインチャートを主軸に(セットアップ)
  • 売買のタイミングを考える場合はRCIをメインに(トリガー)

といった使い方で、まずは慣れていくのが一番の近道かもしれません。

つか、オシレーターを用いる際、本来はこの使い方が基本中の基本のはずだと思います。基本を踏まえないトレードに、成長はありません。

で、徐々に慣れてくると、もう少しRCIの利点を生かした使い方が出来てくるので、

  • 相場状況の把握をメインチャートで確認して
  • その根拠づけの強化にRCIを参考にする(ここまでがセットアップ)
  • RCI及びそれと同期をとったMAでタイミングを計る(トリガー)

といった感じで活用できると思います。

RCIに相場の多くを把握させようなんてのは、ちょっとRCIを過剰評価し過ぎかと。

「たかがRCI」

なんですよ。

でも、それが分かって初めて

「されどRCI」

という、効果的な使い方が見えてくるはずです。

RCI各線同士の関係性について

RCIの落とし穴

RCIの使い方で良く見かけるのが、

「RCIの2つの線のクロスをシグナルとする」

というものです。短期線と中期線のゴールデン・クロスで買い、デット・クロスで売るというやつですね。

で、僕も最初はこういった解説を鵜呑みにしていました。

だって、RCIはMAと同期させることができるわけですし、そのMAで代表的なシグナルが「ゴールデン・クロス」と「デット・クロス」です。(まぁ、賛否はありますが)

ですから、RCIも当然クロスがシグナルになるんだと、思ってしまいます。

ただ、僕はそう鵜呑みにしつつも、ずっとこれに対して疑問だったんですね。

RCIのクロスが上手く機能していない局面の方がむしろ多いし、そもそもクロスを解説してるやつ読んでも、それがレンジの時の話なのかトレンド時の話なのかも曖昧で、

比較的親切な解説でもせいぜい

「単純なクロスはダマシが多いので、高値圏付近でのデッドクロスが売りシグナルで、低値圏付近でのゴールデンクロスが買いシグナル」

程度しか書いてないわけで。

というわけで、先入観に縛られたまま、

「どの様なパターンでクロスすると優位性が高いのか?」
「他の線にぶつかって折れる様に線が反転した場合は?」

などと、僕は3本で表示されるRCIの関係性をしばらく探ってたんですが・・・

結局は無駄骨でした。

そもそも、RCIのクロスが機能するという前提条件が間違ってたんですよ。

3本の線で表現するRCIは、その3本の関係性を表すものではなく、実は1本1本が独立したものだったんです。

根本を振り返れば

そもそも、計算式を振り返ってみれば、早々と気が付くはずのことでした。

2本線のクロスでシグナルを発するオシレーター、例えばMACDやストキャスティクスというのは、クロスによって売買ポイントを見分けるための工夫が計算式に組み込まれています。

しかし、RCIは本来1本で表示されるオシレーターです。1本で相場の過熱感を表現するために計算されています。3本の線の関係性によって相場を推し量るために開発されたオシレーターではないんですよ。

つまり、3本RCIというのは、1本1本が独立して計算されてた線を、単に3本同時にグラフ上に並べただけということです。

なので、各線がクロスするとか、他の線にぶつかって折れ曲がったとか、あんまり意味はないんですよ。クロスが有効になる時というのは、偶然に近い代物です。

ですから、本来的には以下の様な感じで表示してしまった方が、見やすくなるかもしれません。

上図は、RCIの短期線・中期線・長期線を別々に表示したものです。

クロスなどを気にすることなく、こうやって独立してRCIを観察した方が、本質的な使い方になるんですよ。

むしろこっちの方が、同期をとったRCIとMA同士を整理して観察することが出来ますよね。1つ1つの波の動きを適切に把握でるわけで。

慣れないうちは、RCIを別々に表示しておくのも1つの手かもしれません。

ただ、これだとメインチャート部分が狭くなってしまう欠点もあります。RCIの各線を個別に見れるのであれば、1つのサブウィンドウで3本同時に表示した方が良いですね。

実際のチャートで確認

では、実際のチャート図で確認してみましょうか。とりあえず、トレンドの時とレンジの時に分けて見ていきましょう。

トレンドの場合

まずはトレンドの時から。

これ、前回も使ったチャートですが、ここに短期線と中期線が高値圏と低値圏付近でクロスしたところを赤い丸で囲ってます。

上昇トレンド中なので、ゴールデンクロスで買いエントリーし、デットクロスで売り決済すると考えると、最初の赤丸はダマシになりますが、それ以外ではまぁ機能している様に感じます。

