トレンド転換時の思考と方法論(2)

前回は、トレンド転換時において初心者が陥りやすい思考について、お話しました。

今回は、テクニカルの面に重点を置いてお話しようと思います。

ここで解説するポンド円のトレードは、「エントリーの実際(セットアップの重要性)」で解説したトレードの続きとなります。ご覧になってない方は、予め読んでもらえると理解しやすいかと思います。

それじゃあ、始まり始まり~!

前略、トレンド転換という丘の上より

トレンドが反転する際の値動き

実際のトレード例を挙げて解説する前に、まずは頭に入れておいてもらいたことがあります。それは、トレンド転換する際の一般的な値動きのありかたについてです。

例えば上昇トレンドの場合、今まで続いていたトレンドが、あるポイントに到達した途端に一気に滝が流れるかの様にだだ下がりすることは、滅多にありません。

あるとしたら、一斉に売りを誘発するような衝撃的なニュースが突然舞い込んだとか、商い薄の中に誰かが意図的に仕掛けた場合とか、極稀な例に限られます。(仮想通貨は別)

基本、トレンドが反転する際は、レンジを挟みます。

で、仮にそれがレンジと言える程ではなくとも、上昇トレンドの場合は下がり出しても1,2回は再度上を目指しますし、下降トレンドの場合は上がり出してもやはり1,2回は再度下を試します。

これ、極めて基本的な事なので、シッカリと覚えておいてください。

こういったことも知らずに天井獲りにいくと、

  1. 自分が想定したポイントで天井獲りに売って
  2. その後下がるとウキウキワクワクして
  3. でも再度上昇する姿に顔面蒼白して
  4. 再び下がり出したらホッとして

を繰り返すことになります。

トレンド転換の物語を読もう

では、なぜトレンドがいきなり転換せずに、少なくとも1,2回は高値低値を試すのでしょうか?

値動きの本質を考えてみましょう。

上昇トレンドとは、「下がれば買われ、下がればまた買われる」を繰り返し、買い勢力が勝ち続けている事象です。

逆に下降トレンドとは、「上がれば売られ、上がればまた売られる」を繰り返し、売り勢力が勝ち続けている事象です。

トレンド転換は、この買い勢力と売り勢力の力関係が逆転する現象です。

であれば、上昇トレンドを経て価格がチャートポイントに到達した途端、売り勢力だけが売りまくって、買い勢力は全く買い上がろうとはしなくなるというのは、むしろ不自然です。

売り勢力が力を増してきたとはいえ、買い勢力は下がれば買うわけですから。

しかし、下がれば買う勢力と上がれば売る勢力の力が徐々に拮抗して、ついには逆転していくことで、トレンド転換が行われます。

この勢力争いの拮抗する場面が、長ければ長いほど、長いレンジが形成されます。

この勢力争いが短い場合でも、上昇トレンドで売り込まれたら、少なくとも1,2回は買い勢力が大きく買い上げていくのが普通です。

で、この売り込まれても再度買い上げようとする行為を、テクニカルの世界では「高値を試す」という言い方で表現するんですね。

で、直近高値を越えようと、高値を試すけれども越えきれず1度で息絶え、次に直近低値を割り込む姿を、「ダブル・トップ」と言います。2度の高値試しで息絶えるのが、「トリプル・トップ」です。

さらに言うと、1度目の高値試しでは直近高値をようやく抜きますが大きく抜けず、その直後に大きく売り込まれ、徐々に買い勢力が力を落として売り勢力が力を増す様子を4段階で見せているのが、「三尊(ヘッド・アンド・ショルダー)」なんですね。

なので、トレードを学習する際に、反転パターンを覚えておくのは非常に得策です。パターンを知っていると、相場でのポイントを手早く見つけることが可能になります。

ただ問題なのは、パターンだけを見様見真似に知るだけで、なぜその様なパターンを値動きが形成するのかという理由を知らないと、痛い目にあったりするので注意が必要です。

以前、「反転確認(ダウ理論編その1)」でもお話しましたが、三尊でないものを形だけで三尊だと判断し、「三尊のダマシ」とか言ってる人って、この界隈では結構多いんですよ。

