エントリーの実際(スキャル編1)

本来は、前回お話したダウ理論による反転確認の続編を書くべきなんでしょうが、書いてる途中で書く気が失せてきてしまい、

 

全然ブログが更新できねぇ!

ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

 

ということで、今回は趣向を変えていこうかと。

今回お話する内容は、先日トレードしたゴールド(XAU/USD)のスキャルピングの解説です。

スキャルピングやって負け続けてる人って、

元々はデイトレから入って、エントリーすると少しは含み益出るけど結局は損切りで終わったり、たまに勝てた時はチキン利食いするし、目先のちょっとした値動きばかり気になって1分足とかガン見し出したりする結果、

「ひょっとして自分は、デイトレよりスキャの方がむいてるんじゃね?」

って自分に都合の良い解釈してる人ばっかりの様な気がします。

なぜ分かるかって?

そりゃあ、「経験者は語る」だからです。

ということで、

「どんな風に考えて、どうトレードするのか?」

そんな一例をお話することで、多くの人の頭の中にある誤った考え方みたいなのに、少しでも風穴が明けられたらなぁ・・・というつもりでお話していきます。

それでは、はじまりはじまり~!

まずは環境認識

ちょっと、その前に

環境認識する前に、ちょっと確認しておきましょう。

このブログでお話する内容は、基本デイトレです。ただ許容範囲は、数日間ポジションを保有するスイング・トレードからスキャルピングまでと考えています。

で、これから見るチャートは、ゴールド(XAU/USD)の週足です。

では、このブログをご覧の皆さんは、ゴールドの週足で売買する様なトレードをしますか?

週足レベルの、しかもボラティリティの大きなゴールドの「ちょっとの誤差」は「巨大な値幅」です。

普通、しないですよね。少なくとも、僕はやりません。

ですから、週足を見て売買方針を決めることはありません。

あくまで環境認識のみ、つまり今相場がどの様な環境にあるのか?どの様な規則性が見出せるのか?を把握するためだけに、ゴールドの週足を見ます。

この点、勘違いしない様にしておきましょう。

いざ、環境認識

ということで、まずは環境認識から。

下図はゴールドの1週間足ですが・・・

まぁ、ザックリと見ても、上昇トレンドが続いた後、今はレンジだってことが分かると思います。

で、このレンジは形成過程なので、平行レンジなのか、上限は平行で下限は下値を切り上げていくレンジなのかは、断定できません。

もちろん、断定する必要もないんですが、でもまぁ、下値を2,3回試していますから、平行レンジの可能性が強いかな、くらいの認識でOKなんじゃないかと。

ただし、この段階で僕が皆さんにお話しておいた方が良いかな、と思うのは、このレンジの内部構造。

以前にお話したことがあると思いますが、レンジというのは原則として、そのレンジの際にしか優位性はありません。

教科書的なレンジな解説だと、簡易化された値動きなので、

上図の様に、レンジ下限からレンジ上限へと値動きは一気に進み、上限に到達したら次はレンジ下限に向かって値動きが一気に進む様に描かれます。

しかし、実際のレンジ内の値動きというのは、そんなに単純なものではありません。上下に激しく揺れながらようやく上限から下限に到達したり、下限に到達後に上昇したと思ったら再び下値を試してみたり、到達しそうなところで再び踵を返してみたりだとか、不規則な値動きが繰り返されるんですよ。

もう一度チャートを見直して見ても、やっぱりレンジ内ではそんな値動きですよね。

なので、実際のレンジでの売買ポイントは、

レンジ際にしか売買ポイントがないわけです。

レンジ際から離れた中途半端な位置でエントリーしても、値動きは不規則に動くので、

「買えば下がるし、売れば上がる。損切りしたら元の方向へと逆戻り」

という勝てないトレーダーあるあるが頻発します。

じゃあ、今はどこに価格があるのかと言えば・・・

際どころか、レンジの真っただ中にいるわけで。正直この段階では、手を出しづらい位置にいるんですね。

ですから、この週足を見た限りでは、

「値動きは不規則な環境下にある」

と判断することになります。


レンジの内部構造に関しては、実は解説する内容がもっとあります。

例えば、レンジ際ほどではありませんが、レンジ中値にも優位性があるというお話は、以前もしたことがあると思います。

で、今回の週足チャートにもそのレンジ中値にラインを引いて見ると、

見ての通り、やはり意識されている値動きになっています。

しかし、今回はこれらについての解説は省略します。理由は、今回のお話の主旨が、レンジ解説なのではなく、スキャルピングの1例紹介だからです。

でもまぁ、省略しても今回のトレードには何ら問題はありませんし、分析を複雑にしたからといってトレードが上手くいくわけでもありません。

むしろ「週足の値動きは不規則」として、シンプルに判断しておくことの方が、リアルにトレードをする人にとっては、吉と出ることが多いと思います。


それでは、徐々に時間軸を下げていって、現状認識していくとしましょうか。

現状認識

日足

では、週足レベルにおけるレンジ相場を、日足で拡大して見るとどの様な値動きになってるかを覗いてみましょう。

週足で認識したレンジの上限下限が赤い太線、レンジ中値を黒の太線にしてあります。

ではまず、日足直近の値動き(薄青色で囲った丸部分)を見てみましょか。

価格は、順調に下降している様に見えますよね。今現在は、レンジ中値より下のブロックに突入しています。中値を下抜けた後、一旦上昇していますが、中値付近で止められている印象です。ぱっと見で言えば、下降トレンド中の絶好の戻り売りのタイミングかの様に見えます。

しかし、週足で確認した通り、値動きは不規則に動きやすい環境にあるのが現状です。

なので、今の値動きが、このまま素直に下げてくれるかは謎です。

さらには、この図のオレンジ色の丸に注目してみましょう。徐々に低値を切り上げてきていますよね。青丸で囲った下降する値動きも、切り上げた直近低値を下抜けることは出来ず、大きく跳ね返されています。

下の方では、買い上がる勢力が存在すると考えるべきでしょう。

また、波の強弱にも少し注目して見ましょう。下降する波動に対して、下値から仲値に向かって上昇する波動は、負けないくらいの勢いで返してきています。

であれば、今の値動きを見て、素直に下へと再び落ちだすなんてのは、疑問視した方が妥当かもしれません。

ではここで、ちょっと価格付近に数本のラインを引いてみます。

見ての通り、現在の価格は水平線と水平線のちょうど真ん中あたりに位置しています。

う~ん・・・これ、仮に下に向かうにしても、少なくとも一旦は直下の水平線に遮られる可能性がありますよねぇ・・・ひょとしたら揉み合うかなぁ・・・・

いずれにせよ、この日足の段階では、想像の域を脱しません。もう少し詳細を見ていきたいので、時間軸を4時間足に下げて観察しいきましょう。

(ちなみに、ここで引いた水平線は今回のトレードには使わないので、チャート画像が見やすくなる様に、4時間足以下のチャート図には表示させていませんのであしからず)

4時間足

日足チャートで見た青丸部分の値動きを4時間足でもう少し詳しく見ていくと、こんな感じになります。

下降チャネルという規則性の中で下降を続けた後、上にブレイクして今度は上昇チャネルを形成。

典型的なパターンで言えば、この上昇チャネルは下降フラッグと判断し、このチャネルを下にブレイクしたところで、再度下降波が発生することになります。

しかも、この上昇チャネル内の最高値は、下降チャネルに対して38.2%戻しです。この戻り高値をつけた後、この上昇チャネルを下にブレイクしたのが、今の局面なわけです。

絶好の売りエントリーのタイミング!

と言いたいところですが、今まで見てきた週足・日足の環境認識、忘れてないですよね?

値動きは不安定の中にいたんでしたよね。なので、トレンドの継続性は常に疑ってかかる必要があります。

また、日足では買い上がる勢力がいて、下値を買い上がっている形跡がありました。ということは、このまま素直に下落が再開すると判断するには、抵抗があります。

え~っとですねぇ・・・

ここで1つ覚えてもらいたいことがあります。

それは、例えば同じ下降トレンドであっても、さらに上の大きな時間軸の環境によって、値動きの勢いや素直さは変わってくるということです。

  • 下降トレンドの中の下降トレンドなのか
  • 上昇トレンドの中の下降トレンドなのか
  • レンジの中の下降トレンドなのか

これらによって、トレンドの長さや勢い、また値動きの素直さは全く違ってくるんですよ。

この点、絶対に忘れないでください。

で、今はレンジの中の下降トレンド、しかもレンジ際ではなくレンジ中央付近の値動きの比較的不安定な位置にあるわけですから、

安易に「今が下降トレンド戻り売りのチャンス」と判断するには、ちょっと怖すぎなんですね。

もちろん、チャネル下限ブレイク直後では、そのタイミングで売ってくる勢力は存在するでしょうから、その時点で売りを仕掛けるなら、妙味はあるでしょう。

しかし、今はブレイクしてから数十時間経っています。順調に下げていますか?

ここではきちんとロウソク足1本1本の動き方に注目します。

まず、チャネル下限をブレイクして陰線を付けます。が、次のロウソク足を見ると、下げ切ることが出来ずに一旦上に向かい、斜めラインに到達した辺りで再度押し下げられます。ただ、押し返しきれずに小さな陽線の実態となっています。

これ見た時点で僕は、

「あぁ、下の時間軸ではレンジ展開」

と判断します。下に行けば買われて下がらず、上に行けば売られて上がらないんですから。

で、その後のロウソク足の動きを見ても同様に、下げたと思ったら買い上げられ、上げたと思ったら売り下げられが続いていますよね。

ただ厄介なのは、この揉み合いの上値低値がキレイに揃っていないという点です。下値も上値もややオーバーシュート気味になっていて、どちらかというと直近では価格を切り上げているのかな、という印象です。

ということで、トレードするには、もう少し細かい値動きを見ていく必要がありそうです。さらに下の時間足を見ていきましょう。

1時間足

さて、ここからは1時間足チャートを見ていくことになるんですが・・・

その前に、2点お話しておくことがあります。

まず1つ目ですが、ここからは「RoundNr」というインジケータを用います。

先日、Twitterでも紹介したので、既にご利用の方もいると思いますが、このインジはキリ番(ラウンドナンバー)に自動的にラインを引いてくれるというものです。

相場というのは、キリ番を意識して売買されることが多いんですね。なので、水平線をわざわざ引かなくとも、キリ番にラインが引いてあれば、それを意識してチャートを見ることが可能なわけです。

設定の仕方ですが、ゴールド(XAU/USD)の場合は、

1つのチャートにこのRoundNrを2つ入れます。100pと50p単位で表示したいので、設定値はそれぞれ「1000」と「500」にします。

ラインの表示の仕方ですが、実際に手動でラインを引いたりもすることもあると思うので、それとは別な表示にしておきましょう。僕の場合は、「1000」に設定した方を濃い目のグレー、「500」に設定した方を薄いグレーにし、両方とも実線ではなく点線表示にしています。

すると、こんな感じに表示されます。(下図は、別の期間のゴールド15分足です)

わざわざラインを引かなくとも、キリ番が意識されて相場が動いているのが分かると思います。

ただ、このキリ番ラインを全ての時間軸に適用すると、大きな時間足ではチャートが横線で溢れかえって見づらくなります。

なので、「1000」に設定した方の表示は1時間足までとし、4時間足以上には表示しない様に設定してください。「500」の方は1時間足でもゴチャゴチャし過ぎるので、表示できるのは15分足以下までで、それ以上は非表示にしておきましょう。

さて、次に2つ目ですが、実はリアルタイムでチャート画像を保存していなかったので、実際にトレードした時よりも時間が経ってしまったチャート図を使います。

しかし、いつものごとく解説に合わせて先の値動きは画像処理して消しておくんですが、先ほどのインジ「RoundNr」が自動的にラインを引いてしまった上に白塗りでロウソク足を消してしまうため、点線表示が途中途切れたりして表示されてしまいます。

