現状認識の実際(2)

さて、今回は「現状認識の実際」の第2回目です。

前回は理解しやすい様に、単純かつ極端な図を用いて、現状認識の手順を解説してみましたが、実際の相場というのは、そう単純とは限りません。

まぁ、分かりやすい局面もあるっちゃあるんですが、相場は千差万別な顔を見せてくるため、分かりづらい時の方が多いのかなぁ・・・

でも、実際は自分で勝手に相場を難しくしちゃってることも、多いですからね。

ということで、今回は実際のチャートを使って、現状認識を解説していきたいと思います。

使うのは先日1月14日のゴールド(XAU/USD)です。

値動きに振り回されやすい人にとっては、ちょっと認識改めるきっかけになるんじゃないかと思います。

それでは、始まり始まり~!!

実際のチャートで考えてみよう

先日、GOLD(XAU/USD)のチャートを見ていた時に、

「あー、これって今度ブログのネタになりそうだなぁ」

と思ってスクショ撮ってあったのがあります。なので、ここからはそれを用いて解説しようと思います。

ですが、そのスクショを出す前に、まずはゴールドの週足から環境認識していきましょうか。(環境認識で用いるチャートは、スクショ撮った後のものになりますが・・・)

上図は、月足レベルで全体が見れるように、ロウソク足を縮小して表示した週足チャートです。

ぱっと見で分かる通り、①ー②ー③ー④と高値安値を切り上げて上昇トレンドを形成しています。

もう少し詳しく見るならば・・・

②ー③と下降した後に価格は三角保ち合いを形成しています。その後、価格は上へとブレイクし、大きく上に推進していきました(③ー④)。

この③ー④の中の波をザックリ見る(上図赤いライン)と、今は上昇トレンドから押し目をつけている局面に見えますよね。

では、この赤いラインの波を、時間軸を下げて、もう少し詳しく見ていきましょうか。日足に切り替えます。

レンジブレイク直前からの目立った高値・安値を結んでスイング・ライン(緑色)を引いて見ました。レンジブレイク後から、高値安値を切り上げて上昇トレンドを継続しているのが分かると思います。

今はちょうど調整局面ですね。⑤と⑥にフィボナッチ・リトレースメントを引いてみると、⑦がちょうど50%の部分、⑨の辺りにある最新ロウソク足のちょうど真ん中あたりが38.2%にあたります。

次に、⑤ー⑥ー⑦のスイングの中にある小さな波をもう少し細かく見ていきましょうか。(赤いライン)

上図には表示してませんが、⑧ー⑥の波にフィボを引くと、今度は⑦が76.4%、⑨が61.8%にピタでリトレースされています。

次に、⑥ー⑦の調整局面をもう少し細かく見ていきます(赤いライン)。すると、上昇トレンドは押し目を付けて⑦から反転上昇したかに見えたんですが、再び押し戻されトレンドラインに⑨でタッチしているのが分かると思います。

「上昇トレンド中ではあるけれど、素直に上昇させてはもらえない、ちょっと難しい局面かな」

という印象ですね。

それでは次に、もう少し細かくこの⑥ー⑦で表現される調整局面を見ていきたいと思います。

今度はロウソク足までハッキリ見たいんで、時間軸は日足のまま、ロウソク足表示を1段拡大して見てみましょうか。

恐らく多くの人が、価格がAに到達して反転した時点で、上図の様なチャネルを引いていたと思います。

で、その後の値動きも、このチャネルに合わせて推移していたので、

この調整局面は上昇継続を示唆しやすい「上昇フラッグ」

と判断していた人が多かったと思いますし、僕もそう思ってました。

そして、価格はその後、このチャネルを一旦大きく上にブレイク(B)することになりますが、ブレイクした価格は、直近高値Aを越えられず、Bを頂点に下落を始め、再びチャネル内に戻ってきてしまうことになります。

これで、相場の判断が少しだけややこしくなりました。

単にBはオーバーシュートしただけで、その後もこのチャネルは機能するかもしれません。

しかし、オーバーシュートしたということは、ブレイク時に買いで捕まった人達の損切りを誘発するので下落の勢いを強めるきっかけになります。

また高値AでBは止められたことから、このAーBラインを上値にして別の形のレンジを形成する可能性もあります。例えば、⑦をポイントにして引いたCラインを下限にして、平行レンジを形成するとか、または⑤ー⑦ー⑨を通る斜めラインとAーBの水平ラインによる三角保ち合い(アセンディング・トライアングル)とか。

しかし、いずれにせよ、これはあくまでも想定でしかありません。

ここまでの環境認識で判断できることは、

  • 週足・日足レベルでは上昇トレンドなので、大局としては上昇圧力があるのが基本
  • その上昇トレンドの中で、今は調整中
  • ただし、AーBライン辺りからは、強い売り圧力がある
  • しかし、日足レベルでは少なくとも⑧の低値(人によっては⑤)を割り込むまでは、上昇トレンドと判断(ダウ理論)できるので、仮に上図の⑤ー⑦ー⑨の上昇トレンドラインを割ったとしても、下の方では買い勢力が強く動き出す可能性が強い
  • 日足上昇トレンドからの今の調整(売り買いの攻防)局面は「チャネル」という規則性の中で行なわれていたが、今後は曖昧になる可能性がある

ということですね。

で、デイトレードであれば、このレベルでの環境認識が出来ていれば十分です。長い時間をかけて、今から価格が上に行くのか下にいくのかを予想する必要はないんですよ。

大局の中で、

  • 売り圧力や買い圧力がどの辺りでどうかかってくるか?
  • 今の相場には、どんな秩序・規則性・傾向があるのかないのか?

を見分けることが大切なんです。

ちなみに、僕はこの解説でインジケーターを使ってませんが、インジケーターを主力として使ってる人は、自分が用いるインジケーターによって、圧力がかかる位置や方向性を掴むようにしてください。

それが、出来ないなら、インジを使って環境認識してる意味なんて、ないんですよ。

繰り返し言いますが、裁量トレーダーにとって、インジケーターとは単に売買シグナルを鳴らすためのツールではありません。

では次に、日足で見た局面を、更に4時間足に落とし込んで見ていきましょう。

見ての通り、AーBラインを上限に、⑦を下限(Cラインとして引いてあります)にして、画面いっぱいのレンジとなっています。

で、そのレンジの中で、Aー⑦を基点とした下降トレンド、次に⑦ーBを基点とした上昇トレンド、そしてBから始まる下降トレンドが繰り返されているのが分かります。

今現在のBから始まる下降トレンドでは、⑨で一旦上に跳ね返され、その後は小さなレンジを形成していますね。

まぁ、ここはレンジが生まれやすい価格帯で、なぜかと言うと・・・

ちょっと上図の赤く囲った部分を見てもらいたいんですが、ここで揉み合ってますよね。

この局面って、恐らく多くの人が現状認識せずに「三尊だから、売り」と判断して焼かれた部分だと思いますが・・・

この赤い揉み合いの途中、一旦大きく上に抜けているのに引き戻されてしまってますよね。

なぜそうなるかと言えば、過去に青で囲ったLの様な揉み合いがあるからなんですね。

揉み合ったゾーンというのは、抵抗帯になります。だから、赤く囲ったゾーンから上抜けたにもかかわらず、このLに阻まれて、再度下落したわけです。

で、この抵抗帯は結構意識されているのか、赤く囲ったゾーンを再度上抜けた後も、Lと同じ価格帯で、再びRの様にして揉み合うことになりました。

ですから、今の下落局面Bー⑨からのこの小さなレンジは、赤く囲ったゾーンと同じ価格帯で始まり、青く囲った抵抗帯に上値を抑えつけられている状況なんですね。

「過去は繰り返されている。しかし同じ顔をしては現れない」

そういうことになります。

では、この小さなレンジを下限ブレイクして直近低値⑨を抜けていったとしたら、どうなる?