ですから大切なのは、値動きによって描かれる「物語」をチャートから読み取ることです。

「今まで綺麗に上昇トレンドを描いてきたのに、チャートポイントに到達したら大きく売り込まれた。でも、このポイントで買い方が大きく巻き返してきたなぁ・・・。あ、でも直近高値に届く前にまた売り方が大きく売り下げてきたぞ。う~ん・・・。おっ、前回買い方が巻き返したポイントの低値を、ついに売り方が破ってさらに値を下げてきた。勢力争いに決着がついたぞ!」

ってな感じで。

相場が描く波を見ながら、売り方と買い方の戦国物語を読み取っていくことで、僕らはその勝敗を知ることが出来るんですよ。

チャートを見る時は、そんな視点で値動きが織りなす物語を読み取っていく練習をしてみましょう。きっとチャートを見ることが、今まで以上に楽しくなるはずです。

実際のトレードを用いて解説

さて、ここからは実際のトレードを例に用いて、トレンド展開時の考え方やトレードのやり方を解説していくとしましょう。

用いるのは冒頭でもお話した様に、前々回の「エントリーの実際(セットアップの重要性)」で解説したトレードの続きとなります。

それでは、行ってみましょう!

フラクタル構造を理解しよう

下図は、以前解説したポンド円15分足チャートです。

この時のトレードから時間が経っていますから、皆さんご存知の通り、この後も下降トレンドを描きながら相場は下がり続けていきます。

で、トレンド転換に関して僕はここで、分足や1時間足を用いながら解説します。

が、相場はフラクタル構造です。この相場を日足の様な大きな時間軸で見た場合、

ということで、まだトレンドは継続中です。

「今、調整レンジに入ってるのかなぁ?でも、それにしてはこの値動き大きいぞ。う~ん・・・でも高値は止められても低値は切り上げ続けてるから、レンジだとしても下げ切れずに再度上昇していきそうだけど・・・う~ん・・・」

といたレベルの印象でしかなく、トレンド転換には全く至っていません。

なので、ここで解説するのはもっと短い時間軸の中でのトレンド転換についてです。このことは、忘れずにおいてください。

順張り思考の逆張りトレード

もう1度、ポンド円15分足のチャートを見てみましょう。

前々回は、上の赤い丸のところで売りエントリーし、下の赤丸のところでエグジットしたんでしたね。エントリーについては、既に解説済みです。

で、僕はなぜここでエグジットしたのでしょうか?

まずは、それについてお話します。分かりやすい様に、1時間足に切り替えて話を進めていきますね。

まず上昇トレンドの場合、そのトレード方針はトレンド方向への買いエントリー、つまり順張りが原則です。

以前もお話しましたが、ダウ理論ではトレンドが否定されるまではそのトレンドが継続すると判断します。

なので、今回のポンド円のこの上昇トレンドは、確かに大きな時間軸のレベルでは重要なチャートポイントに到達しましたが、上図の段階ではトレンドがまだ否定されていませんから、順張り目線でいくことが大切です。

つまり、この段階でも上昇トレンドが否定されていないのであれば、押し目を付けて反転上昇したところを買っていくのが、基本方針なんですね。

ただし・・・

トレードの腕が上達してくると、一旦押し目をつける際の調整波を狙って、その下降する一波を獲りに行ったり出来る様になります。

で、今回はこの下降する一波(青色の矢印)を獲りに行ったわけなんですよ。

この下降がズルズルと更に下までダダ下がりするなんてことは、順張り思考の観点からも、また先ほどお話したトレンド転換時にはレンジを挟みやすいという観点からも、全く考えちゃいないわけです。

そして、下降する調整波は最初の目標値に達したわけです。ここでサクッと利確しました。だって上昇トレンドは否定されてないわけですから、直ぐに上昇し出すリスクがあるんだもん。

ただ、ここで利確したのには、もう1つ理由があります。

それは、「時間」です。

この時は確か夕方の5時前だったと思います。つまり、欧州時間が既に始まっているわけです。欧州時間では、今までの流れを否定してくる様な値動きになるのは珍しくありません。

つまり、この後全戻しされる可能性だってあるわけなんですよ。

なので、サクッと獲って、再び上昇し出すのを待つのが、最もリスクの少ない方法です。

で、上昇トレンドの順張りトレードであれば、押し目を付けた後に再度上昇し出すポイントを狙って買いエントリーするのがセオリーです。

この後は、上に向かう波が発生するのを待ち構えてエントリーすることになります。

が、しかし・・・

実のところ僕は、このエグジットの後はトレードすることから離れて、別のことをやり出してました。

なぜか?