点線を後から編集で補足すれば良いんですが、面倒臭いのでそのまま塗り潰したままにします。不細工な画像になるかもですが、その点はご了承ください。

ということで、以上の点を踏まえて、1時間足チャートを見てみましょう。

上昇チャネルを下抜けた後、下げることはなく揉み合っているのがわかりますね。どちらかと言えば価格は切り上がってきている様な印象。

でもまぁ、この段階でトレードを試みようとすれば、想定できるシナリオは様々になるかと。

まず、レンジ想定であれば、青色の枠組みになるのか、オレンジ色の枠組みになるのか?また、その他にもいくつかのパターンが考えられます。

仮に青色の枠組みで値動きが進行するとしても、上図の様に様々なパターンが考えられます。

また、レンジとはならず、上値低値を切り上げてせり上がっていくケースもあるわけで。その場合は、ブレイクしたはずのチャネルラインを上限にしてせり上がってくパターンが結構多くなるわけで。

いずれにせよ、この段階では売りか買いを判断するには早計かなと。

ということで、もう少し様子を見ることにします。

で、1時間後・・・

陰線をつけて終わりました。これ、ちょっと気になる感じですよねぇ。2回高値を試してからの陰線ですし、ひょっとしたらここから下値を試すのかなぁ?ってな感じで。

ということで、5分足で詳細を確認。展開を見守ることにしましょう。

5分足

そう言えば明言してませんでしたが、1時間足を見た時点で、今のところ方向性が明確ではありませんし、東京時間ということもあって、一定の方向性が出にくい側面も考えられます。また、僕は午後からは仕事なんですよ。

ということで、この時点での僕のトレード方針は、超短期的に方向感が出たらエントリーして即逃げるというスキャル一択です。

では、そんなつもりで5分足チャートを覗いてみましょう。

チャート・パターンで見る

直近高値を2回試してから下落していますから、チャート・パターンで言えばこれはダブル・トップに見えます。であれば今は、ネックラインを割り込んで、もう一度ネックラインを試しているところですね。

ここで弾き返されて再度下に行くようであれば、ダブル・トップ完成と言うことで、売りエントリーになります。

ただし、相場を見る場合は複眼的な視点が必要です。この段階で、

「ダブル・トップだ!売ったら儲かる!ワクo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)oワク」

なんて決めつけは、危険です。

ということで、視点を変えてみましょう。

移動平均線で見る

さっきからずっと表示し続けているのは、ご存知200SMAです。5分足200SMAは1時間足20SMAと比較的似た動きをして、チャートポイントが一致することが多いというのは、僕のブログの読者なら既にご存知でしょう。

今現在の価格は、この200SMAに止められている感を醸し出してるのが分かると思います。

で、この5分足200SMAを過去に辿ってみてください。やっぱり、以前にも何度もこの200SMAは効いてるのが見て取れると思います。

であれば、この200SMAに止められて、再び上に行く可能性は大いにあり得ます。

ラインで見る

次に、チャートに形成する高値・低値に注目して相場の状況を判断してみたいと思います。分かりやすい様にラインを引いてみました。すると、こんな感じ。

まず薄緑色で囲った部分を見てください。揉み合ってますよね。

揉み合っているゾーンが直近であるというのは、この価格帯に侵入しようとする値動きをブロックする機能があります。

なので、ここに侵入するのが難しく、落ちてきても黒ラインFの辺りで止められてしまうんですね。

ということで、今が小さなレンジの中に環境にあると仮定して、ここから再度上に行くとしたら、黒ラインEもしくはDの辺りまでは到達するかな、と僕は考えました。

しかし、もう少し大きな枠組みのレンジとして考えた場合、その上限はオレンジ色ラインA、下限はラインB(伸びたとしてもラインC)です。

なので、ラインDを越えてさらに上に行くなら、次の目標値はラインAとなります。

逆にラインFを割り込み薄緑色のゾーンへの侵入に成功した場合は、やはりBのラインまでは到達しそうです。

ダブル・トップが完成した場合、そのセオリーとして考えても、D-Fと同程度の長さまでは落ちると考えますから、そうなるとやはりラインBまでは到達しそうです。

ということで、今の段階では上に行くのか下に行くのか判断しづらい状況です。

なのでセットアップはとらず、この後の展開を見て、

  • 短期目線で強い買い勢力が生まれたなら、そちらについていく
  • 短期目線で強い売り勢力が生まれたなら、そちらについていく

というスキャルピングの方針を採ることにします。

買った場合の利確第1目標はE、次がD、さらに伸びる様であればAまで引っ張る方針で。売った場合の利確目標はB付近。勢いよく越えていくのであれば、目先Cあたりで利確する方針で。

それでは、その後の展開を5分足チャートで見守っていきましょう。


注意!

今回は5分足を見てラインを引いてますが、基本的に5分足でしか認識できない様なラインは大口市場参加者には意識されないケースが多く、簡単に破られたりしますので、基本やらないでください。

いや、ライン初心者は絶対に止めておけ。


いざ、エントリー!

値動きで判断する

5分足で様子をうかがっていると、こんな感じになりました。

上にも行けず下にも行けないという展開で、ラインFとキリ番の間で揉み合いが続いています。最後のロウソク足も一旦ラインFを越えますが、直ぐに押し上げられ、ラインFの上に収まってしまっています。

結果として、クラスターが出来てビルドアップされている状況なのが分かると思います。ついに、トレードチャンスがやってきたようです。

やったね!( ̄∇+ ̄)vキラーン

(「クラスター」「ビルドアップ」に関して知らない方は、「エントリーポイントの狙い方(3)」をご覧ください)

上向きかけている200SMAに支えられてビルドアップした値動きは、上に向かう可能性が強まってきました。

が、「予想はよそう」です。価格が下に向かう可能性はまだ完全には排除されていないんですから。

なので、あくまで値動きの「結果」を見て判断します。このクラスターを上抜けてキリ番を越えていくなら買い、下抜けてラインFを越えていけば売りです。どちらにでも反応できる様に準備しておくことが大切です。

ということで、次の展開ですが・・・

クラスターを上抜け、一気にせり上がりました。強い買いが入っている様子です。

もう、完全に買いですね。

僕自身は、このクラスターを上抜けた場合、即エントリーしようと考えていたんですが、

正直言うと、他のことやっていて見逃してしまいました。気が付いたのは、この最新の5分足が確定した段階。

ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

でもまぁ、実際のところは嘆く必要はありません。

このまま爆上げするなら素直に諦めて次のチャンスを狙えば良いだけの話ですし、もう一度下を試すならそれに便乗して買えば良いだけです。

トレードにおいてやってはいけないのは、バイ~ンと伸びた先で安易に飛び乗ることです。

特にスキャルピングの場合は、獲得する値幅が小さいため、さらに注意する必要があります。出来るだけ引き付けてエントリーしなくちゃ、小さな利益はより小さくなり、小さな損切りはより大きくなって、勝ちからは遠のいていくんですよ。

ということで、次の展開を見守ります。すると・・・

先ほど、バイ~ンと伸びたロウソク足の次に陰線が出来ました。見れば分かる通り、下へ向かおうとした陰線はキリ番に止められています。

ここで買いエントリーです。

と言いたいところなんですが・・・

実際の僕は、さらにもう一度キリ番を試して割り込む可能性を排除したかったため、次のロウソク足の値動きを観察し、再度キリ番で止められて陽線の実体が生まれるタイミングでエントリーしています。

で、見ての通りその後は陽線をつけ2本前のロウソク足の高値を更新して終わっています。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

ということで、まずは利確第一目標のEもしくはDに価格が到達するのを待ち構えます。

すると、次のロウソク足で、

Dにはわずかに到達しませんでしたが、Eはあっさりと抜けました。

スキャルは欲張ったらダメ!

ということで、ここで僕は「利確しようかなぁー」とも思ったんですが、一応ロウソク足の終値がEより上で終わっていたので、「次のロウソク足でEを少しでも割り込んだらその瞬間にエグジットする」と決めて、次の値動きを見守ることに。

すると・・・

Eを割り込むことなく、あっさりと上昇。

次の到達目標はAです。大きな枠のレンジであると仮定した場合、少なくともここで一旦は止められるはずです。

なので、Aにタッチしたと同時に利確する方針で、次の展開を見守ります。

で、上図の通り、見事Aに到達しました。ここでエグジットして、トレード終了です。ポジションの保有時間は約20分でしたので、あまり期待していなかったこの時間帯のトレードにしては、ラッキーな展開でした。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

 

ということで、今回の解説はこの辺で終わりにしようと思います。

今回の実際のトレードの解説において気付いてもらいたいことは、やっぱり

秘密の手法なんてのは、これっぽっちも使っちゃいねぇ

ってことです。

今回使ったテクニカルは、一般的に公開されているものばかりです。

大切なのは、そのテクニカルをどう考え、どう使いこなせるのか?

ってことなんですよ。

要するに、それがトレーダーとしての「腕前」になるわけです。

そのことに気づけさえすれば、今まで勝てなかった人でも、勝てる様になる道筋を立てることが出来る様になると思います。

まぁ少なくとも、自称凄腕トレーダーの

「手法公開します」

とかいう営業トークに、

「ぜひお願いします!」

とかいって群がる様な醜態を晒すことはなくなるかと。

 

ということで、腕磨きのための練習と検証、頑張ってください。

それじゃあ、また。

反転確認(ダウ理論編その1)

随分とご無沙汰してました。前回の記事をアップしたのが去年の5月ですから、もう1年近く経ってしまった様です。

仕事が忙しいのもありますが、他にも色々とやりたいことがあったりして、ブログを書くのがついつい後回しになってました。

ということで、久しぶりにブログを更新するわけですが・・・

今回は、僕がエントリーポイントを決める際のロジックの1つである反転確認について、極めて基本的なお話でもしていこうかな、と思います。

それでは、はじまりはじまり~!!

エントリーの考え方(復習)

どの波を獲るのか?

久しぶりの更新ってこともありますから、まずは再確認の意味も込めて、基本的なおさらいから入っていきましょう。

相場において価格は、決して一直線に進むものではなく、ジグザグと波を描いて進んでいきます。

で、それが上昇トレンドの場合、例えばこんな感じになります。

トレンドと同じ方向に進む波(上図緑色の波)を「推進波」と呼び、トレンドとは逆の(正確に言えば「同じ方向に進まない」)波(上図オレンジ色の波)のことを「調整波」と呼ぶんでしたね。

で、例えば下図の様な只今絶賛上昇トレンド中の相場があったとして、

これを見て、

「どこでエントリーしたら良いか?」

を考えるわけですが・・・

勝てない人にありがちなのは、大体2つのパターンに分かれます。

まずは、グングンと上昇している価格を見て

「これを逃したらもったいない!」

と飛び乗ってしまい、しかし買った途端に下がってしまうというパターン。

もう1つのパターンは、爆益を狙って

「ここが天井だ!」

なんて具合に、トレンドの真っただ中で逆張りの売りを仕掛けてしまい、焼かれてしまうケース。

いずれにせよ、こういったトレードをする人の頭の中って、一生懸命分析したり考えてる気になってるけど、実は単に欲望に振り回されてるトレードしかしてないわけです。

щ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ

なので、トレードをしようとする場合には、きちんとした方法論をもって臨むことが必要です。

では、具体的にどう考えるかと言うと、

まずは、今上昇している推進波が終わるのを待ち(①)、さらには次の調整波も終わるのを待って(②)から、次の推進波となる波の1辺をトレードによって獲りに行く(③)、

ということを想定してトレードするわけです。

では、次の推進波を獲りに行くとした場合、一体その波のどこで入れば(エントリーすれば)良いのでしょうか?

エントリーのタイミングは?