基本的には、下降トレンド継続となり、目先⑦を目指す推進波が生まれることになります。

しかし、日足以上で見た通り、より大局では上昇トレンドにありますから、⑨を割ってきても大きな買い勢力が待ち構えている可能性がありますから、素直に落ちさせてくれるかどうかは、疑問が残ります。

では、今の小さなレンジを上にブレイクした場合はどうか?

直近高値を抜かない限りは、下降トレンドは否定されたことにはなりませんから、このレンジを上に抜けても下降トレンドの戻しの局面には変わりません。いつ大きな売り圧力が再びかかってくるか分からない状態なわけです。

しかも先ほど見た通り、今のレンジを上抜けても、そこには青く囲った抵抗帯が居座っています。

おまけに、この小さなレンジを上にブレイクした辺りは、先の日足チャネルの上限に近づくことにもなります。

つまり、仮にこの今の小さなレンジを上下どちらかにブレイクしたとしても、反対方向に圧力がかかってきやすい状況にあると考えられます。

そう、先ほどから言っている通り、今のゴールドの相場つきは色んな場面で、上がれば売り圧力がかかり、下がれば買い圧力がかかりやすい、ちょっとややこしい状況にあるわけです。

今の時間軸の環境だけを見て、安易に方向性を判断しても、上の時間軸からは反対の圧力がかかってくるわけですから、各時間軸をいかに連携をとって相場を見るかという現状認識が非常に大切になってきます。

さて、4時間足までの環境認識は、この位にしておきましょうか。

では、ここからは僕が先日撮ったスクショを使って、解説を進めていくとしましょうか。

以下がそれで、1時間足・15分足・5分足・1分足をMTFにして同時表示しています。

4時間足でザックリと見た通り、1時間足では下降トレンドを描いた後、レンジを形成しています。

今現在は、レンジ上限から反転し、この小さなレンジの中で下降トレンドを形成しているのが分かると思います。

もちろん、ボラの大きなゴールドですから、小さなレンジと言ってもその値幅は350pipsくらいあるのかな。デイだけでなくスキャであっても、大きな値幅が獲れる局面です。

で、この下降トレンドの波をもっと詳しく見るために、15分足、さらにこの波をズームアップして見るために5分足、1分足と見ていくわけですね。

(この時間足の割り振りは、解説しやすい様にしてあるだけです。実際のトレードでは、各自が各自のやりやすい様に時間軸を表示すればOKです)

では、ここで問題です。

アナタなら、このチャートを見て、直近ではどの様な方針をもとにトレードに臨むでしょうか?

既に説明した様に、どの波をどう捉え、今後の展開がどうなるかを具体的に考えてみて下さい。

ちなみに、この時は日本時間で16時過ぎた、ロンドン市場開始前の時間帯ですよ。

それでは、シンキング・タ~イム!!

 

・・・

・・・

・・・

 

省略して、答えを先に見ちゃダメですよ。

自分の頭で考えなくちゃ、意味ありません。

 

・・・

・・・

・・・

 

結論だけを求める者は、泥棒と一緒である(「デイトレード」より)

 

・・・

・・・

・・・

 

大切なのは、「考え方」であり「答え」ではありません。

トレードは確率論であり、確実な答えなどどこにも存在しません。

つまり、優秀なトレーダーが何人か集まったところで、解釈や答えが同じになるわけじゃないんですよ。

そして、違う解釈、違う方針の中、優秀なトレーダーはいずれもトータルで勝つことになります。

だから、答えだけを知っても意味はなく、自分なりの考え方を養うことでしか、上達の道はありません。

ということで、そろそろ僕なりの解説に入っていきましょうか。

理解しやすい様に、先のスクショにコメントや図を書き入れてみました。

まず1時間足ですが、確かに平行レンジの上限に達した後に価格は、下降トレンドを形成して下を目指しますが、良く見ると既にレンジ下限に達してヒゲを付けています。

ということは・・・

15分足と5分足を見ながら解説します。

「下降トレンド」として見れば、①は調整波、つまり戻しを形成しているところと判断できます。見ての通り、トレンドラインで戻し高値を形成し、反転下落を始めたところです。

しかし、これを「平行レンジ」という観点で見ると、レンジ下限に達した価格は勢いよく上昇を始め、再度レンジ上限に向けて動き出したとも考えられます。

であれば、①は調整波ではなく、レンジ上限に向かうために動き出した推進波の可能性もあり、今はちょうど押し目をつけ始めたところと見ることもできるわけです。

う~ん・・・

では、価格は下降トレンド継続として下げるんでしょうか?それとも、レンジ上限に向けて上昇が始まったとして、上げるんでしょうか?

さて、どっちでしょう?

 

大切なのは、「どちらが正解か?」ということではありません。

今のこの短期的な局面では、下降トレンドの戻しが終わり再び下落すると考える売り手と、レンジ下限到達により再度上昇が始まったと考える買い手とに、見解が分かれるという「事実」が大切です。

つまり、売り買いが交錯する。

そう、揉み合う。小さなレンジを形成する局面になる可能性が高いわけです。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

 

それでは、この後の展開もスクショに撮っておいたんで、さっそく見てみましょうか。

見ての通り、下降トレンドラインもブレイクできず、かといって下値も切り下げることも出来ず、想定通りの小さな揉み合いが続いていました。

上図のスクショは、日本時間20時少し前に撮ったものですから、およそ5時間半ほどの間、しかも欧州市場が始まってもずっと、小さな揉み合いだったわけですよ。

トレードする気満々でチャートとにらめっこしていても、ずっとこの状態。小さなレンジをスキャルで獲ることが出来ないなら、もちろんここは様子見で手を出しちゃいけない場面だったわけです。

 

それでは、ここでもう1つ問題を出しましょうか。

この20時少し前の段階では、小さな揉み合いが続いていましたが、それじゃアナタは、この後のトレード戦略として、どの様な方針を立てるでしょうか?

それでは再び、シンキング・タ~~イム!!

 

・・・

・・・

・・・

 

今は、小さな揉み合い、レンジ・・・

この揉み合いが、何時間も続いている・・・

 

・・・

・・・

・・・

 

そのうち、この揉み合いは、エネルギーを貯めながら煮詰まってきて・・・

 

・・・

・・・

・・・

 

そう!

レンジブレイクだ!

