エントリーの実際(セットアップの重要性)

さて、前回は実際に僕がやったゴールドのトレードを例にして、チキン利食いについてお話しました。

エントリーにおける根拠の薄さ、自信のなさがチキン利食いに繋がるというお話でしたね。

で、今回はその逆。エントリーする根拠強めの場合は、同じ人間でもこうも違うのか?というお話をします。しかも、紹介する実例は前回チキン利食いしたトレードと同日に行ったものです。

根拠の強弱によって、いかにエグジットの対応が変わってくるかのかをご覧ください。

それでは、始まり始まり~!

と、その前に

今回は、セットアップの重要性を分かってもらおうという主旨のお話です。

ですが、肝心の「セットアップ」という言葉を知らない人が、きっと多過ぎ。

もちろん、このブログの常連さんなら、

「聞き飽きちゃったぜ ┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・」

ってことだと思いますが、知らない人がいると話が理解できないんじゃないかと。

ということで、まずはセットアップの言葉の説明を簡単にしておきますね。知ってる方は、読み飛ばしちゃって、次の章「根拠の強いエントリーの実例」から読み進めてください。

セットアップとトリガー

トレードにおいて、エントリーするにはまず

「売るのか?買うのか?」

という方向性の決定が必要になります。

で、この売買の方向性を決定するための条件のことを「セットアップ」と呼びます。

セットアップが完了して、初めて売るのか買うのかが決定するわけです。

で、セットアップが完了し、例えば買う方針が決定したなら、次は実際にエントリーするためのタイミングを計る必要があります。

で、出来るだけ効率の良いポイントでエントリーするタイミングをとる方法のことを「トリガー」と呼びます。

世間一般ではこのトリガーを「手法」だと思っている人が多いですが、それは間違いですし、インチキ商売に騙されるもとになっているので、注意してください。

詳しいことは、「エントリーの背景(1)」をご覧ください。

では、本題へと進んでいきましょう。

根拠の強いエントリーの実例

ポンド円の環境認識から現状認識へ

で、紹介するトレードの実例は、先日のポンド円でのトレードです。

今回は、記事書くのにやや時間があるため、いつものごとく先の値動きは消して解説します。ただ、週足はそのまんま表示してたり、日足は逆に1日分のロウソク足が丸ごと1本なくなるので、多少の時差が生じますが、まぁご了承のほどを。

ということで、まずは週足チャートから環境認識していきましょうか。話の主旨とはズレるので、簡単な解説で済ましますね。

まあ見ての通り、長い間のレンジ(レンジ後半は三角保ち合い)を抜けて、上昇トレンドを形成しています。

ご存知の通り、今は円安基調です。なので、大きな時間軸では今のところ方向性は上へと向かっていくという流れが続いています。

一旦高値をつけた後、大きく押し目を付けましたがその後再度上昇し、前回高値に到達しています。(上図では最新のロウソク足がヒゲを付けていますが、トレードした当日は前回高値にちょうど到達していたところです)

では、次に日足を見ていきましょう。

前回高値をつけた後は、大きく下げていきましたが、以前のレンジ上限まで到達すると跳ね返され、ものすごい勢いで上昇しているのが見て取れますね。

で、今は前回高値に到達したところ。ここを抜ければ買いですし、再び弾き返されるようなのであれば売りという、単純明快なセットアップが立ちます。

では、このまま現状認識を続けていきましょう。詳細を見ていくことで、何か見えてくるかもしれません。

大切なのは、セットアップの明確さ

じゃあ、4時間足。

見ての通り、緑色斜めラインを抜けた後は、綺麗な上昇トレンドを形成。さらに、青色ラインを抜けると、その上昇気流は加速していきます。

なんて分かりやすいチャートなんでしょう。

もうね、今のポンド円はセットアップが明確なんですよ。上昇力の強いここ2週間くらいは、ちゃぶつく様な場面もほぼなく、押したら買って、また押したら買ってを繰り返していくというルーティン作業です。

値動きが複雑なゴールドばかりやって、買ってみたり売ってみたりで負けを積み重ねるなら、こういった理解しやすいポンド円で勝ちを積み重ねた方が、お得感丸出しなはずです。

大切なのは、「いかにセットアップが明確か?」ということなんですよ。

この点を注意しながら、さらに現状認識を続けていくことで、現状を把握していきましょう。次は1時間足です。

前回高値を示す水平線を一時的に抜けましたが、今はちょうど押し込められた場面です。

一応急上昇してからの値動きに2本のトレンドラインを引いてみました。急角度のトレンドラインで見ると今はラインをブレイクしたところ、緩い角度のトレンドラインで見ると今はラインで下落が止められたところになります。

では、どちらのラインを信じたら良いのでしょうか?ライン割れでここから下落?それともラインに止められて再度上昇?