エントリーポイントを狙うためのロジックと言えば、このブログの常連さんにはもうお馴染みでしょうが、ここでも簡単におさらいをしておきましょう。

上昇トレンドの際、エントリーポイントとする箇所は2箇所でした。

赤丸1は高値を切り上げたポイント、赤丸2は押し目を付けた後に反転上昇を始めたポイントです。

赤丸1でエントリーするのは、テクニカル的には簡単ですが、ダマシも多く、またリスク許容範囲が大きくなります。

逆に赤丸2でエントリーすると、リスク許容量も小さく収益幅も大きくなりますが、テクニカルを使いこなす技術がなければ、むしろリスクは増大します。

で、どちらのポイントでエントリーするかは、各トレーダーの性格やリスク許容量、またテクニカルの腕などによるものなので、どちらを用いても構いませんが、BOZ流では基本的に赤丸2を推奨しています。

ただし、赤丸2のポイントでトリガーを引く場合、そのロジックとして、

  • 到達確認
  • 反転確認

の2つの視点が必要だったんでしたね。

で、今回はその赤丸2のポイントでエントリーする場合の「反転確認」についてお話していくわけです。

(この辺の話について良く知らないって人は、「エントリーポイントの狙い方(1)」でも参照しておいてください)

反転確認とは、想定したポイントに価格が到達した後、そこからきちんと反転したかどうかを確認する作業です。

で、反転確認を行なう際に用いるテクニカルの代表格は、

  • プライスアクション
  • 移動平均線
  • オシレーター

ということでした。

 

ただし、

 

実はまだお話していませんでしたが、それ以前の極めて基本的な話として、絶対に理解しておかなくちゃいけないことがあるんですよ。それは

反転を確認するために、まずはダウ理論で波を見る

ということです。

しかし、実際にはこの極めて基本的なことを全く考慮せずにトレードしてる人って多いんじゃないですかね。

「ダウ理論?ああ、知ってる知ってる」

と言いつつ、単に舐めてかかってるだけで、使いこなすことが出来ない人ばっかりじゃないかと。

 

だから勝てねーんだよ。щ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ

 

ということで、チャートに描かれた波をダウ理論で見ていける様に、これから学んでいくことにしましょう。

 

ダウ理論について

反転確認においてダウ理論で必要なこと

ダウ理論とは、

  1. 平均は全ての事象を織り込む
  2. トレンドには3種類ある
  3. 主要トレンドは3段階からなる
  4. 平均は相互に確認されなければならない
  5. トレンドは出来高でも確認されなければならない
  6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する

の6つの基本法則からなります。

で、そこには細々としたことが色々と説明されているんですが・・・

「反転確認」という点に絞ってダウ理論で必要なことは、以下の通りになります。

  1. 相場はフラクタル構造
  2. 上昇トレンドの定義は「高値・低値を切り上げ続けること」
  3. 下降トレンドの定義は「高値・低値を切り下げ続けること」
  4. トレンドの定義が崩れるまでトレンドは継続する
  5. トレンドの定義に当てはまらないものは「レンジ」と判断

これを常に意識しながら、というより、もう呼吸をするかのように無意識にチャートの波を見ていく様にする必要があります。

(実はもう1点、「推進波の再開を出来高で確認する」という考え方もあるんですが、FXでは基本的に、株式と違ってリアルタイムでその出来高を確認することが出来ません。なので、これについては省略します)

では次に、以上のポイントを、図を使って具体的に見ていきましょう。

1.相場はフラクタル構造

フラクタルというのは、部分と全体が自己相似となっているもののことを言うんですが・・・

それだけじゃ何言ってるか分からない人も多いと思います。

でもまぁ、ここは数学の勉強をするところじゃないんで、厳密な理解は必要ないと思います。

が、ある程度はフラクタルという構造の意味を知ってもらわないと困るんで、どう説明したら良いか迷うんですが・・・

皆さん、「入れ子」ってご存知ですよね?

大きな箱を開けると、そこには小さな箱が入っていて、その小さな箱を開けると更に小さな箱が入っていて、その箱を開けると更に小さな・・・

ってことが繰り返されるやつのことです。人形で言えば、ロシアのマトリョーシカ人形が有名ですね。

で、「フラクタル」というのは、厳密に言えばそんな入れ子とは違うんですが、その程度の理解でも良いのかな、と。

ただ、もう少しだけ「フラクタル」の意味に近づけて説明するならば、そうですねぇ・・・

例えば、図形Aの一部分(仮にBと呼ぶ)をズームアップして見ると、そのBは図形Aと同じ形になっていて、さらにそのBの一部分(仮にCと呼ぶ)をズームアップして見ると、そのCは図形Aとやっぱり同じになっていて、さらに・・・

が繰り返される構造のことを「フラクタル」と呼ぶわけです。

そして、相場というのもまた、そんなフラクタルな構造で出来ているんですね。

一辺の波の様に見えても、実は複数の小さな波でそれは構成されているわけなんです。

例えば1時間足チャートでは一辺にしか見えない波を、5分足チャートなどでズームアップして見ると、実は複数の波で構成されているというのが分かります。

逆に言えば、1時間足で描かれるジグザグとした波を日足で俯瞰して見ると、一辺の波にしか見えないわけで。

で、僕たちが実際にトレードをする場合に大切なのは、このフラクタル構造を理解し、またそのフラクタル構造を利用してトレードするということです。

例えば、1時間足の波をトレードで獲りに行くとした場合、その1時間足の波の変化を細かく知る必要が出てきます。

その際、5分足などの小さなチャートを使ってズームアップして見て、波の細かい挙動を観察するわけです。そうやって、今トレードをすべきかどうかを判断したり、またエントリーのタイミングを計ったりするんですね。

まぁ、具体的にどの様に観察してトレードするのかは、後ほどたっぷりと説明していきますので、ご安心を。

2.上昇トレンドの定義は「高値・低値」を切り上げ続けること

上昇トレンドとは下図の様に、高値を切り上げ続け、それと同時に低値も切り上げ続ける値動きのことをいいます。

この時の注意点は、高値と低値の切上げは、同時に行われていなければならいということです。

高値は切り上がっているけれども、低値は切り上がらない場合や、その逆で低値は切り上がっていても高値が切り上がっていない場合は、上昇トレンドとは定義されません。

「そんなの分かってるよ」

と思っていても、実際のトレードでチャートと向き合っている時に、常にそれを判断材料にできている人はあまりいないと思うので、侮らない様に。

3.下降トレンドの定義は「高値・低値」を切り下げ続けること

下降トレンドとは下図の様に、高値を切り下げ続け、それと同時に低値も切り下げ続ける値動きのことをいいます。

この時の注意点は、上昇トレンドの時と同じで、高値と低値の切下げは同時に行われてなければならないということです。

高値が切り下げ続けていても低値が切り下げ続けてなかったり、逆に低値が切り下がり続けていても高値は切下げ続けていなければ、それは下降トレンドではありません。

4.トレンドの定義が崩れるまでトレンドは継続する

トレンドはトレンドの定義が崩れるまで継続します。

まぁ、当たり前っちゃ当たり前のことなんですが、このことを逆に言うと、

トレンドの定義が崩れた時点で、トレンドは終了する

ということになります。

例えばこんな感じで。

高値低値を切り上げ続けていた上昇トレンドが低値を切り下げてしまいました。

この段階で、上昇トレンドは終了したと判断します。

 

ただし!

 

だからと言って直ぐに「天井についた!売りだ!」ってことにはならないですからね。

例えば極まれですが、低値を切り下げたと思ったら、それは単なるオーバーシュートでしかなく、直ぐに切り返して高値を更新してトレンドを再開するという展開も考えられます。

また、天井に着いたところで直ぐに下降を一直線に始めることは稀な事例でしかなく、基本的には踵を返して一旦は上に向かいながらレンジを形成し、十分な時間を経てから下降トレンドに転じるということが一般的です。

なので、実際のトレードする場合は、その後の展開を見て判断していくことになります。

では、今度は逆に、高値を切り下げた場合はどうでしょう?

高値低値を切り上げて続けていた上昇トレンドが高値を越えられませんでした。

こういった場合は、上昇トレンドは終了したと判断し・・・

と言いたいところですが、正確に言うとこの場合は、

上昇トレンドが終了するのか継続するのかを様子見することになります。

スイングラインの捉え方が確立している方は、

「もちろん!」

と思うでしょうけど、そうでない方にとっては、この辺がちょっとややこしいかなぁ?

ということで、少し説明しますね。

実は、上昇トレンドの最中に高値を切り上げられなかった場合、その波は今まで基準にして見てきた波よりも構造上1段下の波である可能性があるんですよ。

文章だけだと「???」となると思うので、図で説明します。

今まで上昇トレンドとして追ってきた波は緑色にしてあります。

で、その途中で前回の高値を今回の高値が越えられなかった場合のその波(オレンジ色の波)は、構造的に緑色の波の一段下、つまり緑色の中にある小さな波に相当する可能性があるんですよ。

なので、この場合に注目すべき低値は青色の丸で囲った低値になります。

う~ん・・・これだけじゃ何を言ってるか分からないですかね?

でも、この後に進んだ値動きの結果を見れば、何となく分かると思いますよ。それが下の図です。

上昇トレンド中に高値を一旦切り上げられない場合、実は調整レンジに入ってしまってるだけの場合が結構あります。

上の図で言えば、「上昇フラッグ」という調整レンジを形成しているわけで、この黒の斜めラインで囲った中にある複数の波をまとめて1つの波としてみることになります。

なので、これが形成された場合にみる上昇トレンドの前回低値とは、上図青い丸で囲った部分になるんですね。②の様に、この青丸を割り込んで初めて「上昇トレンドが終了」となるわけです。

なお、上昇フラッグというパターンは上昇継続を示唆するパターンですから、多くの場合①の様に調整レンジを上にブレイクして、上昇トレンドを継続させることになります。

なので、高値を切り下げたからといって、上昇トレンドが終了したという根拠にはならないんですね。

以上が、上昇トレンドが崩れる際の判断の基本です。

面倒なので、下降トレンドの場合の図による解説は省略しますが、理屈は上昇トレンドも下降トレンドも同じです。

  • 下降トレンド中に高値を切り上げてしまったら、下降トレンドは(少なくとも一旦)終了
  • 下降トレンド中に低値を切り上げてきたら、トレンドが終了するのか調整レンジに入るのか一旦様子見

ということになります。

でね、

この視点は「反転確認」を行なう上で、とっても重要ですから、きちんと把握しておいてください。

5.トレンドの定義に当てはまらないものは「レンジ」と判断

レンジについては以前、「相場の局面を考えてみる」でお話していますが、レンジと言えば以下の様なものをイメージすると思います。

ただ、これはレンジとしての一部でしかなく・・・

上図の様な値動きも全てレンジです。

③の様にトータルで見ると上昇している様に見えても、「高値・低値を切り上げ続ける」という定義には当てはまらないので、上昇トレンドではなくレンジに相当します。

で、これも復習ですが、BOZ流では相場の4大局面を

  • 上昇トレンド
  • 下降トレンド
  • レンジ(トレードできるレンジ)
  • 分からない(トレードできないレンジ)

としています。

この場合の「レンジ(トレードできるレンジ)」とは、高値・低値に規則性のある値動きのもの、つまり先ほどの

といった値動きのもののことであり、高値低値に規則性があるため、それを規則性を利用することでトレードが可能な局面のことになります。

しかし、同じレンジであったとしても、

上図の様な高値・低値に規則性を見出せない値動きの場合は、「分からない」局面として、トレードしない方針となるわけです。

だって、規則性がないんだもん。

普通に考えれば、規則性のない局面でトレードできることの方が不思議なんですけどね。欲に目が眩んだ人間は、そんな当たり前のことも分からないわけで。

なので、チャートを見る場合は、値動きの高値と低値がどの様に推移しているのかをきちんと見るクセをつけておかないと、実際のトレードで上手く立ち回ることが難しくなってきます。

 

さて、反転確認が出来る様になるためのダウ理論の基礎知識の解説は以上です。

次からは、僕らがトレードする際に、ダウ理論を使ってどの様に反転確認するのかを、具体的にお話していこうと思います。

ダウ理論による反転確認

まずはどの時間軸の波を捉えるのかを決めよう

既に説明した通り、相場はフラクタル構造なので、日足チャート1辺の波の中には4時間足や1時間足の複数の波があり、1時間足の1辺の波の中には分足の波が複数存在します。

なので、自分がトレードをする際に、どの時間軸のどの波を獲りに行くつもりなのかを明確にするのは、非常に重要です。

つか、基本中の基本な。

勝てない人というのは、目先の値動きばかりが気になって、5分足や1分足をガン見ばかりして、一体自分がどの波を獲りにいこうとしているのか全く頭にありません。

では、どの時間軸の波を獲りに行くべきでしょうか?

