チャート・デザインのすすめ(1)

拝啓、汚部屋の中から

チグハグな部屋の中で

どんなテクニカルを使ってトレードするか、そしてそのテクニカルの種類や数は、人それぞれです。

チャートに何種類ものインジを張り巡らす人もいれば、ローソク足だけの素のチャートだけでトレードする人もいます。

もちろん、トレードに正解はありませんから、各自がやりたいようにやれば、それはそれで良いんだと思います。

ただ、何でもかんでもテクニカルを用いれば良いというわけではありません。各自が各自の課題や目的を持って、必要なテクニカル、使いこなせるテクニカルを用いてトレードに臨むことが大切です。

が、

実際のところ、それが自分にとって本当に必要なのかも気づかない状態で、テクニカルを表示してる人って、結構多いんじゃないでしょうか?

「このテクニカルが効きそうだ」
「あの手法はこのテクニカルを使ってる」

という感じで、インジケーターを表示している人って、多いと思うんですよね。

それって部屋のインテリアに例えてみると、カタログを広げて、

「これが欲しいし、あれも欲しい」

というのと変わらないんじゃないかと。

でも、そんな感じでバラバラに個別判断したインテリアを揃えても、部屋の中はチグハグになるだけです。

狭い和室に北欧調の家具を置いて、壁にはバスキアの絵。部屋中にバラの花を無数に飾って、畳の上に正座をしながらエスプレッソと芋ようかん。

何がしたいのか分からないどころか、全く落ち着きません。

でも、そんなトレードしてる人って、結構多いんじゃないかなぁ?

先日もTwitterで、トレンド系のインジをいくつか張り巡らしておいて、結局は上昇トレンド中に逆張りで売りをかましている人を見ました。

お茶っ葉と急須を用意して、オレンジジュースを作ろうとしたところで、出来るはずがないんですけどねぇ。

トレードの場合は、なぜかそんな人ばっかりになってしまいます。

しかし、どんなに頑張ってインジを重ね合わせてみたところで、本来の目的や必要性からズレたところやっていたら、結局はチグハグなトレードしか出来ないんですよ。

張り巡らしたインジのシグナルたちばかりに目を囚われ、実はチャートそのものは見ていないし、見ても最新のロウソク足の目先の動きばっかり。

で、そんな目先のロウソク足がバイ~ンって大きく動くと、欲望のまま飛び乗ってしまったり逆張りを狙ってみるわけですよ。

でもそれって、

結局インジも必要ねーじゃんw

という、ツッコミどころ満載のネタでしかないわけで。

だから、気づかなくちゃいけない。

本当に大切なのは、

自分はチャートから何を見ようとしているのか?
自分はチャートから何を知ろうとしているのか?

という視点です。この根本的な問いかけが、多くのトレーダーには必要なんだと思うんですよねぇ。

昔の汚部屋にお邪魔します

ここからは、ちょっと僕の昔のお話を織り交ぜながらお話しようと思います。

今の僕からは考えられないことですが、実は負けてばかりの当時の僕のチャートって、こんな感じでした。

いやぁ・・・下手するともう少しインジ多かったかも。

しかし、自分のこととはいえ、改めて当時を振り返っててみると、一体チャートから何を見ようとしていたのか、全く分からない状態です。

きっとこの頃って、

「このポイントでエントリーすれば良いんじゃね?」

って教えてくれるシグナル、つまりトリガーを自動的に教えてくれる便利な道具がないかばかりを探してたんですよ。

そして、自分自身にとって本当は何が大切なのかも分からないまま、何となく良さげなものを見つけては、あれもこれもと情報を足していくわけです。

言ってしまえば、闇雲に欲しいだけのモノを買い揃え、何が必要かもわからなぬまま、捨てられないモノばかりに囲まれて暮らしている汚部屋状態。

で、検証した気になっただけで、「これは効かない、あれも効かない」とインジを外しては、また違うインジを足していくわけで。

この頃の僕は、チャートにいくつインジを表示したところで、実はチャートなんて何も見ていなかったんですよね。

汚部屋から抜け出そう

まずは素のチャートを見つめてみる

そんな時代の僕ですから、当然のことながら、

何をやっても勝てない。
買えば下がるし、売れば上がる。
損切りして入り直せば往復ビンタ。
損切りしなければ含み損は膨れるばかり。

ゴチャゴチャになったチャートを前にしながら、ゴチャゴチャになった頭を抱える日々を続けてたんですが・・・

ある日、ふと

「自分は一体、何を見ようとしているんだろう?実は何も見ちゃいないんじゃないか?本当に大切なものって何だろう?」

って思ったんですね。

ひょっとしたら僕は、その時の自分自身にもう、ウンザリしたんだと思います。そして、

汚部屋から抜け出すために、ゴミかゴミじゃないかも分からないけど、とにかく捨てられる物は捨て、まずは生活するために必要最低限の物だけを残そう。

そんなつもりで、チャートからインジを外していきました。

そうすると、やっぱりこんな感じにあるわけで。

ロウソク足だけの素のチャートです。

で、まずはここから

一体何が分かるんだろう?
何が見えてくるんだろう?
自分は何を知りたいんだろう?

という視点で、ずっとチャートを眺め続けてみたんです。

すると、どうでしょう。まるで暗闇から一筋の光が見えるかの様に・・・

 

いや、なんも分かんねぇ!

ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

 

そう都合良くはいかないんですね。どっからどう見ても、何も分からないわけで。

ということで、ここで僕は初めて

問題意識

を自分で持つことになるんです。

問題意識を持ってインジを見直す

いざ素のロウソク足チャートを目の前にしても、一体何のどこをどう見てどう判断してよいか分からないわけです。

「ここはどこ?私は誰?」

という状態になってしまいました。

そこで、改めて僕自身が

「一体僕がこのチャートから知りたいのは何?」

という、根本的な問題意識を持って己とチャートを見つめ直すわけです。そして、

このチャートから相場の状況を理解するためには、一体何が必要なんだろう?

という疑問を解決するために、「知っていると思っているだけ」だったテクニカルの教科書を、もう1度開いて見ることにしたんです。

で、そこで何を選択するのかは、人それぞれになると思います。

ただ、当時の僕の場合は、それが「ライン」でした。

見えないものを見るために

なぜラインを選んだのかは、今となってはハッキリと思い出せないんですが・・・

そう言えば、当時の僕は、それまでほとんどラインを引いてみたことがなかったんですよ。

僕がトレードを始めた当初というのは、テクニカルに対する情報はあまりなかったんですね。そのせいか、計算式によって表示されるインジケーターは高度に見えて魅力的だったんですが、単にチャートに線を引くというのは極めて原始的でレベルが低い様に思い込んでたんです。

しかし、この素のチャートを理解するために、まずは初歩の初歩から入ってみよう、という思いもあって、ラインを引いて見ることにしたんだと思います。

まずは、トレンドライン。

でも、いざ引いて見ると、教科書が言ってる様には上手く引けないわけで。色んな風にトレンドラインは引けるし、どのラインが正しいのかも分からない。

じゃあ、水平線は?