このブログでは何度も言っていますが、斜めラインって、後付け解説なら何とでも言えますが、実際のトレードで使う場合は、結構難しいんですよ。引き方も考え方も人それぞれ。同じ人が引いても、ちょっとズレただけで判断が変わってしまうし。

なので、ラインで極めるべきはまずは水平線とパターンライン。斜め1本だけの線(トレンドラインとか)は、その後から挑戦すれば良いと思います。

まぁ、だからと言ってトレンドラインを引くなってことではなく、相場の状況やトレンドの強弱を把握するために引くならOKです。くれぐれも初心者はトレンドラインでのブレイクや反発それだけを根拠にエントリーしないでください。(もちろん、いくつかある根拠の内の1つとしてはOKです)

で、このチャート図で大切なのは、この図の緑色で囲った局面の値動きです。

この値動きを見て、皆さんは何を思うでしょうか?

では、この部分をもう少し詳しく把握するために、時間軸を下げて15分足を見ていきましょう。

わざとですが、さらにトレンドラインを加えてみました。どう引いても、止められてみたりブレイクしていたりする様に見えますよね。繰り返し言っている通り、難しい斜めラインを使いこなせない人が、エントリーするのにトレンドラインを何本も引いたところで、それは混乱のもとにしかならないわけです。

ただし、注目してもらいたいのは高値を結んだ赤い斜めラインです。

低値を結んだトレンドラインをいくつか引きましたが、これは低値の切上げの勢いを表しています。

それに対して高値に引いたラインは、高値の切上げの勢いを表しているわけです。

で、見比べてみましょう。低値を切り上げるラインの角度に比べ、高値を切り上げるラインの方が緩やかになっています(パターンで言えば、「上昇ウェッジ」という形です)。これは、低値を切り上げる勢いに比べ、高値を切り上げる勢いが弱まっているということです。

これはどういうことかと言うと、下では下がれば買う勢力は続いていても、買い進む力は衰えており、また上では売る勢力の力が強まっているということです。

であれば、ここは前回高値ラインを越えることができず、反転下落する可能性が高まったということなります。

セットアップを考える

勢力が逆転するポイントを見極める

上昇トレンドとは売買の勢力で言えば、

「買い勢力>売り勢力」

という構図です。

しかし今は、買い進む勢力が徐々に衰え、売り勢力がやや強まってきているということですから、買い勢力と売り勢力の力関係が逆転する可能性が強くなっているということになります。

であれば、買い勢力と売り勢力の力関係が逆転するポイントが、売りのセットアップとなるポイントになるわけです。

もちろん、この反転下落が一時的なものなのか、天井となって大きく下落するものなのかは、今の段階では分かりませんが、とりあえず、売りでトレードしても獲れる波が発生しそうです。

ということで、もう1度15分足を見直してみます。

上昇ウェッジを割り込み、前回高値ラインの下に押し込めらた後、緑色で囲った部分の挙動を見て水平線を越えられないのを確認することで、売りのセットアップが完了と考えて良さそうです。

根拠を強化するために別の視点も

しかし、もう少し売りのセットアップをとるための根拠を強くしておきたいところです。そこで、別の角度からチャートを見ていきたいと思います。

移動平均を用いて、相場を覗いてみることにします。青色が20SMA、緑色が75SMAです。

ご覧の通り、上昇トレンドの大きな波を75SMAが表現し、その中にある小さな波を20SMAが表現してくれています。小さな波が20SMAを下抜けても結局は75SMAが下支えをして、再び上昇していくのが分かりますよね。

ところが、水平線まで到達すると、その流れに変化が出てきています。20SMAを価格が下抜いた後は戻ることなく、また今まで下支えをしていた75SMAまでも下抜けてしまっています。

ということは・・・

「流れが変わった!」

そう判断してもおかしくありません。

さて、ライン、パターン、値動き、移動平均線、いずれも「これから下へ向かいます」という根拠が揃いました。

強い根拠のもとに売りのセットアップが完了しています。

といういことで、次は売りエントリーのタイミングを伺うことになります。

タイミングをとらえる

ただ、僕がチャートを覗いた時点では、既に最初の売りタイミングを逃し下落が始まった段階なんですよねぇ。

ここから売りに入るにはちょっとリスクがあるんですよ。今の下落したロウソク足の低値が下値となって再び上昇してレンジを形成する可能性があるからです。

ちょっと説明しますね。

先ほどまでの解説だとゴチャゴチャしてしまうので省略していたラインがあるんですが、上から2番目の水平線は4時間足から引けるラインを微調整したものです。また、先ほどの高値を結んだ赤い斜めラインを低値にも持っていくと、今の下値にビタで止まります。

つまり、上図青色の四角で囲った様な平行レンジになったり、赤いラインのチャネルの中を移動する値動きになる可能性があるんですね。

仮に上図緑色のタイミングで売った場合であれば、レンジに移行しても利益を出して逃げることが可能です。

しかし、今この最新のロウソク足のタイミングで売った場合、レンジ低値で売ってしまうことになり、痛い目にあうわけです。

ということで、レンジとして一旦上に上がるのであれば高値をつけたところで売り、下にブレイクするならそれについていって売ることにします。

では、その後の展開を見守ることにしましょう。すると・・・

もうねぇ・・・「嘘でしょ」と思ってしまうくらいに、エントリーの条件が重なってしまいました。

まず、水平線をブレイクしたと共に想定したチャネルラインもブレイク、おまけに価格は20SMAを上抜けなかったどころか、20SMAは下を向き出してデットクロスです。もう、ここしかないというタイミングで売りエントリーです。