しかし、実際にはこの売買ポイントをクロスで判断する必要は全くないんですよ。

次のチャートは、上のチャートからRCI中期線の表示を消しただけものです。先の赤い丸のポイントは、そのままにしてあります。

これ見ると分かりますが、別にクロスとして判断しなくとも、単に短期線1本で判断できる箇所ですよね。

であれば、オシレーター定番の

  • 高値圏・低値圏から反転したところ
  • 高値圏・低値圏を抜けたところ

というシグナルを使って、短期線1本でやれば十分じゃないですか。

それどころか、もっとよく見ると、クロスを待たずに短期線1本で判断した方が、やや早く有利な位置で売買できていたはずだというのが、分かると思います。

では次に、短期線が反転上昇したポイントだけを全て拾ってみることにします。高値圏・低値圏になくとも、RCI短期線が反転したら、そこをエントリーポイントとします。

すると、こんな感じですかね。(中期線とクロスした先のポイントは省いてます)

上昇トレンドなんで、基本どこで買っても利益は出せます(詳しくは「トレンドの正体」をご覧ください)から、エントリーポイントとしての効率面で考えてみると・・・

  • 赤で示したポイントは、効率的なエントリー
  • 緑で示したポイントは、やや効率の悪いエントリー
  • 青で示したポイントは、効率の悪いエントリー

になります。

エントリー回数は13回。その内、効率的なポイントでエントリーできたのが9回、やや効率の悪いポイントだったのが2回、効率の悪いポイントが2回です。

トータルで考えると、単純に短期線が反転上昇したポイントで拾った方が、クロスでエントリーするよりも、効果的なエントリーチャンスを増やしている結果になります。

だったら、クロスを売買ポイントにするって、意味ないじゃん!

ってことですよね。

しかも、上図よりトレンドが強い場合は、クロスが売買ポイントにならないことが、もっと露骨に分かります。

これ、ここ最近のポンド円の下落局面を1時間足チャートで示したものですが、

下降トレンドが始まってから、高値圏で短期線と中期線がクロスして売りポイントを示した時は、

一度もない!

ということがわかりますよね。

高値圏じゃなくともクロスした部分は、トレンド開始してからの比較的緩やかな場面だけで、中盤からトレンドが加速すると中期線は下部に張り付いてしまって、マトモに短期線とはクロスしてくれません。

でも、MTFを使って、より小さな時間軸ならトレードできそうですが・・・

じゃあ、次に5分足ね。

このチャート図で見える範囲で言っても、高値圏でクロスしたのは最初の1回だけ。つまり、トレンドが一時的に弱まっている時だけです。

しかも、高値圏でないクロスのポイントと単純に短期線が反転下落したポイントを比較してみると分かりますが、

やっぱり、エントリーチャンスの質も数も、単純に短期線の反転下落を拾っただけの方が圧倒的に有利になります。

要するに、トレンド時において売買ポイントをクロスに求めるのは、間違いだったということですね。

レンジの場合

それじゃあ次に、トレンドレス、つまりレンジの場合を見てみますか。

短期線と中期線のクロスに丸印をつけました。青丸は高値圏付近と低値圏付近でのクロス。そうでないところでのクロスが赤丸です。

まぁ、ぱっと見だけでも、非常に煩雑ですよね。

で、この図をよく見てもらうと分かると思いますが、

高値圏付近のクロスで売り、低値圏付近のクロスで買うという売買戦略は、効率的とは言えません。

  • 売った後に相当な含み損とその期間に耐えた後にようやく利確できたり
  • 低値圏付近で買っても次の上昇では高値圏付近でクロスできず、次も低値圏でのクロスだったり
  • 低値圏付近でゴールデンクロスした後に低値圏付近でデットクロスしたり

実際のトレードでは振り回される局面が頻発します。

ということで、高値圏・低値圏関係なくクロスで対応しようと考えますが、これまた見ての通り煩雑なだけで、きちんとしたトレードは難しくなります。

要するに、レンジにおいても、短期線と中期線のクロスは有効であるとは言えないんですよ。

以上、短期線と中期線のクロスによる売買には、優位性がないことが理解できたと思います。

クロスに有効性が生まれるケース

RCIの各線のクロス等には関係性は乏しいので、クロスなんて見ずに、それぞれが独立したものとして扱うべきなのですが、

クロスによる売買が有効となるケースが、今のところ2つだけ分かっています。

  • 各線の波長が偶然に合った時
  • RCI2つの期間の間隔が狭い時

ちょっとお話しますね。

各線の波長が偶然に合った時

価格推移というのは、相場つきによって様々です。同じ上昇トレンドでもその強さや波の描き方は違ってきます。レンジの場合も同じです。

で、そんな価格推移とRCIの各線の波長が、偶然にも上手く合う時があるんですね。

そういった場合は、短期線と中期線、または中期線と長期線のクロスが比較的有効になります。

で、その際の見分け方等もあるっちゃあるんですが、正直これに関しては、僕自身がまだ検証段階の域を脱しておらず、人様にお話できるレベルではないです。なので、ひょっとしたら僕の勘違いで終わってしまうかもしれません。