見よう見まねに引いて見ても、教科書の様にピッタリと引ける線が引けません。

また、値動きを上手く捉えようとすればするほど、ラインが無数に増えていって、チャートが線で真っ黒になっていくわけで・・・

ここで僕は、初めて「現実」に直面するわけです。

教科書に載っているのは、「お手本」。そしてそれは良くできた「例題」でしかないんです。

そのお手本と例題をもとにして、僕は今目の前にある「問題」を解いてかなくちゃいけないわけで。

スポーツは、基本を教わったら、それをもとに実際にそれが使える様に、問題意識を持ちながら何度も何度も繰り返し、それが出来る様に練習を繰り返します。

そしてそれは、トレードも同じ。

習ったらすぐに自由自在に使えるモノゴトなど、この世に一つも存在していない、という、極めて当たり前の事実に気づいたんですよ。

ということで、僕はチャートに線を引いて引いて引きまくり、それがどう機能するのか、どう判断したら良いのかを考えまくります。

そう、練習と検証です。

そんな感じで、僕は自分なりにラインの扱い方が分かってくるようになりました。

しかし、だからと言って、ライン1つで相場が全て分かるわけではなかったんですねぇ。

実際に練習と検証、そしてトレードを繰り返していくと、今の自分に見えないものが1つずつ、具体的に分かってきます。

そして、その「見えないもの」を見える様にするために、

「ロウソク足の見方が足りないんじゃないか?」

と言って、改めてロウソク足を学び直し、

「そもそも、僕には高値と低値を見る感覚が定かじゃないんじゃないのか?」

ということで、ダウ理論を学び直し、

「この疑問を解決するために、移動平均線を用いてみてはどうだろう?」

と考えて、移動平均線を学び直すわけです。

そう、自分が見たいものを明確にするために、テクニカルを1つずつ加えていくんですよ。

決して、自分に利益をもたらしてくれる魔法のシグナルを鳴らすために、テクニカル(インジケーター)を表示するわけじゃないんです。

で、それに気づくと、学び方が変わります。

「知ってるつもり」だった自分の愚かさと、テクニカルの奥深さに気づかされますから、心のどこかが謙虚になります。

謙虚になれば、使い込んだ1つのテクニカルでも、まだまだ探求する気持ちは続きます。

僕だって、未だにラインを引いて検証を重ねてますし、その他のテクニカルも日々研究中です。

また、1つのテクニカルで見える範囲が多くなれば、補うために用いていた別のテクニカルは必要なくなっていきます。

磨けば磨くほど、大切なものだけ残し、必要なくなったものは省いていくことが出来るようになるんですね。

汚部屋から抜け出すためのまとめ

ちょっと僕の昔話を交えての話なので、情緒的なところもありますから、ポイントをまとめてみると

  • インジを単に「シグナルを鳴らしてくれる道具」として見ない
  • 問題意識を持ってチャートを見るために、一旦全てのインジを外す
  • まずは素のロウソク足チャートから、自分は本当の意味で何が知りたいのか?何が分からないのか?を自覚する
  • 自分にとって必要なこと、何が見たいのかが分ったら、改めてその視点でテクニカルと向き合う

ということになりますかね。

まぁ、実際にやって見ても答えは簡単には出ないですよ。

「ここはどこ?私は誰?」

な状態がしばらく続くことになると思います。

しかし、そこから芽生える問題意識がないと、恐らくこれからどんなテクニカルに出会っても、優秀なトレーダーに何を教わってみても、結果として何一つ得るものはないと思うんですよね。

まぁ、進む過程は人それぞれなので、上記の様な過程を踏まえなくとも、きちんとたどり着ける人はいるでしょう。

しかし、そうでなく同じ場所をいつまでもグルグルと回り続けているのであれば、上記の様な過程を辿ってみるのは、1つの手かもしれません。

さて、今回は以上です。

次回は、実際に素のロウソク足チャートから、問題意識を持ちながら1つずつテクニカルを加えていく作業を解説します。

その例として、僕がお話している「日足5SMA分析」を利用しようかと思っていますので、これを勉強している人もそうでない人も、お楽しみに!

それじゃあ、また。

臨機応変ということ

目線固定の弊害

トレード関連の情報を色々と見ていくと、

「上目線」
「下目線」
「目線固定」

という言葉をやたらと聞きます。

一般的に目線固定というのは、「上昇トレンドだったら買い方針のみ」という具合に、

トレンドの方向でしかエントリーしない様に行動を律する
買いか売りかの方針を決めたら、決めた方針を守る

という意味で使われてるんじゃないかなぁ・・・と思います。

確かに、それはそれで良いと思うんですが、僕の様に決して若くはなかったり、それほど器用じゃない人間は、一旦考えを決めてしまうと、その固定観念に縛られてしまいがちです。

で、僕の経験上、それって結構痛い思いするんですよ。

だってね、僕らは未来のことなんて知る由がないんですから。

なのに、綿密にチャート分析をやって目線を固定してしまうと・・・

方針と全く違った方向に動いても対処できない!

ってことになるんですよ。

売り方針で臨んで、実際には上昇してしまって損切りしても、上昇中にずっと売り時を狙い続け、上昇し続ける中で売り続ける羽目に陥ってしまいがちです。

なので、僕は目線を固定するというやり方は、あんまり好きじゃない。

やっぱりね、大切なのは

固定観念や先入観に縛られずに、間違ってたら間違ってたで素直にそれを認め、今の現実の流れについていく

という姿勢が大切なんだと思うんですよ。

つまり、臨機応変さが大切ってこと。

実例を用いて

過ちを認めよう

ちょっと、チャート使って説明しますね。

これ、オージー円1時間足チャート。

僕は昨日(2020/04/07)、この下降チャネルラインを引いて、赤い丸で記したところで売りエントリーをしたんですよ。次に価格はチャネル下限に向かって進むと判断して。

で、その後は直ぐに20pips以上の含み益が出てたんですが、もちろんライン下限に向かうと思ってるので利確はしなかったんですね。

ただ、エントリー後の値動きからすると、上にブレイクしてもおかしくない感じでした。なので、利確するか迷ったんですが、損切りしても10pipsちょっとで済むので、そのままポジションを保有することにしたんです。

で、ここは割と大切なポイントです。

改めて思い直してみると、仮に僕がポジションを持っていなかったら、値動きを見て「ブレイクするな」と踏んで買うタイミングを狙っていたはずだったと思います。

しかし、僕は売りポジションを持っていたため、自分の考えと行動に修正を加えられなかったんですね。

なので、結果は・・・

見ての通り、その後は反転上昇して、下降チャネルをブレイクしました。

僕も、まだまだですね。(* ̄∇ ̄*)ゞ テヘッ♪

では、ここでどうするか?