エグジットを考える

では、ここで利確目標の解説に移りましょうか。

4時間足に戻って、水平線を加えた画像がこちらです。

上図とは誤差があって申し訳ありませんが、エントリーしたのはラインBをブレイクしたところです。

で、エグジットの目標値ですが・・・

まず第一目標がラインCです。Cのポイントはフィボナッチ・リトレースメントでは38.2%に近い位置にありますし、一旦押し目を付け様な展開であれば、ここでの利確が妥当かと。

次の目標はラインDです。ここはフィボナッチ・リトレースメント61.8%とほぼ一致する位置でもありますから、ここまで到達する可能性も濃厚です。ただ、いきなりここまで下げるのはちょっとなぁ・・・という印象ですかね。

では、次の展開を見守ることにしましょう。

根拠が強いと・・・

今さっき僕は「次の展開を見守ることにしましょう」と言いましたが、実は僕、この展開を見守っちゃいません。

アラートをセットして、ポンド円のチャートなんて見ずに別のことしてたんですね。この日は仕事休みだったんで、録画したドラマ観てました。

基本僕は、エントリーしたら、スキャでもない限りチャートをガン見することはあんまりありません。アラートを仕掛けて後は放置で別のことやってます。

人生は、有意義に使わないとね。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

 

 

すみません。

今僕はちょっと、偉そうに余裕ぶって言ってますが・・・

本当のこと言うと、エントリーの根拠が弱ければ、そんな余裕もへったくれもありません。もうビビリまくりです。

この日の夜にやったゴールドのトレードなんて(前回のお話で紹介したトレードです)、根拠弱い中で入っちゃいましたから、不安になって5分足から1分足に切り替えてチャートをガン見し続けたりして。で、結果はチキン利食いです。

同じ人間が同じ日にトレードしたのに、一方はエントリー後はチャートを見ずにのんびりと。もう一方は、チャートの値動きが気になって気になってしょうがない・・・

前回もお話しましたが、チキン利食いしたとか引っ張るところまで引っ張れたとかは、メンタルの強弱じゃないんですよ。

エントリーの根拠の強弱の違い、それ一択です。

では、ポンド円のトレードの続きを見ていきましょう。

エグジット

さて、なんだかんだやっていると、仕掛けておいたアラートが鳴りました。チャートを見るとこんな感じ。(下図は、正確なタイミングではありませんが)

順調に下げてますね。

で、もう少し様子を見ると、

最初の目標値に到達しました。

で、僕はここであっさりとエグジットしてます。

なぜ、ここで利確したのか?これ以上引っ張らなかったのか?

それについて書き出したら、結構長くなり出したので、今日はこの辺で終わりにしておきます。

次回は、この時のエグジットの判断した理由や考え方、そしてこの後のエントリーについて、お話していこうと思います。

今回のお話の主旨は、エントリーの根拠の強さ、つまりセットアップの明確さについてでしたので、それがいかに重要かというが分かってもらえたらなぁ・・・と思います。

それじゃあ、また。

エントリーの実際(チキン利食いについて)

さて、今日は昨日僕が行ったトレードを題材に解説していきます。

このトレード結果を例題に、トレード界隈に蔓延る誤った考え方から抜け出せてもらえたらなー、なんて思ってます。

それでは、はじまりはじまり~!

実際のトレード例から

こんな感じでエントリーしました

まずは、昨日のゴールド(XAU/USD)のトレードから。

環境認識等は、今回お話したい主旨とは違うので、ここでは省略します。前回のお話やTwitterを参考にしてください。

また、この記事は速攻アップするつもりなので、いつものごとく先の展開を隠すために画像処理とかはしないで解説していきます。

で、僕は4時間足に、こんな感じにラインを引いておいたんですが・・・

僕は上図赤丸の付近で2回ロングしています。

これを、5分足でもう少し詳しく見てみましょうか。

上図、「1回目」「2回目」と表記している箇所で、僕はロングをしています。利確の目安は、青ラインAが第一目標で、青ラインBが第二目標でした。

で、既に出来上がったチャートで見ると、まるでこの展開を予測したかのようなシナリオだったわけです。

じゃあ、僕が実際に利確した箇所はどこだったかと言うと、自慢じゃありませんが・・・

チキン利食いじゃん!

全然自慢にならねぇ・・・

 

という結末でした。

で、今回お話したいのは、なぜこんなことになったのか?ということです。

なぜチキン利食いになるのか?

勝てない人の特徴として、チキン利食いした後も順調にエントリーした方向に伸びていったのを見て

「あ~~っ!!やっぱり方向性は当たっていた!メンタルが弱いせいだ!!」

なんて嘆くんですよ。

で、トレードのメンタル本なんかを参考にして、メンタルのコントロールや強化を気にし出したりするんですね。

 

ま、だからいつまで経っても勝てないんですが。

( ̄ー ̄)ニヤリ

 

ここで一旦、頭の中をフラットにして、考えてみて下さい。

幼い頃から人生の大半をその競技に費やして、世界レベルで戦い続けるトップアスリートでさえ、極まれにしか入れない(もしくはまだ1度も経験したことのない)という「ゾーン」に、ちょっとトレードの練習や検証したくらい(つか、ほとんどのトレーダーはそれすらしていない)の人間が、トレードする度にソーンに入れるとでも?