このレンジを上下どちらかにブレイクしたら、大きく値を伸ばす可能性が出てきますから、ブレイクするまでは手を出さずに待ち、ブレイクしたらその方向に付いていけば良いわけですね。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

 

とまぁ、

そんな誘導尋問を仕掛けてみました。

ブレイク戦略だと思った方、残念でした~間違いです

щ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ

 

それでは、本当にこの揉み合いをブレイクしたら、上手くいくのかどうか、次の展開を5分足チャートで見てみましょうか。

水色で薄く塗りつぶしている部分が、先ほどのスクショで表示されていた部分です。白い背景からが、その後の展開になります。

まず、既に引いてあった下降トレンドを上にブレイクした赤丸aの部分で買った場合を見ると、ブレイクは失敗しているのが分かります。わずかに上昇しただけで、その後は小さな揉み合いが続き、エントリーポイントを何度も割り込んでいます。

ただ、少し経験を積んでいると、こういった場合は、トレンドラインを越えても、そのままヨコヨコに揉み合ったままになることが多いと知っている人もいると思います。

で、その様な人はラインDを引いて、このヨコヨコのレンジ・ブレイクを狙うと思います。

しかし、これも見ての通り、先の見えない中で実際にトレードした場合、結構難しい局面だったのが分かると思います。

赤丸bをブレイクした直後に一旦レンジ内に引き戻されてしまってますから、実際には慌てて損切りしてしまう人は多いはずです。

仮に、そこで損切りしなかったとすれば、その直後に価格は勢いよく再ブレイクしますが、見ての通り、それ以上の勢いで下落し、大きくDラインを割り込んでしまっています。

ここでは「ブレイク戦略」が方針でしたから、大きな利益を期待してのんびりしていたら、逃げきれずにやっぱり損切りしていたかもしれませんね。

ということで、ブレイク後も価格は何度かラインの下を割り込んでいますから、ブレイク戦略はトレード方針としては上手くいかなかったことになります。

ただ、補足ですが・・・

ブレイク戦略は上手く機能しませんでしたが、このラインDがチャートポイントであるとして反発を狙って買っていた人は、利益を上げることができたはずです。

赤丸cで買った場合、直近高値を越えられませんでしたが、ブレイク狙いではなく、ラインからの反発狙いであれば、サクッと獲って逃げていたでしょう。仮に逃げ遅れたとしても、fではラインDを割り込むことなく、再び反発しています。

このfは、米国市場が始まった23時半ごろの出来事で、見ての通り大きく動いてますから、ここで買った人は、短時間でサクッと美味しい思いが出来たと思います。

それじゃあ、補足はこの位にしておいて、話を元に戻しますが・・・

ブレイク戦略うんぬんを抜きしても、割と多くの人(特に初心者)って、こういった値動きの中で、

「あ、上に大きく動いた」

といっては、追っかけ買いして、その後の強い下落で損切り。

「あ、下に大きく動いた」

といっては、追っかけ売りして、その後の強い上昇で損切り。

みたいなことを繰り返しやすいんですよね。

このチャートの右端が日本時間で言うと翌日15日の16時過ぎですから、24時間ずっとチャートに貼り付いてトレードしていても、丸一日ずっと値動きに振り回され続けた時間を過ごしていたことになります。

(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

値動きが不規則・不安定な時は、手を出しちゃいけない局面なんですよ。

何度も言ってますが、

値動きが不規則=分からない局面

なんです。分からない局面なのに、トレードする方が、どうかしてるんですよ。

トレードする以前に、まずは「自分が分かっていない」ということから分かっていかないと。

 

では、ここで本日3回目の質問タイムといきましょうか。

質問します。

なぜ、この局面はずっと値動きが不規則だったんでしょうか?

何時間も続く小さなレンジをブレイクした後の価格は、綺麗に大きく伸びていくのがセオリーのはずです。

なのに、なぜ今回はブレイクしても、ずっとずっと不規則な値動きを繰り返していたんでしょうか?

それでは、シンキング・タ~~~イム!!

 

・・・

・・・

・・・

 

さっきは誘導尋問しちゃったんで、今回はマトモなヒント出しますね?

 

ヒント1:アナタが今読んでるこの記事は、何について解説してるんでしたっけ?

 

・・・

・・・

・・・

 

ヒント2:小さく揉み合っていたレンジ局面って、その1つ上の局面の一部でしかないはずですよね?その一部をブレイクしたとしても、1つ上の局面の中にいることは変わりないはずです。

じゃあ、その1つ上の局面って、どんな局面でしたっけ?

 

・・・

・・・

・・・

 

さて、ようやく、気づきましたかね?

そう、答えは、

 

小さなレンジを抜けたとしても、そこはより大きなレンジの中のど真ん中

( ̄∇+ ̄)vキラーン

下の図は、5分足ではなく1時間足です。

初動をいち早く捉えたいと、エントリーポイントを狙って小さな時間軸を全集中で見ていたところで、闘うべきステージは、そこじゃなかったわけです。

僕、この記事で質問タイムを始める直前、太文字まで使って、きちんと言ってますよ。こんな風に。

 

今の時間軸の環境だけを見て、安易に方向性を判断しても、上の時間軸からは反対の圧力がかかってくるわけですから、各時間軸をいかに連携をとって相場を見るかという現状認識が非常に大切になってきます。

 

分かった気になっても、使いこなせなきゃ意味がないってことなんですね。

とはいっても、実は僕の解説手順には、わざと仕掛けがしてあります。

環境認識、そして現状認識が大切なのは頭で分かっていても、そうやって時間軸を下げていって分析していくと、

結局は行き着いた先の小さな時間軸を基点にして相場を考えてしまいがち

になるんですよ。だから、局所的な判断に陥りやすくなるわけで。

僕の今までの解説手順は、まさにそんな思考過程を踏まえて解説してみたんです。

この点は、非常に陥りやすい罠ですから、単に意識づけだけで解消できるものではありません。

癖や習慣レベルになるまでは、チャートの表示方法を工夫したり、作業手順とその結果を明示化する(図や文章にしておく)などの工夫が必要だと思います。

 

さて、目先小さなレンジをブレイクしても、そこはまだレンジの中だったということがわかりました。

では、レンジの中で取引する場合は、どうするんでしたっけ?

そう、レンジ内取引は

レンジ上限で売り、レンジ下限で買うんでしたよね。

つまり、レンジの中の出来るだけ外側から内側に向けて仕掛けるわけです。

なぜレンジ内の外側から内側に向けて仕掛けるかというと、レンジの内側は不規則な値動きになることが多いからです。

レンジの端に到達するまでに何日もかかるようなレンジは、先のゴールドの4時間足で見たように、トレンドを形成します。

しかし、レンジ値幅が小さくなればなるほど、規則性が生まれることが少なくなります。

先の1時間足をもう1度見てみましょうか。

レンジ内では、トレンドを形成して動くこともあれば、一気に端から端へと到達することもあります。そして、どちらの方向に向かうのか不規則・不安定にレンジ内を動くことは、日常茶判事です。

レンジの内部というのは、実に不安定ゾーンなわけです。

だから、レンジ内におけるトレードに優位性が生まれるポイントというのは、レンジ際周辺にしかないんですよ。

レンジ際で仕掛けてしまえば、レンジの内側でどの様に不規則な値動きになろうとも、利益を出しやすくなりますし、急変しても逃げやすくなります。

しかし、レンジの内側では、どちらの方向に仕掛けても、不安定な値動きに振り回されやすくなるんですね。

ですから、外側から内側に向かって仕掛ける、カウンターとしての逆張りこそが、レンジ内取引の基本戦略となるわけです。

でも、先ほどの様に値動きを後追いするようなトレードしていたとしたら、それは結果としてレンジの内側から外側に向けて仕掛けていたことになります。

 

やってること、完全に真逆じゃん!

 

そう、まさに負けるべくして負けているわけです。

щ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ

 

もし、きちんと現状認識が出来ている状態で先の5分足で仕掛けるとしたら、どんな感じになるでしょか?