ただ、偶然の一致をどう見つけるか?ということに、それほど意味はないと思います。

そんな偶然の一致を見つけなくとも、つまり、線のクロスなどに頼らなくとも、十分にRCIは活用できるんで。

まぁ、各自がRCIを使いこなせる様になってから、気が向いたらちょっと検証してみる程度で良いんじゃないかと。

RCI2つの期間の間隔が狭い時

RCI2つの線において、設定した期間の間隔がある程度離れている場合、その2つの線のクロスには優位性はほとんどないんですが・・・

2つの線の期間の間隔を近づけていくと、優位性が生まれてきます。

例えば、2つのRCIの線の期間が「9-26」の様に17期間ほどの間隔があると、その優位性は乏しいんですが、この期間の間隔を「9-13」の様に感覚を狭めると、シグナルとしては有効となるケースが増えます。

インジケーターの特徴として、

  • 短期であればあるほど、タイミングを捉えるのが早くなるが、ダマシが増える
  • 長期であればあるほど、タイミングを捉えるのが遅くなるが、ダマシが減る

ということがあります。

で、その特徴を活かして、短い線よりも少し期間を長くした線を用いることで、ダマシ回避のフィルターをかけようとするのが、この考え方です。

ただし、これはRCIを2本使う人が以前からやっていた方法で、別に珍しくもなんともないやり方です。

先述の通り、RCIは本来1本の短期線(主に、期間6や7)で表現するものです。

ただ、この期間6などの短い設定値は、システマティックに取引をすれば有効なんですが、シグナルが多くて煩雑になるだけでなく、ダマシが非常に多くなるんですよ。

そうなると、躊躇して行動が遅れたり実行できなかったりしてしまいます。また、操作の煩雑さで正確に対応できなかったりもするわけで。

裁量トレーダーの場合、EAなどで自動売買する様な機械的な取引は難しいんですね。結果が安定しない以上に、上手く結果が出せない。

(こういった経緯を考えると、RCI開発者はシステム系のトレーダー、もしくは日足などの大きな時間軸をメインで取引するトレーダーだったのかなぁ?と推察してしまいます)

なので、こういった煩雑さとダマシの多さを回避させるために、やや長めの期間のRCIをもう1本用意してフィルターとして活用するわけです。

逆に言えば、やや長めの期間は、タイミングを捉えるのがやや遅くなりますから、その遅さを短い期間の線とのクロスによって回避するということになります。

じゃあ、具体的にどの程度の間隔幅なら有効になるのか?

と言われると、それを規定するのは難しいです。各トレーダーの性格や能力等による部分が大きいので。

間隔を短くすればするほど、クロスは煩雑になりますし、ダマシも多くなります。逆に間隔を長くすれば、その弱点は回避できますが、クロスするタイミングは遅くなりその回数も減っていき、次第に優位性は失われていきます。

トレードの典型的なジレンマは、RCIにおいても同じなんですよ。裁量トレーダーの各自が、最も自分に合った数値設定を見つけなくちゃいけません。

ただし・・・

僕から言わせると、期間を短くとったRCIのクロスも必要はないかな、というのが正直な感想です。

ちょっと見てみましょうか。

上図は、RCI(9)とRCI(13)を用いています。

この手の相場つきだと、見ての通り、結構ゴチャゴチャとクロスしてしまい、煩雑です。

もちろん、これに関しては人それぞれなので、一概には否定しません。これでOKという人は、積極的に用いてもらって構わないと思います。

ただ、僕からすれば、このレベルの煩雑さやダマシの多さは、まだまだ煩わしいんですよ。

先にお話した通り、メインチャートできちんと相場状況を判断したうえで、タイミングを計るなら、RCI(9)が1本あれば十分かな、と。

ちなみにですが、短期とそれに準じる短期のクロスによってタイミングを計るやり方は、小さな時間軸の場合はノイズを多く含むため、日足などの大きな時間軸で用いた方が、取引はしやすくなります。

 

さて、今回も案の定、お話が長くなり過ぎてしまった様です。

ということで、次回もRCIについてのお話をします。内容は、短期線についての考察と、RCIの実質的な取り組み方について、お話しできればなぁ、と。

それじゃあ、また。