 

一体、何様のつもりですか?

 

トップアスリートですら稀な状態を常に保とうなんて絵空事、信じない方が良いですよ。いや、マジで。

で、話を元に戻しますが・・・

じゃあ、なぜチキン利食いをしてしまうのか?

答えは単純明快です。

 

「自信がないから」

 

ただそれだけの話なんですよ。

で、僕の昨日のトレードに話を戻します。もう1回、さっきのチャート画像載せますね。

実は僕、エントリーしたこの時の気持ちとしては、ロングで入る根拠にちょっと自信がなかったんですよ。

まず、見ての通り三角保ち合いを下抜けてる状態でのロングです。恐らくオーバーシュートだろうという判断で、キリ番で止められたのを見て2回とも反転確認せずに入っています。

しかも、前回お話した通り、大きな時間軸での値動きは不安定、さらに詳細は割愛しますが、4時間足や1時間足を見る限り、やや売り圧力の方が優勢なんじゃないか?と気にかかってたんですねぇ。

だから、ロングで入る根拠としてはやや薄く、自信があったとは言えないんですよ。

ただ、僕の心の中では、

「少なくとも、一旦は買いが入ってリバウンド(反転じゃなくて反発)するから、伸びそうもなければスキャで逃げれば良いだけだし」

という気持ちでロングしたわけです。

もし仮に、伸ばしたいところまで伸ばせるだけの根拠を持ってロングしたいのであれば、

三角保ち合いを一旦オーバーシュートした後、保ち合い内に再度戻ってからもう一度下値を試しに行って止められた上図赤丸部分、ここを確認してからのロールリバーサルからのエントリーになるわけです。

そうであれば、僕の中ではロングで入るための根拠が強くなり、その結果「自信」が生まれ、青ラインBまでは引っ張ることが可能になるんですよ。

結局のところ、エントリーする根拠に自信があるかないかが重要なんです。

根拠が強ければ強いほど、それが自信に繋がり、引っ張れそうなところまで引っ張れるわけです。

ただし、ここで勘違いしないで欲しいのは、じゃあこれを読んで知っただけの読者が上図のタイミングで自信を持ってロングできるのか?と言えば、

「答えはNOだぜ!」

ということです。

知っただけのものに根拠も自信も生まれないんですよ。それは単なる欲ボケか過信のどちらかです。

自分の手と頭を使って、何度も何度も検証と練習を積み重ね、それでもって初めて

「その根拠がどの程度強いのか?」が分かり、それが

「自信」の強度へと繋がっていくんですよ。

その意味を本当に分かっている人だけが、

  • 根拠強い→出来るだけ引っ張れる→きちんとした利食い!
  • 根拠弱い→チキン利食い→きちんとした利食い!

となり、チキン利食いも立派な利食いとして受け入れられるんですよ。

問題なのは、自分のエントリーの根拠が強いのか弱いのかも分からずにエントリーしてしまい、自信もなくビビッてチキン利食いして、自分のメンタルの弱さのせいにしてしまうといった、全くお門違いの思考と行動を繰り返してしまっていることなんですよ。

大した裏付けのない薄っぺらな根拠をもとにエントリーしたところで、そりゃあチキン利食いするのは当然の結末です。

では、根拠強めのエントリーの場合だったら、どの様な振る舞いになるのか?

これについては、このゴールドのトレードと同日に行ったポンド円のトレードを題材にして解説していきたいと思います。

が、今日はこの辺でお終いにします。

とりま、早めにアップするのが今日の目標なんで。続きは、明日か明後日にアップしようかと。

それじゃあ、また。

エントリーの実際(スキャル編1)

本来は、前回お話したダウ理論による反転確認の続編を書くべきなんでしょうが、書いてる途中で書く気が失せてきてしまい、

 

全然ブログが更新できねぇ!

ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

 

ということで、今回は趣向を変えていこうかと。

今回お話する内容は、先日トレードしたゴールド(XAU/USD)のスキャルピングの解説です。

スキャルピングやって負け続けてる人って、

元々はデイトレから入って、エントリーすると少しは含み益出るけど結局は損切りで終わったり、たまに勝てた時はチキン利食いするし、目先のちょっとした値動きばかり気になって1分足とかガン見し出したりする結果、

「ひょっとして自分は、デイトレよりスキャの方がむいてるんじゃね?」

って自分に都合の良い解釈してる人ばっかりの様な気がします。

なぜ分かるかって?

そりゃあ、「経験者は語る」だからです。

ということで、

「どんな風に考えて、どうトレードするのか?」

そんな一例をお話することで、多くの人の頭の中にある誤った考え方みたいなのに、少しでも風穴が明けられたらなぁ・・・というつもりでお話していきます。

それでは、はじまりはじまり~!