ちょっと、見比べてみますか。

本来は、レンジ下限に到達したのを確認(オレンジ色の丸)して買いエントリーですが、問題を出した直後(上図、背景が白い時間帯)からエントリーするのであれば、

出来る限りレンジ際で、しかも規則性が認識できるEのライン到達を青色の丸のポイントで確認してからのエントリーになります。

基本、エントリーが出来る箇所は、その2点だけです。

ただし・・・

先ほど補足として、Dラインの反発でトレードした人は獲れたと説明しましたよね。なぜかと言うと、

Dラインはレンジのちょうど中値にあたるポイントだからです。

このブログでも以前お話していますが、レンジ内部で唯一チャートポイントが生まれるのは、レンジの中央に引けるラインになります。

ただ、この中値ラインは、あくまでポイントにしか過ぎず、そこから規則性のある値動きがうまれるわけじゃありません。

だから、値動きをいつまでも追うのではなく、単に反発を狙って直ぐ逃げる方針にします。

また、きちんと見れば分かるんですが、このレンジ自体が、綺麗に機能しているわけではなく、やや不安定です。レンジ自体も更なる入れ子状態になっている可能性がありますし、平行レンジではなく別のフォーメーションを形成する可能性もあったんですね。

であれば、先のラインDも、完全に中値であるとは特定しきれません。

なので・・・

機能するのか、規則性が生まれるのかを見る必要があり、赤丸bやcでは仕掛けづらいんですよ。実際にbではそれまで価格を止めていたラインDを跨いでますから。

cで再度価格がラインを上抜けた後に、ロールリバーサルを形成していますから、ここからようやくラインDが機能するかな、と判断できるわけで、

そうやって判断が出来てようやく、緑丸での反発狙いのエントリーが可能になります。

 

とまぁ、解説するのは簡単ですが、実際は現状認識できていた人でも、このレンジの枠組みは分かりやすい状態にはないので、上手く獲るのは難しかったのかな?と思います。

ただ、いずれにせよレンジ内取引というのは、出来るだけレンジ際から内側に向かってエントリーする逆張りが基本だということは、忘れないでおきましょう。

 

さて、今回も随分と長くなってしまいました。今日はこの辺で切り上げるとしましょう。

この後の展開も書きたいところなんですが、書いているとキリがなさそうなので、次回の記事がこのテーマの続きになるかは、今のところ不明です。

また、レンジに関しては、いずれ1つの記事として改めてお話していけたらな、と思います。

それじゃあ、また。

 

現状認識の実際(1)

「環境認識が大切」

というのは、今では当たり前の様に言われていることですが、それじゃあ実際に、それを自分のトレードに活用できている人って、どれくらいいるんでしょうか?

環境認識しているつもりでいるけど上手くいかない、って人は結構多いんじゃないかと。

恐らく、抜けているのは環境認識からの「現状認識」。

ということで今回は、環境認識から、今自分がトレードしようとする状況まで落とし込む「現状認識」について、もう少し突っ込んで解説していこうかな、と思います。

それでは、始まり始まり~~!

現状認識とは

現状認識については、このブログの中で既に繰り返しお話していますが、ちょっとここでおさらいしておきます。

例えば良くあるのが、上位足を環境認識して

  • 日足=上昇トレンド
  • 1時間足=上昇トレンド
  • 5分足=上昇トレンド

と揃ったら、買い方針

というものですが、これ、確かに正しい判断です。

ただ、実際に上位時間軸から下位時間軸までの方向性が揃うってことは、そうそうあるもんじゃありません。

多くの場合が、バラバラです。

ですから、全ての時間軸の方向性が揃うのを待っていたら、毎日チャート監視していても、トレードチャンスが極端に少なくなってしまいます。

また、仮に上位足から下位足までの方向性が揃っていたとしても、実際は上手くいかないって人も、結構多いと思うんですよねぇ。

なぜ上手くいかないかというと、各時間軸を分析しても、その各時間軸を連携して認識しているわけではなく、個別ごとにしか認識できていないからです。

逆に言ってしまえば、

今5分足で見ているこの波は、1時間足で言えばAという波の一部、4時間足と日足で言えばBという波の中のこの部分・・・

といった感じで、各時間軸の関連性を連動して把握していれば、仮に各時間軸が揃っていなくとも、

今は買うべきか?
どこまで待ったら売り方針を持つべきか?

が分かり、バラバラで認識していた時に比べて、格段にトレードチャンスが増えていきますし、環境認識を実際のトレードに有用に活用できる様になります。

ということで僕は、環境認識を実際のトレードを行なう状態まで秩序立てて落とし込んでいく、その一連の作業を

「現状認識」

と定義づけています。「現状認識」として概念化することで、環境認識と実際のエントリーの間にある曖昧さを、排除しようと考えているんですね。

ただまぁ、言葉でその概念を説明したところで、「何のこっちゃ?」になってしまうので、過去記事でも何度か実例を用いて解説はしてきましたが、

今回は、この「現状認識」に絞って、具体的にどうやっていくのかを、更に解説していこうと思います。

フラクタル構造を実用化しよう

まず最初に、理解しやすい様に単純化した図を用いて、解説していくことにしますね。

ただ、解説の前に1点だけ。

ここで把握してもらいたいのは、市場がフラクタル構造であることによる、上位と下位の時間軸との関係性です。

なので、理解しやすい様に、値動きは極端にして用いています。時間的比率の違いなど正確性に欠けることは、予めご了承ください。

では、解説に入りましょう。

例えば日足が、こんな感じだとしますね。

見ての通り、平行レンジです。現在はレンジ上限に当たって反転下落を始めたところです。

日足でトレードするのであれば、この段階で方針を立てることが可能かもしれませんが、デイトレードのレベルでそれをやるには、リスクや時間の許容量があまりに多くなりすぎます。

そのため、デイトレードであれば、もっと細かいレベルまで落とし込んで判断していく必要があります。

ということで、この日足レンジ上限から反転下落している局面(上図の下向きの赤い矢印)を時間軸を落として(ズームアップして)、詳しく見ていくことにしましょう。

下図は、4時間足です。

高値低値を切り下げながら、下降トレンドを形成しているのが分かると思います。

つまり、日足で見た反転下落の局面とは、4時間足においては「下降トレンド」ということになります。

で、大切なのは、この状況を単に「下降トレンド」として終わらせないということです。

まず注目すべきなのは、このトレンドの波です。つまり、

今の局面は「推進波」なのか「調整波」なのか?

を、まず見ます。(上図では、ネックラインを試した後の推進波を緑色、調整波を青色で示しています)

見ての通り、今の局面は調整波ですね。赤色で囲った部分がそれです。

つまり、4時間足においては今現在、下降トレンドで戻しを付けている局面ということになります。

  • 日足=平行レンジ上限から反転下落を始めたところ
  • 4時間足=下降トレンドの調整局面

ですから、4時間足でトレードするのであれば、売り方針となります。

戻り売りを狙いますから、既にお話している押し戻しを捉えるロジックを用いて

  1. 戻しの到達点を探り、到達確認し
  2. 到達ポイントで反転確認を行ってエントリー

となるわけでしたね。

ただ、4時間足でトレードするとなると、エントリーポイントに到達するまでに数日待つ可能性はありますし、エントリーした後も数日以上ポジションを持ち続けることになっても不思議ではありません。

なので、デイトレーダーとしては、もう少し小さな時間枠でトレードしたいと思ってもおかしくありません。

ということで、さらに小さな時間軸でチャートを観察することにします。4時間足で見た「下降トレンド中の調整波」(赤い丸で囲った部分)を、1時間足に落とし込んで、もう少し詳しく見ていきましょう。

下図が1時間足です。

見ての通り、上昇トレンドを形成しています。

で、まずこの1時間足の状況を把握するため、先ほどと同じ様に、きちんとこのトレンドの推進波と調整波を把握しておきましょう。

①の調整波は、1辺の押し目ですが、②の調整は複数の波からなるレンジを形成しています。

そして今現在は、このレンジを上にブレイクし、上昇トレンドが再開した(推進波がはじまった)ところですね。

であれば、トレード方針としては

  • 押し目をつけるのをロジックを用いて待って、買いエントリーする
  • ロールリバーサルを待って、買いエントリーをする
  • 今の上昇程度ならリスク内と判断できたとしたら、即買いエントリーする

ということが考えられます。

 

と言いたいところですが、ちょっと待った!