もちろんそれは、トレーダーのトレード・スタイルによってマチマチです。

数日から数週間ポジションを保有するトレーダーなら、日足などが基準になることが多いでしょうし、丸1日から数日程度なら4時間足だったりします。

デイトレーダーなら1時間足メインの人が多いんじゃなかな。

もちろん、ボラティリティ等の相場つきによっても、それは変わってきます。普段1時間足をメインしていても、4時間足の方が分かりやすい相場つきの場合は、それをメインに持ってきたりします。

なので、どの時間軸の波を獲りに行くのかを固定するのか臨機応変にするのかは、各トレーダーのスタイルや得手不得手によって変わってくるのが、むしろ当然です。

(ちなみに僕は、臨機応変型です。( ̄∇+ ̄)vキラーン)

ただ、ここからは便宜上、メインとする時間軸を1時間足として解説していきますね。固定して説明した方が、混乱を避けやすいかなぁと思ったので。

では、理解しやすい様に、またしても手書きの図で解説を進めて行きたいと思います。

まずは、下の図の様な上昇トレンドが、1時間足で展開していたとしましょうか。

推進波が終わり、押し(調整)が始まっている様です。

ということで、この調整が終わった後の、次の推進波を狙っていきたいと思います。

まずはエントリーロジックの1つである「到達確認」のための到達ポイントの想定を行ないましょう。するとこんな感じに。

前回高値がレジサポとなる可能性が高く、またこのポイントはフィボ50%、つまり半値押しとなるポイントでもあります。

ここが到達ポイントとなる可能性は大きく、少なくとも一旦買いが入るであろうと想定しました。

で、価格がここまで到達するのかを待ち構えます。

すると・・・

おぉ!今まさに到達しようとしてます。

ここからは、エントリーすべきかどうか、するとしたらどのタイミングでエントリーすべきかを、判断してくことになります。

しかしそのためには、値動きの挙動、波の挙動を細かく観察していく必要があります。

ということで、ここでズームアップ!

下位足である5分足チャートを見て、この想定ポイントの挙動を詳しく見ていくことにしましょう。

下位足でズームアップして観察しよう

メイン時間足である1時間足がチャートポイントに近づいてきたので、これからはその価格の挙動を詳しく見るために、下位足である5分足で波の動きを観察していきます。

もちろん、この「5分足」というのも解説における便宜上のものです。必ず5分足でなければいけないというわけではありませんからね。

(ただまぁ、上位足が1時間足の場合、下位足は5分足の方が相性が良いことが多いのは、確かですけど)

で、その前に1つ、確認しておきますが・・・

相場がフラクタル構造であることから、

  • 上位足の推進波を、下位足でズームアップしてみた場合、それは「上昇トレンド」
  • 上位足の調整波を、下位足でズームアップしてみた場合、それは「下降トレンド」

となります。

つまり、メイン時間軸を1時間足として1時間足の上昇トレンドを見た場合、

  • 1時間足の推進波を5分足で見ると、それは上昇トレンド
  • 1時間足の調整波を5分足で見ると、それは下降トレンド

となるわけです。

では、このことを頭に入れておきながら、1時間足の調整波を5分足チャートで見ていくことにしましょう。

先ほどの1時間足はこんな感じの場面でした。

で、この下降する調整波の局面を5分足でみると、以下の様な感じになります。

では、このままチャートポイントとなる到達想定ポイント付近で価格がどう振る舞うかを観察していくことにしましょう。

すると、下図の様になりました。

ややオーバーシュート気味でラインをわずかに抜けましたが、その後はもう一度戻ってきています。買いが入ってますねぇ。

この後の展開を見守ることにします。

が、ここでさらに解説を差し込みます。

「展開を見守る」

っていってますが、それはどの様な展開を想定して見守るということなんでしょうか?

そもそも、僕らが狙っているエントリーポイントというは、1時間足でいうと、

上図赤丸2のポイントでした。

想定した到達ポイントに達した後に反転上昇が確定したポイントですね。

で、それはつまり、1時間足上昇トレンドにおける調整波が終了し、再び推進波が発生したポイントのことです。

つまり反転確認とは、調整波が終了して再び推進波が発生したことを確認する作業なんですよ。

で、その反転上昇するかどうかを詳しく見るために、下位足である5分足にズームアップして見ることにしたわけですが、

  • 1時間足の推進波を5分足で見ると、それは上昇トレンド
  • 1時間足の調整波を5分足で見ると、それは下降トレンド

だったわけですから、

1時間足上昇トレンドの調整下降から再度上昇に転じる反転ポイントとは、5分足下降トレンドが終了し、次に上昇トレンドが発生したポイントのこと

になります。

ということはつまり、

ダウ理論による反転確認とは、メイン時間軸の中にあるさらに小さな波(下位時間軸の波)を見て、トレンドが転換する様子を確認するということ

なんですよ。

このことは、キッチリと理解しておいてください。

で、話を元に戻しましょう。そんな5分足下降トレンドが、想定していた到達ポイントに到達したんでしたね。

で、ここから僕らが観察すべきことは、「反転確認」。つまり、

  • 下降トレンドが終了したことを確認し
  • さらに上昇トレドが始まったことを確認する

ということになります。

そして、その上昇トレンドが発生したタイミングでエントリーするわけです。

もちろん、下降トレンドが終了せずに続いた場合は、エントリーを諦め、次の到達想定ポイントに価格が到達するのを待ち構えることになります。

では、この後の展開をいくつかのパターン別にして解説していきましょうか。

すんなりと前回高値を越えた場合

まずは、到達確認後に下降トレンド中だった前回高値を越えたパターンを考えてみましょう。

上図の通り、すんなりと前回高値を切り上げました。

これによって、下降トレンドの「高値・低値を切り下げ続ける」という定義が崩れることになり、5分足下降トレンド、つまり1時間足下降修正波は少なくとも一旦は終了したと判断することになります。

では、この段階で買いエントリして良いのか?

答えは、NOだぜ!

単に下降トレンドが終了しただけで、上昇トレンドに転じたという根拠はありませんからね。

次に5分足で上昇トレンドがはじまるかどうかを観察します。これが確認出来てはじめて「反転確認が出来た」ということになるわけです。

で、例えば下図の様な感じに進展したとしましょうか。

前回高値Zを抜き、Bの高値をつけた後、価格はCの低値をつけて、再び上昇をはじめているのが分かると思います。

では、この値動きをどう判断していくのか?

まず、到達想定ポイントで付けた低値Aを低値Cが切り上げました。

ということは、上昇トレンドの定義の1つである「低値の切上げ」が完成したわけですから、後は「高値の切上げ」が発生するのを待つだけです。

すると、価格は赤丸yのところで高値Bを抜くことになります。高値が切り上がりました。

この時点で、「高値・低値の切上げ」が完成し、「5分足では上昇トレンドが発生した」と判断できることになります。

つまり1時間足においては、押し(下降修正波)が終わり、反転上昇を開始(推進波の発生)したと判断することになるわけです。

これがダウ理論による反転確認です。

では、実際はどこで買いエントリーを仕掛けたら良いでしょうか?もう1度先ほどの図を見てみましょう。

ダウ理論によって反転確認がとれたのは、高値低値の切上げが完成した(つまり、上昇トレンドが発生した)赤丸yのポイントです。

ですから、赤丸yのポイントで買いエントリーを仕掛けるのが基本となります。

注意点その1

さて、この時点で頭が混乱しちゃった人が出てきたかもしれません。

BOZ流では確か、下図で言うところの

赤丸2のポイントでエントリーするはずだったのに、こっちの図では

赤丸xではなく赤丸yでエントリーしましょう、って矛盾してない?

と思って混乱している人もいるんじゃないでしょうか。

しかし安心してください、穿いてますよ。矛盾はしていません。

よ~く見て下さい。

こちらの画像は、既に上昇トレンドが確定しているうえでのエントリーポイントです。

上昇トレンドが確定しているから、赤丸2のポイントでエントリーしても、そこは推進波のはじまりである可能性が高く、高い勝率が導き出せるわけです。

しかし、下図は

赤丸xのポイントでは、まだ上昇トレンドが発生したとは言えません。単に低値が切り上がっただけでしかないんですね。

低値と高値が両方切り上がって初めて「上昇トレンドが発生した」と言えるわけで、そうであれば赤丸yに来て、ようやく上昇トレンドの発生が確認できるわけなんですよ。

こういったことをおざなりにして、見切り発車で赤丸xで買いエントリーなんかしちゃうと、痛い目にあいがちです。

Cで低値を切り上げたと判断して赤丸xで買ったとしても、Bを越えられず再度下げ始めるなんてことは、ザラにあるんですよ。

もちろん、下降トレンドは(少なくとも一旦は)終了しているので、そのままAの低値を割って再び下降トレンドが直ぐに始まる可能性は低いです

しかし、Cの低値を付けた後にBの高値を越えられない場合、通常はレンジに移行することなります。

上図で言えば、Zが高値ライン、到達想定ポイントが低値ラインとなる平行レンジ(レクタングル・フォーメーション)となるわけです。この上下のラインを越えた低値Aと高値Bは単にオーバーシュートしただけの意味しか持たないんですね。

にもかかわらず、赤丸xで買ってしまった場合は、そのレンジ高値で買ってしまったことになり、含み損を抱え続ける時間をたっぷり味合わされることになり、たまらず損切りなんてことも十分あり得るわけです。

ですから、エントリーポイントは、高値Bを越えて上昇トレンド発生が確定した赤丸yのポイントで行なうことが基本となります。

注意点その2

先ほどの画像をもう一度見てみましょう。

気付いた人も多いと思いますが、この反転上昇の形、実は逆三尊(ヘッド・アンド・ショルダー・ボトム)です。

要するに、三尊というのはダウ理論上トレンド転換した際の1つのパターンでしかないということなんですね。

ところが最近、こういった値動きの原理原則を踏まえずに、闇雲に三尊を崇める人が増えている気がします。

しかもこの手の人たちの多くが、三尊でのエントリーポイントであるネック割れ(上の図で言えば赤丸y)で入るのではなく、三尊の右肩(上の図で言えば赤丸x)で入ろうとしたがります。

で、上手くいかずに焼かれてしまったりするんですね。

三尊というのはチャートパターンです。右肩が出来た時点ではまだ三尊は完成してないんですよ。ネック割れして初めて「三尊」が出現するわけです。

なぜ、基本通りにやらないんでしょうか?