「売り方針」という固定観念、「価格は下がる」という先入観に縛られたままだと、

  • 損切りしない
  • ナンピン売りを続ける
  • 損切りと売りを繰り返し続ける

のいずれかを続けることになります。

でも、こういった場合は素直に

「ラインをブレイクしたので、流れが変わったかも」

という事実を受け入れる姿勢が大切なんですよ。

昔の僕なら、恐らくここでムキになって売り向かい続けたと思います。

しかし、相場は自分の想い通りになりません。どんなにムキになったところで、そこに意味はないんですよ。むしろ、相場の流れに素直に従うことが大切です。

ということで、昨日の僕がとった行動は・・・

5分足を用いて説明します。

赤い丸が売りエントリーです。値動き的に「ヤバいかな?」と思った時点で臨機応変に対処できなかったため、損切りする羽目になりました。

損切りしたポイントが青い丸のところです。

ラインを抜けた時点で、「やっぱ、そうか。抜けたか」と感じました。値動き的には、ラインをブレイクした後のフォロースルー(ブレイク後に後を追って買う勢力)もあるなと思ってたので、予め注文しておいた逆指値(STOP)を受け入れることにします。

しかし、見ての通り、ラインをブレイクした価格は、STOPには届かず再度下落を始めます。

ただ、この時点で僕は、視点(先入観)がクリアになっていたので、

  • 再度チャネル内に戻る様であれば、この値動きはオーバーシュート
  • チャネルのラインに跳ね返されたら、ロールリバーサル

と判断できます。

なので、手動で損切りするかどうかをまず判断することに。

結局、ラインに下落は止められたので、青丸のポイントで成行注文の損切りをします。売り方針をすんなり捨てたことにより、損失は13pipsほど。

で、その後にロールリバーサルだな、ということで(やや操作は遅れましたが)緑丸の辺りで買いエントリーをし直します。

後は、赤い矢印を見ての通りです。

臨機応変に買い方針にすんなりと転じたことにより、約40pipsと約20pipsのトレードが可能になりました。

3倍返し!いや、5倍返しだ!!

しかし、もし目線を固定したままで先入観を捨てられずに、売りに拘ってエントリーし続けたとしたら・・・

怖いですよね?

僕の経験上、売り向かった場合の大体のパターンといったら

ラインを越えてしまった後も、赤い丸で囲った辺りを目印に売りを続け損失を膨らませ、1つ目の緑色の丸を目印にして売った後は含み益が出ますが、今までの損失もあってか欲を出して利確できず、次の緑丸で損切り。

しかし、その後の微妙な下がり方を見て

「あー!損切りしなきゃよかった!!」

と後悔しながら、次の赤い丸でやっぱり売るんですよ。

で、損切り。

そしてついに力尽き、最後の青丸ポイント当たりからは指をくわえて下落するのを見続けながら

チックショ~~!!

と小梅太夫ばりの叫び声を上げることになります。

売り手が焼かれつくしたところが、上げ止まりになるわけですよ。

これ、相場あるあるですね。自分に良くあることは他人にも良くある。

人の常とは、世の常でもあるわけです。

相場は生物

相場とは生物(いきもの)であると同時に、生物(なまもの)です。

そう、「なまもの」。賞味期限は短いんです。

ですから、自分が分析したことに、いつまでも縛られ続けるとお腹を壊します。

例えば先ほどのオージー円の1時間足。

下降チャネルを大きくブレイクした後、再度下落してチャネルラインにぶち当たっています。

何やら、ラインに止められて反転している様に見えますよね。

先ほどの僕が紹介したトレードでは、小さな波のロールリバーサルでしたが、今度は大きな波でロールリバーサルを形成して、大きく上昇しようとする直前の様です。

ん?

ホントですかね?

それでは、恒例のシンキング・タ~~~イム!!

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

・・・

 

ホントにこれ、ロールリバーサルですかね?

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

分かりました?

 

では、答えを言いましょう。

答えは・・・

 

分かんねぇよ、そんなの。

 

が正解です。

当たりました?当たるわけないですよね?

じゃあ、解説しましょう。

先ほども言いました。相場は「生物」だと。

相場は「いきもの」ですから、ずっと同じ形に留まってはいませんし、同じところにも留まりません。

そして、そんな相場は「なまもの」ですから、分析したその時の賞味期限は直ぐに切れてしまいます。

下降チャネルと判断した相場は、あえなくブレイクしてしまったんですよね。

ということで、確かにチャネルラインに一旦止められていますが、このラインも賞味期限を過ぎてしまうかもしれません。

そして、「いきもの」である相場は、常にその形を変えてしまいます。

例えば、こんな風に。

あれ?

これって、下降チャネルを形成してたんじゃなくて、レクタングル(四角)・フォーメーションだったの?平行レンジってこと?

いえいえ、ホントのところどうかは、今のところ分かりません。

下降チャネルのラインがまだ有効で、ロールリバーサル後は上昇を始めるかもしれません。

しかし、この後は平行レンジを形成し、仮に上昇したとしても上の水平線に止められて、下降を始め、次に下の水平線へと下値を試すかもしれません。

つまり、その後の未来に「絶対」はないんですよ。

あくまで、可能性の世界。

僕らが出来ることというのは、過去から現在の値動きから、未来への可能性を探るだけ。そして、その可能性の中からリスクと優位性を見出しながら、自分がとるべき可能性(道程)を選択して歩み続けるだけなんです。

そして、そんな可能性に対して、常に臨機応変な対応をし続ける。

それが、トレーダーというものです。

なんだか、トレードと人生観は、重ね合わさることが多い様な。そんな気がする2020年緊急事態宣言発令中の春です。

流れに従う

流れに逆らわないために

臨機応変に振る舞うことは大切だと頭で分かっていたとしても、人はついうっかりと自分の先入観に縛られてしまいがちです。

では、先入観に縛られずにいるためには、どうしたら良いでしょう?何か良い判断材料みたいなものは、ないのでしょうか?

もし仮に、そう聞かれたとしたら、僕はきっとこう答えます。

 

そんなの、自分で考えれば?

 

冷たいですか?まぁ、冷たいですよね。

でも、他人の頭で考えてもらうことばかり考えて、自分の頭で考えない人は、魑魅魍魎の潜むこの相場の世界では到底生き残れません。

なので、「どうしたら良いか?」というテーマは、常に自分の頭で考え抜くことが大切です。

ただ、こんな話をしてしまった以上、「自分の頭で考えなよ」で終わらせてしまうのも、何か違う気もしますので、僕から1つの提案しておきます。

それは、移動平均線。

僕は、目線を固定するなら、それは上目線・下目線ではなく、価格推移の「流れ」を固定した方が良い、というお話をしています。

具体的に再度お話するのは面倒なので、「時間軸に関係なく流れの目線を固定しよう」あたりを参照してください。

まぁ、要するに価格の流れを抽象化した移動平均線をきちんと意識しておくことで、流れにきちんと従うことが出来るということです。

先ほどの

という、売りに固執してしまったら大損害を受けたであろう場面ですが、移動平均線を表示させると

パーフェクトオーダー。

どこをどう見ても、買いポイントを模索する場面にしか見ません。

もちろん、これは1つのヒントでしかなくて、提案です。別に移動平均線を3本表示しなくちゃいけないということでもありません。

自分の基軸となる流れを示す移動平均線を1本だけ表示させておくだけでも良いですし、移動平均線を使わず別の何かを基軸としても構いません。

ただ、チャート上に価格の流れの方向をきちんと意識させる道具(インジとか)を何か1つでも用意していくことで、それは勝手な先入観という呪縛から解き放たれる助力となると思うんですよ。

そういった工夫を自分なりに加えていくことで、流れに沿いながらも臨機応変に相場を渡り歩くコツを掴んでいけるんじゃないかなー、と思います。

チャート分析の心得

真剣にトレードに取り組んでる人にとって、チャート分析とは大切なものです。

毎日の作業として、その日の終わりまたはトレード始める前には、念入りにチャートを確認し、分析します。週末には、次週の分析をやはり念入り行います。

人によっては、凄く丁寧に時間をかけて分析しているんじゃないかなぁ?