まずは環境認識

ちょっと、その前に

環境認識する前に、ちょっと確認しておきましょう。

このブログでお話する内容は、基本デイトレです。ただ許容範囲は、数日間ポジションを保有するスイング・トレードからスキャルピングまでと考えています。

で、これから見るチャートは、ゴールド(XAU/USD)の週足です。

では、このブログをご覧の皆さんは、ゴールドの週足で売買する様なトレードをしますか?

週足レベルの、しかもボラティリティの大きなゴールドの「ちょっとの誤差」は「巨大な値幅」です。

普通、しないですよね。少なくとも、僕はやりません。

ですから、週足を見て売買方針を決めることはありません。

あくまで環境認識のみ、つまり今相場がどの様な環境にあるのか?どの様な規則性が見出せるのか?を把握するためだけに、ゴールドの週足を見ます。

この点、勘違いしない様にしておきましょう。

いざ、環境認識

ということで、まずは環境認識から。

下図はゴールドの1週間足ですが・・・

まぁ、ザックリと見ても、上昇トレンドが続いた後、今はレンジだってことが分かると思います。

で、このレンジは形成過程なので、平行レンジなのか、上限は平行で下限は下値を切り上げていくレンジなのかは、断定できません。

もちろん、断定する必要もないんですが、でもまぁ、下値を2,3回試していますから、平行レンジの可能性が強いかな、くらいの認識でOKなんじゃないかと。

ただし、この段階で僕が皆さんにお話しておいた方が良いかな、と思うのは、このレンジの内部構造。

以前にお話したことがあると思いますが、レンジというのは原則として、そのレンジの際にしか優位性はありません。

教科書的なレンジな解説だと、簡易化された値動きなので、

上図の様に、レンジ下限からレンジ上限へと値動きは一気に進み、上限に到達したら次はレンジ下限に向かって値動きが一気に進む様に描かれます。

しかし、実際のレンジ内の値動きというのは、そんなに単純なものではありません。上下に激しく揺れながらようやく上限から下限に到達したり、下限に到達後に上昇したと思ったら再び下値を試してみたり、到達しそうなところで再び踵を返してみたりだとか、不規則な値動きが繰り返されるんですよ。

もう一度チャートを見直して見ても、やっぱりレンジ内ではそんな値動きですよね。

なので、実際のレンジでの売買ポイントは、

レンジ際にしか売買ポイントがないわけです。

レンジ際から離れた中途半端な位置でエントリーしても、値動きは不規則に動くので、

「買えば下がるし、売れば上がる。損切りしたら元の方向へと逆戻り」

という勝てないトレーダーあるあるが頻発します。

じゃあ、今はどこに価格があるのかと言えば・・・

際どころか、レンジの真っただ中にいるわけで。正直この段階では、手を出しづらい位置にいるんですね。

ですから、この週足を見た限りでは、

「値動きは不規則な環境下にある」

と判断することになります。


レンジの内部構造に関しては、実は解説する内容がもっとあります。

例えば、レンジ際ほどではありませんが、レンジ中値にも優位性があるというお話は、以前もしたことがあると思います。

で、今回の週足チャートにもそのレンジ中値にラインを引いて見ると、

見ての通り、やはり意識されている値動きになっています。

しかし、今回はこれらについての解説は省略します。理由は、今回のお話の主旨が、レンジ解説なのではなく、スキャルピングの1例紹介だからです。

でもまぁ、省略しても今回のトレードには何ら問題はありませんし、分析を複雑にしたからといってトレードが上手くいくわけでもありません。

むしろ「週足の値動きは不規則」として、シンプルに判断しておくことの方が、リアルにトレードをする人にとっては、吉と出ることが多いと思います。


それでは、徐々に時間軸を下げていって、現状認識していくとしましょうか。

現状認識

日足

では、週足レベルにおけるレンジ相場を、日足で拡大して見るとどの様な値動きになってるかを覗いてみましょう。

週足で認識したレンジの上限下限が赤い太線、レンジ中値を黒の太線にしてあります。

ではまず、日足直近の値動き(薄青色で囲った丸部分)を見てみましょか。

価格は、順調に下降している様に見えますよね。今現在は、レンジ中値より下のブロックに突入しています。中値を下抜けた後、一旦上昇していますが、中値付近で止められている印象です。ぱっと見で言えば、下降トレンド中の絶好の戻り売りのタイミングかの様に見えます。

しかし、週足で確認した通り、値動きは不規則に動きやすい環境にあるのが現状です。

なので、今の値動きが、このまま素直に下げてくれるかは謎です。

さらには、この図のオレンジ色の丸に注目してみましょう。徐々に低値を切り上げてきていますよね。青丸で囲った下降する値動きも、切り上げた直近低値を下抜けることは出来ず、大きく跳ね返されています。