 

何か大事なこと忘れてますよね?

既に気づいている方はいると思いますが・・・

そう、せっかく上位時間軸の環境認識をやっていたのに、その関係性を忘れてトレードしようとしてしまっています。

もう一度、今までやった作業を確認しましょう。

  • 日足での環境認識=平行レンジ上限から反転下落をしだした局面
  • 4時間足での環境認識=下降トレンドの調整(戻し)局面
  • 1時間足での環境認識=上昇トレンドのレンジを上にブレイクした局面

つまり、

1時間足の上昇トレンドの波=4時間足では下降トレンドの調整波

ということですよね。下降トレンドの戻し局面として、一時的に上昇している場面が、1時間足の上昇トレンドなわけです。

であれば、1時間足上昇トレンドを見て買いエントリーしたとしても、買って直ぐに下降し出す可能性は大きいわけです。

(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

じゃあ、どうする?

 

ということで、もう1度4時間足に戻って、この下降トレンド戻し高値の到達点(言い換えると、1時間足上昇トレンドの天井)がどの辺りになりそうなのかを、見ていくことにしましょう。

押し戻しの到達点を探るテクニカル(知らない人は、「エントリーポイントの狙い方(1)」を参照)を用いて、判断します。

で、そうやって判断した結果、上図のラインで示したポイントが最有力候補だとします。現在の価格と到達ポイントまでの値幅は50pips程度です。

4時間足の戻り売りをするのに何日も待つ必要はなさそうですし、逆に1時間足上昇トレンドに乗って買いで入っても、数十pipsは獲れる値幅です。

ということで、トレード判断としては、以下の2つのことが考えられます。

  • 4時間足下降トレンドで戻し高値(1時間足の上昇トレンドの天井)をつけて反転下落するのを待って、売りエントリーする方針
  • 4時間足下降トレンドの戻し高値をつけるまでの1時間足上昇トレンドに乗って、買いエントリーを狙う方針

保守的にトレードしたい人なら、買いで入るのは見送るでしょう。想定したポイントに届かず直ぐに反転下落してしまえば、損失を被りますから。前者の方を選択することになります。

しかし、果敢に攻めていきたいトレーダーなら、4時間足の戻し高値に到達するまでの数十pipsの値幅を狙って、買いで攻めていくと思います。

この判断は、各トレーダーの性格・トレード手法・資金量・リスク許容量等によって分かれますから、どちらが正解ということはありません。

それじゃあ今回は、4時間足戻しの局面、つまり1時間足上昇トレンドを買いで獲りに行くとしましょうか。

1時間足を見つつ、5分足でタイミングをとることにします。

下図は、さっきの1時間足。

で、このレンジからのブレイクした後の様子をうかがいながら、5分足でタイミングをとります。以下は、5分足を想定した画像です。

上図は、

ロールリバーサルを期待したけどそこまでは押さず、でも押し目到達ポイントに達して反転確認とれたからエントリーしたよ!

という状況を想定して書いてみました。人によってトリガーは異なりますので、エントリーポイントは様々でしょうが、まぁ大体2つの赤丸のあたりが買いポイントになるかと思います。

ただし、今獲りに行こうとしている局面は、あくまで

「4時間足下降トレンド中に一時的に戻して上昇している場面」

ですから、売り圧力がいつ大きくかかってきてもおかしくない状況です。

急変が起きた場合、出来るだけ引き付けたポイントでエントリーした方(上図2つの赤丸で言えば、下の方)が、利幅を確保して逃げるやすくなります。

もちろん、順調に伸びていったとしても、利幅を出来るだけ伸ばそうと考えずに、サクッといつでも利確する心の準備も必要です。

とまぁ、現状認識の基本的な流れは、大体こんな感じになります。

環境認識から現状認識の作業を行なうにおいて、大切なポイントは、

今、自分はどの波を見ているのか?その波はどんな状態なのか?

を明確にすることです。

  • 日足ではどんな波?どんな状態?
  • 日足で見た波は、4時間足ではどんな波?どんな状態?
  • 4時間足で見た波は、1時間足ではどんな波?どんな状態?

という風に、各時間軸の環境認識を秩序立てて、実際にトレードする時間軸まで落とし込んでいきます。

そして、それが分かったうえで、

  • 自分は今、どの波に乗ろうとしているのか?
  • 自分は今、どの局面でトレードしようとしているのか?

を把握して、トレードすることが大切なんです。

この現状認識までの一連の作業が出来ていれば、

「日足も1時間足も上昇トレンド、だから上目線固定」

といった短絡的な判断は、しなくなると思います。

環境認識から実際のエントリーまでの間の作業を曖昧にせず、きちんと具体化することが、大切なんです。

ただ・・・

冒頭でも言いましたが、上記の例は、あくまで現状認識を分かりやすく解説するために、書いてみたものです。

なので、この例では「日足」「4時間足」「1時間足」「5分足」を用いましたが、この時間軸を必ず使えということではありません。使わなくても良いですし、それ以外のものを用いてもOKです。

大切なのは、自分が現状認識しやすい時間軸を用いることです。

現に僕自身、5分足を見なかったり、30分足を見てみたりと、相場つきによって自分が認識しやすい時間軸を用いてトレードしています。

また、ここまでの解説は、図を用いて単純化した、しかも分かりやすい例です。

現実はもう少し・・・どころか、かなりややこしくなることが多いと思います。

ということで、次からは、実際のチャートを例に現状認識していきましょうか。

と言いたいところなんですが、この後の話はかなり長くなりそうです。今回は残念ながら、ここまでとしましょう。

次回は、実際のチャートを用いながら、先週のゴールドの相場を現状認識していきながら見ていきたいと思います。

人によっては、結構ややこしい相場つきだったと思うんで、先週後半の値動きに振り回された人は、チャート認識の方法を改める良いチャンスになるかなぁ~♪

次回の分も、大半は書き終えてあるんで、それほど日を開けずに公開できると思います。

それじゃあ、また。

主婦とホストと波の三角関係

気が付けばここ数回は、インジケーターを用いたトレードのお話が続いていました。

でもね、やっぱ値動きそのものは大切です。

だって値動きとは、価格推移そのものですから。僕らは、価格を取引しているんであって、インジケーターのシグナルを取引しているわけじゃありません。

ですから、結果的にインジケーターと併用するにせよ、しないにせよ、きちんと値動きを見ながらチャートと向き合うことが、トレードの精度を上げていくためには大切なんじゃないかなぁ~?と思うわけです。

ということで今回は、基本的な波の見方を先日までのポンド円チャートを使って、お話していこうかと思います。

ただねぇ・・・

実はこの記事、何とか今週の市場が始まる前にアップしたくて、日曜日の仕事終わった後に必死に書いてたんですが、

全然間に合わねぇ。

おまけに、寝落ちしちゃったし。

ということで、既に今週のポンド円の値動きは分かっちゃったって話は抜きにして、

それでは、始まり始まり~!!