非常に喜ぶべき姿勢ですし、その努力が早く実ってくれたら良いな、と思います。

ですから、そんな一生懸命な人へ向けて、老婆心ながら僕からアドバイスをさせてもらうとしたら、

 

そんな時間かけた分析、いらねーし

 

という一言になるでしょうか。

別にトレードで勝つためには、長時間をかけてまでやるような高度な分析は、特別必要ありません。

高度な分析などせずとも、シンプルに分析することで、トレードでは十分勝ち続けることが出来るんですよ。

さっきの僕のトレードの例、ご覧になりましたよね?

チャネルライン引いて、ラインに当たって跳ね返されたところを売っただけです。で、その行為が否定されたら損切りして、後は流れについていっただけです。

僕は普段オージー円をやらないので、たまたまチャート覗いてライン引いて見たという、ものの数十秒の分析ですよ。

ひょっとして、まさか・・・

長い時間と労力をかけて分析したら、相場の謎を解き明かせるとでも?

そこまでは思ってないにしろ、自分の労力に時間をかけたらかけた分だけ、的確な分析によって素晴らしいトレードが出来るとでも?

んなこたぁ、ない。幻想なんですよ、幻想。

例えば、バッターボックスに立つ前に、相手の投手の分析を長時間かけるだけだけて練りに練った上で、

「きっと、一球目はAでくる。もし、AじゃなくBであったら、こうやってこう対処して・・・」

って方針を決めて、その目線を「固定」してバッターボックスに立ちますかね?

で、投手がどんな球を投げてこようが、当初の方針に従ってバットを振りますか?

別に野球じゃなくても、卓球でも良いですよ。

「相手はまず、最初にこのコースでこんな回転をかけて球を打ってくる」

って方針を固定して、相手がどの様な球を打ってきても、その方針通りにラケットを振りますかね?

なんかそれって、球を見ないでバットやラケットを振るのとあんまり違わない様な気がしますけど。

根本的なところ、間違ってませんか?

トレードもスポーツも、予め練りに練って予定された架空の世界の中で、闘うわけじゃありません。

常に、現実対応です。

むしろ、時間をかけて突き詰めて分析すればするほど、その分析に縛られてしまい、臨機応変に動けなくなってしまいます。

ですから、分析なんてのはシンプルに行ってシンプルに判断しておいた方が良いんですよ。

長々とトレードのシナリオを作成するためのチャート分析する時間があるのであれば、そんな時間はトレードの検証と練習に費やすべきです。

そう、どんな球が来てもその場で臨機応変に打ち返すことが出来るための、「現実対応」という腕を磨くための、ね。

人生、何事も・・・

先ほども言いましたが、相場を自分の想い通りに操作することは出来ません。自分の力じゃどうにもならないんですよ。

だから、諦めが肝心。

相場では、諦めることが大切なんですよ。

最近の自己啓発的な風潮だと「諦めなければ、夢が叶う」と言います。

が、少なくとも相場において、それは嘘です。真っ赤な嘘でしかありません。

例えばスポーツの試合なんかは、形勢不利であっても諦めずに踏ん張ることで、逆転勝利を掴むことは可能かもしれません。

しかしそれは、自分の頑張りで何とかなる範囲での話です。

自分の努力などとは全く無縁の世界では、そんな話は通用しないんですよ。

もし、諦めなければ夢が叶うと相場の世界で信じるなら、全財産を賭けて自分が信じる方向へとエントリーすれば良いんですよ。そして、逆行したなら、借金をしてでも自分が信じた方向へとエントリーし続けたら良いんです。

だって、信じれば夢は叶うんですよね?

もしそうなら、何も考えずにエントリーしつづけたら、億万長者になれるはずです。

でも、しないですよね?

なぜやらないかと言えば、諦めなければ夢は叶うわけじゃないっていう話が、相場では通用しないってことを、実は心の奥底で分かっているからです。

相場という世界では、諦めないのは地獄への一歩なんです。

だったら、諦めたら良いんですよ。素直に。

日本では古くから、「人生、何事も諦めが肝心」と言います。そして、それは僕たちが生きていくうえでの本質です。

諦めるとは、明らかに見極めるということ。

確か、雀鬼と呼ばれた桜井章一氏の言葉だったと思います。

諦めるというのは、押して出るべき時と引き際を、きちんと見極めるということなんですよ。押して出るべき時は突き進み、引き際であれば何の躊躇いもなくその場を立ち去るということです。

これ、非常に難しいことですが、非常に大切なことです。

自分が決めた方針と逆の方向に流れが行くのであれば、素直にそれを認め、諦め、そして流れの方向へとついていく。

己の過ちを認め、進むべき方向を見極めてそちらに方向転換をすることを受け入れる。

それも、勇気です。

諦めるとは、大切な勇気のことなんです。

相場の世界において、諦めないというのは、諦めきれないという往生際の悪さのことであり、ただの醜い姿でしかありません。

  • 諦めるとは、明らかに見極めること
  • 諦めないということは、醜態

そう胸に刻んで相場に臨むことは、臨機応変さを手に入れる1つの大きな指針かもしれません。

 

・・・ということで、

今回のお話は以上です。今回の内容は、思い付きで書き始めた様なものですが、皆さんのお役に立てたなら、幸いです。

それじゃあ、また。

これがBOZ流!RCIの本当の使い方(3)

さて、これまでマトモな情報の乏しいRCIについて、その本当の使い方を2回に分けてお話してきました。

で、今回はその第3話目です。

ということで今回は、短期線についての解説とRCIの期間を決めるためのヒント、そしてRCIと移動平均線を利用したトレードのやり方でも紹介しようかな、と。

公表するのは、今のところこの辺までですが、それでも十分に実践的な内容になると思うので、ご覧ください。

それじゃぁ、始まり始まり~!

RCI短期線について

前回までの記事では、RCIの中期線と長期線については触れていますが、短期線に関しては、あまり触れていません。

なぜかというと、中期線や長期線と同列で扱うのは、ちょっとなぁ・・・と思うからです。

では、RCIにおける短期線とは、他の線に対して、どの様な立ち位置なのでしょうか?