正直言うと、とりあえず今日は獲っちゃったんで「

もういっかな」

なんて感じだったんですよ。立て続けにトレードするのって、結構疲れますからね。例えそれが、ながらトレードだったとしてもね。

(* ̄∇ ̄*)ゞ テヘッ♪

とは言え、「もういっかな」と思ったのには、別の理由があります。

そう、大切な理由が・・・

そして、それは「波動」です。

BOZ流波動論、再び

先ほどの1時間足のチャートを見て、何か気づきませんでしたか?

このブログの常連さんなら、

「この下降する波動、V字で回復する前の調整波じゃないな」

と気付いたかもしれません。

ただ、BOZ流波動論に関してはその一部しか解説してませんから、もうここで少し解説をしておきますね。

BOZ流波動論を知らない方は、「これがBOZ流!BOZ波動論(1)」を参照してください。

推進波である緑色の矢印で示した波が、B波。それに対して調整する下降波(青色の矢印)の波動の強さを見比べてください。下降波は単なる調整波にしては波動が強いです。

ということは、この下降波はO-2波です。つまり、この後に続くZ波はV字回復して発生する推進波にはならない、ということが想定できるわけです。

図で次の展開の想定を表すなら、

仮に上昇トレンドが継続するにしても、V字回復せずに調整レンジに一旦入る可能性が強いわけです。もちろん、調整レンジとは上図で描いた平行レンジとは限りません。上昇フラッグや三角保ち合いを形成するかもしれません。

また、O波の強さから、上昇トレンドが継続しない可能性も出てきました。なぜなら、B波と比較してもこのO波は、かなり強い波動だからです。

また、前々回説明した様に、O波が発生する前の上昇B波はその直前で波動が弱まってきていました。

さらにここは週足レベルの強いチャートポイント。

であれば、トレンドが反転する展開のシナリオも想定できます。

  • ①の様に、直近高値は届かずに、そのまま下降トレンドを形成してしまう場合
  • ②や③の様に、ダブルトップやトリプルトップを形成するなど、一旦レンジを挟んでから下落を始める場合

もちろん、どの様なレンジになるのかまでは、この段階では分かりませんよ。

ただ、いずれのシナリオにせよ、

ここからV字回復して大きく上昇する推進波が発生する可能性は低く、虎視眈々と買いエントリーのタイミングを狙ったとしても、旨味が薄いわけで。

それどころか、買いエントリーしたら、いつ強い売りが出て叩き落とされるか分からない状況です。ずっとチャートを監視し続けてないと、落ち着かないわけですよ。

そんなの疲れるじゃん。せっかくの休日なんだから、時間は有効に使いたいよ~。

(* ̄∇ ̄*)ゞ テヘッ♪

ということで、僕はトレードを止めて、一旦チャートから離れたわけなんですね。

次の波動を獲りに行く

さて、その後の展開を見てみましょうか。午前0時の辺りの1時間チャート図がこれです。

想定した通りに、上昇していますね。下から買っておいたら、たいしたストレスもなく十分獲れた値幅まで上昇していました。

「あー、トレードしとけば良かったかな」

そんなセリフは、後の祭りです。

一応、参考のために「買うとしら」の解説をしておきましょうか。下図は15分足です。

 

それほど面倒な局面ではありませんね。

切下げラインを引いてそこをブレイクしたところは、ちょうど20SMAを上抜き、また下支えられたところでもありますから、たいしてストレスなくインできたかと。

そのタイミングを逃しても、低値切上げのダブルボトムを形成してから、そのネックライン越えでエントリーです。こちらも200SMAをブレイクした後に下支えられている状況でしたね。

この辺りの局面は、テクニカル・トレーダーにとっては、何かと状況を掴みやすい展開だったと思います。

図には示していませんが、オシレーター使いの人でも、4時間足、1時間足、15分足、5分足共に反転示唆は明確な場面でしたので、きちんとした腕があれば確実に獲れていた場面です。

こういった自分が得意とするテクニカルにおいて、「分かりやすい局面」というのは、出来れば積極的に獲りに行った方が良いです。(僕は遊んでましたが)

獲れる時、つまり根拠強めな時はガンガン攻めて、根拠が薄く迷いがある時は極力トレードしないという心構えが、大切なんじゃないかと。

巷では「安定的な収益」とか言って商売している自称凄腕トレーダーが蔓延ってますが、トレードに安定性を求める方が、むしろどうかしています。

勝負の世界は、良い時もあれば悪い時だってあるのが当たり前です。そんな世界で「安定性」とか求める人間は、そもそもこの世界には向いていないか、全くの見当違いでこの世界に足を踏み入れています。

安定性が欲しいなら、公務員か何かを目指すべきじゃないでしょうか?