下の方では、買い上がる勢力が存在すると考えるべきでしょう。

また、波の強弱にも少し注目して見ましょう。下降する波動に対して、下値から仲値に向かって上昇する波動は、負けないくらいの勢いで返してきています。

であれば、今の値動きを見て、素直に下へと再び落ちだすなんてのは、疑問視した方が妥当かもしれません。

ではここで、ちょっと価格付近に数本のラインを引いてみます。

見ての通り、現在の価格は水平線と水平線のちょうど真ん中あたりに位置しています。

う~ん・・・これ、仮に下に向かうにしても、少なくとも一旦は直下の水平線に遮られる可能性がありますよねぇ・・・ひょとしたら揉み合うかなぁ・・・・

いずれにせよ、この日足の段階では、想像の域を脱しません。もう少し詳細を見ていきたいので、時間軸を4時間足に下げて観察しいきましょう。

(ちなみに、ここで引いた水平線は今回のトレードには使わないので、チャート画像が見やすくなる様に、4時間足以下のチャート図には表示させていませんのであしからず)

4時間足

日足チャートで見た青丸部分の値動きを4時間足でもう少し詳しく見ていくと、こんな感じになります。

下降チャネルという規則性の中で下降を続けた後、上にブレイクして今度は上昇チャネルを形成。

典型的なパターンで言えば、この上昇チャネルは下降フラッグと判断し、このチャネルを下にブレイクしたところで、再度下降波が発生することになります。

しかも、この上昇チャネル内の最高値は、下降チャネルに対して38.2%戻しです。この戻り高値をつけた後、この上昇チャネルを下にブレイクしたのが、今の局面なわけです。

絶好の売りエントリーのタイミング!

と言いたいところですが、今まで見てきた週足・日足の環境認識、忘れてないですよね?

値動きは不安定の中にいたんでしたよね。なので、トレンドの継続性は常に疑ってかかる必要があります。

また、日足では買い上がる勢力がいて、下値を買い上がっている形跡がありました。ということは、このまま素直に下落が再開すると判断するには、抵抗があります。

え~っとですねぇ・・・

ここで1つ覚えてもらいたいことがあります。

それは、例えば同じ下降トレンドであっても、さらに上の大きな時間軸の環境によって、値動きの勢いや素直さは変わってくるということです。

  • 下降トレンドの中の下降トレンドなのか
  • 上昇トレンドの中の下降トレンドなのか
  • レンジの中の下降トレンドなのか

これらによって、トレンドの長さや勢い、また値動きの素直さは全く違ってくるんですよ。

この点、絶対に忘れないでください。

で、今はレンジの中の下降トレンド、しかもレンジ際ではなくレンジ中央付近の値動きの比較的不安定な位置にあるわけですから、

安易に「今が下降トレンド戻り売りのチャンス」と判断するには、ちょっと怖すぎなんですね。

もちろん、チャネル下限ブレイク直後では、そのタイミングで売ってくる勢力は存在するでしょうから、その時点で売りを仕掛けるなら、妙味はあるでしょう。

しかし、今はブレイクしてから数十時間経っています。順調に下げていますか?

ここではきちんとロウソク足1本1本の動き方に注目します。

まず、チャネル下限をブレイクして陰線を付けます。が、次のロウソク足を見ると、下げ切ることが出来ずに一旦上に向かい、斜めラインに到達した辺りで再度押し下げられます。ただ、押し返しきれずに小さな陽線の実態となっています。

これ見た時点で僕は、

「あぁ、下の時間軸ではレンジ展開」

と判断します。下に行けば買われて下がらず、上に行けば売られて上がらないんですから。

で、その後のロウソク足の動きを見ても同様に、下げたと思ったら買い上げられ、上げたと思ったら売り下げられが続いていますよね。

ただ厄介なのは、この揉み合いの上値低値がキレイに揃っていないという点です。下値も上値もややオーバーシュート気味になっていて、どちらかというと直近では価格を切り上げているのかな、という印象です。

ということで、トレードするには、もう少し細かい値動きを見ていく必要がありそうです。さらに下の時間足を見ていきましょう。

1時間足

さて、ここからは1時間足チャートを見ていくことになるんですが・・・

その前に、2点お話しておくことがあります。

まず1つ目ですが、ここからは「RoundNr」というインジケータを用います。

先日、Twitterでも紹介したので、既にご利用の方もいると思いますが、このインジはキリ番(ラウンドナンバー)に自動的にラインを引いてくれるというものです。

相場というのは、キリ番を意識して売買されることが多いんですね。なので、水平線をわざわざ引かなくとも、キリ番にラインが引いてあれば、それを意識してチャートを見ることが可能なわけです。

設定の仕方ですが、ゴールド(XAU/USD)の場合は、

1つのチャートにこのRoundNrを2つ入れます。100pと50p単位で表示したいので、設定値はそれぞれ「1000」と「500」にします。

ラインの表示の仕方ですが、実際に手動でラインを引いたりもすることもあると思うので、それとは別な表示にしておきましょう。僕の場合は、「1000」に設定した方を濃い目のグレー、「500」に設定した方を薄いグレーにし、両方とも実線ではなく点線表示にしています。

すると、こんな感じに表示されます。(下図は、別の期間のゴールド15分足です)