「急いては事を仕損じる」

実力も無いのに、分析した気になっても、それは欲望に振り回されただけの愚かな姿でしかありません。浅はかな企みは、身を亡ぼすだけです。

注意点その3

三尊の話が出たんで、ちょっとそれに関連させて話を続けます。

次の画像を見てください。

いずれも三尊ですが、この三尊の完成を待たずに赤丸の様な右肩でエントリーした場合、結果的に三尊が完成する可能性は、それぞれ違っています。

だって、山と谷の高値低値の関係性が、いずれも違ってるんだもん。

解説は省きますが、赤丸のポイントで入った後に三尊が完成する可能性が最も高いのは②で、最も低いのは③です。

なので先ほど、

エントリーは上手赤丸yで入るべきで、赤丸xで入るべきではないと解説しましたが、このパターンの場合は、赤丸xで入っても成功する確率は高くなります。

ただ、この赤丸xで入るには、波動の強弱や想定した到達ポイントの強さなど、その他の要素を加味しての判断が必要です。

なので、こういったポイントで入ろうとするのは、中級者以上の実力が必要になります。まだ上手く勝てない様な人が入って良いポイントではないんですね。

なので、先ほども言いましたが大切な事なので、もう一度言います。

「急いては事を仕損じる」

実力も無いのに、分析した気になっても、それは欲望に振り回されただけの愚かな姿でしかありません。浅はかな企みは、身を亡ぼすだけです。

では、次に前回の高値を越えられなかったケースを考えてみましょう。

前回の高値を越えられなかった場合

まずは、下降トレンド中だった前回高値までは上昇するも、そこを越えられずに再び下がり出した場合を考えてみましょう。

上図は5分足下降トレンド中の価格は到達想定ポイントAに達した後に上昇し、前回高値Zに到達するも底を越えられず高値Bを付けて再び下落を始めた場面です。

高値ZをBは越えられなかったため、下降トレンドは否定されてはいません。

なので、このまま下降トレンドが継続し、

上図の様に低値Aを切り下げていく可能性があります。

ただ、到達想定ポイントで一旦反発して前回高値Zまで価格が上昇したということは、それは強い買いが入っているという証でもあるわけです。

そのため、このケースでは多くの場合、

上図の様にレンジを形成します(ただし、レンジの形は様々です)。

なので、例えばこのレンジを下抜けた場合は5分足下降トレンドが継続中(つまり1時間足での押しはまだ継続中)だと判断し、次の到達想定ポイントに価格が到達するのを待ち構えることになります。

逆にこのレンジを上にブレイクアウトした場合は、ロールリバーサルを確認できた上図赤丸のポイントで反転上昇が開始(つまり1時間足では押し目を付けて上昇推進波が再開)したと判断し、買いエントリーを行なうことになります。

ただし!

ウッカリしてました。この記事は「ダウ理論による反転確認」の解説でした。

なので、ダウ理論の視点からの反転確認で解説し直すと・・・

1時間足上昇トレンドが押し目を付けて反転上昇する(反転確認)ということは、5分足下降トレンドが終了し、次に5分足上昇トレンドが発生することを確認するということになるんでしたね。

なので、上図で言えば、価格が5分足下降トレンド高値Zの値を越えた時点で、下降トレンドの定義は崩れ、下降トレンドは終了したと判断します。

では、次に上昇トレンドが発生するかどうかを見守ることにしましょう。

すると、価格は高値Zを越えた後に高値Dを付け、次に低値Eをつけます。

この時点で低値Eは低値Cを「切り上げた」ことになります。

であれば、次に高値Dを価格が切り上げれば、「上昇トレンドは高値・低値を切り上げる」という定義を満すわけで、それによって

「上昇トレンドが発生した」

と判断できるわけです。

で、結局のところ価格は図の様に高値Dを越えていくわけですよね。

なので高値Dを越えて上昇トレンドが発生したと判断できる赤丸yのポイントで「反転確認」が出来たとことになり、買いエントリーのポイントとなるわけです。

ダウ理論上で反転確認を行なう場合、基本となるエントリーポイントはこの赤丸yとなるという考え方は、キッチリ覚えておいてください。そして実践で使える様になってください。

では、別のケースを見ていきましょう。

前回高値を切り下げてきた場合

次に、到達確認後に前回高値を目指して上昇するも、高値を越えるどころか切り下げてしまった場合を考えてみます。

到達想定ポイントに到達して上昇を始めたかに見えましたが、結局は前回高値Zを越えられずに、結果として高値を切り下げる形になった場合ですが・・・

この場合は「下降トレンド継続中」と判断して、その後の展開を見守ります。

で、結果的に到達想定ポイントもAも切り下げてきてしまった場合は、完全に下降トレンドは継続していることになりますから、このポイントで反転上昇はしなかった(つまり反転確認できなかった)ということになります。

この場合は、次の到達想定ポイントに価格が到達するのを待ち構えることになります。

ただし、高値Zを切り下げて高値Bを付けたとしても、絶対に再度到達想定ポイントを越えて低値Aも切り下げるとは限りません。

なぜなら、到達想定ポイントとは、到達ポイントとして想定できるくらいに買いが入るであろう根拠があるわけですから、再度下げてきても再び買いが入る可能性があるからです。

ですから例えば、

この様に下では買いが入り上では売りが入ることでレンジを形成することが多々あり、結果として①の様に上にブレイクしたり、②の様に下にブレイクしたりするわけです。

ちなみに②で下にブレイクした場合は下降トレンド継続中が決定するため、先ほどと同じ様に次の到達想定ポイントに価格が来るのを待ち構えることになります。

また、仮に①の様に上にブレイクした場合は、様々な波を形成します。

上図は、その中のほんの一例でしかありません。

この例をとって、エントリーポイントを探る場合は、以下の様に考えます。

赤丸aや赤丸bの様に、高値と低値の切上げが確認できたポイント、つまりトレンド発生が確定したポイントで買いエントリーするのが基本となります。

また、難易度は上がり、成功確率は下がりますが、応用的なエントリー方法として、

  • ZとAをレンジの高値低値と考えて、ブレイクアウト後にロールリバーサルした赤丸cのポイント
  • BとAをレンジの高値低値と考えて、ブレイクアウト後のロールリバーサルした赤丸eのポイント

で入るという考えた方も出来ます。

いずれにせよ、まずはダウ理論で反転確認をとってエントリーするという基本が出来る様にしてください。それ以上のことは、この基本が出来る様になってから、「応用」としてチャレンジしていくことが大切です。

基本が出来ちゃいないのにホームラン狙うのは、単なる素人の欲望と妄想のトレードにしか過ぎませんから。

 

さて、ここまででいくつかのパターンを紹介しながら、その考え方をお話しましたが、それ以外にも数々のパターン、というか様々な波の形を形成します。

ただ、どんなに複雑な値動きをしたところで、ダウ理論という相場の原理原則に違いはありません。目先の値動きに惑わされず、

ダウ理論による下降トレンド終了と上昇トレンド発生を確認し、その確認がとれた段階でエントリーする

という基本を忘れずにトレードに取り組むことが大切です。

相場の実際

さて、ここまでのお話を要約すると、

1時間足の上昇トレンドで反転ポイントをエントリーするということはつまり、5分足チャート(下位時間軸とという意味で、5分足とは限らない)における「下降トレンドが終了し上昇トレンドが始まったポイント」である

という解説でした。

ダウ理論をこの様にして実践で用いるなんて、夢にも思っていなかった人が多いんじゃないでしょうか?

しかし、この記事を読んで反転確認の方法を学んだアナタは、これからは押し目や戻しを捉えて利益を出すことが可能になったわけです。

やったね!

 

 

って、そんな都合の良い話なんて、あるわけねーだろ。

щ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ

 

 

実はですね、

ここまでの解説は、「基本的」というよりは「理解しやすくするための初歩的な解説」でしかありません。

実際の相場というのは、そう単純ではないんですよ。

このことは以前、「エントリーポイントの狙い方(3)」や「エントリーポイントの狙い方(4)」では長々とお話したと思いますが・・・

実際の相場では、

  • 「下降トレンド→上昇トレンド」
  • 「下降トレンド→レンジ→上昇トレンド」

といった、今まで解説してきた様な分かりやすい(イメージしやすい)V字回復の反転だけではなく、もっと違った展開をすることが多いんですね。

例えば、下の図はポンド円1時間足チャートですが、この部分だけを見ても

ご覧の通り調整波のほとんどは、一辺の波ではなく、複数の小さな波で構成される調整レンジです。(青色のラインが調整レンジのパターンラインです)

このチャートの下位足である5分足で下降トレンドが分かりやすく確認できるのは、上図赤矢印の部分だけしかないんですよ。

しかも、この赤矢印も推進波からすんなりと調整波になっているわけでなく、見ての通りその多くが、調整レンジの後に発生しています。

実際の相場というのは、基本を解説した教科書通りの様になることは早々にはなく、複雑怪奇な動きで構成されているんです。

だからね、

トレードとは技術なんですよ。ピッチャーが常にバッターに打ちやすい球を投げてくれるわけはないんですよ。当たり前の話です。

相手を出し抜く技術を身に着ける必要があるんですよ。

 

・・・とまぁ、今回のお話はここまでとしましょう。いつものごとく、長くなり過ぎました。

今回は、値動きの追いかけ方を理解してもらいやすくするために解説したものだと思ってもらえれば、幸いです。

次回は、もう少し実際の相場に合わせた解説をしていこうかな、と思っていますので、お楽しみに。

 

それじゃあ、また。

 

これがBOZ流!BOZ波動論(1)

色々と考えた結果、今回は波動についてのお話をすることにしました。

ただ正直な話、僕はこの「波動」という言葉を使うのが、本当は嫌なんですよね。

だって、なんだか神秘的だったり深遠なイメージがあるじゃないですか。

だから、僕はもともと、「波動」ではなく「波形」って言葉を使ってたんですよ。

でも、「波形」と言ってしまうと今度は、「チャート・パターン」や「ハーモニック・パターン」の様にも思えてくるわけで。

ということで、「波の動き方や状態」という意味では、やっぱり「波動」と言った方が良いのかな?と思う次第で、現在は「波動」という言葉を使うに至っています。

そんなこんなで、僕のこの波動論というのは、別に神秘的だったり深遠だということはありません。そういった類を期待しているなら、読むの止めてもらった方が良いですかね。

つか、そういった人にはむしろ、読んでもらいたくないかも。

( ̄ー ̄)ニヤリ

それじゃあ、早速ですが、始まり始まり~!!

BOZ波動論とは

まずは簡単に、僕の波動論について、概要をお話しておきますね。

次の波の性質を判断する

このBOZ波動論というのは、過去チャートを広い範囲で見ながら、

「この波は〇〇で、こっちの波は△△。であれば、Aの地点から考えて、ここに至るまではB、C、Dと考えられるから、今形成している波はEもしくはF。しかし・・・」

という感じに、事細かく分析していく様なものではなく、

直近の波をいくつか見ることで、次の波が来たら仕掛けるべきかどうかを、予め判断しようとするものです。

というのも・・・

僕のトリガーの引き方(エントリーの仕方)は、既にご存知の通り、

  • 到達確認
  • 反転確認

を行なって仕掛けるものですが、言ってしまえばこれ、

  • 到達確認=その波の終わり
  • 反転確認=次の波の始まり

ということになります。

であれば、僕のトリガーって、

「次に生まれる波の始まり」でエントリーする

ということになるわけです。

しかし、それだけでは、その生まれたばかりの波の行く先が

強く長く生きていくのか?
美人薄命なのか?
どっちつかずのブレまくりの人生となるのか?