波の形成過程を考えよう

僕のTwitterをご覧の方は、先日のこのツイートご存知かと思います。

ということで、先週金曜日の時にリアルでポンド円チャートを見ていた人は、その時の自分の見方、考え方、そして心理状況を踏まえながら、今回の解説を読んでください。

僕の考えが絶対というわけじゃないですが、トレードが上手くいかないという人にとっては、僕のチャートの見方と自分のチャートの見方を比較することで、何か具体的に掴めるものがあるんじゃないかと。

では、まずは先週金曜日までのポンド円15足チャート。

先週の金曜日がざっくりと赤丸で囲ったところですね。

で、この既に出来上がったチャート全体を、後付け解説でザックリと言ってしまえば、

緑色の矢印が示す様に、下降してきた価格は1月30日日本時間の夕方で反転上昇。その後は上昇トレンドを形成しますが、金曜日にはレンジ(三角保ち合い)を形成。

となるわけですが、今回はそういったお話をしたいんじゃないんですね。

この波を描いて価格が形成されている過程の中で、その時々でどの様に思考していくか?をお話したいんですよ。

また、実際のトレードでは、まずは大きな時間軸を見て、その傾向を踏まえて考えていくのが筋なんですが、そういった大局観も脇に置いてお話します。

今回は、あくまで波が1つ1つ形成されていく中で、それを見ながら、その都度どう判断していくのかをお話するのが目的ですから。

ということで、下落から反転上昇を始めた辺りまで時を戻します。そこから先は例のごとく、隠しながら進めていきますね。

赤丸から上昇を始めるまでの間では、高値(緑丸)を切り下げながら緩やかに下降していますが、低値(青丸)はきちんと切り下げているというより、やや不規則な印象ですよね。値動きが不安定かな~?と。

こんな状況の中であれば、赤い丸で反転上昇したとしても、再びダラダラと下げたり上がったりする可能性は大です。だって、それまでの低値(青丸)からの反転上昇が、みんなそんな感じですから。

ただし、少しだけ明るい兆しがあります。

それは、オレンジ色の四角の部分。ここを揉み合った後に強めに下抜けていったわけですが、この下落を否定するかのように一気に反転上昇し、先ほど揉み合っていたオレンジ色の四角の部分の高値も抜きました。

上昇が強い。ひょっとして・・・

しかし、まだ分かりません。その後の経過を見ます。

勢いよく上昇したものの、Aを頭にして再度下がってきました。

どの程度下げるんでしょうか?その下げ方によって、再び上昇を始めるのか再び下落傾向に転じるのかの分かれ目になります。

まず注目するのは、先ほどオレンジ色の四角部分で囲った揉み合いの低値です。

ここを抜けたら、やっぱ下落傾向かな、と。

しかし・・・

オレンジ色の揉み合い部分の低値でピタリと止められて再度跳ね上がりました。

「ここを上抜けたら、買っても良いかな」

という判断になります。

なぜかというと、

ダウ理論で見ます。

赤い矢印を辿ってみれば分かる通り、低値は切り上げているので、次はAの高値を価格が上回れば、

高値切上げ&低値切上げ=上昇トレンド

という解釈になります。

ただ、これは比較的小さな波での判断なので、手放しで安心はしていられません。なので、Aを抜けたところで買いエントリーしても、小ロットで臨むか、いつでも逃げれる準備はしておきたいところです。

では、その後の状況を見てみましょう。

大きく抜けましたね。チャート上にあるめぼしい高値(緑丸)も全て上抜けてます。強い上昇示唆です。

また、先ほどお話した様に、早々とAを上抜けたところで「上昇トレンド確定!」と考えて、即飛び乗っていれば、上手く上昇気流に乗れたという展開です。

ただ、僕としてはもう少し慎重になっても良い場面かな?とも思っています。

なぜかというと、緑丸Yの高値、気になりませんか?目立った直近高値はここになるので、ここを抜けてからの方が、手堅い様にも思えます。

実は、この高値Yというのは、結構重要なポイントなんです。

このYの先っぽを通る黒色の水平線を引いておきましたが、良く見ると、この周辺で過去に何度も価格が反発するなどの反応しているのが分かると思います。

というのも、この水平線で記した価格は142.00のキリ番だからです。だから、意識されているんですよねぇ。

ですから、このYを上抜いたのを確認してから、買いエントリーするというのが、手堅いところかなぁ、と思うわけなんですね。

ただし、

上図にある最後のロウソク足付近のような高値で買うのは、禁物です。

タイミング的に先ほどのAやYを上抜いたタイミングで買えなかった人は、グングンと上昇する価格を見て、

「これを逃したら、勿体ない!!」

と高値掴みをしてしまいがちです。

しかし、これはやってはいけないことです。勝てない人は、何度も何度も経験したはずですよね。高値を追いかけて買うのは、自殺行為に等しいってことを。

これ、「ジグザグと描く波の渡り方」を読んだ人なら、もうお分かりですよね。完全に欲望に振り回されているだけの行為なんです。

「押し目待ちに押し目なし」

という言い方もされますが、「勿体ない」と思ったところで、買わなければ儲かりもしませんが損もしないんです。全然もったいなくない。

本当に勿体ないのは、欲望に振り回されて、高値を追いかけ高値掴みをして損失を出してしまうことなんですよ。

もう1度先の画像を見てください。

上昇トレンドの場合、

「価格を直近低値が下回らない限りは、上昇トレンドとして買い方針」

というのが、トレードの基本です。

この図で言えば、Bを下回ったら損切りということになります。

しかし、AやYを上抜いた時点で買うのであれば損失は限定的ですが、流石にこの図の最後のロウソク足付近の価格帯で買うのは、

ちょっと、損失額が大き過ぎやしませんかね?

ということなんです。

許容できるのであれば買えば良いですが、その損失幅、90pipsくらいありますよ?ホントに許容できるんですか?

デイトレなら、絶対に許容してはいけない損失幅です。見送りが賢明という判断になります。

主婦目線、最強説

主婦はプロの相場師

さて、ここで肝に銘じてほしいのが、チャートと向き合う時、トレードに臨むときのその感覚です。

決して欲望に振り回されるんじゃなくて、本来のマトモな自分の感覚を前面に押し出して欲しいんです。

そういえば、時を同じくして先週の金曜日に、僕はTwitterでこんなことをつぶやいています。

(注:「寝上がって」は誤字で「値上がって」が正解です)

普通の人の売買行動って、欲しいものを買いたい時は、出来るだけ安く買おうとするのが当たり前の行動なはずです。

ましてや主婦だったら、最近の野菜の妥当な相場価格を知っていますし、どの位安く買えたらお得感満載なのかも分かります。

もちろん、この位の高値だったら買うのを諦めようという「引き際」も心得ています。

「野菜ならあそこのスーパー、でも魚ならこっちのスーパーが安い」

というのも知っていますし、鶏肉の特売日も、ポイント倍増デーも予め把握済みです。

つまり、主婦というのは実は相場においての、プロなんですよ。しかも、凄腕の。

そうやって、家計を支えているんですから。

で、そんなプロが、高値に飛びついてしまうというのは、よほど緊急性があるとかじゃない限り、しないはずですよね。

なのに、なぜ飛びついてしまうのか?