さて、もう一度先ほどの1時間足に戻りましょう。

今はちょうど一番上の水平線(週足・日足レベルでのチャートポイント)で止められているところです。

BOZ波動論での判断では、このまま水平線を上抜いていくことはないとの判断でした。ここからレンジ、もしくは下降トレンドを形成するための値動きに入っていくであろうと。

つまり、ここからは価格は下に向かう。

しかもこの時間は、米国時間真っ只中です。値幅を十分に獲れる値動きをしてくれる期待大です。

ということで、売りエントリーの準備です。

先ほども言いましたが、この辺りはテクニカル的に分かりやすい局面です(もちろん、人にもよりますが)。なので、次の展開を見て売りエントリーを仕掛けるのは、それほど難しい話ではありません。

 

と言いたいところなんですが、

 

実は僕、たまの休日を謳歌し過ぎて、この時間もチャート見てませんでした。

(* ̄∇ ̄*)ゞ テヘッ♪

思い出して、慌ててチャートを覗いたのは、午前1時頃。その時の1時間足が下図です。

前の足を陰線の実体で被せてきました。もう売り一択です。出来れば、分足を見ながらもっと早いタイミングで入りたかった・・・というの正直な感想です。

しかし、僕はもう寝る時間です。エントリーは諦めて、次の機会を狙うことにします。

今度こそ、獲りに行く

では、次の展開を15分足チャートで見ていきましょう。一気に先に進みますよ。

非常に分かりやすい展開です。恐らく5分足でトリガー引いた方がやりやすい人の方が多いとは思いますが、解説の都合上、15分足でお話しますね。

翌朝からは、この下降する流れに何度も乗るチャンスがありました。赤丸がそのポイントです。上から順に簡単に説明すると、

  • アセンディング・トライアングル(本来は上に抜けやすい)と、それと同じ軌道にある200SMAを下抜けたポイントA
  • 下降フラッグを形成し上昇し、フィボナッチ・リトレースメント(以下FR)50%及びトライアングル低値に到達確認後の反転したポイントB
  • 下降フラッグを下抜けたポイントC
  • FR50%戻しから反転したポイントD

ただし、ポイントDには注意です。

このポイントDは、重要な水平線(前回僕が利確したポイント)で跳ね返されたものです。そして事前に建てたシナリオでは、この水平線を下値にレンジを形成する可能性を想定していましたよね。

ですから、ポイントDで売りを仕掛けるのはNGなんですよ。

仮にA~Cのポイントで売っていたら、この水平線で一旦利確するか、もしくはレンジになるのか下降が継続するのかを様子を見ながら、いつでも逃げる準備をしておくことが必要になります。

で、何だかんだ言ってますが、実際の僕は朝から仕事でチャートすら見れなかったため、AからCまでのポイントでは入ることが出来ませんでした。

実際にチャートを見れたのが、夜の8時過ぎです。僕が実際にエントリーできたのは、ポイントEとFになります。

ポイントEは、とてもエントリーしやすい局面でした。重要な水平線を抜けた後、直前の下降波からFR61.8%まで戻した直後に再び水平線下まで押し戻されています。迷わずインできました。

で、ここからの下降波から、直近低値レジサポとFR50%が重なるポイントに到達して反転が確認できたFで玉の上乗せです。

利確したのはちょうど日付が変わる頃。重要なポイントとなる水平線に到達したと同時に利確です(青丸)。

ついでなんで、移動平均線を表示した15分足も載せておきますね。青色が20SMA、緑色が75SMA、赤色は200SMAです。

先ほどライン引いて解説したチャートと見比べてみて下さい。トリガーとなるポイントがMAにおいても重なっている箇所が多いので、より強い根拠でエントリー出来たのが分かると思います。