ちょっと整理しながら、解説していきますね。

RCI短期線と移動平均線の関係

RCIは移動平均線をオシレートするというのが、RCIの適切な見方であるという話は、前回・前々回に渡ってしてきました。

なので、当然RCIの短期線も移動平均線をオシレートします。

しかし、RCIの期間が短期の場合、中期線や長期線と同様に、同期をとった移動平均線と同時に表示させるわけにはいきません。

RCI(9)に対応する移動平均線は、期間が約3.46となり、小数点以下を端折れば、SMA(3)もしくはSMA(4)ということになります。

ということで、仮にSMA(3)をチャートに表示すると、こんな感じになります。

SMA(3)くらいになると、値動きにかなり忠実にそって描かれます。ただまぁ、ロウソク足に絡みまくってるので、とっても見づらくなりますが。

で、ここで思い出してもらいたいことがあります。それは、

SMA(1)とは、単に各ロウソク足の終値を結んだ線

ということです。

じゃあ、実際にSMA(1)も同時に表示してみましょうか。

絡みまくり過ぎて識別しづらいので、ロウソク足を拡大して表示してます。青色の移動平均線がSMA(1)です。

でもまぁ、これでも見づらいと思います。

なので、ここで更にもう1つ思い出してもらいたいことが。それは、

ラインチャートとは、単にロウソク足の終値を結んだだけのチャート

ということです。つまり、ラインチャートとはSMA(1)のみを表示したチャートなんですね。

ということで、見やすくなるように、今度はロウソク足ではなくラインチャートとSMA(3)を表示してみますね。すると、こんな感じに。

黒い線で表示されているのがラインチャートで、赤い線がSMA(3)です。

これを見ると、SMA(3)はラインチャートをやや滑らかにして表現していることが分かると思います。

つまり、これはどういうことかというと、

「移動平均線SMA(3)は、価格(終値)そのものの推移を、多少のノイズを取り除いて表現したもの」

と捉えることが出来ると思うんですよね。

であれば、RCIは移動平均線をオシレートしているというコンセプトを踏まえるならば、

RCI短期線は、ノイズを取り除いた価格推移そのものをオシレートしている

と解釈できることになります。

ですから、わざわざ見づらくなる様な超短期の移動平均線を表示することなく、「RCI短期線は価格推移そのものをオシレートしている」と端的に解釈して、実際のトレードに用いた方が、シンプルです。

ということで、ここで改めてデフォルト値を用いたRCIとそれに対応した移動平均線を表示してみます。

何をどう見れば良いか、もうお分かりですね。

  • 赤色のRCI(52)は、赤色のSMA(20)をオシレートしている
  • 青色のRCI(26)は、青色のSMA(10)をオシレートしている
  • 黒色のRCI(9)は、価格(終値)推移そのものをオシレートしている

分かりやすくいってしまえば、そう判断すればよいわけです。

ここまでの話、理解できましたか?

それでは、もう1歩踏み込んでRCI短期線を見ていきましょうか。

RCIのもう1つの不思議

RCIというオシレーターは、前々回の冒頭でも触れた通り、値幅ではなく、価格の順番と期間の順番の関係性を探るオシレーターでしたね。

RCIは、オシレーターのくせに、値幅を一切考慮しないという不思議な存在です。

じゃあ逆に、値幅を重要視しているオシレーターって何でしょうか?

「値幅」を非常に意識して計算しているオシレーターの代表格と言えば、

ストキャスティクス

が挙げられると思います。

  • RCI = 値幅を一切考慮しないオシレーター
  • ストキャスティクス = 値幅を重要視したオシレーター

この2つのオシレーターは、相反する思想のもとに存在していると言えるかもしれません。

じゃあ、そんなRCIとストキャスティクスを対決させてみたら、どんな結果になるでしょうか?

想像すると、面白くないですか?

両者を比べてみて、的確なサインを出す方を採用すれば良いわけです。

では、やってみましょう。

期間はどちらも「9」にしてみますね。RCI(9)とStochastics(9-3-3)で表示してみます。

すると、こんな感じ。サブウィンドウ上段がRCIで下段がストキャスです。

なんか・・・

 

違うというより、むしろ似過ぎじゃね?

 

これが、RCI短期線の不思議というか妙技です。

値幅を全く考慮しないRCIは、値幅を重要視するストキャスティクスと非常に似た動きをするんですね。

もちろん、全く同じというわけではありません。この2つをシステム化して自動売買で検証すれば、大きな差が出てきます。

が、表現したがってる部分というか、重要なポイントはかなり同じタイミングで示唆してくれています。

つまり、裁量トレーダーであれば、RCI短期線を用いることとストキャスティクスを用いることは、非常に似た様な効果を発揮してくれるということです。

RCI短期線を用いるということは、ストキャスティクス的なオシレーターの見方もできるということになるわけでですね。

さて、ここまでの解説、理解できたでしょうか。

RCI短期線の特徴をまとめると、以下の2点になります。

  • RCI短期線は、ノイズを省いた価格(終値)推移そのものをオシレートしている
  • RCI短期線は、ストキャスティクスと同じような解釈でトレードに活用できる

ということになりますね。この2点、頭に叩き込んでおいて下さい。

それでは、次に進んでいきましょう。

RCIの期間の定め方

基本的にデフォルトに沿って期間を「9-26-52」とすると、極めて短期的な視野でのチャート判断になります。これは、前回にお話しましたね。

では、どうやってRCIの期間を決めたら良いのか?

まぁ、言ってしまえばいつものごとく

 

自由にやったらいいさ

 

ということになるんですが、あんまりアバウト過ぎても

コラ!( ̄⊿ ̄)o”三(  ̄0 ̄)/”☆ピシ!!

って怒られるかもなんで、ちょっと説明をしておきますね。

長期線の選び方

RCIの長期線ですが、これに関しては

「まずはどの大きな波に乗るのか?」

という視点が重要です。

で、自分が乗りたい大きな波をどう規定するかですが、これはまず最初に移動平均線を用いて決めます。

例えば、僕はこのRCIの記事の中で、75SMAを大きな波の流れとして紹介していますよね。

こんな感じでしたね。

で、この75SMAの流れに乗りたいのであれば、それと同期をとったRCIの期間、つまりRCI(195)を設定すれば良いわけです。

まぁ、これに関しては各自が獲りたい波を選択するしかなくて、僕がどーのこーの言う部分ではないのかなぁ?と。

良く分からないとか、戸惑ってしまう人は、RCI(195)とSMA(75)を用いても全然OKですよ。

ただし、MT4の場合、確実に重くなりますけどね・・・

中期線の選び方

では次に、中期線の選び方なんですが、これもやはり長期線と同様に、はじめに移動平均線ありきで決めます。

で、考え方としては、

  • まずは大きな波に乗るための長期線を決める
  • その後に、その大きな波の中にある小さな波を移動平均線で決める

という手順になります。

じゃあ、ちょっとここ最近ボラが高めだけど値動きが素直なドル円の1時間足を表示して見ますね。

まず、大きな波はSMA(75)とRCI(195)で捉えるとしましょうか。

上図で示した様な大きな波の一辺に乗りたいわけです。

で、この大きな波の一辺にある、小さな波に乗ることを、次に考えます。

この小さな波を捉えるにも、まずは移動平均線を用います。

例えば、20SMAを表示して見ましょうか。

もし、この20SMAという小波の流れに乗ることを考えるのであれば、20SMAと同期をとったRCI(52)を表示して・・・

実際は、こんな感じのトレードの仕方になると思います。

20SMAが描く波の上昇局面を獲りに行くことになるわけですね。また、20SMAが横ばいとなって価格がまたぎ出したらレンジと判断して、レンジ内取引(逆張り)でトレードします。

こういった小波の決め方は、各自のトレードスタイルや生活スタイルの中で決めていくことになると思います。

ですから、人によってはもう少し細かい波に乗っていきたいと考える人もいると思います。

その場合は、もう少し短い期間の移動平均線で考えてみることになります。とりあえず、10SMAを表示して見ましょうか。

20SMAの時よりも、細かく波の動きに沿って表示してくれてる感じですね。

この10SMAが表現する流れに乗りたいのであれば、同期をとったRCI(26)を表示して、

20SMAが描く波の上昇局面を獲りに行くトレードになるわけですね。

もう一度確認しますが、RCI中期線の期間の決め方は、

  • まずは大きな波に乗るための長期線を決める
  • その後に、その大きな波の中にある小さな波を移動平均線で決める
  • 決めた移動平均線の期間に対応したRCIの期間を設定する