なんてことは、分からないわけです。だって、未来のことですから。

なので、その波がどう育っていくかを何も考えずにエントリーしてしまうと、前回の記事「エントリーポイントの狙い方(4)」でお話した様に、

ロジック通りに押し目を拾いにエントリーしたとしても、上手くV字回復せずに調整レンジに巻き込まれてしまう・・・

なんて羽目になってしまうんですよ。

で、僕の波動論とは、その様な事態に出来るだけ陥らない様に、これから生まれる波がどの様な性質のものなのかを、直近の波の構成を見て判断していこうとするものです。

過去に起きた内容を、広範囲に時間をかけて事細かく分析するわけではないので、実際にトレードをして収益を稼ぎ出そうとするリアル・トレーダーにとっては、極めて実践的なものになると思います。

基本原理は極めて単純

とは言え、僕の波動の考え方、基本原理というのは、至って単純です。

「当たり前すぎだろ!バカにしてんのか!」

と怒り出す人が出てくるかもしれないレベルの、極めて当たり前の原理で成立しています。

ですから、この後から解説していく波の判断方法も、トレンド時においての基本パターンは、たった4つしかありません。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

そう、何事も基本が大切なんですよ。

  • 当たり前だと思って見過ごしていること
  • 当たり前だと思ってるけど実は使いこなせないこと

そんな当たり前をきちんと出来る様にすることが、必要なんです。

BOZ波動論とは、そんな当たり前のことを大切にして波を見ていく、というたったそれだけのことなんです。

言うは易し行なうは難し

基本原理も方法論も至ってシンプル、というのがBOZ波動論ですが、

しかし、言うは易し行なうは難しです。

僕は常日頃、

「トレードは、その学習過程や上達過程は、スポーツや工芸、仕事なんかと一緒」

と言っている様に、基本やコツを言葉で習っても、それだけで上達するわけではありません。実際の試合や本番で使いこなせる様になるには、長い道のりが待っています。

当たり前の話ですよね。

バットの振り方、ボールを打つためのコツを教えてもらった途端に、今まで打てなかった人間が、ヒットやホームランをガンガン打ちまくる優秀なバッターになれるわけがない。

そんなことは、大人どころか子供だって分かりきってる話です。

しかしなぜかトレードの世界では、その事実が蚊帳の外に置かれたまま、現実にはあり得ない夢物語で頭一杯の大人たちで溢れかえっています。

で、僕の波動論も多分に漏れず、基本原理は当たり前のことですが、知っただけで実際にそれをトレードで使いこなせる様になるわけではありません。

僕がこの波動論をお話するのに最も躊躇したのはその点で、

  • 基本原理は簡単なのに、実際に使いこなすのは難しい
  • 基本原理は簡単に説明できても、実際に活用できる様に解説するのは難しい

からなんですね。

しかし、トレンドの調整局面の2パターンに限ってお話することで、僕自身も解説しやすいし、読者のみなさんも実際のトレードに活用しやすくなるのかな?

なんて思う次第で。

とは言え、やはり「知っただけで出来る様にならない」というのが、この世の理です。

きちんと自分自身で検証と練習を繰り返したうえで、実際のトレードに活用してください。

それでは、本題へと進みましょうか。

波動の初歩の初歩

それでは、極めて当たり前の話を、これからします。

推移する価格が、一直線に進むことはありません。ジグザグと上下に波を描きながら、過去から現在、現在から未来へと、価格は進んでいきます。

しかし、ジグザグと上下に波を描いていくということは、価格は上に行ったり下に行ったりするわけですよね。

なのになぜ、価格はトータルで上に上がっていったり(上昇トレンド)、下に向かっていったり(下降トレンド)するのでしょうか?

例えば上の図の様に上昇トレンドの場合、価格は上に向かう波と下に向かう波が交互に訪れているのにもかかわらず、トータルでは価格は上に向かって進んでいます。

なぜでしょう?

答えは簡単ですね。

上に向かう波の方が強く、下に向かう波の方がそれに比べて弱いからです。

波の動きの状態のことを「波動」と言い、

  • 波動が強い=波の長さが長かったり、進む角度が鋭い
  • 波動が弱い=波の長さが短かったり、進む角度が緩やか

と言います。

上昇トレンドの時は、上に向かう波動が強く、下に向かう波動が弱いため、トータルとしては上に向かって価格が推進していくわけですね。(下降トレンドは逆)

で、トレンドが形成されている場合、

  • トレンドの方向へと向かう強い波動=推進波
  • トレンドと逆の方向へ向かう弱い波動=調整波

というのが、一般的な概念です。

つまり、推進波と調整波が交互に出現することで、トレンドは形成されているわけです。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

さて、ここまでの解説・・・当たり前すぎて、あくび出てきちゃいますか?

でも、この当たり前の波の動き、きちんと見ながらトレードしてる人って、ほとんどいないのが現実ですよね。

この当たり前のこと、「そんなの知ってる~」で済まさずに、まずはきちんと頭に叩き込んで、実際のチャート分析に活用できる様にしてください。

「トレンドは、推進波と調整波が交互に出現する」

ですよ。トレンドの波を見る時は、必ずそれを確認するんですよ。

BOZ波動論における基本定義

では次に、BOZ波動論で用いる基本用語とその内容をお話します。

BOZ波動論においては、トレンドの波を見る際に、大きく分けて3つの波を定義しています。

  • B波=波を見る際に基準とする波
  • O波=B波の次に来る波
  • Z波=O波の次に来る波

「はぁ?何それ?単に波を順番に名前つけただけじゃん!」

はい、そうですよ。

では、これについて、もう少し解説を加えていきましょう。

B波について

B波とは、BOZ波動論において波を見ていく際に、基準とする波のことです。

今回お話する範囲(トレンド)の場合は、「推進波」もしくは「推進波になるであろう強い波動」を、B波とします。

このB波を基準として、次の波を見ていくことになります。

O波について

強い波動をB波と規定したら、B波の次にくる波をO波とします。O波はもちろん、B波とは反対方向へと進む波となります。

ただ、BOZ波動論においては、このO波の波動をどうみるかが鍵になっていて、O波は波動によって更に4分類されます。

  • O-1波=短くて角度が緩い
  • O-2波=短くて角度が鋭い
  • O-3波
  • O-4波

O波が、O-1波なのかO-2波なのかで、次のZ波で仕掛けるのか見送るのかが決まります。

またO-3波とO-4波の波動は、次のZ波の状態によって、O波がO-3波なのかO-4波なのかが決定し、Z波のさらに次の波で仕掛けるのか見送るかを判断することになります。

が、今回はO-1波とO-2波に絞ってお話します。

O-3波とO-4波については、今回は解説しないことにします。扱いの難易度も僕の解説の難易度も両方高いためです。

また、この記事読んだだけで出来もしないくせに、まるで自分が発見したかの様な顔して商材等に悪用されるのを防ぐという意味もあります。

ちなみにですが、一部だけを公開し一部を非公開にすることで、それをエサにして引っ掛かった人達を裏に誘い込んでコッソリ儲けようという考えは、

あ・・・なんかメッチャ儲かりそう!

とは思いますけど、僕にはそんな気が一切ありませんのでご安心を。

まぁ逆を言えば、これに関して質問されたとしても一切答えることはないので、予めご了承ください。

Z波について

Z波は、O波の次にくる波のことです。

ただ、上図の様なZ波が来るのは、O波がO-1波となる場合のみです。

なので、Z波の発生と共にエントリーを仕掛けるのは、O波がO-1波の時だけす。

O波がそれ以外の波動の場合は、Z波の出現とともに仕掛けることは、基本ありませんし、それを無視してZ波で仕掛けると、基本的にそのエントリーは失敗します。

さて、手短ですが、基本的な用語と定義の説明はこの位にして、実際にこれら波動を見て、どうトレード判断を下していくのかを、これから具体的に説明していこうと思います。

なお、BOZ波動論はダウ理論と併せてみる必要があるんですが、解説の段階でそれを持ち出すと、ややこしくなるので、ダウ理論に関しては一旦横に置いて解説していきます。

B波ーO-1波ーZ波のパターン

基本の見方

O波の波動が、B波に対して短くて角度が緩いのが、O-1波です。

で、それじゃあO-1波は何か?というのを端的に言うとすれば、それは「調整波動そのもの」ということになります。

O-1波=B波に対して短くて角度が緩い=調整波動

です。

では、実際に波が形成される過程で、何をどう判断していくかを順を追って説明していきますね。

まずは、基準となるB波を特定します。

と、言葉だけで説明しても分かりづらいと思うので、下の図をまずは見てください。

上図を見ると、レンジを形成していた価格はネックラインを下にブレイクすると、強い波動を形成しているのが分かります。基本、これは下降トレンドが始まる兆しです。

もしトレンドが形成されるとしたら、「強い波動=推進波」となるわけですから、まずはこの強い波動をB波と規定することにします。

で、強い波動が発生しているのであれば、その後の押しや戻しを待つのがセオリーです。その強い波動を後追いしてエントリーすることは、BOZ流ではしないんでしたよね。

なので、次のO波が発生するのを待ちます。

はい、O波が発生しました。

で、この時に見なければならないのが、B波とO波の波動の強さの違いです。

上図のB波動の強さとO波動の強さを見比べて見ると、O波動の方が、価格が進む角度も緩やかで短い。

つまりB波動に比べ、O波動の方が弱いわけです。

では、この関係性って何でしたっけ?

僕は「波動の初歩の初歩」の解説で、

「推進波は強い波動で、調整波は弱い波動」

とお話しましたよね。

であれば、

この図のB波は推進波であり、O波は調整波ということになります。

  • B波=推進波
  • O波=調整波=O-1波

ですね。O-1波とは調整波動のことでした。

であれば、次に来るZ波は・・・?

そう、推進波です。

トレンドが形成される場合、推進波と調整波は交互に発生するんでしたね。

ということで、B波ーO-1波ときたら、次のZ波は推進波ですから、Z波の発生と共に売りエントリーを仕掛けます。

このパターンを公式化すると、

「B波+O-1波の次に来るZ波は推進波」

ということになります。トレンド中の調整を1辺の波で終了して、トレンドがV字回復するパターンとなります。

これが、BOZ波動論において、トレンド時の波の読み方として最も基本的なパターンとなります。覚えておいてくださいね。

以上が、波を単純化してみた基本的な見方です。

具現化のために「クシ」を用いる

では、このO-1パターンを更に具体的にしていくために、実際のチャートで見ていきましょう。

上図は、レンジ上限のラインをブレイクして、強い波動が出た場面です。

この強い波動をB波として基準にし、次のO波が形成されるのを待ちます。

すると・・・

O波が発生しました。

では、このO波の波動がB波に対して強いのか弱いのかを見ていきましょう。

具体的に、どの様にして波動の強弱を判断するのか?

ですが、まぁパッと見で判断できるケースも多いですし、自分が既に使ってるテクニカルを用いて判断しても、全然構いません。

ただ、このBOZ波動論においては、基本的に「クシ」を用います。

「クシ」というのは、このブログの常連さんにはもうお馴染みの用語ですが、調整波に引いていく斜めラインのことで、調整波の勢いを見るためのものです。

つまり、僕の波動論における分析方法の一端を担う重要なラインです。

最近、「切下げライン」「切上げライン」という様な言い方をよく耳にしますが、引き方はそれと全く同じです。ただ、「クシ」と僕が表現するのは、波動を見るためのものであるため、引き方は同じであっても、それらとは全く概念が違ってきます。

では、B波動とO波動を比較するために、B波にトレンドライン、O波にクシを引いてみましょう。

O波はまだ形成途中のため、正確なクシが引けませんが、一応想定として2本のクシを引いて見ました。

この段階で見ると、角度の鋭い方のクシはB波に近い角度になっています。推進波であるB波と同じ勢いでこのまま価格が下落していくのであれば、次のZ波で仕掛けるのは止めた方が良いでしょう。

しかし、それよりも緩い角度でこの後O波が推移した場合、想定した到達ポイント(上図、半値ラインとレジサポ)に達して反転すれば、

  • B波=強い=推進波
  • O波=弱い(角度が緩くて短い)=O-1波=調整波

となるわけで、そうであれば、次にくるZ波は・・・

そう、推進波でしたね。

ですから、O-1波が終わりZ波が生まれたところ、つまりO-1波のクシをブレイクしたところが買いエントリーのポイントとなります。

 