わざわざラインを引かなくとも、キリ番が意識されて相場が動いているのが分かると思います。

ただ、このキリ番ラインを全ての時間軸に適用すると、大きな時間足ではチャートが横線で溢れかえって見づらくなります。

なので、「1000」に設定した方の表示は1時間足までとし、4時間足以上には表示しない様に設定してください。「500」の方は1時間足でもゴチャゴチャし過ぎるので、表示できるのは15分足以下までで、それ以上は非表示にしておきましょう。

さて、次に2つ目ですが、実はリアルタイムでチャート画像を保存していなかったので、実際にトレードした時よりも時間が経ってしまったチャート図を使います。

しかし、いつものごとく解説に合わせて先の値動きは画像処理して消しておくんですが、先ほどのインジ「RoundNr」が自動的にラインを引いてしまった上に白塗りでロウソク足を消してしまうため、点線表示が途中途切れたりして表示されてしまいます。

点線を後から編集で補足すれば良いんですが、面倒臭いのでそのまま塗り潰したままにします。不細工な画像になるかもですが、その点はご了承ください。

ということで、以上の点を踏まえて、1時間足チャートを見てみましょう。

上昇チャネルを下抜けた後、下げることはなく揉み合っているのがわかりますね。どちらかと言えば価格は切り上がってきている様な印象。

でもまぁ、この段階でトレードを試みようとすれば、想定できるシナリオは様々になるかと。

まず、レンジ想定であれば、青色の枠組みになるのか、オレンジ色の枠組みになるのか?また、その他にもいくつかのパターンが考えられます。

仮に青色の枠組みで値動きが進行するとしても、上図の様に様々なパターンが考えられます。

また、レンジとはならず、上値低値を切り上げてせり上がっていくケースもあるわけで。その場合は、ブレイクしたはずのチャネルラインを上限にしてせり上がってくパターンが結構多くなるわけで。

いずれにせよ、この段階では売りか買いを判断するには早計かなと。

ということで、もう少し様子を見ることにします。

で、1時間後・・・

陰線をつけて終わりました。これ、ちょっと気になる感じですよねぇ。2回高値を試してからの陰線ですし、ひょっとしたらここから下値を試すのかなぁ?ってな感じで。

ということで、5分足で詳細を確認。展開を見守ることにしましょう。

5分足

そう言えば明言してませんでしたが、1時間足を見た時点で、今のところ方向性が明確ではありませんし、東京時間ということもあって、一定の方向性が出にくい側面も考えられます。また、僕は午後からは仕事なんですよ。

ということで、この時点での僕のトレード方針は、超短期的に方向感が出たらエントリーして即逃げるというスキャル一択です。

では、そんなつもりで5分足チャートを覗いてみましょう。

チャート・パターンで見る

直近高値を2回試してから下落していますから、チャート・パターンで言えばこれはダブル・トップに見えます。であれば今は、ネックラインを割り込んで、もう一度ネックラインを試しているところですね。

ここで弾き返されて再度下に行くようであれば、ダブル・トップ完成と言うことで、売りエントリーになります。

ただし、相場を見る場合は複眼的な視点が必要です。この段階で、

「ダブル・トップだ!売ったら儲かる!ワクo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)oワク」

なんて決めつけは、危険です。

ということで、視点を変えてみましょう。

移動平均線で見る

さっきからずっと表示し続けているのは、ご存知200SMAです。5分足200SMAは1時間足20SMAと比較的似た動きをして、チャートポイントが一致することが多いというのは、僕のブログの読者なら既にご存知でしょう。

今現在の価格は、この200SMAに止められている感を醸し出してるのが分かると思います。

で、この5分足200SMAを過去に辿ってみてください。やっぱり、以前にも何度もこの200SMAは効いてるのが見て取れると思います。

であれば、この200SMAに止められて、再び上に行く可能性は大いにあり得ます。

ラインで見る

次に、チャートに形成する高値・低値に注目して相場の状況を判断してみたいと思います。分かりやすい様にラインを引いてみました。すると、こんな感じ。

まず薄緑色で囲った部分を見てください。揉み合ってますよね。

揉み合っているゾーンが直近であるというのは、この価格帯に侵入しようとする値動きをブロックする機能があります。

なので、ここに侵入するのが難しく、落ちてきても黒ラインFの辺りで止められてしまうんですね。

ということで、今が小さなレンジの中に環境にあると仮定して、ここから再度上に行くとしたら、黒ラインEもしくはDの辺りまでは到達するかな、と僕は考えました。

しかし、もう少し大きな枠組みのレンジとして考えた場合、その上限はオレンジ色ラインA、下限はラインB(伸びたとしてもラインC)です。

なので、ラインDを越えてさらに上に行くなら、次の目標値はラインAとなります。

逆にラインFを割り込み薄緑色のゾーンへの侵入に成功した場合は、やはりBのラインまでは到達しそうです。

ダブル・トップが完成した場合、そのセオリーとして考えても、D-Fと同程度の長さまでは落ちると考えますから、そうなるとやはりラインBまでは到達しそうです。

ということで、今の段階では上に行くのか下に行くのか判断しづらい状況です。

なのでセットアップはとらず、この後の展開を見て、

  • 短期目線で強い買い勢力が生まれたなら、そちらについていく
  • 短期目線で強い売り勢力が生まれたなら、そちらについていく

というスキャルピングの方針を採ることにします。

買った場合の利確第1目標はE、次がD、さらに伸びる様であればAまで引っ張る方針で。売った場合の利確目標はB付近。勢いよく越えていくのであれば、目先Cあたりで利確する方針で。

それでは、その後の展開を5分足チャートで見守っていきましょう。


注意!