という手順となります。

期間設定の注意点

注意点その1

まず、中期線を決めようとする時にやりがちなんですが・・・

より値動きに沿った移動平均を求めようとすると、どんどんと移動平均線の期間が短くなっていきます。

しかし、それをやってしまうと、最終地点は値動きそのものになってしまいます。

でも、値動きそのものをオシレートするのは、RCI短期線でしたよね。

ですから、RCI中期線に値動きの忠実さを求める必要はありません。

自分が獲りたい小波を抽象的に上手く表現してくれる期間を表示すれば良いだけです。

その際に必要なのは、自分のトレードスタイルや性格などの個人差を自分で把握していることです。

チャートの前に長くいられる人であったり、より細かい売買を好むのであれば、10SMAの様な短い期間を設定すればよいですし、

逆に、あまりチャートを長い間見ていられない環境の人だったり、細かく売買するより、もう少しゆったりとトレードしたいのであれば、20SMAの方が向いているかもしれません。

他にも、色んな期間があります。各自が最も判断しやすく、また取引しやすい期間を選ぶことが大切です。

注意点その2

例えば、同じ10SMAでも、相場つきによって波の捉え方が違ってきます。

ボラティリティが大きくなると、同じ10SMAでも上手く小波を表現してくれないこともあります。

またボラティリティが小さい場合は、10SMAを用いるとむしろゴチャゴチャして判断しづらいことも出てきます。

同じ期間設定でも、その相場つきによって、波の捉え方が変わってくるんですよ。

しかし、期間設定を移動平均線で求める際、参考にするのはあくまで「過去」の値動きでしかありません。

僕らは、予知能力者ではありませんから、過去から現在までの価格の流れを見て、その流れの特徴が今後も続くと仮定して取引を行なうしかないんですよ。

過去の値動きを加工して、過去から現在までの価格推移の傾向を炙り出すのがインジケーターの仕事ですから、当然っちゃ当然の話です。

そのため、トレーダーは各自、

  • 違う相場つきになっても、同じ期間設定で対応できる柔軟性を磨く
  • 相場つきに合わせて、期間設定を変える柔軟性を磨く

のどちらかを選択して、その技術を高めていく必要があります。

期間設定は、常に固定しておいた方がやりやすい人は、その数値で常に検証・練習した方が良いです。

逆に、相場つきや通貨ペアによって変えた方がやりやすいと思う人は、直近の値動きに合わせて期間を設定してください。そして、その値動きが今後も続くと仮定して取引をします。

もちろん、選択した期間と相場つきが合わなくなったと思ったら、一旦その期間での取引は中止して、今の値動きに合った期間を再度見つけてから取引を再開します。

この辺は、各自がやりやすい、扱いやすい方法を選んでください。自分が最も扱いやすい期間を見つけるのが、自分にとって最も適したトレードになるはずです。

とまぁ、こんな感じで期間の設定のやり方のヒントを話しました。次に、実際のトレードのやり方の一例を解説していきましょう。

RCIを使ったトレードの考え方

ちょっとRCIを使ったトレードのやり方を、検証ソフトを使って解説しようかなと思ったんですが、そういえばRCIって僕の知る限り、検証ソフトでは実装されてないんですよねぇ。

ということで、既に出来上がったチャートを使いながら、軽く解説していこうと思います。

次のチャート図は、先ほどの使ったドル円の1時間足。

設定は、先ほどの解説に準じて

移動平均線は

  • 10SMA
  • 75SMA

RCIはそれと同期をとった

  • RCI(26)
  • RCI(195)

そして、直近の値動きそのものをオシレートするとした

  • RCI(9)

を使います。

長期線でトレードの基軸を決める

で、まずは基本的な見方として、

トレードの基軸となるのは、大波を表現した移動平均線とRCIの長期線です。今回のケースで言えば、75SMAとそれと同期をとったRCI(195)です。

緑色の線がそれですね。見やすい様に太くしてみました。

この流れがトレードを行なう上での礎となります。つまり、

  • 75SMAが上を向いていて、かつRCI(195)が上昇及び高値圏に張り付いている間は、上昇トレンドと判断し、買いで入る順張り
  • 75SMAが下を向いていて、かつRCI(195)が下降及び低値圏に張り付いている間は下降トレンドと判断し、売りで入る順張り
  • 75SMAが横ばいで価格が75SMAをまたいでいる時は、レンジと判断し、逆張り

ということになります。

これら3つの内、いずれかの条件が揃った場合、「セットアップが整った」「セットアップ完了」ということになるわけですね。

もう少しチャートを使って、具体的に説明しましょうか。

メインチャートの①の矢印の部分を見てください。

75SMAが下を向いています。なので、75SMAが下降トレンドを示している間は、常に売り(ショート)で入ることだけを考えます。

またこの75SMAの下降トレンドの根拠づけをRCIで補強します。RCIの①の矢印の部分を見てみましょう。

このチャート画面から見える範囲で言えば、RCI長期線は低値圏で張り付いています。下降トレンドを同様に示唆していますね。

ということで、移動平均線とRCIの長期線2つを根拠にして、①の流れが続く限りは(セットアップ)、常に売りのタイミングを計る(トリガー)ことになります。

①の下降トレンドが終了したかどうかは、

  • 75SMAが横を向き出した
  • RCI(195)が上を向き出した
  • 価格が75SMAをまたぎ出した

の3つで判断します。つまり、レンジに移行したかどうかを判断するわけですね。

では実際にレンジに移行した局面を見てみましょうか。下図のピンク色の四角で囲った部分を見てください。

まず75SMAの下降する角度が緩やかになっているのが分かると思います。

しかし、これは一時的に下降トレンドが緩やかになっただけのケースも考えられます。

ですから、まずは価格が75SMAをまたぎ出すのかを見ます。

下降トレンドが継続している場合は、価格が75SMAを上抜いても、直ぐに引き戻されて、再度75SMAの下で価格は推移することになります。

しかし、上図のピンク色の四角で囲った部分を見ると、価格は75SMAを上抜いた後、一旦直ぐに引き戻されますが、再び上抜いてきて、75SMAをまたぎ出しました。

あれ?