では、ここまでの軌跡を1時間足で振り返っておきましょう。

上図ラインAは、週足レベルで前回高値をつけた重要なポイントです。

このラインに向かって強く上昇してきたわけですが、このラインに到達する辺りから、高値の更新が鈍ってきました。

この波動①を見て、反転する可能性を見つつも、上昇トレンドはまだ否定されていないので、あくまで目線は上に固定しておきます。

①の波から反転するのを確認したら、あくまでこの段階では「上昇トレンド中に下降する調整波」を獲りに行くとして、売りを建て、欲張らずに利確します。これが②の波での判断ですね。

次に②の波動を見て、トレンドをV字回復する際の調整1波ではないと判断。この後の展開は、

  • 上昇トレンドを継続するにしても、調整レンジを形成する
  • 一旦高値を目指すが、レンジ形成もせずに反転下落が始まる
  • レンジ形成後に下方ブレイクして大きな反転下降が始まる

になるであろうと想定。

少なくとも一旦は上に上昇すると判断しているので(実際の僕はこの後トレードしませんでしたが)、この上昇する③の波を獲りに行くことが可能でした。

③の波は、上昇トレンドを継続させる推進波にはならないと判断しているので、③が高値をつけた後は、売りのセットアップです。レンジの可能性を考えて利確するポイントは水平線Cに設定します。

その後、水平線Cを下方ブレイクしたのを確認して、売りで⑤の波を獲りに行きます。Cをブレイクしたことでダブル・トップの完成でもあります。水平線Dは次のチャートポイントになるので、ここでサクッと利確するのが賢明な選択です。

さて、反転していく状況の解説はここまでにしておきましょう。次回は・・・

と思ってたんですが、ちょっとおまけで次の展開もお話しておきましょうか。

実はこの後の僕は、仕事尽くめの予定だったんですが、週明けの13日月曜日は体調を崩してしまったので、大事をとって仕事をお休みしてたんですね。

で、頭ボ~ッとしながらチャートを横目でチラ見してたら、こんな感じになってたんですよ。

只今、下降フラッグ絶賛形成中。

なので、5分足に切り替えて、様子を伺うことに。すると・・・

チャネルを上にブレイクした時は一瞬、

「あれ?」

と思ったんですが、まぁ時間的に商い薄でしょうし、

「オーバーシュートかな?」

ということで様子を見ていたら、案の定チャネル内部に価格が戻っていったんですね。

「そろそろかな」

ということで、トリガーを引く準備。

まずは最初の赤丸のポイントで売りエントリー。

チャネルをブレイクするどころかチャネル上部での売りエントリーですが、今のチャネルが下降フラッグだと判断しているため、この後は下にブレイクするというシナリオです。仮にブレイクできなくとも、薄利で逃げることが可能な位置です。

で、無事に下降フラッグを下抜けた後は、水平線もブレイク。その後にもう一度水平線を試しに上昇しますが、ロールリバーサルしましたね。ここで玉乗せです。

利確目標ですが・・・

この調整レンジであるチャネルは、今までの分足での調整波に比べ、かなり大きいのが分かると思います。

こういった場合は、分足ではなく、もっと上の波に対する調整になるため、分足では判断しません。

で、今回は1時間足で判断しました。

上の時間軸やら何やらで水平線を引いてみたり、斜めラインを引いてみたり、フィボナッチ・リトレースメントやらフィボナッチ・エクスパンションやらを駆使してみたんですが・・・

上図青いラインの価格が濃厚かなと判断。長丁場になる可能性も考慮し、青ラインの少し上に指値を。結果的には、そこでエグジットになりました。ドンピシャとはいきませんでしたけどね。

 

さて、今回のお話はここまでにしておきましょう。トレンド転換時にどの様に考え、どの様にテクニカルを用いるかを、実例をもとに解説してみました。

このブログの常連さんならご存知の通り、ここで解説したトレードは、今まで僕がお話しているテクニカルを使ってトレードしているに過ぎません。

秘密の手法など、どこにも登場してませんよ。

大切なのは、基本的な事柄をいかに有機的に結び付けて、実際のトレードに活かせるかどうかです。

今まで僕がお話してきたテクニカルを実際のトレードに用いるとしたら、こんな感じになるんだよ、ってことが皆さんに伝わったなら、これ幸いです。

知っただけの知識が、生きた知恵、使いこなせる技術になるまで昇華できる様、皆さん、日々の検証と練習に励んでください。

それじゃあ、また。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です