・・・と、ここまでお話したところで、もう一度、先ほどの図を見てもらいましょうか。

先ほど僕は、

「O波はまだ終わってないので正確なクシが引けないため、2本のクシを想定して引いてみた」

と言いましたが、このブログの「クシ」の記事を既に読んで練習・検証していた方は恐らく、

「いや、O波が出現する前から、既にクシの角度は分かるだろ」

と思ったと思います。

そう、実はクシの角度はO波が発生する前の段階で既に分かっていて、実際は上図2本のちょうど中間位の角度のラインになります。

つまり、「最初から分かっているクシの角度」通りにこのO波が推移したとしたら、O波はB波より弱く、O-1波となるわけですから、Z波の派生でエントリすることになるわけです。

でもまぁ、それについて説明する前に、とりあえずは「最初からクシの角度は分かっている」ということ前提でクシを引き直しておき、その後の展開を見てみましょうか。

BOZ波動論のパターン通り、O-1波の次のZ波はV字でトレンドを回復させる推進波となりました。上図青丸で買いエントリーして正解です。

しかも、「最初からクシの角度は分かっている」前提で引いたクシの角度にO-1波はピタリと当てはまっています。

やったね! ( ̄∇+ ̄)vキラーン

ではここで、この「クシ」について解説を加えておこうと思います。

なぜO波が発生する前から、このO波がO-1波だった場合のクシの角度が予め分かっていたのかというと・・・

レンジブレイクする前の下降波動(上図、赤い斜めライン)が、クシの基準となって、その後の調整波に影響を与えているからなんですよ。

上図の赤い斜めラインと青い斜めラインは平行です。つまり、基準となる赤いクシと同じ角度で、O-1波は推移しているわけです。

これが、相場における規則性の1つであり、BOZ波動論における重要なポイントとなります。

もちろん、必ずこのクシが機能するわけではありません。上昇トレンドの勢いに変化があれば、仮に上昇トレンドが続いたとしても、このクシの角度は変わってくることが多いです。

また、仮にクシとO波が一致しなくとも、O波がB波に対して波動が弱ければ、それがO-1波であることには変わりありません。

しかし、O-1波がクシと一致する可能性はやはり高く、また、トレンドが続く限り、このO-1波とクシの角度が一致することが繰り返される可能性は高いですから、

大いにクシは活用すべし!

( ̄∇+ ̄)vキラーン

というのが、BOZ波動論です。

ただ、このクシの解説をこれ以上話すのは長くなり過ぎますし、既に別記事でお話した内容なので、ここでの解説は省きます。知らない人は、

をご覧ください。(クシに関する記事は、気が向いたら更に追加していくつもりです)

では、話を元に戻しましょう。

レンジブレイクしたB波に続くO-1波はクシに沿って推移し、そこをブレイクして推進波となるZ波を発生させたんでしたね。

では、このトレンドをこのまま追い続けていきましょうか。

まず、発生したZ波は推進波ですから、今度はこのZ波をB波として適用し、次のO波が発生するのを待ちましょう。すると・・・

O波が発生しました。

では、このO波がO-1波になるのかを見ていきます。B波よりも角度が緩やかで短いかを見るんでしたね。

で、このO波がO-1波であれば、次のZ波の発生と共に買いエントリーを仕掛けるんでしたよね。

ついでなんで、このO波に予めクシを引いておきました。相場の規則性が続くのであれば、繰り返しこのクシも機能する可能性が高いんで。

(もちろん、クシが機能せずともO波がB波に対して弱い波動なのであれば、それはO-1波であることには変わりませんよ。勘違いしない様に)

では、その後の結果を見てみましょう。

はい、クシもドンピシャ、買いエントリーもドンピシャで、推進波となるZ波が発生しました。

以上、見てきた様に、

「B波+O-1波という流れにおいては、Z波は推進波となるため、Z波の発生と共にエントリーを仕掛ける」

ということが、分かったと思います。

それでは、次へと進みましょう。

B波ーO-2波ーZ波のパターン

基本の見方

O波の波動が、B波に対して、短いけれども角度が鋭いのものを、O-2波とします。

で、このO-2波が起きた場合、次のZ波で仕掛けてはいけません。

なぜなら、このO-2波とは、調整レンジを構成する最初の1波になる可能性が高いからです。うっかりと仕掛けてしまうと、調整レンジの波に巻き込まれ、苦しい展開となります。

ちょっと、図にして解説していきますね。

まず、トレンドの強い波動(推進波)をB波として規定し、次のO波の発生を待ちます。

すると、こんなO波が発生しました。

B波に対して緩やかではなく、同等レベルの急角度でO波が切り返してきました。B波の前の調整波(青い矢印)と比べても、明らかに角度が鋭いです。

これは、異常事態です。

だって、O波が調整波なら、その角度は緩やかなはずで、B波よりも緩やかであるのが当然なんですから。

これは、下降トレンドの最中であるにもかかわらず、強い買いが入ってきているという証です。

なので、次のZ波の発生で仕掛けてはいけません。だって、異常事態なんですから。

しかし、このO波が短いということは、一時的な強い買いはあっても、継続的には続かなかったということでもあります。

で、これがO-2波の性質です。

単なる調整波(O-1)よりもトレンドに対する反対勢力が強い。しかし、強いのにもかかわらず継続できない。それが、「角度は鋭いが短い」という波動に表れています。

基本的に強い波動が出てきた場合、B波と同程度の角度でO波が切り返してくることが多いです。なかには、B波よりも強く切り返すものもあります。

ただ、これも一概には言えないので、「角度と長さ」において臨機応変に対応できる経験値を積む必要があります。

では、次のZ波の動向を見てみましょう。

O-2波が発生した場合、基本的に次のZ波はO-2波の始まり(下降トレンドなら直近低値、上昇トレンドなら直近高値)を越えられません。

下降トレンドの最中であるため、上がればやっぱり売り方が売り返してきますが、O-2波が発生したということは、下の方では同様に強めの買いが入ってくるんですね。

だから、思う様にトレンドは再開していかないんですよ。

ただし、近年においては、Z波がO-2波を一時的に超えることは多々ありますので、注意してください。しかし、そのほとんどはオーバーシュートで終わり、結果的にダマシとなります。

なので、Z波で仕掛けるのは(最初からスキャルピングのつもりでもない限り)、やってはいけない行為なんですねぇ。

で、その後の展開を見守ります。

すると・・・

基本的に、このO-2波とZ波が調整レンジの最初の構成波となり、調整レンジを形成していきます。

上図は、例えとして下降フラッグにしていますが、それ以外の調整レンジ(平行レンジやトライアングル等)も普通にあります。

ただ、この調整レンジの形成を待つ時に、出来れば注目してもらいたい点があります。

それは・・・

調整レンジにおいても、クシは機能するということです。

ですから、O-2波が発生した場合、予めクシを引いておき、Z波の到達を見守ることで、スキャルピングなど様々な対策を事前に考えておくことが可能になります。

また、この調整レンジはO-1の様に1波で構成される調整波ではありませんが、調整レンジ自体が調整波動となります。

であれば、この調整レンジ自体がO-1波と捉えることが可能になります。

なので、その調整レンジO-1波の到達確認と反転確認を行なうことで、上図青丸aのポイントでエントリーを仕掛けることが可能です。

もちろん、調整レンジをブレイクした青丸bのポイントもエントリーポイントであることには変わりありません。

B波+O-2波ときたら、O-2波は調整レンジを構成する最初の波動であるため、次のZ波からはどの様な調整レンジが形成されるのか動向を探る

これが、BOZ波動論における「B波+O-2波+Z波」のパターンにおける適切な対応方法となります。

ただ、注意してほしいことが1つ。

それは、調整レンジを形成したら、必ずその後はトレンドを再開させるとは限らないということです。

調整レンジは、トレンドを継続させる場合がほとんどですが、逆にトレンドとは反対方向への強い波動を発生させる場合もあるんですよ。

例えば、下降トレンド中でも、調整レンジがWボトムになるなどして、トレンドとは逆に価格がそのレンジを抜けていくこともあるわけです。

調整レンジ形成の次は必ずトレンド再開する、という思い込みは止めておきましょう。

実際のチャートで確認

ロウソク足をきちんと見よう

それでは、実際のチャートを用いて、O-2波が発生するパターンを見ていきたいと思うんですが、その前に1点。

プライスアクションと言うか、ロウソク足と波の関係をきちんと把握しておいてほしいんですよね。

「小さい時間足ばかり見てるのはダメ!」

と、僕は常日頃言っていますが、短い足を見た方がその状況を上手く捉えられることも多々あります。

例えば、次の図はポンド円の1時間足ですが、

赤い丸をつけたポイント、特に最後の2本のロウソク足を見た時に、

「割と強い売りが入ってるな」

と気付く必要があるんですが・・・

それが出来ない場合、より小さな時間軸を確認することで、数本のロウソク足を「波」として把握することが可能になります。

先の1時間足チャートの赤い丸のポイント、特に最後の2本のロウソク足を、5分足で見てみると、下図の様な波として認識できます。

買い上がる勢いより、売り下がる勢いの方が強いのが、波で見ることによって一目瞭然ですよね。

なので、小さい足を見ることは、細かい部分をきちんと把握するためには大切なことなんですね。

ただ、合理的に大きな時間足と小さな時間足を使い分けるには、先ほどの様に

1時間足の赤い丸部分のロウソク足を見ていても、下の時間軸では

この様な波が発生していることが、イメージできる様になることが大切です。

ただし!

何度も言ってますが、小さな時間足を見ることも大切だというのと、小さな時間足ばかりをガン見し続けることは、全く違います。

勝てないトレーダーというのは、大きい時間足の詳細を見るために小さい時間足を見るという合理的判断ではなく、単に目先の値動きが気になって仕方がないだけで、小さな時間足をガン見し続けているだけです。

そう、見ている様でいて、実は何も見ていないに等しい状態なんです。

ですから、勘違いしないでくださいね。

尚、波動を見る場合、自分が見やすい時間軸を選択するという心がけも大切です。

何が何でも1時間足で見なくては、というよりも、もう少し波の形をハッキリさせてチャートを観察したいのであれば、30分足に落として観察するというのも大切な手段です。

小さな時間軸ばかりを見るなと言うのは、目先の値動きばっかり気にして近視眼的になるなという意味なので、勘違いしないようにしてください。

実際のチャートで解説

では、O-2波が出現するパターンを、実際のチャートで見ていきましょう。

下図は、ポンド円1時間足で、以前書いた記事で使った局面なんですが、分かりやすいので再度使い回ししますが・・・

下降トレンド中の上図矢印で示した波をB波として、次のO波の発生を見守ります。

(この局面、見ての通りWボトムをつけているので、ここからO波が発生するだろうというのが分かりますし、Wボトムの発生に対してもBOZ波動論は適用できるんですが、キリがないのでその辺はスルーということで)

で、O波が発生すると・・・

明らかに強い波動が発生しました。B波よりもむしろ強い勢いです。O-2波確定ですね。

で、価格は到達ポイントと想定できるレジサポまで到達して終わり、反転を始めました。

この到達ポイントですが、このレジサポは環境認識上でも強く、またフィボナッチ・リトレースメントをB波の山と谷に当てると、ちょうど50%戻しになります。

なので、到達確認がシッカリしているので、ここでロジック通りにエントリーしても大丈夫っちゃ大丈夫なんですが・・・

何分、発生したO波は買い上がりが強いO-2波です。推進波であるB波よりも強い角度で切り返すO波というのは、そうそうありません。

この後、調整レンジを形成しても、価格は下抜けせずに上抜けする可能性も考えておいた方が良いかもしれません。

なので、BOZ波動論をBOZ流エントリー・ロジックと併用する場合は、上図青丸ポイントでのエントリーを見送ります。

で、次にZ波以降の値動きが、どう調整レンジを形成するか見てエントリーポイントを考えるんでしたね。

では、その後の展開を見ていきましょう。

レクタングル・フォーメーション(平行レンジ)を形成していますから、調整レンジの上限と下限のラインも確定しています。

なので、基本的にはこのレクタングル・フォーメーションを上下どちらかにブレイクしたポイントでエントリーするのが、正しい判断です。

ちなみにですが、その他テクニカルをで判断し、これが反転下落する調整レンジだと判断出来たり、スキャルピングでこのレンジ内を獲りに行くのであれば、レンジ上限である青丸のポイントで売っておくという手もあります。

では、結果を見てみましょう。

見事、狙い通りに相場は展開してくれたわけです。

フラクタル構造を意識しよう

言うは易し行なうは難し。

ということで、O-2波に関しては、もう1つ例題を出しておきますね。例題が多い方が、この記事を読んだ後に、各自が練習と検証をしやすいんじゃないかと思うんで。

下図は、ポンド円30分足で、チャネル・レンジをブレイクして下降トレンドが発生している場面です。

今現在、推進波が進行している状態なので、この波をB波として規定し、次のO波の発生を待ちます。

すると・・・

B波に対して、短いですが同程度の鋭さで上昇するO波が発生しました。明らかにO-2波です。

なので、次のZ波では仕掛けてはいけません。調整レンジの波に巻き込まれる可能性が高いんで。

ということで、Z波以降を観察し、どの様な調整レンジが形成されるかを見極めます。

クシと同じ角度にある三角保ち合いが形成されました。

で、上図は今ちょうど、このレンジを下に一旦ブレイクした後にロールリバーサルして再度下落を始めたところですね。

絶好の売り場です。すかさずここで、売りエントリーです。

( ̄∇+ ̄)vキラーン

 

 

え?ホントですか?