と思ったら、RCI長期線を見ます。低値圏で張り付いていたRCI長期線が上を向き出しているのが確認できると思います。

ここで、「下降トレンドは少なくとも一旦終了。レンジだな」と判断することになります。

では次に、ピンク色の四角で囲った部分が終わった辺りを見てください。

価格が75SMAの上で推移し出し、75SMAが上を向き出します。RCI長期線も低値圏を上抜けました。

ということで、上昇トレンドが発生した可能性が大という判断をすることになります。結果、②という大きな流れが出ていますね。

そして、

  • 75SMAが上を向いている
  • 価格は75SMAの上で推移している
  • RCI(195)が上昇及び高値圏に張り付いている

という条件(セットアップ)が整っている間は、常に買いのタイミング(トリガー)を計ってトレードすることになるわけです。

さて、ここまで長期線を使ってトレードの基軸を固める例をお話しました。次に、実際の売買のタイミングを計る考え方をお話します。

RCI短期線でタイミングを計ろう

上のタイトルを見て、

「あれ?RCIの短期線?次は中期線を見るんじゃないの?」

と思った方もいると思います。

実はちょっと語弊があるかもしれませんが、端的に言ってしまえば、RCIの中期線はそれほど重要ではないです。

移動平均線とRCIを用いた場合、まず身に着けてもらいたいのは、

  • 大きな波に乗るための移動平均線とRCI
  • 小さな波に乗るための移動平均線
  • 実際のトレードでタイミングを計るためのRCI短期線

です。これだけで、十分トレードできるんですよ。

むしろ、RCIをいきなり3本で用いるというのは、前回お話した通り、情報が煩雑になってしまい、判断しづらくなってしまいます。

つまり、「RCI中期線を用いない方が最初はトレードしやすくなる」というのが、僕の考え方なんです。

まずは、移動平均線とRCIの長期・短期線だけでトレードする感覚を身に着けてから、その補強としてRCIの中期線を用いてもらう手順を踏んだ方が、良いと思うんですよね。

ということで、先ほどのチャートからRCI中期線を消したものを見てみましょう。

ある程度の経験者なら、これまでの解説を踏まえていれば、上図をぱっと見ただけで、

「ホントだ。RCI中期線ない方が、むしろトレードの判断しやすそう」

というのが分かる思います。

ではまず、上図の上昇トレンド部分を例にして、トリガーについて解説していきますね。

順張りトレードを始める前に

まず、下の図を見てください。

緑色の四角で囲った部分は、RCI長期線も加えて判断した上昇トレンド局面です。

RCI長期線を見なくとも、その前から75SMAは上をむき出し価格はその上を推移し出していますから、

「上昇トレンドが始まった」

と判断しても良さそうです。

しかし、それは結果論でしかありません。その後の展開がチャートに表示してあるから分かるだけなんですよ。

リアルタイムでチャートに向き合った場合、75SMAの上で価格が推移し、75SMAも上を向き始めたと思ったら、直ぐに価格は75SMAを下抜けて75SMAも上を向くのを止めてしまうことだってあるわけです。

いわゆる「蛇行」も横ばいの1つです。

しかし、リアルタイムで次の展開を今か今かと待ち続けるトレーダーからすれば、そんなちょっとした上げ下げに釣られてミスを繰り返すことだって考えられます。

ましてや75SMAは、このケースで言えばトレードの基軸です。そんなことに振り回されては、まともなトレードなんて出来ません。

なので、RCIを補強として使い、確たる基軸を築くわけです。

ということで、もう一度。

上昇トレンドを規定する(セットアップが整ったと判断する)ための、

  • 75SMAの上を価格が推移している
  • 75SMAが上を向いている
  • RCI(195)が上を向いている(出来れば低値圏にはいない)

という3つの条件を踏まえた、緑色の四角で囲った部分を「上昇トレンド局面」と判断します。

で、この局面では「買いでエントリーする」ことしか考えません。

このブログでは繰り返し言ってますが、上昇トレンド中に売りを考えるのは、順張りできちんと獲れる様になり、余裕が出てきた上級者になってからチャレンジする様にしてください。

勝つために、余計なことを考える必要は、一切ないです。出来ること、やらなくちゃいけないことを、愚直にただひたすらやることが大切なんです。

トレードで勝つためには、高度で複雑な分析力など、必ずしも必要ではありませんんし、ましてやアナタの勝手な思惑や欲望など、不必要以外の何物でもありません。大切なのは、素直さです。

ということで、次に進みましょう。

RCI短期線で順張りのタイミングを計る

えっと、この解説に入る前に、出来れば僕の

トレンドの正体

の記事を読んでください。読んでおいた方が、更に理解が深まるずです。

読みましたか?

ホントに?

ジーッ (@ ̄_ ̄) ・・・・・

じゃあ、解説に入ります。

RCIを使って順張りのタイミングを計るのは、とっても簡単です。

単純に、RCI短期線が反転したところを狙えば良いだけです。

  • 上昇トレンドの際は、RCI短期線が下降を止めて反転上昇したポイント
  • 下降トレンドの際は、RCI短期線が上昇を止めて反転上昇したポイント

をとらえてエントリーすれば良いんですね。

ちょっと確認してみましょう。

RCI短期線が反転上昇を始めたところを、赤・青・緑・黒・灰色破線で囲ってみました。

「直近低値を下回ったら損切り」というルールを条件にエントリーした場合、トレンド終盤の黒丸以降を除けば、全て利確が可能なエントリーです。

ただ、大雑把すぎるのでもう少し詳しく解説します。

赤い丸の部分は、見れば分かる通り、非常に有効なエントリーです。特に解説する必要はないでしょう。

 

次に、青色の丸を見てください。なぜ青色で区別したかというと、この部分は10SMAが下を向いており、また価格も10SMAの下を推移しているからです。

こういった場合のエントリーはリスクが高まります。

青丸aは象徴的で、直近低値をどこにするかで損切りしていた可能性のある場面でもあります。

また、仮に損切りしなかったとしても、山の頂上から下り始めた直後での買いエントリーですから、含み損を長く抱えるという非常に非効率なエントリーになります。

こういった場合は、勝率を気にするタイプのトレーダーであれば見送り、少なくとも価格が10SMAを上抜いてからエントリーすることで、リスクを低く抑えることが可能になります。

ただ、青丸b~fを見れば分かる通り、その場合はRCI短期線の反転ポイントよりも高い価格で買うことになりますから、利益は薄くなります。

リスクをとるか収益幅をとるかという、トレードオフな関係にあると言えますね。

(ただ、この問題を回避するために、実はRCI中期線を用いるんですよ。これに関しては後述します)

次に、緑色の丸部分を見てください。3つ並んでますが、何も3回エントリーする必要もあまりなさそうな局面ですよね。一番左側の緑丸でエントリーするだけで良いじゃないか、と思ってもおかしくありません。

ただ、僕らは常にチャート画面の前にいるとは限りません。

最初の緑丸の場面に出くわせなかったら、どうします?この局面を逃してしまった場合は、次の山を越えてから次の谷間(押し目を拾うポイント)が出現するまで待ちますか?