今回は5分足を見てラインを引いてますが、基本的に5分足でしか認識できない様なラインは大口市場参加者には意識されないケースが多く、簡単に破られたりしますので、基本やらないでください。

いや、ライン初心者は絶対に止めておけ。


いざ、エントリー!

値動きで判断する

5分足で様子をうかがっていると、こんな感じになりました。

上にも行けず下にも行けないという展開で、ラインFとキリ番の間で揉み合いが続いています。最後のロウソク足も一旦ラインFを越えますが、直ぐに押し上げられ、ラインFの上に収まってしまっています。

結果として、クラスターが出来てビルドアップされている状況なのが分かると思います。ついに、トレードチャンスがやってきたようです。

やったね!( ̄∇+ ̄)vキラーン

(「クラスター」「ビルドアップ」に関して知らない方は、「エントリーポイントの狙い方(3)」をご覧ください)

上向きかけている200SMAに支えられてビルドアップした値動きは、上に向かう可能性が強まってきました。

が、「予想はよそう」です。価格が下に向かう可能性はまだ完全には排除されていないんですから。

なので、あくまで値動きの「結果」を見て判断します。このクラスターを上抜けてキリ番を越えていくなら買い、下抜けてラインFを越えていけば売りです。どちらにでも反応できる様に準備しておくことが大切です。

ということで、次の展開ですが・・・

クラスターを上抜け、一気にせり上がりました。強い買いが入っている様子です。

もう、完全に買いですね。

僕自身は、このクラスターを上抜けた場合、即エントリーしようと考えていたんですが、

正直言うと、他のことやっていて見逃してしまいました。気が付いたのは、この最新の5分足が確定した段階。

ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

でもまぁ、実際のところは嘆く必要はありません。

このまま爆上げするなら素直に諦めて次のチャンスを狙えば良いだけの話ですし、もう一度下を試すならそれに便乗して買えば良いだけです。

トレードにおいてやってはいけないのは、バイ~ンと伸びた先で安易に飛び乗ることです。

特にスキャルピングの場合は、獲得する値幅が小さいため、さらに注意する必要があります。出来るだけ引き付けてエントリーしなくちゃ、小さな利益はより小さくなり、小さな損切りはより大きくなって、勝ちからは遠のいていくんですよ。

ということで、次の展開を見守ります。すると・・・

先ほど、バイ~ンと伸びたロウソク足の次に陰線が出来ました。見れば分かる通り、下へ向かおうとした陰線はキリ番に止められています。

ここで買いエントリーです。

と言いたいところなんですが・・・

実際の僕は、さらにもう一度キリ番を試して割り込む可能性を排除したかったため、次のロウソク足の値動きを観察し、再度キリ番で止められて陽線の実体が生まれるタイミングでエントリーしています。

で、見ての通りその後は陽線をつけ2本前のロウソク足の高値を更新して終わっています。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

ということで、まずは利確第一目標のEもしくはDに価格が到達するのを待ち構えます。

すると、次のロウソク足で、

Dにはわずかに到達しませんでしたが、Eはあっさりと抜けました。

スキャルは欲張ったらダメ!

ということで、ここで僕は「利確しようかなぁー」とも思ったんですが、一応ロウソク足の終値がEより上で終わっていたので、「次のロウソク足でEを少しでも割り込んだらその瞬間にエグジットする」と決めて、次の値動きを見守ることに。

すると・・・

Eを割り込むことなく、あっさりと上昇。

次の到達目標はAです。大きな枠のレンジであると仮定した場合、少なくともここで一旦は止められるはずです。

なので、Aにタッチしたと同時に利確する方針で、次の展開を見守ります。

で、上図の通り、見事Aに到達しました。ここでエグジットして、トレード終了です。ポジションの保有時間は約20分でしたので、あまり期待していなかったこの時間帯のトレードにしては、ラッキーな展開でした。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

 

ということで、今回の解説はこの辺で終わりにしようと思います。

今回の実際のトレードの解説において気付いてもらいたいことは、やっぱり

秘密の手法なんてのは、これっぽっちも使っちゃいねぇ

ってことです。

今回使ったテクニカルは、一般的に公開されているものばかりです。

大切なのは、そのテクニカルをどう考え、どう使いこなせるのか?

ってことなんですよ。

要するに、それがトレーダーとしての「腕前」になるわけです。

そのことに気づけさえすれば、今まで勝てなかった人でも、勝てる様になる道筋を立てることが出来る様になると思います。

まぁ少なくとも、自称凄腕トレーダーの

「手法公開します」

とかいう営業トークに、

「ぜひお願いします!」

とかいって群がる様な醜態を晒すことはなくなるかと。

 

ということで、腕磨きのための練習と検証、頑張ってください。

それじゃあ、また。