それは、欲望に目が眩んでしまっているからです。

ホストに入れ込んだ主婦の悲劇

欲望に目が眩んでしまったその光景は、まるでホストに入れ込んでしまった主婦の様です。

お気に入りのホストに気に入られたい、嫌われたらどうしよう、彼をナンバーワンにしたい!などと、実はどうでも良いことばっかりに目が行きます。

ですから、ホストのほんの少しの動向が気になって気になって仕方がない。

小さな素振りを見逃したら、お気に入りのホストは私じゃなくて他の女に視線を注ぐかもしれない・・・

なんて行為は、15分足で見ても十分対応できる相場を、5分足1分足と細かく見ることで、少しの振る舞いも見逃さない様にするのと同じです。

これ、ポンド円の5分足です。緑色の丸で囲った部分が、ちょうど先ほどまで見ていた15分足の最新高値の部分です。

価格のちょっとの振る舞いでも気になって仕方がなくなってしまった心理状態なので、5分足でより細かい振る舞いを見ようとしています。

これ、ホストの一挙一動が気になって気になって仕方がない色狂いした主婦の行動ですね。

で、色狂いした主婦は青い四角で囲ったオシレーター(ストキャスティクス)のじれったい態度にもう、気が気じゃありません。

「冷たくされたくない、私に優しくして!」

そんな思いからストキャスが赤丸aを示した時に

「ここを逃したら、彼は私から離れていく!」

と判断して、今月の生活費に手を付けます。

しかし、彼の気持ちは更に下がっている様に思えるので、今度は赤丸bのタイミングで家を購入するための頭金として積み立てていた定期を崩して貢ぎます。

さらに赤丸cでは、家族の積み立て保険も解約して貢ぎます。

それでも彼の気持ちは下がり続けているので、ついに借金にまで手を出して彼に貢ぎだすんです。そして、そんな借金を繰り返し繰り返して、彼に貢ぎ続けます。

しかし、家族にどんな理由を付けようが、主婦が夜な夜な外出するなんて、バレバレです。しかし、そんな不自然すぎるという状況判断(環境認識・現状認識)すら、彼女は出来なくなっているんですよ。

だって、お目当てのホストの一挙一動しか目に移らないんですから。

そして、この欲ボケした主婦は、赤丸eで全てを失います。

ギャ~~~~~ッ!!!

笑えない光景です。これは悲劇というより、ホラーかもしれません。

しかし、そんな風になりたいですか?

なりたくないですよね?嫌ですよね?

本来なら、マトモな主婦として相場を見極める目を持っているはずなのに、そんな末路は迎えたくないはずです。

だったら、改めましょう。改めたら良いじゃないですか。

ではここで、主婦目線に切り替えて、もう一度先ほどのチャート図を見てみましょうか。

AやYを越えた辺りの安い価格で買えなかったからと言って、ご近所さんの主婦がこのチャート図の最後のロウソク足の終値で、目の色を変えて白菜を買ったとしたら、どう思います?

「え?嘘でしょ?信じられない・・・」

って、冷静に思いますよね。

はい、ではそんな冷静な目線になったところで、本題へと戻りましょう。

値動きに対する待ち構え方

正しいお祈りトレードの仕方

ではもう一度、先ほどのチャートを見てみましょう。

さて、この局面からチャートに向き合った僕らは、

「こんな高いところでは買えない。もっと安く買える局面を探そう!」

ということになります。

ということで、僕らがこの時できることと言えば、決して買いエントリーのボタンをポチッと押すことではなく、

「下がれ!下がれ!」

とお祈りするくらいのものです。

そう、正しいお祈りトレードとは、買ってから「上がれ!」とお祈りするのではなく、買う前に安く買うために「下がれ!」とお祈りすることなんです。

なんなら、替え歌でも作って歌ってもいいですし、YouTbeでも観ながら音楽に合わせてノリノリで踊ってみてもOKです。

だって、暇でしょ。上がり続けてる価格をずっと見てても。

お勧めは、この辺でしょうか。

ただし、この時間帯は日本時間では深夜なので、騒音によるご近所迷惑はお気を付けください。

・・・とまぁ、そんなこんなで時間を潰していると、調整局面に差し掛かって下がり出します。

良い感じですね。安く買えそうなので、お得感丸出しです。

では、次の展開を考えていきましょう。

お祈りの後は

お祈りしながら、歌を歌って動画見ながらノリノリで踊っていたら、神に願いが通じ、実際に下がってきました。

しかし、ぬか喜びしているだけじゃ埒が明かないので、

  • どの辺まで下がりそうか?
  • 反転上昇した際のエントリーの方法(トリガー)は?

ということくらいは、予め検討をつけておかなくちゃいけません。

例えばこんな感じかな。

上昇を始める前までの高値を斜めラインで結び、ここをブレイクしたとするならば、ロールリバーサル(レジサポ転換を確認して反発上昇)でエントリーするとか。

キリ番から上で揉み合ってるゾーンに注目して、このゾーンの上値で跳ね返されたらエントリーするとか。

このゾーン内に入ったら、再びそこから上に抜け出したタイミングでエントリーするとか。

で、その後の経過を見てみますね。

Dで反発。ロールリバーサルですね。しかし、先ほどのCの高値で止められています。

仮に、青色のゾーンを上抜けた時に買ったとしましょうか。

その場合、Eで決済してもOKです。40pipsは獲れてる感じですかね。

また、他に判断材料があるなら、まだ上昇すると判断して持っていても全然OKです。余裕で建値もしくは微益決済できますから、損はありません。

ほらね、賢い主婦の様に安値を探して買うと、結構余裕でしょ?でも、色ボケした主婦の様にして高値掴みしてたら、顔面蒼白だったはずです。

で、その後の展開をちょと見てみます。

CとEの高値をブレイクしたところで買いですかね。またFの反転局面を捉えられるなら、そこで買ってみるのも手ですね。

まぁ、常日頃言ってますが、こういった時にタイミングをとるのは、何でも良いんですよねぇ。値動きで判断しても、インジケーターを使っても。

ポイントさえ踏まえていたら何で判断しても良い、というのが僕の考え方ですから。

ちょっと、見てみますか。

先ほどのDの反転は、多少のタイミングが違っていますが、移動平均線のゴールデンクロスで買っても、ストキャスティクスの低値圏でのクロス、もしくは低値圏を上抜けで買っても、RSIのラインブレイクで買っても、めでたく成功しています。

で、先ほどのFのポイントの反転も移動平均線とRSIは、上手くタイミングを捉えています。


ただし、ストキャスティクスの青丸ですが、僕はストキャス使いじゃないんで、ここが正しい買いシグナルとなるかは分かりません。

ストキャス使い込んでる人なら、ひょっとしてここで買い判断できてるかも・・・ということで、他とは違って青色で囲ってみました。


まぁ、何が言いたいかと言えば、繰り返しになりますが、

きちんとしたチャートポイントで、きちんと使い込んでいる道具を使えば、ダマシも少なく、きちんとしたエントリーができるんだぜぃ!!