それでも良いですが、見逃してしまった場合は、他の緑丸でエントリーすれば良いことになります。そういった意味で、無理に谷間を狙う必要もないわけです。

次に、黒丸について解説します。

ここでエントリーした人は、ほぼ損切りしてしまう局面です。つまり、トレンド終焉と判断して良い局面なんですね。

で、これを回避する方法はありますが、別のテクニカルを用いることになります。

なので、RCIと移動平均線だけでトレードする場合は、この事実を受け入れる必要があるんですね。

まぁ、損切りは受け入れる気持ちがなければ、トレードなんてできませんけどね。

ただ、「トレンドの正体」の記事でもお話しましたが、上昇トレンド中は買って買って買いまくり、最後1回の損切りが、トレンド終焉を告げることになります。

なので、それ以降のRCI短期線の反転ポイント(灰色点線で囲った丸)では、そもそも買いエントリーをしないことになります。

以上、トレンド時に順張りでエントリーするやり方について、簡単に解説しました。

ちなみに、エグジットの方法ですが、これは

  • RCI短期線が高値圏もしくは高値圏付近で反転下落を始めたポイント
  • 価格が10SMAを終値ベースで「完全に」下回ったと判断したポイント

となります。他にもやり方は色々あります。各自が自分のスタイル、メンタルと相談しながら決めれば良いと思います。

そう、自由にやったら良いさ。

ということで、次にレンジ局面を見ていきましょう。

RCI短期線で逆張りのタイミングを計る

レンジ局面の際は、レンジ内取引(高値から反転した局面で売って、低値から反転した局面で買う)、つまり逆張りでトレードすることになります。

で、この場合もRCI短期線を用いるわけです。だって、RCI短期線はストキャスティクスと似た様な動きをするんでしたもんね。

やり方は簡単。

トレンド時の順張りと要領は同じで、RCI短期線が反転上昇したポイントで買って、反転下落したポイントで売ります。

上図は、先の章で解説したものですが、ピンク色の四角で囲った部分がレンジと判断する部分でしたよね。

この時のRCI短期線を見てください(黒い線)。

このRCI短期線の反転局面で売買を繰り返します。

ただ正直な話、上図はあまりお手本の様なレンジ局面ではありません。また、レンジの形成の仕方によってはRCI短期線の反転で取引するより、RCI中期線の反転で取引した方が効率的なことも多々あります。

この辺りのことは、今回は解説しません。ただ、それほど難しいことではないので、各自で積極的に検証・研究してもらえたらな、と思います。

RCI中期線を用いた順張りのやり方

さて、ここからは先ほど「別に使わなくてもトレードは十分にできる」とディスったRCI中期線を用いたトレードのやり方をお話します。

トレンド時に順張りトレードを行なう場合、RCI中期線はエントリーのタイミングを計るためには用いません。

エントリーやエグジットを判断する場合に、判断に困る時が出てきます。その際に、RCI中期線を用いて、エントリーやエグジットを実行するか見送るかを判断します。

RCI短期線でタイミングを計る解説をした際、ちょっと効率の悪い時がありましたよね?青丸の部分です。

この時に判断する根拠づけとしてRCI中期線を用います。

ちょっと、RCI中期線を表示して見ます。見やすい様に中期線は太線にしてあります。

まずはRCI短期線が反転した青丸aのポイントを見てください。

価格は10SMAを下回り、10SMAも下を向いている局面です。見送るべきかエントリーすべきか、判断に悩む場面でしたよね。

この場合、RCI中期線を見ます。

この時のRCI中期線は、高値圏から反転下落したばかりです。つまり、10SMAはまだまだ下降する可能性が高い。

ということで、見送りが決定する場面です。

では、次のポイントbはどうでしょう?

RCI中期線は低値圏に到達しかけています。つまり、間もなく10SMAは反転上昇する可能性が高いわけで。

ということで、ここは価格が10SMAを上抜くのを待たなくとも、積極的にエントリーの判断を下して良い場面ということになります。

では、次にポイントcはどうでしょうか?

ここは正直なところ、RCIと移動平均線だけでは判断しづらい場面です。RCI中期線もゼロ・ライン付近にいますから。

高値安値やライン、プライスアクション(つまり値動きそのもの)を併用すれば、cでエントリーできるんですが、RCIと移動平均線だけだと、ちょっと難しいかなぁ?

ここは、保守的に10SMAが価格を越えるのを待ってエントリーした方が良いかもしれませんね。

で、次のポイントd,e,fの3つですが・・・状況は先のcと似た様なものです。

が、ポイントdを過ぎた辺りではさすがにこの局面が「レンジっぽい振る舞い」であると気づいた方が良いです。

ちょっと図で解説すると、

赤い四角で囲った部分を見てください。

RCI中期線は高値圏に到達せず、ゼロ・ラインをまたぎ出しています。(ちなみに、上昇トレンド中のRCI中期線は低値圏に到達しないことは多いです)

これ、価格がレンジ的振る舞いになった時に起こりやすい現象です。


この局面で、価格がレンジ的振る舞いをし出していることは、RCI中期線以外でも数多くの示唆があります。

例えば価格そのものが示唆しています。低値こそ切り上げていますが、高値はほとんど切上げられなくなっていますよね。つまり、上昇力が低下して、レンジ的な振る舞いになってきたと判断できるわけですね。

さらには、先ほど20SMAを表示させた時に解説しましたが、この局面では20SMAは横を向いており、その20SMAを価格はまたいで推移しています。

20SMAの視点から見れば、やはりレンジですね。

RCIの扱いに慣れてきたら、他のテクニカルも併用できる様になると、より優位なトレードが出来るようになりますから、チャレンジしてみて下さい。


ということで、ポイントdで反転上昇してから後の局面からは、

「ここはレンジ内取引した方が良い」

と判断できると思います。

でしたら、単純にRCI短期線の反転で売買すれば良いわけです。

さらに、エグジットの判断も、RCI中期線を用いて補強することが可能です。

ポジションを持っていると、ちょっとした値動きで利確したくなるのは、誰もが経験あると思います。

例えば、こんな場面。

赤い丸で囲った上ヒゲ。

その後の展開が見えてるチャートでは大した局面ではありませんが、リアルタイムで先の見えない中、この上ヒゲを見てしまうと

「ここが山の頂上?」

となって利確したくなります。その次のロウソク足も陰線ですから、チキン利食いを誘うのに一役買っています。

しかし、この時のRCI中期線はまだ反転上昇してまもないころなので、まだまだ上に伸びそうです。

ですから、思わずチキン利食いをしてしまうことを防ぐことが出来るんですね。

また、その後の、薄い緑色で囲った場面。

こういった部分も、冷静に見れば、10SMAはシッカリと上を向いていてロウソク足もその上で推移し続けてるので利確場面とは思えませんが、

実際にポジションを持ってリアルタイムでチャートを眺めていると・・・

「10SMAにへばりついているから、いつ下抜けるかもわからない」
「実際に価格は度々10SMA下抜けを試みて(下ヒゲが10SMAの下にある)いる」

ということで、ヒヤヒヤしながら、チャートを見つめ続けることになる人、絶対に多いはずです。

しかし、これもRCI中期線を見れば、10SMAはまだ反転しないと分かります。

やっぱり、チキン利食いを防ぐ効果があるんですよね。

この様に、RCI中期線は、エントリーやエグジットのタイミングを計る道具というより、その際の判断の裏付けとして活用することが出来るわけです。

必ずしも必要ではないけれど、あると心強いのが、RCI中期線の役割ということになります。

 

・・・ということで、移動平均線とRCIを用いたトレードのやり方、考え方を解説してみました。

RCIの解説は、以上となります。今の段階で公表できるのは、この位までかな?

もちろん、ここまでのRCIの解説は、僕のRCIにおける考察でしかありません。ひょっとしたら、僕の解説以上に有効なRCIの使い方がこの世に既に存在するかもしれません・・・

し、ないかもしれません。

 ( ̄ー ̄)ニヤリ

ということで、僕の解説が皆さんのRCIの活用の一助になれたとしたら、それはそれで嬉しい限りです。

それじゃあ、また。