ここで、売っちゃっていいんですか?

僕なら、ここでは絶対売らないですけど。

( ̄ー ̄)ニヤリ

 

実はこれ、引っかけ問題です。

щ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ

ここで安易にエントリーすると・・・

ほら、こんな風にエントリーしても下がるどころか逆にせり上がってしまって、損切りさせられる羽目になっちゃうんですよ。

「知っただけで、出来る様にはならない」

って僕が言っているのは、まさにこのことです。

BOZ波動論は基本原理こそシンプルですが、やはり実践で扱うには難しい側面があるんです。

まぁ、そのことを示したくて、敢えてこの局面を例に選んだんですけどね。

では、なぜこんなことが起こるのでしょうか?

それを知るために、もう一度、先ほどのチャートを見てみましょうか。

確かに、下降トレンドが発生してから、クシで表現されるO-1波は規則性を保っています。

が、この調整レンジ、今までのクシで示される調整波に比べて、やたらデカくないですか?デカいですよね。

実はですねぇ・・・

チャネル・レンジをブレイクしてから発生している下降トレンド(緑色の矢印)を、上の時間軸である4時間足で見ると、どうなると思います?

緩やかに長く続く下降トレンドの調整局面(下降フラッグ)を下抜けた際の、推進波ほぼ1辺でしかないんですよ。

であれば、適用すべき本来のクシは、

コッチの方なんですね。

ということで、再び30分足チャートで見ると、

ということになるわけで。

で、結果は・・・

となるんですよ。

で、これを4時間足で見ていたら、

なんてことない「B波+O-1波+Z波」のパターンなので、単にO-1波の高値からの反転確認から売るか、O-1波を具現化しているクシをブレイクしたところで売れば良いだけだったんですね。

相場はフラクタル構造なんですよ。

なので、小さい時間軸をガン見して上手く立ち回ろうとする方が、むしろ難しいことって多いんですね。

で、この例題は引っかけ問題と言いましたが、BOZ波動論を実践で用いるにしては、これはまだ難易度が低い方です。

( ̄ー ̄)ニヤリ

「知っているからって、出来るわけじゃない」

ですから、きちんと出来る様に、練習と検証を重ねていく必要があるんです。

さらに難しい例をもう1つ

トレードとは確率論ですから、常に100%の回答を導き出せるものは、存在しません。

それは、BOZ波動論においても同じです。

様々な状況を考慮しながらテクニカルを用いなければ、千差万別な相場の荒波を乗り越えていくことは難しいわけです。

なので、BOZ波動論を1側面だけ見て用いても、失敗してしまうことは多いんですね、実際のところ。

下図は、先ほど解説していたポンド円1時間足チャート図の場面なんですが・・・

レクタングル・フォーメーションを下にブレイクして発生した推進波(Z波)を、今度はB波と規定して次のO波を見た場合、明らかにそれは角度の緩やかなO-1波です。

しかし、上図を見ての通り、O-1波動の後なのに、それに続くZ波は推進波となってV字回復していません。

この後の展開を見ても、

長~い調整レンジが続いていくんですよ。

では、なぜそうなるのか?

それを知るには、やっぱり大きな時間軸を見ていく必要があります。

上図は日足チャートで、赤い丸が先ほどまで1時間足で見ていた局面です。

見ての通り、日足レベルでレジサポなので、一筋縄でここを抜けるには相当の理由がなければいけないんですよ。しかもこのレジサポ、更に週足、月足で見ても確認できる水平線です。

そりゃあ、簡単には抜けないわな。

で、更にややこしいのは、先ほどの1時間足チャートで見ていた、

このO-1波ですが、これを4時間足で見ると、下図の赤い四角で囲った部分がそれなんですが・・・

そもそもO波自体が認識できませんし、

逆に5分足レベルでこの局面を見ると、

赤い四角で囲った部分が、1時間足で見たO-1波なんですが、この5分足チャートで事細かく見ていくと・・・

1時間足チャートで見たO-1波の発生の前に起きてる波動(青色の矢印)に注目すると、

B波の次に発生したO波はO-2波であり、この後からは調整レンジに入ることを示唆しています。

また仮にB波を緑色の矢印部分として規定してしまったとしても、その後に来た波はO-2波であり、やはり調整レンジに入ることを示唆しています。

O-2波が発生するということは、価格が再び下がってきたとしても、下の方では強めの買いが入ってくるという証でしたよね?

以上の様に、単純に1つのチャートを一方的な見方で判断して、

「これはO-1波だから、この後のZ波でV字回復する」

とは、必ずしも言えないんですよ。

きとんと波の性質を理解しながら判断し、フラクタル構造の中にある波の状態を、複数の時間足で把握しながら、用いていく必要があります。

基本原理は簡単でも、扱うのは難しいというのは、このことなんです。

しかもこのO-1波とO-2波のパターンは、BOZ波動論の中でも、比較的扱いも基本原理も分かりやすい方です。

O-3波とO-4波を扱えるようになるには、更にもっと腕を磨いていく必要があります。

ですから、この記事の解説を読んだだけで、

「おぉ!これは使える。早速トレードに使って儲けよう!」

なんて舐めたマネはしない様にしてくださいね。

非公開部分におけるヒント

さて、ここからはオマケです。今回、非公開にしている部分に対して、ヒントだけ置いておこうかな、と思っています。

で、置いておくヒントの内容は、

「反転波動」

です。

今回、O波に関する情報はO-1波とO-2波しか公開していないわけですが、まぁこの2つを前提として考えると、

O-3波かO-4波は「角度が緩くて長い」「角度が鋭くて長い」になるんじゃないのかなぁ?

なんて具合に推測すると思います。

まぁ、当たってなくもないですが、正しいとも言えないというのが、真実です。

例えば、B波に対して角度が鋭くて長いO波動が生まれた場合、それは今までのトレンドに対して反転上昇していく可能性を秘めているのは確かです。

がしかし、

「じゃあ、長いってどれくらいの長さ?」

ということにもなりますし、実際は長さが短くとも角度が鋭ければ反転波動となることも結構あるんですよ。

今回お話したBOZ波動論の続きを、安易に自分勝手な妄想で作り上げて、実際のトレードに使用したり他人に吹聴するのは、止めてくださいね。

ただ、せっかくなので、この一連の流れで波動が推移した場合、価格の方向性は反転するという例を1つ紹介しておこうと思います。

で、そのヒントは僕のTwitterにおける会話にあります。

先ほど、iceさん(@iceisasis)に許可を頂いたので、その際のTweetを載せておきますね。

まぁ話の流れはリンク先を見て把握してもらえば良いんですが、僕はiceさんが載せたこの時のチャート画像を見て、

「これは、このまま反転上昇するかな」

と思ったんですよね。

で、その時の僕は、このTweetと共にアップされた5分足チャートの画像だけしか見てなかったので、自信を持って言える状況ではなかったんですが、

基本的にこの波動の流れは、「ここから反転上昇が始まる」という見方をするのが、僕のBOZ波動論における「反転波動」の見方なんです。

この局面をPCのMT4の5分足チャートで見ると、

この赤い四角で囲った部分だけを見て、「反転上昇しそう」と思ったんわけで。

で、結果的には・・・

こんな感じで上昇してます。

1時間足で見ると、こんな感じで反転上昇しています。

どうです?

たったこれだけの局面を見ただけで、相場が反転上昇するのを見抜くって、凄いでしょ。

これがBOZ波動論の威力です!

( ̄∇+ ̄)vキラーン

 

と、カッコつけて言ってますが、正直スマホの5分足チャート画面見ただけで、これが正解する確率は、恐らく6割あるかないか程度です。しかも、ここまで上昇するとまでは判断できない・・・

すみません、ちょっとカッコつけてみたかっただけなんです。

(* ̄∇ ̄*)ゞ テヘッ♪

 

話の流れを追っていけば分かると思いますが、このスマホの5分足チャート画像を見ただけの段階だと、僕の発言はちょっと自信なさ気でしょ?

で、きちんとチャートを確認した後に、ちょと得意気に上昇する可能性を語り出してる。

ホント、僕って器の小っちゃい奴です。

ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

 

ま、僕のくだらない自慢話はさて置いて、相場を判断するということは、単にこの5分足の局面だけで見るのではなく、様々な状況を見ながら判断していく必要があるんですね。もちろん、この波動論だけでなく、全てのテクニカルにおいて、です。

そして、判断した局面だけで全て完結するわけではなく、その後の価格推移を観察しながら、この後どう展開していくかを注意深く見守る必要があります。

結局ね、何が言いたいかというと、

全ては当たり前のことを、当たり前の様に出来る様になることが、上達するための必須条件なんだ

ということなんですよ。

何か神秘的に見える様なトレード論であったとしても、実はそれって、単に基本に忠実なだけで、様々な状況を考慮しながら1つ1つの現状を注意深く観察し続けているだけなんですよ。

当たり前のことを、少しづつ積み上げていった結果、

それが、何もしない人にてっては、神秘的に見えるだけなんです。

終わりに

この記事のタイトルは「これがBOZ流!BOZ波動論(1)」となっていて、(1)があるんだから(2)もあるだろう的な感じになっています。

でも、あるかどうかは僕でも分からない。

全ては状況次第ですし、僕の解説者としての実力アップ次第でもあります。

O-3波やO-4波に関しては、様々な要素が絡み合っていたり、リバース・チャネルやらこのブログではまだお話していない別の知識も必要だったりしますし。

また、移動平均線を用いるやり方など、原理を他のテクニカルで体現させる方法もあるんですが、それまた説明が長くなるしややこしくなるし・・・

ということで、このBOZ波動論の次回作は、あまり期待はしないでおいてください。

そのために、「ヒント」を用意しました。

ある程度お膳立てしておきましたから、今現在、非公開の僕の波動論の部分も、努力と検証次第で、十分たどり着けると思います。

でもまぁ、僕自身は

「トレンド・フォローがきちんと出来る様になれば、それだけでOK!」

( ̄∇+ ̄)vキラーン

と思ってる人なので、波動論としては今回の記事に書いてあるO-1波とO-2波を実践で使える様に出来たら、それで十分だと思うんですけどね。扱いも難易度も比較的低いですから、実践性は高いはずですし。

今回お話したBOZ波動論の内容は、僕の日足5SMA分析シリーズや、チャートデザイン・シリーズを見て、まずはトレンド・フォローで収益化を目指すために、日夜頑張っている人たちに向けて、公開したつもりです。

頑張りましょう。

それじゃあ、また。