ということです。

先ほどの色ボケした主婦は、同じストキャスティクス使っていても、ダマされ続けてましたよねぇ。

でも、きちんと状況を踏まえて、正しいポイントで正しく道具を使えば、正しいトレードが出来るんですよ。

ということで、先に進みましょうか。

危険な三角関係

再三言ってますが、Gの辺りの様にある程度価格が進んでしまったのを追っかけるのは、御法度です。

下がるのを見守りながら、次の状況を窺います。

で、気が付くとこんな感じ。

ぱっと見、三角保ち合い(トライアングル)に見えます。ということは、

「パターンを形成しているから、そこをブレイクした方向にエントリー!」

と考えがちなんですが、安易な判断は危険です。ちょっと、解説します。

これ、僕の主観の域を脱してないかもしれませんが、近年、

高値を切り下げ低値を切り上げながら三角に保ち合うパターンは、分足チャートでは実質的には形成されないことが多い

というのが、僕の印象です。

このGの場面の前のE-Fの部分を見てください。ここでも高値を切り下げ安値を切り上げた三角保ち合いが形成されている様に見えます。

しかし、実はそう見えるだけ。

値動きが既に形成された後、つまり出来上がったチャートで判断するのと、形成途中で判断していくのとでは、ちょっと勝手が違ってきます。

実際、この局面で価格が形成されている途中で、保ち合いのラインを引こうとすると、以下の図の様になるはずです。

価格の形成途中でラインを引こうとすると、低値を結ぶラインが、気の早い人で緑色のライン、そうでない人でも赤色のラインになりがちです。

で、何も考えずに「ラインを割り込んだ」と思って売ると、上の図を見れば分かる通り、痛い目に合うわけです。

この様に、高値切下げ安値を切り上げながら保ち合いが始まった様に思える場面は、結構な確率で裏切られますから、注意が必要です。

で、そんな注意するポイントですが、具体的には以下の2点に気を付ければよいかと。

  1. ラインはあくまで仮定として考え、別の可能性を考慮しておく
  2. ボラが縮小する時間帯を考慮する

順を追って説明していきます。

1.ラインはあくまでも仮定

斜めに引くラインの厄介なところって、既に出来上がったチャートでは綺麗に引けても、価格の形成途中だと、上手く引けないことが多いんですね。

経験値が大切で、初心者には結構難しいんですよ、斜めラインって。

当初は三角保ち合いに見えても、その後の価格推移で結果的に、平行レンジとなったり、下降フラッグになったりします。

いや、むしろそっちの方が多いかと。

なので、「これ、三角保ち合いじゃね?」と思っても、あくまで仮ラインとして見ておく必要があります。

そしてそのためには、気持ちとチャートに余白を用意しておくことが大切です。

結果の出せないトレーダーのほとんどは、

「少しでも初動を捉えてチャンスを掴みたい!」

と思って、何でもかんでも斜めラインを引いてみたりします。

でも、それって先ほどのホストに入れ込んだ哀れな主婦と同じ行為でしたよね?ちょっとの挙動に敏感に反応して、痛い目にあい続けるという・・・ね。

ですから、気持ちに余裕(余白)を持って臨まないと。

で、そのためには、チャートにも余白を持って臨みます。

例えばこんな感じ。

「赤ラインの様に安値を切り上げている様に見えるけど、その後の展開では青ラインaやbくらいは下げても不自然じゃないな。」

と考えるんです。

そのうえで、直近低値Dを表す青ラインdを下回らない限りは、買い目線固定で買い時を待ち構えます。

そうやっておいてから、先に説明した様なインジケーターを利用して反転を捉えてみるのも、1つの手なんですよ。

でもまぁ、実際に無理してこのE-Fの波で反転上昇を捉える必要はありません。

気持ちとチャートに余白を持っていたら、直近高値CとEを結んだオレンジ色の水平線をブレイクしたら、「上昇トレンド再始動」として買えば良いだけなんですから。

ホストに狂った主婦の様に、ちょっとしたノイズに振り回されないためには、気持ちとチャートには余白を持って臨むことが大切です。

2.ボラが縮小する時間帯を考慮する

トレンドを描いてきた価格が保ち合いを形成する場合には、実は2つのパターンがあります。それは、

  • 買い方と売り方の攻防が拮抗している時
  • 単なる商い薄状態

ロンドン市場前半やニューヨーク市場前半など、市場参加者が多い時間帯での保ち合いは、売買が拮抗しているケースが多く、一旦形成されたパターンはそのまま継続しやすい傾向にあります。

ところが、商い薄の時間帯(ボラティリティが縮小する時間帯)は、単に取引が少ないという理由で保ち合い状態になっていることがほとんどです。

その場合は、最初は三角保ち合いに見えても、そのままズルズルと横ばい状態が続くので、結果として当初思っていた形とは違う形の保ち合いが形成されてしまいます。

このE-Fの局面、実はアメリカの市場もほぼ終わっていて、しかも東京市場が開始する前の閑散した時間帯です。

E-Fの高値を結んだラインをブレイクして強く上に上昇し始めたのは、ちょうど東京市場が始まる午前9時です。

ボラが縮小する時間帯に、細かい値動きを気にして追ってしまうと、ノイズに振り回されてしまいます。

保合いの高いところで買ったり、低いところで売った状態のまま、ズルズルと保ち合いで決済もできず生殺しにあった挙句、損切りでトドメを刺されるという悲劇は、できるだけ避けたいものです。

低ボラ、再び

さて、三角保ち合いの注意点は以上です。ここから再び、Gの高値からの三角保ち合いを見ていきましょうか。

東京時間午前9時から始まったポンド円の上昇は、その1時間後の午前10時でGの高値を付けます。

で、そこで保ち合いがはじまるわけですが、もう既にご存知の通り、東京時間では午前9時55分の仲値公示の後は、市場が閑散とすることが多くなります。

ですから、この三角に見える保ち合いも、この後は違う形に変形してしまいやすいわけです。

その後の展開を見てみましょうか。

三角保ち合いは、やはり機能してませんね。

これ、5分足で拡大して見ると、如実にその嫌~な感じが分かります。

ボラの低い時間帯に、5分足の様な小さな時間軸のチャートをガン見して、

「チャンスを逃したくない!初動を捉えて出来るだけ値幅を儲けたい!」

なんて風に色ボケしていると、ちょとした挙動に振り回されます。

「あ!ラインをブレイクした!今がチャ~ンス!」

と思って買ったりすると、その後にジリ下がり。でも下がりきらずに上がってきますが、上がりきらずに・・・

という感じで、ホストに焦らされ続けるんですよ。

こういったボラの低い時間帯は、あまりチャートを見ないのが賢明で、仮に見ていたとしても、

せめてこんな感じにラインを引いて、気持ちとチャートに余裕を持たせていた方が、賢明です。

 

さて、いつものことですが、随分とお話が長くなってしまいました。

当初の予定では、先週末までのの解説をしようと思ったんですが、まだこの時点でまだ金曜のお昼過ぎです。

なので、この後のお話は次回へと持ち越すことにします。

また、もう週も明けてしまい、市場も再び動き出してしまっていますから、どうせならってことで、昨日(月曜日)のポンド円の値動きも使ってお話を展開させていこうかな、と。

おまけに、僕は昨日のポンド円下落の最中に、逆張りを仕掛けて失敗しています。昨日の僕のTwitterをご覧の方は知ってると思いますが。

で、これも良い話のネタになるので、それも交えてお話していけたらなと思ってます。お楽しみに。

それじゃあ、また。